僕のヒーロー&ライダーアカデミア   作:鎌足大

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なんとか二話目投稿に持ち込めた!

多分この後仕事で忙しくなるから更新できないかもしれないので頑張りました。


No.11 MHA:襲来!アナザーライダー

オールマイトSide

「オールマイト!!」

 

「あ―――――…コンティニューだ」

 

 嫌な予感がして校長先生の話を無理矢理振り切ってきて良かった。途中施設を脱出して校舎に向かっていた飯田少年からだいたいのあらましは聞いていた。

 

 生徒達は怖かっただろう。当たり前だ、ヒーローになるための訓練を始めてまだ一ヶ月も経ってないんだぞ。教師達も倒れ孤軍奮闘。良くここまで粘って頑張ってくれた。

 

 だからこそ私がここで言わねばならない。皆の不安を取り除くために。

 

「もう一度言うぞ。私が、来た!!」

 

「待ってたよヒーロー、社会のゴミめ。あんたが来ないからせっかくのゲームがクソゲーで終わるかと思ったよ」

 

 ゲームだと?生徒達を怖がらせたあげくプロヒーロー達を血祭りに上げたことをゲームだというのか!?

 

 残っていた雑魚共を通り際に一蹴し相澤君を回収。彼も実力者の一人なのに両腕も顔もボロボロだ。ここまで負傷されられるとは。遅れて本当に申し訳ない相澤君。

 

 彼を回収後水辺にいた緑谷少年達5人を救出。手に男にも一発食らわせてやった。同時に空に浮いていたマシーンが降りてきた。おそらく緑谷少年が呼び出した物だな。

 

「オールマイト先生!」

 

「小森に回原、梅雨ちゃんに峰田も無事だったんだ」

 

「ケロ。回原ちゃんと小森ちゃんが頑張ってくれたおかげよ。峰田ちゃんも頑張ってくれたわ」

 

「俺の個性役に立たねーと思ってたのに皆救えたんだぞ!!」

 

 こっちは緑谷少年抜きで頑張ったのか。ならここからは私の仕事だ。何せヒーローはお節介と綺麗事を実践するお仕事だからね!!

 

「ああああ……ダメだ…ごめんなさい…!お父さん……」

 

 あの手がお父さん?この男は一体………。

 

「すれ違い様に一発殴られた…。ははは国家公認の暴力だ。流石の早さだ、目で追えないけれど思っていたほどじゃない。やはり本当だったのかな……?弱っているって話………」

 

 どこでそんな情報を……?アイツの方も問題だがまずはこっちのデカイ奴を!

 

「オールマイト気をつけて下さい!その脳味噌ヴィラン、さっき僕の全力のパンチをまともに受けてもビクともしなかった」

 

 緑谷少年の全力のパンチ。腕が無事と言うことはおそらく最大出力二十五%の威力。並の奴ならそれで十分大ダメージだがそれが効かないと言うことは個性で防御したか、それ以上に高い耐久力を備えていると言うことか。

 

「ありがとう緑谷少年、でも大丈夫!ここは私に任せて君は相澤君と13号の治療のを頼む」

 

 一気に駆け出す。まずはこれでどうだ。

 

 

CAROLINA……SMASH!!!

 

 

 攻撃は間違えなく直撃。だけど本当にビクともしない!結構本気で放ったんだけどな。

 

「そいつは対平和の象徴、改人『脳無』。アンタの馬鹿力に対して持つ個性は『ショック吸収』。打撃は無意味だぜ。ダメージ与えたきゃ肉をゆっくり抉るでもしないとな。やれるかどうかは別だけどね」

 

 わざわざ自分の口から答えるとは…!でもそういうことなら、こうすれば良いだけの話さ。地面に抜けないように突き刺す、これならショック吸収も意味がない!!

 

「無意味だ。黒霧」

 

「はい、死柄木弔」

 

 地面に黒い靄が…!?脳無とか言う奴が飲み込まれる……くっ!そういうことか…。

 

 私のしたから脳無の上半身が飛び出してきた両脇に爪を突き立ててきた。そこ結構痛いのにな。

 

 個性でもないのに凄いパワーだ。抜け出せない。

 

「目にも止まらぬ速度の貴方を拘束するのが脳無の役目。そして貴方の身体が半端に留まったゲートを閉じ引き千切るのが私の役目」

 

 私の身体を引き千切るつもりか。早く抜け出さなくては……。

 

「オールマイトーっ!!」

 

 緑谷少年!?相澤君を蛙吹少女に任せてこっちに向かってきてる。

 

 来てはダメだ!!変身すれば対抗も出来るが今そんなことをすれば君が雄英にいられなくなる。なんとしてでも脱出して止めねば!

