僕のヒーロー&ライダーアカデミア   作:鎌足大

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大分お待たせしました。待っていてくれた方々本当にゴメンナサイ。


No.17 トーナメント開始 最初から最後までクライマックス!!

No side

 お昼ご飯を満喫し、最終種目発表前のレクリエーション種目の開始直前でそれは起こった。

 

『オイオイどーしたヒーロー科女子!!』

 

 現れたヒーロー科の女子達は全員チアガールの格好をしていた。

 

「峰田さん、上鳴さん!!騙しましたわね!?」

 

 峰田と上鳴は互いにグーサインを出し合っていた。

 

 昼休憩中に二人は八百万に相澤先生からの連絡で女子による応援合戦をやると言われたと言う虚偽連絡しに来た。それに見事に騙された八百万は個性で全員分の衣装を用意して着替えていた。

 

「アホだろアイツら……」

 

「ちょっと恥ずかしいね」

 

「でも本戦まで時間空くし張り詰めててもシンドイから……思い切ってやっちゃおう!!」

 

「透ちゃん好きね」

 

 周りとは裏腹に葉隠はノリノリでやる気だった。

 

 

 全員が整列しレクリエーション種目開始……の前に、最終種目であるトーナメントの組み合わせのくじ引きが行われたのだが、ここで一つ問題自体が発生してしまった。

 

 なんと尾白・常闇・庄田の三人がトーナメント参加を辞退してしまったのだ。

 

 理由を聞けば第二種目の騎馬戦で終盤ギリギリまで記憶が無く、気づけば種目が終了していて正直戸惑っているのだ。訳のわからないまま最終競技に出るのはどうしてもプライドが許さなかったのと何もしていないのにもかかわらず出場するのは体育祭の趣旨に反するそうだ。

 

 これを聞いた主審のミッドナイトは一瞬怖そうな顔をしたが「そう言う青臭い話はさァ………好み!!!」と言って三人の棄権が許された。

 

 その後、騎馬戦五位の鉄哲チームから相談して三人を選出するが、小森は残ったメンツとの実力や相性も考えて自ら辞退し一佳・鉄哲・塩崎の三人が繰り上がりで最終種目に出場することとなった。

 

 くじ引きの結果対戦表は以下の通りになった。

 

 

第一試合 緑谷出久VS心躁人使

 

第二試合 轟焦凍VS瀬呂範太

 

第三試合 小大唯VS拳藤一佳

 

第四試合 飯田天哉VS発目明

 

第五試合 上鳴電気VS塩崎茨

 

第六試合 八百万百VS柳レイ子

 

第七試合 切島鋭児VS鉄哲徹鐵

 

第八試合 爆豪勝己VS麗日お茶子

 

 

(普通科の心躁君、一体どんな個性を使って来るのか。まずは相手の個性を…―――――)

 

「アンタ緑谷出久だよな?仮面ライダーって奴の」

 

 不意に後ろから声をかけられた。振り向けばそこには自分の対戦相手である心躁がいた。

 

「―――――よモッ」

 

「緑谷!!」

 

「ダークシャドウ、緑谷を守るんだ」

 

『アイヨ』

 

 尾白が尻尾で口を塞ぎ、常闇がダークシャドウで二人の間を遮る。

 

「アイツの言葉に応えちゃダメだ。僕たちと同じ目に遭う」

 

 庄田が後ろから小声で話しかけ、三人は出久を心躁から引き離した。

 

「フッ、流石に警戒されるか」

 

 仕込みこそ出来なかったが、試合でどうにかすれば良いと心躁もその場を離れた。

 

 

 

 それからレクリエーションを楽しむ者、応援に精を出す者、試合前に集中する者、対戦相手について語る者と時間は過ぎてゆき、ついに最終種目の時が来た。

 

 スタジアムの中央に教員であるセメントヒーロー・セメントスがバトルステージを作り出して舞台は整った。

 

 ここから先は一対一のガチンコ勝負。頼れるのは己のみ、心・技・体に知恵知識全てを駆使して望むだけだ。

 

 勝負の内容は対戦相手を場外に出す・行動不能にする・相手が降参するかの条件を満たすまで時間無制限のガチンコ勝負となる。ただし怪我に関してはリカバリーガールがいるので道徳倫理は一端忘れても良いが、度が過ぎた行為に発展すればすぐさまセメントスが仲裁に入る。

