ソードアート・オンライン ~紅き双剣士と蒼の少女~ 作:桜花 如月
デスゲーム開始から1ヶ月
私、ハヅキは今日行われるらしい第一層攻略のための会議というものに向けて準備と称してはじまりの街の商店通りでアイテムなどを購入していた。
結局、コハルと合流はできないまま、あっという間に1ヶ月という期間が経過し、SAOは既に1000人近くを殺した。
この世界から、本当に出ることは出来るのか、そんなことを考えながら装備を確認していると──
「ここらでいいカ、お嬢さん」
「お嬢さんじゃないですよ、それよりありがとうございます、ここまで着いてきてもらって……」
「そんな礼を言われるようなことはしてないヨ、ルー坊に頼まれたことだしナ」
と、聞き覚えのある声と全く聞いたことの無い声の会話が聞こえてきた。
声のした方を見るとそこには、βテストの時に見た
βテストの時とほぼ変わらない見た目の彼女は私に気がついていないけど──
「そこのお嬢さん、オイラ達に何か用カ?」
「あ、いや──」
彼女と一緒にいたプレイヤーに気づかれてそれと同時に彼女も私に気がついた。
そして彼女は一瞬戸惑いながらも、私が誰なのかを導き出したようで──
「もしかして、ハヅキ?」
「ということはやっぱり……コハル?」
彼女の名前を改めて確認しようとしたところでコハルは私に無言で抱きついてきた。
何故抱きついてきたのか私にはわからない、だけどなんの意味もなくやってきたわけじゃない、それだけはわかる。
このゲームがデスゲームとなり、ずっと1人でいたからこそ、現実で色々あったからこそ彼女と再会出来たのは私も嬉しい。
「2人とも、オレっちの前でいちゃつかれてもナ、とりあえずもっと話が出来る場所に行くゾ」
「あ、すみません」
フードを被ったプレイヤーにそう言われて我に返った私とコハルは一旦離れて近くにあった宿に向かった。
部屋に入ってすぐ、フードを被ったプレイヤーは自己紹介を始めた。
「オレっちは情報屋のアルゴ、今は訳あってとあるプレイヤーとあれこれしてるんだケド……まぁ、その話はまたいずれ、それで2人は?」
「私はハヅキ、よろしく」
「私はコハルです、ハヅキとはβテストで会ったんです」
「なるほどナ、親友ってことカ」
アルゴと名乗った私と身長があまり変わらない目の前のプレイヤーはコハルの説明に対しそう言うと、何故コハルと一緒にいたのかを話してくれた。
つい数時間前、第一層の攻略会議が行われるという街に私がいるのでは、と考えたコハルはその街に行き、攻略会議にて私を探そうとしていた。
そこで女性プレイヤーだけを狙った複数人のプレイヤーに無理やり腕を掴まれ、どこかに連れていかれそうになった、けど──
攻略会議の参加者と思われる男性プレイヤーが助けてくれた、らしい。
その後、助けてくれたプレイヤーがパーティを組んでいたアルゴと一緒に安全な場所、はじまりの街に来た。
「さっき言ってたとあるプレイヤーって言うのがコハルを助けてくれた人?」
「あぁ、そうだヨ、パーティを組んでる理由は当の本人と出会った時にでも聞いてクレ」
アルゴはそう言いながら椅子から立ち上がり、そのまま外に出ようとしたけど、そこで立ちどまり何かを考える素振りをしたあと、私たちの方を向いてこんな提案をしてきた。
「コハルが階層攻略に参加しようとしたのはいいケド、2人とも装備が心許ないダロ……だから、オレっちがレベリング兼装備集めができるとあるクエストを教えてやるヨ」
と、確かに私たちは──私は初期から特殊な装備みたいなやつ(今は特に効果は無い)を付けてるけど──武器やレベルも攻略に参加するには少し低いかもしれない。
「このまま何もせずに街でゆっくりするぐらいなら、少しでも役に立ちたいです、だから私はクエストを受けます」
「……私もコハルと同じく」
「よし、そうと決まれば受けに行くヨ、一層にしてはちょっと長期的なクエストだケドいいナ?」
「「はい!」」
こうして私とコハルは再会し、情報屋をやってるというアルゴと出会い、第一層の大規模クエストに挑戦することになった。
まーた1ヶ月空いたやん
コハルとハヅキ、息会いそうですよね。
PN:ハヅキ
Lv.6
武器:ノーマルソード(片手直剣)
装備:無名の服(特殊効果等は今の所無いが、他プレイヤーの持たない装備)
PN:コハル
Lv.6
武器:ノーマルレイピア(細剣)
装備:スチールアーマー
お互いの見た目はまたの機会に