出久Side
皆さんどうも、緑谷出久です。前のお話で僕は仮面ライダーの力を受け継ぎ仮面ライダーディケイドに変身しました。
あれから僕はこの力をよく知るために手に入れたライドブッカーからカードを取り出してどのようなカードがあるのかを調べました。結果は以下の通りです。
ライダーカード:クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、W、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ…計二十枚
フォームライドカード:ライダーに基本3~4種類なんだけど多いと10形態もあるので紹介は割合。
アタックライドカード:これはもはや数えるのも嫌になるくらい多い。細かい能力や武器にまで至るので同じく割合。
ファイナルアタックライドカード:基本的にライダーカードと同数。フォームや使ってる武器によっては違う必殺技も使える模様。
とまぁこんな感じかな?えっ、ファイナルフォームライドカードはないかって?そんなカードはなかったはずだけど。
とりあえずは人の来ないような山や林の中で能力とかも試してみたりした。実戦に使うにもまず性能を把握しておかないと。
まずアタックライドカードはディケイドの状態ならどのカードも使えるけど他のライダーやフォームに変身中は同じエンブレムや系統のライダーの能力や武器しか使えない。ここら辺は当然か。後いくつかの能力は生身の状態でも使えるよ。武器のカードはほぼ全部と言っていいね。ただし能力系を使えばライダーの時とは違って体力を消費する。
後は使用回数だ。明らかに能力がチートなカードは体力消費も多いし最低一回、多く使えても2~3回がいいところだろう。そうでもない能力は体力が続けば基本無制限で、一度に三枚まで同時発動ができるから色々なコンボが考えついて楽しい。
そんなことを一年ほど続けた。時折見かけた事件や怪人は隠れて変身して僕が解決したりしているが、これは完全に違法行為なのでいつバレないかと冷や冷やしている。
世間ではそんな僕のことを一番ヒーローらしいヒーローとして取り上げたりしているけど一部のヒーローからはやっぱり自分たちの行動を邪魔しているなど批判の声も多い。
そして学年も中学三年生となって僕も次の道を考える時期となった。
「えーお前らも三年生と言うことで、本格的に将来を考えてゆく時期だ!今から進路希望のプリントを配る―――――と言ってもみんなヒーロー科志望か!!」
クラスのみんなが一斉に沸くように個性を発動させた。構内での個性使用は原則禁止なのに。先生がそれを咎めていると。
「先生みんなとか一緒くたにするんなよ!俺はこんな没個性どもと仲良く底辺なんざいかねーよ」
机に脚を上げながらしゃべり出したのは幼馴染みのかっちゃんだ。今じゃ無個性の僕だけじゃなくて個性のある人も没個性と呼んで格の違いを思い知らせようとするようになっていた。
「おいおいそりゃねぇよ勝己!」
「モブがモブ言うんじゃねぇよ!!俺はこの学校で唯一の雄英合格圏内、しかも模試だってA判定だ!俺はいつかオールマイトも超えトップヒーローになって必ずや高額納税者ランキングに名を刻むんだ!!」
高額納税者のトップって………早い話誰よりも税金でお金取られるじゃん。確かに凄いことには凄いけどさ。
でも確かに雄英の入試は全国でもトップクラス。偏差値は79で過去最高、倍率も300倍以上だ。ヒーローを育成するヒーロー科を持つ高校の中では『東の雄英、西の士傑』と呼ばれるぐらい屈指の難関校だ。
まして卒業生には現在ヒーロートップ2のオールマイトにエンデヴァーに加えベストジーニストと言った有名人を始め多くの卒業生達が様々な場で活躍している。
「そういえば緑谷も雄英志望だったな」
先生の余計な一言でクラス中の視線は僕に向けられた。そして直後に爆笑の渦となった。
「おいおい緑谷は無理っしょ!!」
「勉強だけなら爆豪にも負けてないけど無個性でヒーローはさすがに無謀だろう!」
みんな僕のことを無個性だと判っているだけにやっぱり馬鹿にしてくる。確かに今では個性持ちが当たり前だけど無個性の人間だって決してゼロじゃない。そんな人だってやりたいことをやっているんだ。僕がヒーロー目指してもいいはずだ。現に秘密にしてるだけで力はあるんだし。
そんなこんなでホームルームも終わり、後は帰るだけになった。けどそれも簡単にはいかなかった。スマホを弄りながらノートを片付けていると、手に取ったノートを取られた。そこにはかっちゃんとその取り巻きがいた。
「すぐには返さねぇぞデク」
「何このノート?『ヒーロー考察ノート』!?無個性のくせに変なことまでオタクやってんな!」
「い、いいだろ。返して―――」
Boooom!!!
