「この本によれば、仮面ライダーディケイドの力を受けつぎヒーローを目指す少年・緑谷出久は、ヴィラン連合と呼ばれる悪の組織と戦う状況になってしまった。強敵である改人・脳無は辛くもオールマイトの手で倒されたが、連合の首魁である死柄木弔は手下とアナザーライドウォッチでアナザービルドとアナザーエグゼイドに変貌させた。活動限界を迎えたオールマイトは弱った姿を生徒達に晒してしまい絶望の淵に落ちるが、決意を決めた緑谷出久は皆の目の前で変身。仮面ライダーディケイドとして戦うが、さらなる強敵が現れ苦戦を強いられるがそこに二人の少女達が―――……おっとここからは未来の話だ。なお、私ことウォズも本編にてもう一度登場します。次の登場まで失礼させて頂きます」
No side
オールマイトを殺そうと襲いかかるアナザービルドとアナザーエグゼイド。それを阻止するためにディケイドに変身した出久が応戦を開始した。
なれた様子でアナザーライダー達の攻撃を捌いていく。
「戦闘訓練の時もやたら慣れた感じだったから変だと思ってた」
「慣れていたんじゃない……既に実戦経験済みだったんだ」
そんなところでアナザービルドがボトルを二本取り出し腰のベルトにセットしてハンドルを回す。
《鷹+ガトリング ベストマッチ!!》
左右の色がオレンジと黒に変わり、右手にはまがまがしい形のガトリング砲が装着された。
撃ち出された銃弾にディケイドが押されるがダメージはそれほど大きくはなさそうだ。
ライドブッカーから新しいカードを取り出した。
「ビルドにはこれだ!」
《カメンライド ビルド》《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!!》
「勝利の法則は決まった!」
ある世界で天才物理学者とも悪魔の科学者とも呼ばれた青年が変身した生物と無機物がベストマッチした科学の仮面ライダー――――仮面ライダービルドに変身した。
「姿が変わったぞ!?」
「でもなんか……あの怪人に似てる」
アナザービルドのガトリング攻撃にいも返さず飛び跳ねて蹴りを入れる。
「コイツで止めだ!」
《ファイナルアタックライド ビ・ビ・ビ・ビルド!!》《ヴォルテックフィニッシュ!!》
幾何学のラインが先導していき、キックはアナザービルドに命中。爆発で吹き飛ばされたアナザービルドからアナザービルドウォッチが排出されて爆散、元のガスマスクヴィランに戻った。
続くアナザーエグゼイドが腕を振ると色とりどりのコインや空中に浮かぶブロックなどが出てきた。
ブロックを上っていき、コインを次々に集めていく。
《高速化!鋼鉄化!ジャンプ強化!マッスル化!》
スピード上昇、肉体の鋼鉄化とジャンプ力強化に加え攻撃力アップのアイテムを集めて一気に決めようとする。
「このラウンドは勝たせて貰うよ」
《カメンライド エグゼイド!》《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!!》
電脳ウイルス『バグスター』に感染した患者を治療するために生まれたドクターライダー―――――仮面ライダーエグゼイドへ変身を果たす。
「ノーコンティニューでクリアだ!!」
《アタックライド エナジーアイテム・反射!》
現れたコインをタッチする。攻撃を受けたDエグゼイドは受けた攻撃のダメージが衝撃波という形でアナザーエグゼイドに跳ね返した。
《ファイナルアタックライド エ・エ・エ・エグゼイド!!》《マイティクリティカルストライク!!》
ジャンプからの連続キックの嵐。止めの一発を放つとアナザーエグゼイドは吹き飛んで爆発、タランスが降って来て同じく落ちてきたアナザーエグゼイドウォッチも砕け散った。
《PERFECT! 会心の一発 GAME CLEAR!!》
アナザーライダーはディケイドに変身した出久によって全て倒された。
「ば、馬鹿な………アナザーライダーをこうもあっさり。あのディケイドとか言う仮面ライダー、あらゆる仮面ライダーに変身できるのか!?」