 

『それじゃあお待ちかね!雄英体育祭最終種目の開始だぜ!!第一回戦!!見かけからは想像も付かない超パワーと特殊能力盛りだくさん、仮面ライダーディケイドことヒーロー科・緑谷出久!! 対 ごめんまだ目立つ活躍無し!!普通科・心躁人使!!』

 

「まいったか……わかるかい緑谷出久、これは心の強さを問われる戦い。強く思うヴィジョンがあるなら振り構っちゃダメなんだ……」

 

『んじゃ早速始めようか!!レディイイイイイィィィ――――』

 

「あのバカ三人はプライドとか言って折角のチャンスを不意にた腰抜けだしな」

 

『スタアアアァァト!!!』

 

「なんてことを―――――」

 

ピキィン!

 

「俺の勝ちだ」

 

 突然出久が動かなくなり会場がどよめき始めた。

 

「緑谷のバカ!だからあれほど注意しろって言ったのに……」

 

「尾白どういうこと!?」

 

「心躁の個性は『洗脳』なんだ!心躁の問いかけに応えれば洗脳に掛かって言いなりになっちまうっ」

 

 

『個性が『洗脳』アイツ見かけより相当ヤバい奴なのか!?』

 

「だからあの入試の実技試験は合理的じゃないんだ。普通科も併願して受けていたってことはこうなることも想定済みだってことだ。総合的には緑谷の方が圧倒的に上だが、こうなれば勝ち目はほぼ0だ」

 

 

「そのまま場外に出ろ」

 

 心躁に言われるがままに出久は後ろを向いて場外へ行こうとする。

 

「イズ君戻って!」

 

「尾白なんとかならないの!?」

 

「ある程度強い衝撃を受ければ解けるんだが………こうなっちまうともう」

 

「つかそんな強個性があっても普通科かよ!?雄英ドンだけ入試厳しいんだ」

 

「情報無きゃ対人戦じゃほぼ無敵だろ!?」

 

 観客席で見ているヒーロー科の生徒達も必死に呼びかけるが、出久はただ場外に向かうだけだ。

 

(来ちゃダメエエェェェ!!!)

 

 入場ゲートで様子を見ていたオールマイトも心で叫んでいた。

 

「お前は良いよな恵まれていて。無個性だったお前にはわかんないだろうけど、個性持っていても能力によっちゃ使えない、でも………こんな個性でも夢は見ちまうんだよ。だからこれで負けてくれ」

 

 出久がとうとう場外の端までたどり着くと、歩みを止めてその場で留まった。

 

「ッ?…何やってんだ、さっさとリングから降りろよ!」

 

 心躁の方からは見えなかったが、出久の口元が笑った。

 

 振り返ると同時に出久はダッシュで走ってゆき、

 

「オラアあぁぁぁ!!!!」

 

 心躁に跳び蹴りを決めた。

 

「!!!!!??」

 

 確かに洗脳で操っていたはずなのに、命令に逆らうどころか逆に反撃を食らって心躁は混乱していた。

 

 出久がゆっくり顔を上げれば、モジャモジャの髪が逆立ち赤いメッシュが一本垂れている。そしてその眼は赤く光っていた。

 

「出久の奴………なんか様子が」

 

「ん………雰囲気が違う」

 

 明らかにいつもと様子が違っている。

 

「へっへっへっ、ようやく俺の出番が来たぜ。俺……参上!!」

 

 急にポーズを決める。

 

 普段の彼をよく知る者達は動揺を隠せないでいた。

 

「な・・・何あの緑谷!?」

 

「く、口ぶりも普段より荒っぽいぞ?」

 

 そんな動揺の中で一番驚いているのは心繰の方だった。完全に洗脳したはずの相手に反撃されたのだから動揺するのも無理はない。

 

「おい出久、そろそろ起きろ!」

 

 出久?が頭を叩くと、赤い光が分離し、砂をまき散らしながらその姿を現す。

 

 現れたそれは、全身真っ赤な鬼の怪人であった。

 

「ありがとうモモタロス。おかげで助かったよ」

 

「へっ、試合前に呼び出されたと思ったら、洗脳対策で取り付けだもんな。でも呼び出したんだから後で何かおごれよ!」

 

