infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは!」

楯無「修学旅行参加者が全員集まったとこまでね。」

クーリェ「キョウトってどんなとこ?」

ケイタ「簪さんのお姉さん、アンタホントになんも伝えてなかったんですね。」

楯無「し、仕方ないじゃない!急な決定だったんだし!それに他の生徒会の仕事もたまってたし。」

ケイタ「大抵があなたがハンコ押せば終わる仕事だったって聞いてますけど?」

楯無「そ、それは……。」

クーリェ「それではどうぞ。」


Jorney an ancient city その3

1

新幹線に乗り込んだ一同。

それぞれが落ち着いた所で楯無から班分けが発表された。

 

第一班

ケイタ(班長)、一夏、弾、虚。

 

「おっしゃーー!!虚さんと同じ班!」

 

「よろしくお願いしますね。」

 

「はい、こちらこそ。」

 

「しっかし他の班は偏りがすごいな。」

 

第二班(五人班)

石橋(班長)、簪、ロラン、ラウラ、心愛

 

「よろしくなぁイシバシ君。」

 

「ああ、正々堂々、なぁ……。」

 

「二人とも仲良く…。」

 

(な、何故だ?なぜ一人の女を奪い合う修羅場に放り込まれなければならんのだ?

私は何か悪いことしたか?)

 

第三班(五人班)

達郎(班長)、鈴音、マシュ、立香、ヴィシュヌ。

 

「な、なあ鈴。」

 

「ごめん後にして」

 

(先輩、お二人は喧嘩でもしてるんでしょうか?)

 

(だからこそこの班なのかもね。)

 

「………。」

 

第四班(五人班)

楯無(班長)、芝浦、海之、千夜、シャル

 

「よろしくね?」

 

「は、はい!」

 

「こちらこそです!」

 

「ねえねえこの後研究も兼ねて食べておきたいお菓子があってね。」

 

「それの店Wi-Fiある?今スマホの接続悪くてログインできないゲームがあってさ。」

 

第五班(五人班)

蓮(班長)、セシリア、クーリェ、ファニール、オニール

 

「レン・アキヤマ……」

 

「わー、レンお兄ちゃんと同じ班!よろしくね?」

 

「………。」

 

(いや冗談キツいぜ。なんでこんなトラブルしか起こさなそうなメンツがこの班に集結してんだよ!?)

 

「レンさん大丈夫ですか?顔色が優れませんが。」

 

「大丈夫じゃないがメンタル的なもんだ。気にしないでくれ。」

 

新幹線はゆっくりと動き出す。これから約二時間で京都だ。

到着したらまずクーリェに何か服を買ってやらないとな。

そう思いながらぼんやり窓の外を眺める。

トラブルはなんかしらあるだろうがそれはもっと日常的なもので、願わくば穏やかに済んでくれない物だろうか?と蓮は切に願った。

 

 

2

ベンタラ、ゼイビアックスの要塞にて。

 

「さて改めて質問だ。マドカ君この手術は私が吸収した間明君のライフエナジーを君に浸透させることでアドベントデッキを適応させるための手術だ。

力を得るのには相応の代償を払ってもらう。それでもやるかね?」

 

「もちろんだ早くしろ。」

 

「では早速。」

 

ゼイビアックスが装置のレバーを上げると手術台に固定されたマドカにエネルギーが植え付けられていく。

 

「んんんんんんん!!!!!!!

あああああーーー!!うあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

なかなか聞く機会のない絶叫が響く。

 

「おーやってるやってる。」

 

「三春君。懐かしいかね?君も一度通った道だ。」

 

その後ラスの鎧はどうかね?

おどけたように尋ねると、三春は邪悪に笑うと

 

「最高だよ。食事や排泄が必要な身体じゃなきゃずっと着ていたいぐらいだ。」

 

「それは上々。なら君にも仕事をして貰おうか。」

 

「仕事?」

 

「今京都に居るらしい網島ケイタとレン・アキヤマをベントして来て欲しいんだ。」

 

口元を歪め、ビー玉の様な心の無い目を爛々と輝かせる三春。

 

「なあ、それって余裕が有れば俺のやりたい事をやって来てもいいか?」

 

「仕事さえちゃんとしてくれればなんの文句も無いよ。」

 

そうゼイビアックスが言うと三春は懐からブラウンに金の不死鳥のライダーズクレストのついたデッキを構え

 

「カメンライダー!」

 

Vバックルを出現させ、デッキを手放すと金のエネルギーを纏ったデッキが自動でセットされる。

黄金の残像が重なり三春は仮面ライダーラスに変身した。

両腕を組み、金の残光を残しながら瞬間移動するラス。

 

(大方目的は織斑一夏の持つ白式か。)

 

ふんっ!とマドカの方を向くゼイビアックス。

 

「精々篠(・)ノ(・)之(・)束(・)共(・)々(・)場をかき乱してくれたまえよ。」

 

ゼイビアックスはマドカが完全に気絶しているのを確認すると、

真の計画を進めるべく、準備を始めた。

 

 

3

「それでは本日の流れを発表します!

