ソードアート・オンライン ~紅き双剣士と蒼の少女~ 作:桜花 如月
第二層: 枯燥の草原
岩穴の草原でキリト達と出会い、改めて攻略を進める意気込みをした私達はレベリングをしながらちょっとしたクエスト等を進め、次のフィールドへ移動した。
そこはもちろん街などではなく、先程のフィールドと同様に荒野が拡がっていた。
フィールドの至る所には先程戦ったカウ以外にもネズミのようなトカゲのようなMOBもうろついている。
攻略開始から数レベルあげることに成功した私たちはさらに素材を集めるためにそのMOBを狩ることにした。
「せやぁぁ!」
「はあぁ!」
と、2人で同時に剣を振り下ろしてMOBのHPを削る。
お互い、心の内に秘めた覚悟を達成するために。
狩りを続けていると、遠くの方──と言ってもそこまで遠くはない──から「きゃああ!?」と、悲鳴にも似た叫び声が聞こえた。
急いで声のした方に向かうとそこには第二層攻略中には見なかったカウの二回りほど大きな牛型のMOB率いる数匹の牛に追いかけられている女性プレイヤーの姿があった。
逃げ続けている女性プレイヤー……いや、私と同じぐらいの少女は地面に転がっていた石につまづき、そのまま転倒。そこに追いかけていたMOB達が追いついた。
少女はなんとか立ち上がろうとしたが間に合わない。
「させない──っ!」
小柄を生かしたスピードでMOBの攻撃を止めに入る。
MOB達の攻撃が少女に当たるギリギリで受け止め、弾き飛ばしてコハルに
一歩後ろに下がったところでコハルのソードスキルが放たれ、MOBたちは怯む。その隙をついて私がさらにソードスキルを叩き込んだ。
すると、意外とHP設定が低いのか、MOB達は私とコハルの放ったソードスキルを受けてそのまま消滅。
間に合ってよかった、と思いながら剣を鞘に納めて後ろにいる少女の方に向く。
「あ、ありがとう……」
「無事でよかった」
「とりあえず安全なところに行こう」
コハルの提案を受けフィールドの端の方に移動して話を続けた。
「改めてありがとう、私は《カエデ/kaede》、よろしく」
「私はハヅキ」
「私、コハル!それでカエデちゃんはどうして1人で追いかけられてたの?」
「それが……」
カエデはソロで攻略を進めていた訳では無いらしく、数時間前まではリアルでも仲良しの友人達と組んだパーティで一緒にいたらしい。
だけど、第二層に来て攻略を進めているうちにいつの間にか仲間とはぐれて1人になってしまったとのこと。
MOBに気をつけながらも仲間の捜索をしていたけど、いつの間にかさらに奥に進んでしまい、その先で周りを見ながら歩いていたら目の前に先程の大型の牛にぶつかり、タゲられてそのまま追いかけ回されていたのだ。
「それなら私たちでその仲間を探すの手伝うよ、ね?ハヅキ」
「うん、助けたい」
「そんな、申し訳ないです」
「
「友達……うん、ありがとう」
友達、という言葉にカエデだけでなくハヅキも反応をしながらカエデのパーティメンバーを探すことになった。
が、ここでカエデにメッセージが届いた。
「あっ、メッセージ機能……」
まるでメッセージ機能のことを忘れていたのかと思わせる小声を聞いた気がするけどそれを聞かなかったことにしてメッセージの送り主を聞く。
「仲間から?」
「うん、みんなはじまりの街で待ってるみたい」
「それなら送っていくよ」
「転移石までなら行けるし2人は攻略に参加するんでしょ?なら私はここでいいよ」
「ならいいけど……また、会おうねカエデちゃん」
「うん、ありがとう2人とも」
思ったより早くカエデの仲間の居場所がわかり、そのままカエデとは別れた。
そして私とコハルは再び攻略を進め、第二層迷宮区に挑むのだった。
カエデ、そんなPNを付けた少女は先程であった2人に感謝をしながら第一層への転移をした。
その最中、あれから一度もあっていないとある人への不安を覚えていた。
「先輩……どこにいるんだろう」
などと呟きながら転移した先にはリアルで仲良くなった2人が待っていた。
「遅いよカエデ!」
「まぁ、はぐれたのは
「なんでもない、行こ」
想い人への気持ちを抱きながら少女は友人たちと過ごしていた。
再会は、まだ遠く。
誰でしょう。カエデ。
フィールド攻略に関してはIFも素材集めを続けるだけみたいなところありましたし
こんな感じでも仕方ないと思うんだ。
彼女たちの出会いは、新たな【希望】を見出すものとなる。
果たしてカエデのパーティメンバーとは一体?
次回、ボス情報も何も無い状態での階層攻略になる……!?
ちょっと書き方変えてみた。