infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは…」

手塚「」(遺影)

千夜「………………」

セブン《かける言葉も、無いな。》

ケイタ「ああ、では、本編どうぞ。」





Jorney an ancient city その7

1

ISを装備した集団に襲われた。

連絡を受けた蓮はたまたま近くにいた楯無班と合流し、救援に向かった。

 

「更識会長!」

 

「あなた達無事!?」

 

「わたくし達はなんとも。他の皆さんは?」

 

「大江君達の班は簪ちゃんの班と合流出来たって。」

 

「そうでしたか、あれ?手塚がいませんけど?」

 

「ベンタラから先行して網島班の方に向かって貰ってる。

私達も行きましょう。敵がいつどこから来るかわかんない以上、他の班とも合流しないと。」

 

そう言って急ぎ向かおうとする楯無。

 

「待って下さい。敵の前に雁首揃えるのはリスキーです。

これ以上集まらずに今1番ピンチなケイタ達の元にライダーの少数精鋭で救助に行くべきです。」

 

そうなると面子としては蓮、簪、弾、達郎の4人という事になる。

 

「何言ってるの?それこそ全員で全員を守るべきじゃ」

 

「集まったら集まっただけ守りが手薄になる。

的がデカくなるおまけ付きでな。

しかもアンタは学園最強だ。ISでライダーと渡り合える。

けど皆が皆同じ様に出来る訳じゃ無い。

ケイタと一夏が戦ってるなら五反田と布仏先輩が一緒でしょうから、実質行けるライダーは俺とアンタの妹と大江だけだ。」

 

妹が心配なのはわかるけど堪えてくれ。

それとも来るかどうかも味方かどうかも分からない仮面戦隊をアテにするか?

そこまで言うと楯無は蓮を行かせてくれた。

ベンタラに飛び込み、サードを取り出す。

 

「サード!一夏に連絡しろ。」

 

『了解です。』

 

比較的短い呼び出し音の後、すぐに相手が出る。

 

『もしもし?』

 

「アキヤマだ。今そっちに向かってる。前の連絡で言ってた場所でいいんだよな?」

 

『ケイタは。私は弾と虚さんと一緒。』

 

「それは良かった。今から言うところに更識姉の班がオルコット達といる筈だからそこに合流してくれ。」

 

『了解。他の班は?』

 

「大江班と石橋班が合流できてる。

妹の方の更識もケイタの方に向かってるはずだ。

大江は、もしかしたら残ってるかも。あそこの班はIS使えない奴多いからな。」

 

『オッケー。私も行けたら行く。』

 

「気を付けてけよ?」

 

『レンもね。』

 

通話を切りまっすぐ示された位置を目指す。

 

「KAMEN-RIDER!」

 

変身しながら飛び出す。そこに居たのは

 

「宇治松、クーリェ!?お前ら何してるんだ?」

 

肩で息をしてる千夜とそんなに疲れて無さそうなクーリェが居た。

 

「だ、だって……。」

 

「まだベンタラに連れてってもらってないもん」

 

「言ったよな?俺はお前を守り切れる保証無いって。」

 

「それでも知りたい。」

 

どうやら決意は固そうだ。

ベンタラに連れてってくれなきゃてこでも動かないって顔だ。

 

「わ、私は」

 

「手塚が心配なだけだろ?そのゴミみたいな運動神経でダッシュでここまで来たことは褒めてやるから今からでも戻れ。」

 

「そういう、訳には……。」

 

「はぁ、これ以上足引っ張るなよ?」

 

2人を伴い目的地に急ぐ。

 

「あ、レン!って後ろの二人はどうしたの?」

 

「勝手についてきた。」

 

階段を上がる。破壊された通路に、一目で戦闘があったとわかる先に

 

「………なんじゃありゃ?」

 

そこに怪物が居た。

メタルゲラス、ベノスネーカー、エビルダイバーが合体した異形のキメラ。

セレビーストジェノサイダー!

 

「ね、ねえ?あのビーストの背中についてるのって……」

 

真っ青になった千夜が、それを否定して欲しいからだろう、絞り出すように言う。

 

「ああ、スティングのビーストだ。」

 

「ー-----ッッッ!!」

 

よろよろと二散歩下がって座り込む千夜。

その目からは、止めどなく涙が伝う。

 

「泣いてる。」

 

「え?」

 

「あのビーストフレンド泣いてる。」

 

クーリェがジェノサイダーを指して言う。

泣いてる?鳴いているの間違いではないだろうか?