かっちゃんは目の前で奪ったノートを爆破して窓の外に捨てた。
「いいかデク、トップヒーローは大概学生の頃から逸話を残している。俺はこの平凡な市立中学から始めて!唯一の!雄英進学者っつー箔をつけるんだ。つまりは完璧主義者だ。だからよぅ―――お前雄英受けるの止めろ。ヒーロー科はもちろん普通科でもだ。普通科でも雄英生ってだけで箔がついちまうからなクソナード君―――っ!」
気づいたらかっちゃんの顔をぶん殴っていた。
「ま、マジかよ……」
「俺知らねぇぞ………」
「テメェ……無個性のくせに俺の顔に傷を「無個性だからなんだよ」はぁ?」
「個性持ってるなら何言ってもいいのかよ。無個性の人が……夢を持っちゃいけないのかよ!!」
そこから先はほとんど無我夢中だった。かっちゃんに飛びついてもう一発殴ろうとしたけどその前に蹴りを入れられて机と椅子に衝突した。鍛えているけどやっぱり痛い。
「ちょっと鍛えてるからっていい気になんじゃねぇぞクソデクがぁ!」
倒れているのを良いことに今度はスタンピングを繰り返してきた。しかも顔とかじゃなくて足とか胴体の服で隠れる部分をだ。
「そんなに個性ほしけりゃ良い案あんぞ!屋上から飛び降りてワンチャンダイブでもしな!!来世では個性出ますようにってなっ!」
それだけ言って教室から出て行った。これだけの事されても誰も手助けどころか注意さえしようともしない。みんな怖がってみて見ぬふりだ。
机と椅子を直して荷物まとめてから捨てられたノートを回収しに行った。所々黒焦げになったノートはすぐ下にあった水槽に浮かんでいた。
Side Out
???Side
マズイ、マズイ!非っっっっっっ常にマズイ!!!
馴れない町と制限時間を気にしすぎて奴の入ったペットボトルを落としてしまうなんて………。奴の個性ならあんなところはすぐに逃げ出せるはずだ。
早く探し出して再び捕らえなければ………!
Side Out
出久Side
いつもだったら家にすぐに帰ってトレーニングをするんだけど、さっきのこともあって今日は遠回りして帰ることにした。
ヒーロー目指している人間がこう言うのもあれだけど、かっちゃんに一撃加えたときになんだか心が晴れたような気がした。そりゃ十年以上も苛め続けられていたんだ、不満が決してなかったわけじゃない。でもやっぱり僕がしたことはヒーロー志望としては最低なことだ。
そんなことを考えていると、近くの繁華街に人集りができて騒がしかった。しかもよくよく見れば黒煙も上がっている。
「すいません、なんの騒ぎですか?」
「あぁヴィランが暴れ回っているんだよ。ヘドロみたいな奴でなんか爆破の個性使える中学生人質にとって取り付いて暴れているからヒーローも手出しできないそうだよ」
取り付く、それに派手こんな爆破する中学生ってまさか!
