infinite DRAGON KNIGHT in 明日未来   作:伊勢村誠三

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ケイタ「前回までのinfinite DRAGON KNIGHTは!」

サクラ「地球のブライアン君の彼女さんが目覚めたところですね。」

モーラス「それから、本官達はベンタラの法律に縛られる人間ゆえ、通報はしないが気を付けるように。」

ケイタ「は、はい。」

サクラ「そ、それではどうぞ!」


the Next world's old tale その3

1

ベンタラのゼイビアックスの拠点。

黒い仮面の戦士が三体のビーストと対峙している。

 

「…………。」

 

黒い青龍刀、ドラグセイバーを構えたオニキスは向かってくる三体のレッドミニオンを暴力でもって迎え撃った。

まず一体。回転蹴りで顎を弾き飛ばし、

次の二体目をドラグセイバーで袈裟斬りに切り捨て、

最後の三体目を足払いで転ばせるとがら空きになった胴にドラグセイバーを叩き落とす!

 

三体はエネルギーを切らしたように動かなくなると霧散して消滅した。

 

「悪くない調子だね、真一君。」

 

「ゼイビアックス。」

 

アーマーを解除したケイタそっくりの青年の前に現れるゼイビアックス。

 

「ブランクが長かったから腕が落ちてないかと不安だったが、杞憂だったようだ。」

 

「いつお前に駆り出されるか分かったもんじゃ無かったからな。」

 

そう睨むな、と目だけは全く笑ってない笑顔でゼイビアックスは

 

「早速次の仕事だ。ベンタラの騎士どもの所に潜入して作戦を暴いてこい!」

 

「……いいだろう。けどその代わり約束は守れよ?」

 

「もちろんだとも。」

 

そう言って頷いたゼイビアックスをしばらくは睨んでいたが真一と呼ばれた彼は去って行った。

 

「しかし、網島ケイタやベンタラのライダーが復活したのはユーブロンが居たからだろうが、アドベントデッキはそう簡単に造れるものではない。あの黒いドラゴンナイトのデッキ、いったい誰が?」

 

 

「俺が造った。」

 

「えええ!?」

 

夕飯を食べに来たケイタと一夏が耳にしたのはそんな言葉だった。

見るとサクラにトニー、セシリアに虚がブライアンと同じテーブルで夕食を取っている。

 

「なんだろ?」

 

「さあ?」

 

一夏は何か気になったようだが、何もかも搾り取られて栄養素が足りていないケイタは一刻も早く栄養補給をしたかった。

 

(よくあれなゲームだとああいった行為は魔力補給になったりする理由が分かった………。)

 

スタミナがつき易そうなメニューを選んでとり席に着く。

 

「あー、長い一日だった。いただきまーす。」

 

「いただきます!」

 

早速一口目を頂こうとした時

 

「俺が折角造ってやったデッキを盗られておきながら

女連れて飯とはいいご身分だな、網島ケイタ。」

 

もう食べ終わったらしいブライアンが話しかけてきた。

 

「ブライアン…そのことについては申し訳ないの一言だよってえ!?

オニキスのデッキってブライアンが造ったの!?」

 

「オニキス?」

 

「ほら、俺がこっちに戻って来た時使ってた黒いドラゴンのデッキ!」

 

「へぇ~……え!?そうなの!?」

 

「そうだよ。お前らがゼイビアックスに良い様に潰しあわされてる間にやる事やってた訳さ。」

 

相変わらず歯に衣着せぬ言葉を言う。

どうも蓮より攻撃的な人間だ。

 

「本当に、地球のお前もベンタラのお前も足ばっか引っ張ってくれる。」

 

「そう言えば、ベンタラの俺ってどんな奴なんだ?」

 

「糞野郎さ。」

 

「「え?」」

 

「なんてったってあいつは、

城戸真一はベンタラの騎士を壊滅させた張本人。

裏切り者の仮面ライダーだからさ。」

 

「え?べ、ベンタラの俺が、

 

裏切り者の仮面ライダー?」

 

「ああ。お前の声を聴いてると、顔を見てると思いだすんだよ!