「……………」
「オールマイトが手も足も出なかった相手がこうもあっさり……」
「すげぇ……凄ぇぞ仮面ライダー!緑谷!俺はお前が何だろうと絶対味方するぞ!」
「そうだぜ!緑谷がいなかったら今頃どうなっていたか判ったもんじゃねーぞ」
「頑張れ緑谷!お前がこの場で最後の希望なんだ!」
不安や恐怖、疑念に支配されていた生徒達が一同に出久の応援をし始める。
「イズ君頑張れ!」
「デク君ファイト!」
「敵はあと二人だ出久!」
「このまま一気にたたみ込め!」
「ん!!」
一部では疑惑の声さえ上がる仮面ライダーに対して、今は最後の希望として声援が送られる。しかしそれを黙って見過ごす死柄木ではなかった。
「黒霧、脳無こっちに持って来い」
「死柄木弔?しかし脳無は行動不能…「いいからさっさとしろ!!」
叫びだす死柄木に従い壁にめり込んだ脳無を側までワープさせる。
「切り札ってモノは最後に使うもんだ」
《クウガ》
「死柄木弔!まさか脳無をアナザーライダーに!?ダメです何のデータも無く使えば下手をすればこっちが危ない!」
「黒霧よぅ……俺はな、今すぐ目障りなモンぶっ潰したいんだよ!!!」
アナザークウガウォッチが脳無に入り込む。閉じていた目が再び開き、脳無は雄叫びを上げながら立ち上がり、その姿を巨大な赤い鎧の怪物―――――アナザークウガへと変貌した。
「ギャアアアアアアアアアアァァァ!!!!!」
「ウソだろ!?化け物が更に化け物になったぞ!!」
「大丈夫だ!アイツもきっと緑谷が…――――」
そんな希望を他所にアナザークウガは無差別に口から火の玉をあちこちに撃ち出した。目の前のディケイドはもちろん。後方の生徒達、そして死柄木達ヴィラン連合にもその攻撃は放たれた。
「やっぱり無理があったか……。このままでは我々も危ないです、もっと離れましょう」
「仕方ねぇ……アナザークウガ!好きに暴れていいが、ヒーローはプロも卵も絶対に殺せ!」
ワープゲートを開いて死柄木と黒霧はその場を離れた。
「逃げた?いや別の場所から高みの見物か」
《アタックライド ブラスト!》
牽制攻撃で注意を少しでもこっちに向けようとしたが、アナザークウガはそんなのにも目もくれず生徒達に襲いかかろうとした。
「皆逃げろ!!」
ディケイドが叫ぶまでもなく一斉に散り散りにに走り出す。
アナザークウガが連続で火の玉を撃ち出した。その先には逃げようとするレイ子と唯の姿があった。
「レイちゃん!小大さん!」
《アタックライド クロックアップ!バリア!》
クロックアップの高速移動で二人の前に割って入り、バリアで防御しようとしたが、あまりの連続攻撃でバリアが砕け、ディケイドがもろに攻撃を受ける羽目になった。吹き飛ばされた衝撃で変身が解除されてしまう。
「イズ君!」
「緑谷君!」
「(あの脳味噌が素体のせいか…さっきのアナザーライダー達より遙かに強い!)ぐっ……二人とも……逃げて!」
二人に逃げるように指示するも出久を意地でも連れて行こうと担いでいこうとする。
「僕は放っていても良い……二人だけでも「絶対に嫌だよ」
肩を担ぐレイ子が言う。
「イズ君はいつもそうだ。自分が傷つくのも構わずに誰かを助けようとする。周りの人が心配しても大丈夫だっていって我慢する。私は……私はもう助けられるだけじゃ嫌!ようやく雄英に入ってヒーローになるための一歩踏み出したんだ。だから今度は私が助ける。ヒーローは助け合いでしょ?」
「ん!私も緑谷君から勇気を貰った。だから自分だけで背負わないで」
ふと後ろの方が騒がしくなった。振り返ってみれば、一度は散り散りになった生徒達がアナザークウガに立ち向かっていた。
「デクばっかりに良い格好させんな!!俺が………NO.1ヒーローだ!!」
爆豪がアナザークウガの顔面に爆破を叩き込む。
「的がデカけりゃこっちの攻撃だって当たるぜ!」
「硬くなる個性舐めるなぁ!!」
切島と鉄哲が硬化した腕で重いパンチを浴びせる。
他にも峰田が足下にもぎもぎボールを投げつけて動きを制限。そこに凡戸がセメダインで足を固め更に轟が足を凍らせて動きを止める。