すぐ人垣をかき分けて前に出ると、そこにはヴィランに取り付かれて爆破して暴れまくるかっちゃんがいた。
「サイコーだぜ!こんな良い乗り物手に入るなんてよ!!」
「離しやがれ…………クソヴィランが………っ!!」
「本当に感謝するぜ、君は俺のヒーローだ!!」
精神力の強いかっちゃんはギリギリ堪えているけどあのままじゃ時間の問題だ。ヒーローはいないのかと辺りを見渡すと、すでに現場に到着していたヒーローがいた。けれど………。
「私二車線以上じゃないと無理よ!」
「爆破を使うんじゃ俺の個性じゃ相性が悪すぎる。今回は他に譲ってやる!」
「有り難いね。こっちは消火で手一杯だ、誰かやってくれ!」
「ダメージ覚悟で突っ込むことは可能だが、流動体では奴を引きはがせない。奴に有利な個性のヒーローが来るまで人質には耐えてもらうしかあるまい」
みんな自分では無理だ不利だと言って助けに行こうとしない。これが今のヒーローなのか?確かに皆が皆オールマイトのようになんでも出来るわけじゃないけど、有利になるまで耐えてもらう?違うだろ!
すぐ側のビルに入って屋上まで一気に駆け上がる。荷物を下ろしてディケイドライバーを腰に当てる。
「変身っ!」
《カメンライド ディケイド!》
変身した僕はすぐに屋上から飛び降りてヘドロヴィランの前に立ちふさがった。
「あ、あれは………」
「仮面ライダーだ!」
「マジかよ本物だ!」
「生ける都市伝説仮面ライダーの登場だ!」
ヒーロー達は驚き戸惑って周りの人たちは歓喜にあふれている。
「仮面ライダーだぁ?ちょうど良いぜ、あいつに復讐する前に……テメェを潰して箔をつけてやるぜ!」
かっちゃんの体を操って攻撃してきたけど、すぐさまバックステップで後ろに下がって近場にあったポリバケツを手に取った。
「そんなもんで何をする気だぁ?」
「決まってるだろ。その人質を返してもらう」
「へっ!バケツで何が出来るってんだ《アタックライド スチールベント!》……へっ!?」
僕のすぐ横にかっちゃん、そしてヴィランが取り付いてるのは、さっき僕が拾い上げたポリバケツだ。
今使ったスチールベントのカードは相手の持っている武器や物を自分にテレポートさせるカードだけど、実は自分の持っている物と移し替えることも出来る。だからポリバケツとかっちゃんを入れ替えたんだ。
一同が呆気にとられている隙に、もう一枚のカードをセットする。
《アタックライド フリーズベント!》
手から放たれた冷気でヘドロヴィランを氷付けにする。これで物理攻撃が通る。そして止めだ!
《ファイナルアタックライド ディ・ディ・ディ・ディケイド!!》
黄色いカード状のゲートが目の前に現れ、それと同時にジャンプしてキックの体制でゲートをくぐり抜けて凍り付けのヘドロヴィランにキックを炸裂させる。ディケイドの必殺技『ディメンションキック』で凍り付いたヘドロヴィランはバラバラになった。解凍すれば再生できるだろうしね。
そのまま立ち去ろうとしたら「待ちやがれクソ仮面野郎っ!」かっちゃんが鬼の形相で僕を睨めつけてきた。
「俺は一人でもやれたんだ!俺は助けなんざ求めちゃいねぇ!!」
どこまでも気高く、そしてどこまでも唯我独尊な僕の幼馴染み。今まで苛められ続けてきた、今回だって見捨てることだって出来た。でも僕は見捨てられなかった。だって君は、
「僕は君が凄い奴だと思った。だから終わらせたくないと思った。それだけだよ」
君は僕の身近な凄い人だったから。
「それとヒーローの皆さん。聞けば自分たちが不利だから彼に耐えてもらうって言ってましたね。それでもし間に合わなかったとき、あなたたちはどうするつもりだったんですか?」
ヒーロー達は身震いして動けなくなった。最悪の事態になれば事務所はもちろん自分たちの達立場だって危ない。ヒーローが目の前の一般人を救えない、それはヒーローには一番あってはいけないことだ。
「肝に銘じて下さい。あなた達が正義を名乗りたいなら」
《アタックライド ディメンションゲート!》
ゲートを通ってビルの屋上に戻って変身を解いて荷物を回収。すぐそこを立ち去った。
「………………マジで!?」
気づかなかった。このとき僕のことを見ていた人がいたなんて。
とぼとぼと歩きながら帰路についていた。
「はぁ~………何で僕ヒーローの人に偉そうなこと言っちゃったんだろう?」
とっさに思ったことを言ってしまって罪悪感で一杯になっていた。今年から受験生だし、仮面ライダーの行動はしばらく制限しよう。
「ちょっとそこの君!」
ふと振り返ると、なんだか外見が骸骨みたいでガリガリに痩せた金髪の男の人がいた。見るからに怪しい。
「そう身構えないでくれたまえ。私はただ君にこれを届けに来たんだ」
差し出したそれは、かっちゃんに爆破されてボロボロになったノートと僕の生徒手帳だ。………ん!?なんでこの人が持ってるの!?だってどっちも鞄にしまっていたはずじゃ!