あの最悪の裏切り者を!俺の前で喋るな!ベントしたくなるんだよ……っ!」

 

そう吐きしてるとブライアンは怒りを持て余す用に身震いして去って行った。

 

 

3

その夜2人は寝付けなかった。

並行世界の自分の事とは言え、自分のせいで並行世界と地球が侵略されたという事になる。

 

(ブライアンに嫌われるわけだ。

俺とあの時戦ったドラゴンナイト、ベンタラの俺と俺は同じ顔なわけだし。)

 

どうしたものか、いや実際にベンタラを壊滅させたのはゼイビアックスだし、間接的最大要因になってたとしても並行世界の自分、顔が同じなだけの別人だから気にする必要もないのだが。

 

(気になるな……。)

 

そう思うとケイタは自分の右手を枕にしてる一夏に目をやる。

一夏は一回寝ると起きないタイプだ。

そして車に乗ったり、横になったらすぐ寝るタイプだ。

 

(そして滅多な事じゃ起きない。行くんなら今だ。)

 

ゆっくりと腕を抜いてベッドを抜け出す。

落ち着かないのかゴロゴロと藻掻きだしたので普通の枕を頭の下に挟んでやったら落ち着いた。

 

「よし。行ってきます。」

 

寝間着のまま裸足で、という訳にはいかないので一回ベンタラ経由で網島家に戻って着替えてからまた基地に戻った。

 

「セブン、マスターユーブロンの部屋ってわかるか?」

 

『いや。だが広い館内だ。ナビシステムがあったはず。』

 

そう言ってセブンがどこかにアクセスする。

画面に地図が表示された。それに従い進んでいく。

 

「ここか。」

 

一見ほかの部屋と大して変わらないドアの前に立つ。

一回、軽くノックをする。

すぐに「どうぞ。」と声がしたので中に入った。

 

「網島ケイタ君。どうしたかな?」

 

「夜分遅くにすいません。

マスターユーブロンにどうしてもお聞きしたいことがありまして。」

 

「ほう?それは一体?」

 

「ベンタラの俺ってどんな人なんですか?」

 

「!……誰かから聞いたのか?」

 

「ブライアンから。裏切り者だって。」

 

「そうか…かけなさい。君は誰より知る権利がある。」

 

 

ベンタラの網島ケイタ、城戸真一はライダーになったことを後悔していた。

契約という名の永遠に続く呪縛。無限に戦い続け運命。

そうしなければビーストの生存のために自分の命が吸われるのだ。

 

「死にたくない!けど、サラァ!」

 

彼にはベンタラの織斑一夏、サラという恋人がいた。

それがより真一を苦しめた。

そんな心のスキをゼイビアックスに狙われたのだ。

 

「サラとの安寧を保証する代わりにベンタラの騎士を裏切れ。」

 

その約束通りに真一は次々と仲間をベントしていった。

モーラスを、キースを、楯無を、サクラを、

トニーを、マコトを、アレクを、

仮面ライダーブレード、ベンタラの箒に当たるモニカを

アビスのジンを、ラスのウィッグを、

トルクのチャンスを

ストライクのアキラを、そして、ブライアンを

 

「真一!……なんでだ?なんでゼイビアックスに手を貸すような真似を!?」

 

「………。」

 

「答えろ!お前は、お前はすごい奴じゃないか!

皆は俺かサクラさんが最強だというけど違う!

最強はお前かウィッグさんだ!お前を、俺はお前を尊敬していたのに!!」

 

この、裏切り者がぁあああ!!!!

そう叫んでブライアンは変身した。

ドラグセイバーとダークバイザーがぶつかり合う。

激しい打ち合いの末にドラグセイバーがウイングナイトを切り裂いた。

 

「うぅうう!がぁああああ!し、真一!

もう、もうお前を友達だなんて思わない!

お前は、悪魔に魂を売った化け物だ。悪魔だ!

いずれその報いを受けさせる!

アドベント空間だろうが地獄だろうが…

必ず舞い戻って、世界の果てまで追い詰めて」

 

そこまで言った瞬間にブライアンの身体は解けて消滅した。

そして最後にアドベントマスターと対峙したとき、

真一はデッキの契約を解除させられ戦闘不能になったが、

そこまでで十分と判断されゼイビアックスにサラ共々ベンタラに似た空間に幽閉された。

 

そして、時は流れ

 

「カメンライダー!」

 

黒い龍となって舞い戻った。

 

「!? 黒いドラゴンナイト?て事はお前が!」

 

「ああ、真一だ。」




ケイタ「いかがだったでしょうか?」

サクラ「あの時の不意打ちは真一君だったんですね……。」

ケイタ「あれ?知らなかったんですか?」

モーラス「ああ。本官達も初耳だ。」

サクラ「次回、black Onyx その1」

ケイタ「戦わなければ生き残れない!」
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