 

「浅はか」

 

 黒い靄が動いた、マズイ!

 

「どっけ邪魔だ!!デク!!」

 

side out

 

 

No side

「かっちゃん!?」

 

「爆豪少年!?」

 

 突然現れた爆豪の攻撃を受けて、黒霧は倒れそのまま爆豪に押さえ込まれた。更に脳無の身体が徐々に凍り付いていく。轟の個性だ。

 

「テメェらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いていた。平和の象徴はテメェら如きに殺れねえよ」

 

「コイツ!!」

 

「オラァッ!!」

 

 切島と鉄哲が死柄木に殴り掛かってきたが軽くかわされる。

 

「「俺たち良いとこねぇ……」」

 

 頭上にはドラゴンと遅れて到着したデンライナーとゼロライナーが他のエリアに散っていた生徒達をつれて戻ってきた。

 

「相澤先生大丈夫ですか!?」

 

「とにかく下がろう。出久達が今押さえ込んでるみたいだし」

 

「神よ、戦場にいる方々にご武運を」

 

「お前も早くこっち来い」

 

「ウエーイ……」

 

 

「電車が飛んできたのには驚いたけど助かった」

 

「ヒットアンドウェイで粘った甲斐があったな」

 

「あたしも頑張って囮になったよ!」

 

「みんな慌てすぎ☆」

 

フルフル……

 

「しかし助かったぞ緑谷の分身よ」

 

 

 手の力が緩んだところでオールマイトも脱出し、死柄木は完全に包囲された。

 

「やっぱりな、全身靄の物理攻撃無効人生なら危ないなんて言わねぇからな。靄で覆われている部分は限られていて、実体部分を靄ゲートで覆っているだけだろ!?なら服の上から押さえつければ問題ねぇ。怪しい動き少しでもしたらぶっ殺す!!」

 

「それヒーローのセリフじゃねぇぞ爆豪よう」

 

 形勢は逆転した。しかし死柄木は慌てた素振りは一切見せていなかった。

 

「逃げ道押さえ込まれたか……コイツはピンチだな……。攻略された上全員ほぼ無傷…。スゴイなぁ最近の子供は…。恥ずかしくなってくるぜ敵連合。おい脳無、凍り付いてないでさっさと爆破小僧をやっつけろ、出入り口の奪還だ」

 

 死柄木の命令で脳無が再び動き出した。凍ってしまった部分が砕けるのにもかかわらずにだ。そしてその部分から再び手足がはえてきた。

 

「身体が割れているのに…動いている…!?」

 

「馬鹿な、そいつの個性はショック吸収じゃなかったのか!?」

 

「別にそれだけとは言ってねぇぞ。こいつは超再生だ。脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバック人間さ」

 

 脳無が爆豪に襲いかかろうとしたが、オールマイトが割って入ったため爆豪は無傷で済んだが黒霧を解放してしまった。

 

「………加減を知らんのか…」

 

「仲間助ける為だ仕方ないだろう?俺はなオールマイト!怒っているんだ!同じ暴力がヒーローとヴィランでカテゴライズされ善し悪しが決まるこの世の中に!!何が平和の象徴!!所詮抑圧のための暴力装置だお前は!暴力は暴力しか生まないんだとお前を殺すことで世に知らしめるのさ!」

 

「メチャクチャだな。そう言う思想犯の眼は静かに燃ゆるモノ。自分が楽しみたいだけだろ嘘吐きめ」

 

「バレるの早……。黒霧と脳無はオールマイトを今度こそ殺れ!!俺はガキ共を相手する!!」

 

 脳無ト黒霧がオールマイトに、そして死柄木が出久立ちに迫る。

 

「君たちは下がっていなさい!!」

 

「でもオールマイト、貴方はそろそろ」

 

 活動時間も限界が近い、そんな状態でその三人を相手取るのには無茶がある。

 