慌てて鞄の中を漁ってみたが入ったいて場所にはなかった。
「驚いてるね。実はさ―――さっき君が仮面ライダーに変身してるとこ見ちゃった」
……………最悪だああああぁぁぁ!!!まさか見られてたなんて!ヤバいよ、生徒手帳も見られたって事は僕の本名も住所も学校も全部バレたって事じゃん!警察かな?警察に連行されて刑務所…いや僕の歳なら少年院か!?そうなるとベルトもカードも没収されて下手すれば解体されたり処分されるのか!?
「大丈夫だ誰にも話なりしてないよ、警察にもヒーローにもね。私は君をある人物に会わせたくてきたんだ。すぐそこの公園に一緒に来てほしい」
秘密握られた以上従うしかない。僕と男の人は近くの公園まで来た。既に夕方で公園には子供一人いない。
「あの………僕に会わせたい人って?」
「………誰もいないな。君に会わせたい人物、それは――――」
男の人から湯気って言うか蒸気みたいなのが吹き出てきて身体がどんどん大きくなっていく。風船のように膨張していく筋肉、そしてその顔は、
「この私さぁ!!!」
僕が、いやみんなが憧れるナンバー1ヒーロー―――オールマイトがそこにいた。
「おおおおおおお、オールマイトォ!?嘘でしょ、だってさっきまで痩せてたのに!?」
「そう!偽物でも変身でもソックリさんでもないぜ!私がオールマイトだ!さっきまでの姿はプライベートでの姿、ずばりトゥルーフォームさ。みんなには内緒だぜ!」
確かにあの姿じゃ誰もオールマイトだなんて判らないもんな。
「少年よ、私は礼と提案をしに来たんだ。先ほど君が倒したヴィランは実は私が一度捕まえたは良いが詰めが甘く取り逃がしてしまったんだ。本来なら自分の尻拭いは自分ですることなのだが君が解決してくれた。本当にありがとう!!」
そんなオールマイトに御礼言われるなんて、なんか恥ずかしいな!
「そして提案だ。なぜ私がプライベートの姿で君の前に現れたと思う?」
そう言えば。ずっと秘密にしてきたのに何で僕にそのこと教えてまで現れたんだろう?