午後6時に京都駅集合。そこからホテルに集合になるから各班行き先はよく相談して決めてね!」

 

そうとだけ言うともう既に新幹線の中で色々決めていたらしい楯無班は京都のスイーツ廻りに繰り出して行った。

 

「レンさん、私達は如何いたしましょう?」

 

「そうだな、どうせ最後に京都駅に行くんならクーリェの服とかはその時に、アメニティなんかはホテルに有るだろう。

ただ靴屋にはどうしても真っ先に行かないとな。

いつまでも裸足にしとく訳にもいかない。」

 

取り敢えず近場のショッピングモールに向かい朝食もそこのフードコートで済ませることにした。

 

「俺はクーリェの靴を見てくる。

オルコットは2人と先に席取っといてくれ。」

 

クーリェと共に靴屋を目指すが、果たして職質とかされないだろうか?

 

(側から見たら裸足の幼女を連れた有罪顔の高校生、だからな。)

 

《監視カメラを誤魔化しておきましょうか?》

 

(いや、あんまりやりたくないが正直に説明する。)

 

クーリェの手を引きながらどう見ても兄妹には見えないなと思いなおす蓮。

 

「ねぇ。」

 

「どうした?行きたいとこでもあるのか?」

 

「うん。後で連れてってくれる?」

 

「靴買ったらな。因みに何処だ?」

 

「鏡の向こう。」

 

思わず歩みを止めクーリェを見る。

 

「お前、ベンタラが見えるのか?」

 

「うん。だから知りたいのゴーストフレンドの皆がどこに行っちゃったか。」

 

「ゴーストフレンド?」

 

「うん。本当は鏡の向こう、ベンタラは彼らが居たの。

けどママとパパが死んじゃった時ぐらいに、皆いなくなってビーストしか見えなくなっちゃったの。」

 

ベンタラには元々人間が住んでいた。

いくつかあった仮設の一つではあったが、

まさかこんなタイミングで証人と会えるとは思ってなかった。

 

「なんで、俺に頼むんだ?そんなこと。」

 

「だってあの蝙蝠のビーストはレンのフレンドでしょ?」

 

そう言ってクーリェは自分のはるか上、天窓を指す。

そこにはダークウイングがこちらを窺うように飛んでいる。

 

「私をベンタラに連れてって。」

 

「………駄目だ。」

 

「なんで!?」

 

「確かに俺とダークウイングは大抵の奴より強いが、

絶対じゃない。お前を守り切れる保証はない。」

 

お前を危険な目には合わせられない。

そう言ってクーリェの目線に合わせて言葉をかける。

しかしそれでも納得いかない様で

 

「いい子にするから!」

 

「いくら言っても無駄だよ。

そいつは君を守る自信のないヘタレだ。

そんな奴について行ったって真剣に守ってもらえないよ。」

 

鏡から、それは現れた。

羽のような肩アーマーに金と茶色のボディの不死鳥を模したライダー。

 

「ついにお出ましか、仮面(カメン)契約者(ライダー)激憤(ラス)!」

 

「久しぶりだな蓮。」

 

「気安くファーストネームで呼ぶんじゃねぇ、織斑!」

 

「なんだ気付いたのか?」

 

「分かりやすいんだよお前は。

クーリェ、オルコットのとこまで逃げろ。」

 

「でも」

 

「これは戦争だ!テメェで靴も履けないガキがくるとこじゃない!」

 

気迫に押されて走っていくクーリェ。

蓮は足音が遠のいたのを確認するとデッキを構える。

 

「ふん!守る自信もないか!」

 

「たとえ相手がお前如きでも手の内分かってない相手との戦いに足で纏い連れて行くほど舐めてないさ。

KAMEN-RIDER!」

 

「言ってろ、声も出せないほどに追い詰めてやる!」

 

<SWORD VENT>

 

蓮のウイングランサーとラスの二振りの剣、ゴルトセイバーが火花を散らす。

筋力も武器の威力もラスの方が一回り上だ。

 

「くっ!」

 

「どうした!?さっきまでの威勢はどこ行った!!?」

 

躱す受けるで精一杯。

 

(この出力、こいつサバイブモードになってやがる!