「大丈夫さ!!プロの本気を見ていなさい!!(限界稼働まで後5分と言ったところか。一年前の緑谷少年の治療の甲斐あって活動時間が短くなるペースが緩やかになった。限界は近いがやるしかない!なぜなら私は……平和の象徴なのだから!!!)」

 

 オールマイトの目つきがこれまでにないほどの威圧を放った。それをもろに受けた死柄木と黒霧は動きを止めてしまった。

 

 あくまで猛進してくる脳無の前にオールマイトは、全力の拳で応戦した。

 

「ショック吸収って…さっき言ったじゃん」

 

「そうだな!でも吸収であって無効化ではないんだろ?限度があるんじゃないのか!?私対策?100%に耐えられるのならそれを凌駕しようじゃないか!!」

 

 一発一発が100%以上の攻撃。そんな攻撃を受け続けていく内に脳無は、

 

「ヴィランよ、こんな言葉を知っているか!!?

 

 

更に 向こうに!!!!

 

 

Plus Ultra!!!!

 

 最後の一発で脳無は吹き飛び、中央の岩場に突っ込んでめり込んで停止してしまった。

 

「やはり衰えたな……全盛期ならこれぐらい5発で済んだのに……300発以上もも撃っちゃったよ」

 

 強敵であった改人脳無をついに撃破した。

 

「やったぜ!」

 

「やっぱりオールマイトは最強だ!!」

 

「当たり前だ。オールマイトはNo1ヒーローだからな!負ける訳がねぇ!!」

 

 歓声の声がUSJ中に響き渡った。

 

「……脳無は?」

 

「あの様子ではもう動けませんね。死柄木弔ここは一端「アレを使うぞ」……ッ!?しかしアレの力はまだ未知数ですよ。あの方が渡してきたとはいえ我々が使うのは―――」

 

「誰が俺とお前が使うって言った?あそこにいるだろ、こそこそこっちの様子覗っている活きが良さそうなのか」

 

「……なるほど。データ取りには十分ですね」

 

 黒霧がワープゲートを展開して出てきたのは、先ほど出久達が取り逃がしたタランスとガスマスクのヴィランだ。

 

「アイツらさっきの!」

 

「死柄木に黒霧……どういうことっすか?アタチ達はオールマイトを確実に殺せる算段があるって言うからついてきたのに…切り札の脳無がアッサリやられちゃったじゃないっすか!」

 

「それは俺たちも予想外だった…。でも切り札は脳無だけじゃねぇ」

 

 死柄木はポケットから時計のようなモノを取りだした。

 

「アナザーライドウォッチ。こいつを使えばまずオールマイトに止めは十分させる」

 

「ほーっ!そんなモノがあったんしゅか。それじゃとっととそいつでオールマイトもガキ共もやっつけるっすよ。でも女子だけはちょっと生かすっすよ、後で撮影に使う「使うのはお前ら二人だ」へっ?」

 

《ビルド》

 

《エグゼイド》

 

 アナザーライドウォッチのスイッチを押して二人の身体に押しつけると、ウォッチは身体に取り込まれ、二人の姿は怪人―――――アナザービルドとアナザーエグゼイドの姿になった。

 

「怪人だと!?連合は人工的に怪人を生み出す力を持っているのか!?」

 

「これでアンタの勝ち目はなくなった。今度こそ終わりだ」

 

「やってみないと……判らないだろう!!」

 

 活動時間はもう限界ギリギリ。せめて一人でもとオールマイトは二人のアナザーライダーに立ち向かった。

 

「オールマイト無茶です!アナザーライダーは―――――」

 

「DETROIT SMASH!!そしてからの、TEXAS SMASH!!」

 

 アナザービルドに渾身のデトロイトスマッシュ、飛びかかってきたアナザーエグゼイドにもテキサススマッシュで応戦。アナザーライダーはその一撃で倒れた。

 

「見かけ脅しか」

 

「無駄だ」

 

《ビルド》

 

《エグゼイド》

 

 その音声と共にアナザービルドとアナザーエグゼイドは復活した。

 

「馬鹿な!?手応えは確かに―――」

 

「アナザーライダーは仮面ライダーの力を怪物化させたモノ。倒すには同じライダーの力でしか倒せない。そしてコイツらの能力はライダーと同じ」

 

《ゴリラ+ダイアモンド ベストマッチ!!》

 

 アナザービルドにゴリラのパワーとダイアモンドの高度が加わった。そこから繰り出されたパンチは先ほどの脳無より強力でオールマイトも後ずさりをする。

 