するとオールマイトがさっきのプライベートの姿になって、シャツを捲って見せた。左の脇腹辺りに痛々しい傷跡があった。
「五年前、ある大物ヴィランとの戦いの時に一瞬の油断で深手を負わされたんだ。呼吸器官半壊に胃袋全摘出。度重なる手術と後遺症で憔悴してしまってね、今や私のヒーローとしての活動時間は三時間ほどでしかないんだ」
そんな、オールマイトのような強いヒーローでもそんな深手を負わせられるなんて。
「この事は私が世間に公表しないでくれと頼んだからなんだ。もし平和の象徴が崩れたとあったら悪の芽が一気に吹き出てしまう、それだけは避けたかった。笑いながら人々を救う平和の象徴は悪には屈してはいけないんだ。私が笑いながら人々を救うのもヒーローとしての重圧や恐怖から自分を欺くためさ」
そうだ、いくら強いヒーローでも結局は人間なんだ。傷つけば痛いし、傷つけられるのは怖い。オールマイトはヴィランとだけじゃなくて自分の恐怖とも戦っているんだ。
「だからこそ見つけたかったのさ。私が引退する前に私の意思を、平和の象徴を引き継いでくれる人物を!そして、君は私が望んでやまなかったそれを持っていた!だからこそ君に――――私の『力』を受け継いでほしい!」
………へ?力を受け継ぐ?力ってもしかして個性のこと?
「何言ってんだって顔だね。でもそれが提案の本題さ。私の個性は今まで謎だらけでブーストだ怪力だと言われ続けてきたが、私の個性は代々受け継がれてきた個性なんだ。私の個性は聖火の如く引き継がれ続けたもの。個性を譲渡する個性、それが私の受け継いだ個性!冠された名は――――――《ワン・フォー・オール》!!」
ワン・フォー・オール………一人は、みんなのために?
それからオールマイトは語ってくれた。一人が培い、その力を一人へ渡しまた培い次へ、救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶だと。
「でも何で僕なんかに力を……ヴィジランデみたいな事して、違法でヒーロー活動してたのに」
「さっき君はヒーロー達に叱責していたね?最近のヒーローはどうにも派手なことばかりに目が行きがちで、どこかやれるところを限定する節がある。だからこそさっきの一言は我々ヒーローにとっても教訓になるんだ」
「でも無個性の僕がそんな都合よく受け入れても良いのか?」
「………えっ、君無個性なの?さっきの仮面ライダーって個性じゃないの!?」
あっ、ついぽろっと言っちゃったけど。この人にならしゃべっても大丈夫かな?
その後僕は自分が仮面ライダーになった経緯を話した。その上でその力を隠しつつ制御することに努めてきたことやこれまでの自分の人生、さっき助けたのが僕を苛めてきた幼馴染みであると全部白状した。
「そうか、昨今無個性者はいじめの対象になりやすいからな。ましてそれでも足掻く君を目障りに思う人は多いだろうね。しかしそれがどうした!正しいことに足掻いて何か悪いことがあるのか?少なくとも無個性であっても君は諦めなかった。そしてさっきは長年のいじめっ子であっても助けた。私はますます君に受け継いでほしいよ!」
「………本当に良いんですか?無個性の人間にあなたの力を受け継いでもらって」
「トップヒーローの多くが学生時代から逸話を残している。しかし彼らの多くは最後にこう結びつける―――気づいたら身体が勝手に動いていたってね。それに君が無個性だからって心配することはないさ。私も先代から個性を受け継ぐまで無個性だったんだから、君の気持ちは痛いほどわかる」
オールマイトも元々は無個性!?そこから今はナンバー1にまで上り詰めたのか!?
「まずライダーの力は本当に必要になるまで公には隠しておいた方が良いね。聞けば変身できなくてもある程度力は行使できるようだし、それに私の代まで培ってきたワン・フォー・オールが加わればまさに最強さ!あえて言おう――――君はヒーローになれる!!」
それは僕が生きてきた中で一番に言ってほしかった言葉だった。お医者さんに諦めろと言われ、親に謝罪され、周りに無駄だと言われ続けてきた中で、僕が一番欲した言葉。
「………本当に、僕はなれますか。貴方のようなヒーローに!」
「大丈夫だ。私がしてみせる!」
これが僕のもう一つのオリジン。僕が最高のヒーローになるための第一歩だった。
爆豪が変身するとすればどのライダー?
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負ける気がしない 仮面ライダークローズ
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プライドの騎士 仮面ライダーバロン
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狙いは外さない 仮面ライダースナイプ
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圧倒的大火力 仮面ライダーゾルダ