小森がアナザークウガの顔にキノコを生やし、取陰がトカゲの尻尾切りで分散させた自分の身体で目眩ましをする。
瓦礫や倒れた木を麗日が個性で重さを無くして泡瀬がそれを溶接し、シュガードープでパワーを増強させた砂籐がそれを放り投げる。直撃する前に麗日が個性を解除したので加速した重量物が直撃してアナザークウガが吹き飛んだ。
「今だ一斉に掛かれ!!」
近接主体の生徒達が倒れたアナザークウガに一斉に掛かっていく。
「緑谷ばっかりに任せるな!!」
「俺たちだってヒーロー目指してるんだ!!」
「仮面ライダーもヒーローも同じだ!守りたいモンのために戦うんだ!!」
一人に任せるのではない。一人一人が手を合わせて難関に立ち向かっていく。これからは個の力ではなく群れの力で困難を乗り越えていく。これから目指すべきヒーローのヴィジョン。それが目の前に広がっていた。
(一人の平和の象徴ではなく、ヒーロー全てが平和の象徴。緑谷少年、君が目指すべき道が……今そこにあるぞ!)
個性の都合上攻撃に参加できなかった口田に支えられたオールマイトが目の前に広がる光景に未来を見ていた。
しかしそんな攻勢も長続きはしなかった。火炎弾から衝撃波の雄叫びで取陰のパーツは吹き飛ばされ、再び固められた足場は背中の羽を羽ばたかせて力尽くで地面から足を引きはがして空を飛び、突撃してきた生徒達を一降りで振り払った。
「皆!」
「クソッが………!!」
「緑谷の奴……こんな奴一人で相手していたのか?」
「今更ながらホント頼りすぎてたんだな……仮面ライダーやオールマイトに!」
「クソッ……(こんなところで終われるか…俺は母さんの
既に満身創痍。次に攻撃を受ければ全滅してしまう。
出久は支えて貰っていたレイ子と唯を振り払って走り出した。
「アナザークウガに勝つには同じクウガの力。僕がまた変身してクウガになれば勝機はある!!」
既にボロボロの出久にアナザークウガは特大の火炎弾を撃ち出した。
出久がネオディケイドライバーを腰に付けて変身しようとしたときだった。レイ子と唯が前に出て出久を守ろうとした。
「イズ君は殺させない!」
「私たちが…守るんだ!」
火炎弾が直撃しようとした瞬間、二人の視界が白く染まった。
side out
レイ子Side
私の目の前に白い空間が広がった。さっきまで隣にいたはずの唯も後ろにいたはずのイズ君もいない。
「君は選ばれたんだよ。僕の力に」
ふと後ろを振り向けば男の人が胡座の体勢で宙に浮いていた。
「俺はかつて一度命を落とした。だけど15人の英雄の眼魂の力で再び生き返ることが出来た。俺の力はいずれ後生に託すつもりだったけど、ある事情で託すまでに大分時間が掛かってしまった」
英雄?眼魂?生き返るって……この超人化社会の時代において「あり得ない個性なんてあり得ない」なんて漫画染みた言葉はどこにでもある。
「俺の力を君に受け継いで貰いたい。君の大切な人がディケイドの力を受け継いだように、君にも俺の持つ仮面ライダーの力を受け継いでほしい」
仮面ライダーの力を!?その力があれば、私はイズ君の隣に立てる。もうイズ君だけに大変な思いをさせなくて済む。
「………受け継がせて下さい。私は、好きな人を守りたい」
「うん。君の守りたいモノのために、その命を燃やして戦うんだ。君には15人の英雄、そして君なら仮面の英雄の力も引き出せる」
彼は私のそれを渡してきた。眼のような形のモノでGHOSTの文字が書いてある。受け取ると同時に私の腰にベルトが装着され、それと同時に使い方が頭の中に流れ込んできた。
「後は頼んだよ。新しい仮面ライダーゴースト」
貴方から託された力、大切にします。先代ゴースト天空寺タケルさん。
side out
唯Side
目を開けた先は真っ白い空間。そこに王様が座るような椅子とそこに座る男の人。私たちより2~3歳年上の感じがする。
「やぁ、君が俺の力を受け継ぐんだね。俺の魔王の力を」
魔王?まさかこの人ヴィラン!?