俺もサバイブモードになるか?駄目だカードきる余裕も無い!)

 

しかしこのままではジリ貧。

なんとか今までノーダメージだが潰されるのも時間の問題だ。

 

「ふっふっふ!困ってるようね!

手を貸してあげるからむせび泣いて感謝し、高級痛い!」

 

「言ってる場合か!さっさと行くぞ!」

 

蓮の背後から二つの人影が現れた。

それは青と緑の、マントをはためかせたバッタの仮面の戦士だった。

 

「アオライダー!」

 

「ミド、ライダー!」

 

「なんだお前ら!邪魔すんな!」

 

「行くわよ!」

 

「おう!ブリッジアックス!」

 

「メガトマホーク!」

 

2人は内なるスーパー戦隊の力を使いそれぞれゴーオングリーンとメガブルーの斧型武器しゴルトセイバーを巧みに受けながら攻撃を当てていく。

 

『2人がかりとは言えレン様が手も足も出なかったラスを完封するとは!』

 

「仮面戦隊ゴライダー……いったい何者なんだ?」

 

「く、調子に乗りやがって!」

 

ラスは金色の光弾をばら撒き、距離を取ると銃撃戦に転じる。

 

「はっ!その程度で調子に乗ってんじゃないわよ!

オーソライズバスター!」

 

「デネビッグバスター!」

 

今度はライダーの力を開放しバルカンアサルトウルフ、ゼロノスゼロフォームの専用武器を呼び出す!

 

「こいつでお終いよ!バスターダスト!」

 

「バスターノヴァ!」

 

(さすがにマズいか!?)

 

<GUARD VENT>

 

ゴルトシールドを装備し、二本のビームを防ぐラス!

 

「う、うわああああ!!!!」

 

煙が晴れるとそこには膝を着いたラスがいた。

 

「嘘でしょ!!結構本気だったわよ!?」

 

「はっ!その程度でやられる訳が……?」

 

余裕たっぷりにラスが返そうとするとベルトのデッキがバチバチと放電する。

 

「ちっ!試運転で力を使い過ぎたか。」

 

ラスは瞬間移動で消えた。

そして残された蓮と二人のゴライダー。

 

「お前らは……。」

 

「さ!何はともあれ助けてあげたのよ!

高級酒とおつまみ!あと有りっ丈の賛辞の言葉でもって私を甘やかしな痛い痛い!何すんのよ!」

 

「何すんのも何も帰るぞ。」

 

「なんでよ!まだ貰うもの貰ってないわ!」

 

何やら駄々をこねるアオライダーをミドライダーが引っ張っていく。

 

『いいコンビでしたね。』

 

「そうか?仮面戦隊と名乗る割には協調性無さそうだが?」

 

そんな話をしながら変身を解除すると見計らったようにセシリア達がやって来た。

 

《レン様、ゴライダーのことは話しましょうか?》

 

(そうだな、敵の敵は、味方と信じたいな。)

 

まだ三春が使い慣れていなかった上に2人がかりとはいえあのラスに膝を付かせられる実力者だ。

サバイブモードを使っても勝てるかどうか分らない強者だ。

 

(余計な情報で混乱させない。今んとこ言わないでいいだろ。)

 

《了解です。》

 

「レンさん!大丈夫でしたか!?仮面ライダーと戦っていたと聞きましたが。」

 

「危なかったがなんとかな。」

 

「レンお兄ちゃん強いもんね。」

 

「ふん!悪運がでしょ?」

 

「だから違う。それはレンのビーストフレンドが」

 

「兎に角!移動しよう。警察に絡まれると面倒だ。」

 

クーリェの手を引きさっさとこの場を離れる。

朝食は食べ損ねたが、この際仕方ない。

 

(一刻も早くケイタ達に伝えないと!)

 

京都修学旅行、これもまた例にもれずトラブルが付き纏ってくれそうだ。




ケイタ「いかがだったでしょうか?」

楯無「確か設定上はゴライダーって全てのライダーと戦隊全部の力を使えるんだったわね。」

クーリェ「スーパー…戦隊?」

ケイタ「仮面ライダーとは違う世界で地球の平和を守ってるヒーローチームだよ。」

楯無「アカ、アオ、ミドリ、と来たらイエローにピンクも出てきそうね。」

ケイタ「それは次回のお楽しみということで!」

楯無「次回、Jorney an ancient city その4!」

クーリェ「ドキドキ愉快!かーなーり、強い!」
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