 

「どういう、こと?」

 

「イタイヨ、コワイヨ、クルシイヨ。そう言ってる。」

 

「………そうか。おいケイタ。」

 

「・・・なんだよ?」

 

「行けるか?」

 

「当たり前だ。」

 

ゆっくりと、しかし力強く立ち上がるケイタ。

その手にはデッキが、その腰には既にVバックルがある。

 

「セブン。デッキにISのエネルギー回してくれ。」

 

『ああ。片方のコアはほぼ満タンだ。思い切り行け。』

 

「第二ラウンドか?いいぜ。俺は何回でも大歓迎だ!」

 

両手を広げ、クツクツと不気味に笑うラス。

 

「その声、三春兄?」

 

「ああ。お前が勝手に使ってる白式、返してもらうぞ?」

 

「三春兄…いや、お前に渡すISなんて無いよ。」

 

「は!守られるだけの妹のくせにデカい口きくな!!」

 

ゴルトセイバーを構えるラス。

となりのストライクも手を上げてジェノサイダーに合図する。

 

ジェノサイダーの口から無数の黒いエネルギー弾が放たれる!

煙が晴れると動けない千夜とクーリェを守る様に黒法を展開した一夏が、

ケイタと蓮はライダーに変身している。

 

「レン、うちの馬鹿兄貴は私とケイタが。」

 

「なら俺はストライクをもらおう。」

 

「しゃっ!行くぜ2人とも!」

 

「「「変身!」」」

 

ドラゴンナイトとウイングナイトはそれぞれクリアレッドとメタリックブルーに金淵のアーマーのサバイブモードに、一夏は黒ベースに白いアーマーの単一世界(ワンワールド)両極双心(ツーハート)に変身する。

 

「いい!いいぜ!まとめて蹴散らしてやる!」

 

 

<TRICK VENT>

 

ジェノサイダーから放たれる光弾を六人の分身で避けながらストライクに肉薄する。

ラリアット気味に首を掴み、強引に振り回すと近くにあったウインドウに投げ込む。

ベンタラに行ったのを確認すると続いて飛び込んだ。

 

(あれが、サバイブモード…いったん引く!)

 

ストライクはカードを使うために距離を取ろうとしたが、

サバイブモードになったウイングナイトは走力もなかなかですぐ追いつかれそうだ。

 

(なら盾代わりにもなるこれだ!)

 

<STRIKE VENT>

 

メタルホーンを召喚。キャッチしようと構えるが

 

「はぁ!」

 

ダークバイザーが進化したダークバイザーツヴァイからダークブレードを引き抜き、

たった一閃でメタルホーンを木っ端みじんに斬り砕く!

 

「なに!?ああっ!」

 

そのまま二撃、三撃。土を付けられる。

彼女に、まどかにとって初めて味わうものだ。

 

(これは、こんな、こんなこと!)

 

バイザーと武器が一体化しているなら奪えばいい!

 

<STEAL VENT>

 

「!」

 

ウイングナイトのダークブレードを持った右腕がこちら側に引っ張られる。

何とか奪われないように耐えてるようだがもう一押しで行けるはず!

ベノバイザーを逆手に構えて右手を殴打するストライク。

 

「そんなもんか?」

 

ウイングナイトは動く左腕で思い切りストライクを殴り飛ばす。

鉄筋の壁をぶち抜いて、その先に停車していた自動車をスクラップに変えながらなお転がりようやく止まった。

 

「がは! ば、馬鹿な!!」

 

起き上がるとウイングナイトはダークブレードを普通に構えて向かってくる。

 

「こんのぉ!」

 

<FINAL VENT>

 

焦ったストライクはベノスネーカーのファイナルベント、べノクラッシュを発動する。

 

「ああああーーー!!!!!!!!」

 

「遅いな!あくびが出る!」

 

<SHOOT VENT>

 

ウイングナイトはダークブレードをバイザーに戻しダークアローを展開。

無数の光の矢でストライクを打ち落とす!

 

「はああ……うわああああ!」

 

<SWORD VENT>

 

<SWING VENT>

 

空中でベノサーベルとエビルウィップを装備。

はじめて感じる感覚を打ち消すようにエビルウィップを放つ。

現在フリーの右手首に巻き付く。

そのままウイングナイトを手繰り寄せベノサーベルで頭をかち割る!

 

「そんなものか!」

 

ウイングナイトは逆にストライクを引っ張り込み至近距離でダークアローを連射で浴びせる。

 

「使うな。それは俺の戦友の武器だ!」

 

エビルウィップを引きちぎり、ベノサーベルを踏み壊す。

 

「あ、あああ!あああああああ!!!!」

 

<FINAL VENT>

 

今度はメタルゲラスが背後に現われるが

 

<ATTACK VENT>

 

彼方より飛来したダークウイングの進化態ダークレイダーがメタルゲラスを吹き飛ばす。

 

「あと一枚。どうする?大人しく投降するならベントだけはしないでやるぞ。」

 

「だ、だれが!おま、お前なんかに!」

 

「織斑マドカ、利口になろう。例えばそうだな…。

もし仮に、億に一つの確率で、

お前と織斑千冬が誰の邪魔もされず、

最高のコンディションでこの上なくフェアな戦いが出来て、その結果お前が勝てたとしよう。」

 

それはマドカがもっとも望むものだった。

自分の証明。その為に今まで自分は時に亡国機業の、

時にゼイビアックスの犬にまでなって機会を待ち、力を磨いてきたのだ。

 

そうだ。だからこそ自分はまずこの男に勝たなければならない。

そう思い己を鼓舞するマドカ。

何を言われようとどう説得されようと勝たなければならない。

それなら耳を貸すな。

きっとどう取り繕っても殺しは犯罪だとか、

自首すれば罪が軽くなるとか、そんな単純な事しか言わない!