「そんな警戒しなくても良いよ。確かにある未来線で俺は全てを破壊する最低最悪の魔王になった。でも他の未来線では最低最悪の魔王になって一度全てをリセットしたり、魔王の力で最善最高の魔王になった。君の同級生の持つ力と同じ、全てのライダーの力を行使する力」
同級生って………もしかして、緑谷君と同じ仮面ライダーの力!?
「この力を受け継げば君は魔王の力を継承することになる。その時君がその力でどんな王様になるのか…「私は王様になんかなりません「え?」
私がなりたいのはヒーローだ。困っている人を助けて笑顔にする。どんな困難も仲間と一緒に立ち向かって乗り越える。そんな新しい時代のヒーローに私はなりたい。
緑谷君も言っていた。これからのヒーローは助け合いが必要だって。
「ヒーローか……それでもいいよ。俺は最善最高の魔王になるためにこの力で戦った。君はこの力で最善最高のヒーローを目指しなよ!」
渡されたそれはヴィラン連合の奴らが使っていた時計みたいなモノに似ていたけど、これにはあれのような禍々しさが見られなかった。
「祝え!我が魔王、常磐ソウゴが研鑽し完成させた魔王の力。時空を超え世界を超え、その力を受けついたヒーローを目指す少女・小大唯。継承する力は全てのライダーの力を受けついた時の王者・仮面ライダージオウ!今、新たな歴史の一ページが描かれようとしている!!」
急に変な人が出てきてなんか語り出した。
「ウォズ、ウォッチは渡したからアレを」
「お任せを。では、我が魔王の後継者よ。これを貴女に授けます」
お盆のようなモノに載せられたそれ、ウォッチを手にしたときにそれの情報や使い方が流れ込んできて名前は知っている。ジクウドライバーを受け取ると、周りに19個のライドウォッチが現れて私の身体の中に入っていく。
「君の意思で出し入れできるよ新たなジオウよ。いずれ私と彼の力を受け継いだ二人が君を助けてくれるはずだ。さあ!舞い戻り給え、君がいるべき場所へ!!」
私は今度こそなってみせる。緑谷君みたいな、皆を笑顔に出来るヒーローに!