 仲良く談笑している中で、心繰は叫んだ。

 

「何でだよ・・・何で俺の洗脳が効かねぇんだ!?」

 

 心繰の声を聞くと同時に出久はカードを取り出してセットする。

 

《アタックライド テレパシー》

 

『念話で会話すれば君の個性は無意味なはずだ。君の個性はおそらく相手の声による返事がトリガーだと推測している』

 

 図星だったのか、心繰の目つきが厳しくなる。そしてその声はスタジアムの観客にも届いている。

 

『質問の答えをするよ。君の個性は騎馬戦で戦った尾白君達から聞いていた。強い衝撃で洗脳は解けるけどその間は無防備、つまり自身による体の指揮権を封じられている。なら別の意識が体の指揮権を奪えばいい。だから試合前に僕は彼らを憑依させた』

 

「そういうことだ根暗紫!出久が洗脳されても俺が体の指揮権ぶんどりゃ後は俺が出久の体使えばいいだけの話だからな」

 

「ちっ、こんな頭悪そうな馬鹿に説教されるのは頭にくるぜ」

 

「んだと誰が頭悪そうな馬鹿だって―――――」

 

 心繰の挑発でモモタロスが洗脳された。

 

「これで手駒が増えた。緑谷を攻撃しろ!」

 

 モモタロスが手を上げようとした瞬間、出久にまた変化が現れる。

 

『もう先輩ったら、すぐカッカするんだから』

 

 もじゃもじゃ髪がストレートになり、青いメッシュが垂れ眼鏡をかけている。飯田とはちょっと違う物腰が柔らかいインテリ風だ。

 

「なっ!?」

 

「また雰囲気が変わったぞ!」

 

 再びの出久の変化に観客が動揺する。

 

『と言うわけで早く起きてよ先輩!』

 

 軽く頭をはたいてモモタロスの洗脳が解けた。

 

「って亀公、何しやがる!」

 

『洗脳される先輩が悪いんでしょう?』

 

『恐れてたことがほんまに起こりおったな』

 

『やーいやーい!モモタロスの馬~鹿!』

 

「熊公に小僧、てめぇらまで一緒になって!」

 

 出久の体から更に青・黄・紫の光が飛び出しモモタロス同様に砂をまき散らしながら姿をとる。亀を模した青の怪人、黄色く熊のような怪人、紫色で龍のような怪人。

 

「おいおい怪人みたいなのがまた出てきたぞ」

 

「でもなんか見てて悪意感じないが」

 

 観客席全体がどよめきだしたところで、相澤が助け船を出す。

 

『えーご観覧の皆様、ただいま緑谷の体から出てきた怪人らしき4人組は、緑谷の能力で呼び出した者で害はありません。第一競技で呼び出した龍やロボットと同様の類いです』

 

『イレイザーおまえ知ってたのか!?』

 

『USJの事件の後、あいつの持っていたカード見聞させてもらって説明受けただけだ。同様の類いの者が他にも2~3体いた』

 

 それを聞いて安心した観客達の騒動は収束した。

 

『と言うわけで、仮に洗脳されても僕は回避する方法がある。だからといって手は抜かないよ!』

 

 

side out

 

 

心繰side

 くっそ!洗脳しちまえばこっちの勝ちだと思ったのに全部看破された!

 

 ホントに羨ましいぜ、お前みたいにそんな強い個性を持っているやつ見るとさ。

 

 昔から俺はこの個性のせいで周りから敬遠されがちだった。そりゃそうだよな、返事しただけで洗脳できるなんてどっちかと言えばヴィラン向きの個性だからな。

 

 そんなんでも俺はヒーローに憧れた。でもあの実技試験じゃ俺の個性じゃ絶対に不向き、だからこそ普通科と併願してまで雄英に入った。すべてはこのチャンスを掴むために。

 

 でもそれも終わった。これで俺の勝ち目はほぼゼロ。殴りかかって行ってもいいが、あっちは生身でも相当鍛えているって話だ。殴り合いじゃまず勝てない。

 

 それでも……それでもやっぱりヒーローになりたい!一度憧れちまったモンは、そう簡単に諦めたくない。

 

 もう一度目を見開くと、そこは真っ白い空間だった。

 

 ちょっと待てどうなっている!?さっきまでスタジアムに―――――

 

「お前か、俺の力受け継げるやつは」

 

 声のした方を振り向けば、男が立っていた。その隣には黒頭巾をして黄色い仮面のような顔の怪人が横に立っている。

 

「俺は桜井侑斗、こいつは俺のパートナーイマジンのデネブだ」

 

「どうもデネブです」

 

「俺は前に力と引き替えに周りの人から俺自身の記憶が消える制約で仮面ライダーの力を得た」

 

 仮面ライダー!?この人も仮面ライダーなのか?

