ソードアート・オンライン ~紅き双剣士と蒼の少女~   作:桜花 如月

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12:タワークエスト攻略(1)

少し前──

SAO開始から数週間ほどがたった頃

 

「タワークエスト?なんダ、それ?」

「詳しくは後で送るが……もし初心者プレイヤーが攻略に参加しそうになった時なんかはこのクエに参加させてくれ」

「やけに優しいナ?他人事ダロ?」

「……俺は、誰かが危険な目に遭うのが嫌なんだよ、だから少しでもその危険を減らすんだ」

 

 

─────

現在。

 

「タワークエスト?」

「そうダ、詳細は移動しながら説明するヨ」

 

アルゴはそう言いながら私とコハルにメッセージを送ってきた。

 

タワークエストとは──

βテスト当時は後半層に到達する頃に開放されたクエストだが、何故か本サービス開始時はサービス開始と同時に解放されていたクエスト。

そのクエストの詳細は

数回層になっている塔を1つずつクリアしていく。(なお、クエスト受注と同時に専用エリアに転送)

1層クリアする度に報酬が貰える。(報酬は様々で武具等も貰える)

5()()()()()()()()に強力なボスがいる層になる。もちろん報酬は難易度に見合ったものが貰える。

なお、アインクラッドの階層をクリアするとタワークエストの階層が少しずつ増えていく(第1層時点で5階まで)

1層目の推奨レベル:5

装備等の耐久度などはこのクエストに関しては減らない。

経験値稼ぎにもなる。

 

 

詳しい、やけに詳しい気がする……

なんて私の考えを読んだのか、アルゴは「βテストを行ったならわかるんじゃないカ?」なんて言ってきた。

私はほとんど下層にいたからわからないし、コハルも最終日が初ログインだったらしいからそんなクエスト聞いたことない。

 

「ま、わからないなら受けてみようカ」

 

アルゴはそう言うと、はじまりの街のとある場所に入っていった。

そこは【黒鉄宮】、本来、SAOでHPが尽きてゲームオーバーになった時に()()()()するはずの場所──だった。──その中にある【剣士の碑】と呼ばれている(はず)プレイヤー全員の名前が書かれた石碑の前にNPCが立っていた。

 

「タワークエストを受けたいんだケド、3人の参加はできるカ?」

「え、3人?」

「そりゃ、オレっちも参加するよ、1層目だけはナ」

 

と、アルゴとコハルのやり取りを聞いていると、NPCが「はい、受けれます。リーダーはどなたでしょうか?」と質問をしてきた。

私が「アルゴがリーダー」と答えようとしたけど、アルゴが「ハヅキがリーダー」と私の言葉を遮ってそう言った。

色々言いたかったけど、ここは押えてクエストを受注。

それと同時に私たち3人は転移させられた。

 

─────

タワークエスト:1F

報酬:???

推奨レベル:5

 

転移させられた先には私たちにタゲを向けていないMOBが複数体ウロウロしていた。

 

コボルド・センチネル×5

 

「この程度なら簡単ダナ、やるぞ!」

 

「うん、行くよ!」

 

3人同時に剣を抜いて気がついてないコボルド達に攻撃を放った。

その瞬間──まだ攻撃してないコボルド達が私とコハルにタゲを向け、片手に持っているハンマーのようなものを持ちながら接近してきた。

 

「一気に殴られたらまずいゾ!何とかして──」

 

「これで──っ!」

 

私は少しだけ離れていたコハルに近づきながら、接近してきているコボルド達に向けて剣技……ソードスキルのモーションをとった。

 

片手直剣SS:ホリゾンタル

 

元から体力が低く設定されているのか、接近してきたコボルド達の内3体はこの一撃で倒れた、けど──

私がソードスキルを放ったと同時にジャンプし、攻撃を避けた一体が上から私にハンマーを振りかざしてきた。

何とかそれを受け止めた私は、そのハンマーのようなものを弾き、それと同時にコハルに指示を出した。

 

「コハル──スイッチ!」

「うん……!」

 

一瞬慌てつつ、コハルは自分の武器──細剣を構えてソードスキルのモーションを行った。

 

細剣SS:リニアー

 

細剣による一撃がコボルドに当たり、コボルドのHPが尽きたところで、私の前に【Congratulation!】という表示が質素な音楽とともに現れた。

私とコハルが4体を相手してるうちに既にアルゴは倒していたらしい。

 

 

黒鉄宮に戻り、クリアの報酬を受け取ったところでその報酬を確認した。

 

・ヒールポーション×5

 

「まぁ、初めはそんなもんだよナ……それは2人で使うといいヨ」

「え、でも……」

「ほとんど2人が倒したダロ?それにオレっちは何かあった時のサポートとしてついて行ったんだケド、あのコンビネーションなら大丈夫だナ」

 

アルゴはそう言うと1度、ウィンドウを開き、何かを確認したあと「オレっちは情報を売りに行くヨ、また会おうナ」と言って外に走っていった。

私とコハルはそれを追いかけることはしなかった。

 

「……ハヅキ」

「ん?」

「今日はこれぐらいにしとこ?」

「……あ」

 

クエストを受ける前から気にしてなかったけど、既にはじまりの街は夜の明かりに照らされていた。

宿に行き、今日は休むことにした。




あけおめことよろ。

タワークエストです。それ以下でもそれ以上でもないタワークエストです。
はい。

しばらく続きます、あと2話ぐらい。


───
ハヅキ
片手直剣SS:ホリゾンタル
全体単発技。


コハル
細剣SS:リニアー
単体単発技。
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