side out
no side
爆炎は突然出た光にはじかれて爆散した。煙の中からレイ子と唯、そして出久の姿が現れる。
「イズ君、もうイズ君だけに大変な思いはさせない」
「ん。私たちも戦う。この受け継いだ仮面ライダーの力で」
《ゴーストドライバー》
《ジクウドライバー》
二人の腰にベルトが装着された。
「二人とも………ちょっとキツい戦いになると思うよ」
「上等!」
「ヒーローになるって決めたときから危険は承知の上」
その光景を見て死柄木のイライラは更に積もっていった。先ほどまであった希望は今度こそ潰えたと思っていたのにまた這い上がってくる。自分の思い通りに行かないいらだちが死柄木を怒らせる。
「巫山戯んな!卵風情が何でそこまで立つんだ!?」
「ヒーローだからだ!」
声を荒げる死柄木に答えたのは出久であった。
「誰かが助けを求めたときに手を差し伸べる。理不尽な暴力から人々を守り、笑顔で安心させる。それがヒーロー、平和の象徴だ!」
「お前ェ………一体何なんだ!?」
「通りすがりの仮面ライダー、そして未来の平和の象徴だ!!」
「「「変身!!」」」
《カメンライド ディケイド!!》
《アーイ!バッチリミナー!カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!》
《ライダータイム! 仮面ライダージオウ!》
「更に向こうへ!PLUS ULTRA!」
「命、燃やします!」
「ん、行ける気がする」
出久のマゼンタと黒の仮面ライダーディケイド、レイ子の英雄の魂を宿す仮面ライダーゴースト、唯の平成ライダーの歴史を受け継ぐ仮面ライダージオウ。今この場に三人の仮面ライダーがそろった。
「うそ………レイ子と唯も!?」
「でもテレビで確認されている仮面ライダーは一人よ?」
「もしかして………新しい仮面ライダー誕生?」
出久だけでも驚きなのに更に新しい仮面ライダーが現れて一同は騒然とした。
「行くぞ!」
ディケイド、ゴースト、ジオウの三人は一気に駆け出した。
《ガンガンセイバー》
《ジカンギレード》
ゴーストドライバーとジクウドライバーからそれぞれの武器が出てきた。それを剣の状態で足下を切りつけていく。
「小大さん、まだタイムマジーン消してないから取ってきて!」
「ん!」
ジオウが離れるを援護するためにゴーストが浮遊して注意を引く。
直ぐにタイムマジーンがロボット形態になってアナザークウガに攻撃を仕掛けて来る。同じ大きさの相手の攻撃でアナザークウガは一度はよろけるが、すぐさま火炎弾を撃ち出して反撃。大ダメージを受けたタイムマジーンは消えてしまったが、唯は爆発直前に脱出していた。
「コイツはクウガのアナザーライダー。クウガの力で対抗するしかない」
「ん、これの出番」
ディケイドがクウガのカードをジオウがクウガのライドウォッチを出す。
「えっと………私クウガの力なんて……」
一瞬戸惑うゴーストだが先ほどのタケルの言葉を思い出した。
『君なら仮面の英雄の力も引き出せる』
その言葉に気がついて、二人にクウガのカードとライドウォッチを出すように頼んだ。
「どうするの?」
「私の予想が正しければ」
カードとライドウォッチの前で印を結ぶと、ゴーストの紋章が現れカードとライドウォッチから光が集まってクウガの紋章が現れたと同時に新しい眼魂が完成してゴーストの手に収まった。
「なるほど。これならレイちゃんも」
「うん、一緒に戦える」
三人が並んでそれぞれのアイテムをセットする。
《カメンライド クウガ!》
《カイガン!クウガ!超変身!変わる全身!》
《アーマータイム! クウガ!》
超古代にグロンギと戦い現代に甦った古代の超戦士、仮面ライダークウガの姿と力を持つディケイド、クウガのゴーストパーカーを身に纏うゴースト、クウガの鎧を纏うジオウ。
クウガの力を宿す3人の仮面ライダーの誕生だ。
「一気に片を付けるよ!」
「「了解!」」
《ファイナルアタックライド ク・ク・ク・クウガ!!》
《ダイカイガン!クウガ!オメガマイティ!!》
《フィニッシュタイム!クウガ!マイティタイムブレーク!!》
必殺技を発動させる。一歩一歩駆け抜けていく度に右足に炎のエネルギーが蓄積していく。大きくジャンプしてアナザークウガの胸にDマイティキック・クウガソウルキック・マイティタイムブレークが炸裂。