 

「俺の記憶を保持できるのは特異点と呼ばれた人間だけ。そんな過酷な運命背負ってでも俺は戦う理由があった。お前も重荷背負ってでも叶えたいことがあるなら、俺の力を受け取ってくれ」

 

 差し出されたのは一本のベルト。周りの人間から自分の存在が消える。確かに過酷だが、俺はそれでもヒーローになりたい!俺みたいな奴でも、誰かを救いたい!

 

 ベルトを受け取って腰に巻き付ける。

 

「過酷な道を歩む覚悟があるんだな。でも安心しろ、俺と違ってお前にかかる制約はまだ軽い方だ。お前にかかる制約は『一度変身すると一定期間『個性』が使えなくなる』それがゼロノスを受け継ぐに当たる制約だ」

 

 ……………はぁっ!?なんだよその制約!?人が腹括った決断がそれだけか!?

 

 あっ、でもその間無個性だから少し困るか。洗脳で情報聞き出すとか。

 

「と言うわけでお前にはベルトとゼロノスカード、そして時をかける列車『ゼロライナー』とデネブ託す」

 

「俺はゼロライナーの管理や君のサポートをする。だからよろしく頼む人使!」

 

 なんか色々オマケがついたけど時の列車!?それってタイムマシンじゃん。

 

「これから先にとんでもないことが沢山起こる。そのときは他の仮面ライダー達と一緒に、未来を守ってくれ」

 

 未来を守れ、か。解ったよ。せっかく手に入れた力だ。ヒーローになって困った人たちも未来も守ってやるぜ!

 

 

side out

 

 

no side

 急に心繰が俯いたまま動かなくなる。

 

 出久は少し動揺するが、

 

「今がチャンスだ!このまま一気にやっちまえ」

 

 無抵抗の相手を一方的に攻撃するのは忍びないが今は試合中、どちらかが勝たねば試合は終われないし次の試合に移行できない。

 

 意を決して踏み出そうとしたそのときだった。

 

 心繰の服の裾から大量の砂があふれ出てくる。その砂が集まって形をなす。

 

 形をなしたそれを見てモモタロス達は叫んだ。

 

「「「おデブ/ちゃん!?」」」

 

「デネブ!?」

 

「そんな……だってデネブのカードは使ってないのに!?」

 

「モモタロス達、どうしてか判らないけど久しぶりだな!俺、人使と契約したんだ。これからもよろしく頼む」

 

 丁寧に挨拶をするデネブに会場中が呆気にとられた。

 

「挨拶はいいからささと蹴り付けるぞ!」

 

 心繰は腰にゼロノスベルトを巻き付ける。

 

「ゼロノスベルト!?ダメだよ心繰君!そのベルトを使ったら―――――」

 

「心配するなよ緑谷、これを使っても周りから俺の記憶は消えない。少しの間個性が使えなくなるだけだ」

 

 上部のレバーを横に引き、腰のホルスターからカードを出して挿入する。

 

「変身!」

 

《アルタイルフォーム!》

 

 黒のスーツと緑と黄の鎧、頭部のレールから牛のような列車が走り頭部を形成した。

 

「人使、このときの台詞は――――」

 

「知ってるよ。最初に言っておく、俺はかーなーり強い!!」

 

「その通りだ!」

 

 時の列車『ゼロライナー』で時空を駆け、過酷な代償を背負って未来に繋げるために戦った時の戦士、仮面ライダーゼロノスが爆誕した。

鉄哲が変身するとすればどのライダー?

  • 大義のための犠牲 仮面ライダーローグ
  • 鋼のボディに熱い心 仮面ライダーキカイ
  • Mr.ナックルマン 仮面ライダーナックル
  • 負ける気がしない 仮面ライダークローズ
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