 

「それでその後お前はどうする?」

 

「は?」

 

全く予想外の言葉が出て来た。

 

「全部お前の望む通りに上手く行ったとして、

敵討ちにでも来たケイタ達を、那由他に一の確率だが、

撃退できたとしよう。お前はその後どうするんだ?」

 

「その、あと?」

 

聞いてはならない。認めてはならない。

しかし心のどこかで一欠けらでも認めてしまったそれはするすると容易く入ってくる。

 

「いもしないパパやママにお姉ちゃんを殺したよ!って頭撫でてもらいに行くか?

じいちゃんばあちゃんにお小遣いでもせびるか?」

 

じりじりと処刑台に上がる執行人の様にウイングナイトはストライクに近づいて来る。

 

「結局のところ」

 

「だまれ!」

 

「お前はただお姉ちゃんが盗られたくなかっただけだ。」

 

「うるさいうるさい!」

 

「そんな幼少期特有の独占欲を置いて行かれた寂しさからこじらせて憎しみとはき違えて」

 

「違う違う!そんなんじゃ、そんなんじゃない!」

 

「それしか出来ないから殺す!

結局お前が奪ってきた命も!

お前が費やしてきた時間も玩具貰えないガキがごねるのと変わんないちゃちい動機からくる八つ当たりと大差ないダダだったんだよ!!」

 

「違う!!私は本当に恨んでるんだ!織斑千冬を殺したいほど!殺したいほど!!!」

 

「じゃあ、お前は耐えられるか?」

 

「なんの、話だ?」

 

「織斑千冬は何の対策もしない。」

 

「何に対して?」

 

「なぜなら織斑千冬にとって妹は一夏。弟はケイタとあの三春(クズ)だけだからだ。

捨てた妹なんて初めから居ないならそれが刺しに来るなんて発想は無いんだ。」

 

「ああ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

思わず蓮もサードも下のガス管に何かトラブルが起きて爆発かなにかを起こした音かと勘違いした。

それはまどかの喉から出た絶叫だった。

 

<FINAL VENT>

 

三体のビーストが集結しジェノサイダーとなる。

その腹部が変形し、その奥にある底なしの闇が周囲を吸引し始める。

そしてその対角線上にストライク。

渾身のドリルキックを放つ!

衝撃と浮遊感。ウイングナイトはドゥームズデイをもろに受けブラックホールの彼方に消える。

 

しかし次の瞬間!ジェノサイダーがまるで内側から空気を入れられたように膨らんでいき。

 

「████▄▅▅▅▅▅▅▃▃▄▅▅▅!!!」

 

メタルゲラス部分が破裂し、中からバイクモードになったダークレイダーに跨ったウイングナイトが飛び出てきた!

 

(しかしファイナルベントは使ったはずだ!私には、あと一枚!)

 

<FINAL VENT>

 

幸いダメージはそこまででもないエビルダイバーの背中に乗り、ウイングナイトに突っ込む!

ウイングナイトは特に焦った風もなく、ダークブレードをバイザーに戻し、カードをベントイン。

 

<FINAL VENT>

 

ウイングナイトの二叉のマントがドリルの様にマシンを包む。

 

(そ、そんな!まさか、まさかファイナルベントを使わないで脱出したっていうの!?)

 

そんな馬鹿な事!そう思う間もなくマドカはエビルダイバーごと疾風断に貫かれた。

穴の開いた体に遅れて風が吹き抜ける。

 

身体から黒い粒子があがる。

どんどん身体から力が抜けていく。

 

「おねえ…おねえちゃん?どこ……ねむいよぉ……おんぶぅ・・。」

 

よた、よたとデッキが落ちたのも気付かず、歩き出すマドカ。

その虚ろな目には何も映らない。しいて言えば有りもしない自分に優しい誰かでも探してるだろうか?

蓮は再びダークブレードを引き抜くとマドカの割るほどはない胸の間にすーっと一筋の切れ込みを入れる。

 

「おねえちゃん?」

 

「さよならを言え。」

 

そこに左手を抜き手で突きさす。

硬い丸っこい物を確かめると一気に握りつぶす。

グリン!と目が真っ赤に染まりマドカはその場に倒れた。

 

「サード、一夏には、言うなよ?」

 

『はい。』

 

蓮はデッキを回収しその場を去った。




ケイタ「蓮………。」

セブン『何も言ってやるな。どうせアキヤマの事だから汚れ役は自分の仕事みたいに感じてるんだ。その意をくんでやろう。』

千夜「・・・次回、Jorney an ancient city その8」

セブン『え!?あ、あっと、これが明日のリアル!』
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