クウガの紋章が大きく浮かび上がったアナザークウガは大爆発し、元の脳無の姿となった。アナザークウガウォッチは体外から排出され砕け散った。
「やった………アイツら勝ちやがった!!」
「よっしゃああああアアァァ!!!」
生徒達が一様に大歓声をあげた。これで万事解決―――とは行かなかった。
再び靄のゲートが現れて死柄木と黒霧が姿を見せた。
「せめて脳無の回収だけでも……」
「いやその前にせめて………ガキを一人でも殺しておこう!」
構えた死柄木が駆け出そうとしたが、突然の銃声と共に死柄木が倒れた。足からは血が流れ出てくる。更に立て続けて両腕ともう片方の足も撃ち抜かれた。
「来てくれたか!」
「遅くなってすまなかったね。動ける物を出来るだけ集めるのに時間が掛かってしまった」
「一年ヒーロー科、A組クラス委員長が飯田天哉!!ただ今戻りました!!!」
飯田の他に根津校長をはじめとした大勢のプロヒーロー教師達がそろい踏みした。
「あーあ来ちゃったか…ゲームオーバーだ。帰るぞ黒霧、この際脳無はくれてやろう」
「仕方ありませんね」
靄のワープゲートが再び展開されて死柄木と黒霧を包み込む。
「今回は失敗だったけど………今度は殺すぞ平和の象徴オールマイト。それまでにくたばってなければな」
恨み言を残して敵の首魁達は消えていった。しかしプロヒーロー達は以前警戒を解かなかった。まだ施設内に残党がいる可能性があることも考えられているが一番の問題は目の前の二つの状況であった。
厳重に隠していたオールマイト弱体化の事実を生徒に知られてしまったこと。そして目の前にいる三人の仮面ライダー。
「この状況は一体……」
離脱していたため飯田も目を疑っていた。ガリガリに痩せた男性と世間を騒がせていた仮面ライダーが目の前にいるのだから。
ライダー達が変身を解けば、そこにいたのは今日まで苦楽をともにしていたクラスメイトであった。
「緑谷君!?それに柳君と小大君まで!?」
驚く飯田を他所に、出久は重傷の相澤と13号の前に走り寄ってきた。
「相澤先生に13号先生、遅れてしまいましたけど治療をします」
《アタックライド リカバー!》
直ぐに相澤と13号の傷がふさがっていく。
相澤が軽く手を握り、次の瞬間には捕縛布を飛ばして出久、レイ子、唯の3人を縛り上げた。
「先生なんで!?」
「大人しくしてろ。その方が合理的だ」
「でも緑谷達は俺たちを―――「助けてくれればルールは破って良いのか?」くっ……」
抗議の声も黙殺された。捕縛された出久も既にこうなることは判っていたのか特に抵抗はしない。
「真偽の程は後ほど。とにかく今は生徒の安否と残党の捕縛・掃討さ」
こうして後に『USJ事件』と呼ばれる騒動は終結した。
どこかのバー―――――
「オールマイトは確かに弱っていた。でも……仮面ライダーがいるなんて聞いてないぞ先生」
両手足を撃ち抜かれた死柄木が床に倒れると同時に目の前のモニターに映る人物に話しかけた。
『流石にこればかりは僕も予想外だったよ。まさか生き残りがいたなんて……それとも、連中の力を受け継いだのかな?』
「それとさ………オールマイト並みに速い奴が一人いた。戦い方もどこかオールマイトくさかった。そいつがテレビに出ていた仮面ライダーだった。アイツが邪魔さえしなければ多分オールマイトを殺れた…!」
『………へぇ。でも悔やんでも仕方が無い!今回の失敗と元に次へ生かそう。今度はもっとじっくり時間をかけて精鋭をそろえようじゃないか!我々は自由に動けない!だから君のようなシンボルが必要なんだ。死柄木弔!!次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!』
悪意は未だに健在であった。
爆豪が変身するとすればどのライダー?
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負ける気がしない 仮面ライダークローズ
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プライドの騎士 仮面ライダーバロン
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狙いは外さない 仮面ライダースナイプ
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圧倒的大火力 仮面ライダーゾルダ