「止めだ」

 

『カイシンノイッパツ!』

 

 高くジャンプしたアナザーエグゼイドのキックがオールマイトに命中、そのまま吹き飛ばされてオールマイトは階段に衝突した。

 

「ウソ…だろ?」

 

「オールマイトがこうもあっさり………」

 

「まだだ!!オールマイトが負けるはずねぇ!!俺は…俺はオールマイトが勝つ姿に憧れたんだ!あんな化け物なんかにオールマイトが負けるはずが……―――――っ!!?」

 

 土煙が晴れた先には、ガリガリに痩せたオールマイトの姿があった。今の一撃でとうとう活動時間が限界を迎えてしまったのだ。

 

(マズイ!よりにもよってこんな時に活動限界が……しかも、他の生徒達に見られてしまった!)

 

 その姿を見た生徒達は一様に絶望に満ちた顔となった。No1ヒーローの弱った姿、倒すことの出来ない強敵、援軍も間に合わなかった。

 

 そんな中でこだまするのは死柄木の狂ったような笑い声であった。

 

「はっはっはっはっはっ!!!やっぱりか、やっぱり先生の言っていた話は本当だったんだ。オールマイトは6年前に大怪我して活動時間に限界があるってさ!!見ろよあの骸骨、萎んだ身体!!もうこれで終わりだ、このゲームは完全に攻略したアアァァ!!」

 

 もう絶望しかなかった。だがそんな中で一人闘志を消さなかった者がいた。

 

 確かに敵は同じ仮面ライダーの力でしか倒せない、しかしオールマイト以外は知らなかった。この場で唯一この状況を打破できる存在がいることを。

 

「さぁ止めだ!これで平和の象徴は完全に終わ―――「まだ終わってなんかいないぞ!」あぁ?」

 

 出久がオールマイトの前に立ち塞がった。その顔に恐怖はなかった。あったのは逆風にも負けない不屈の闘志と覚悟を決めた思いであった。

 

「さっき邪魔に入った奴か。脳無も倒せなかったお前が今更何が出来るってんだ?」

 

「確かにあの時の僕じゃアイツは倒せなかった。でもアナザーライダーが相手なら、僕には勝つ秘策がある!!」

 

「(少年よまさか………)やめるんだ…緑谷少年!今この場でそれを使っては君は雄英にいられなくなってしまうぞ!!!」

 

 出久の正体が仮面ライダーだとバレてしまえば雄英退学はあり得ないことではない。まして仮面ライダーの力を利用する輩もいるはずだ。

 

 それでも出久は止まらなかった。ライドブッカーから変身に必要なカードを取り出した。

 

「オールマイトは言いましたよね?ヒーローはお節介と綺麗事を実践するお仕事だって。たとえ僕が雄英にいられなくなったとしても、僕はお節介で皆の未来を守れればそれでいいです!(皆、今までありがとう)………変身!!」

 

《カメンライド ディケイド!!》

 

 約一年ぶりであった。あの日オールマイトと出会ったのあの日以来の変身。二十枚のプレート状の陰が現れて出久に集まり、ディケイドに変身した。

 

「あ、アレって!?」

 

「……ウソでしょ?」

 

「ん………!!」

 

「デク君が…」

 

「仮面、ライダー?」

 

 レイ子達が驚いているが、一番驚いたのは爆豪の方であった。何せ一年前に目の前にいる人物に命を救われたのだから。

 

「クソデクが………仮面ライダー?去年あのヘドロ野郎を倒したのも……その前から怪人をぶっ殺してきたのも……全部デクだと!!?」

 

 ディケイドの登場は敵連合にも予想外の出来事で動揺が走った。

 

「まさか雄英の生徒が仮面ライダーだったとは………」

 

「……巫山戯んなよ。オールマイトやっつけられると思ったら仮面ライダーだと?アナザーライダー共ォ!!とっととそいつもやっつけてオールマイトを殺せェ!!」

 

「……やれるモンなら、やってみろよ!!」

爆豪が変身するとすればどのライダー?

  • 負ける気がしない 仮面ライダークローズ
  • プライドの騎士 仮面ライダーバロン
  • 狙いは外さない 仮面ライダースナイプ
  • 圧倒的大火力 仮面ライダーゾルダ

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