ソードアート・オンライン ~紅き双剣士と蒼の少女~ 作:桜花 如月
第5層:荒廃の遺跡群
転移門前
シリカの自己紹介を終えたあとの爽やかな笑顔に少し戸惑いつつ私とコハルも自己紹介をした。
「はい、よろしくお願いします、ハヅキさん、コハルさん!」
「うん、こちらこそよろしくね、シリカちゃん、それと……ピナ?」
「きゅるる!」
コハルがピナに挨拶をすると、ピナは元気よく鳴いて返事──かはわからないけど──をした。
ピナはフェザーリドラってMOBだと思うけど、シリカはテイムって言ってたような……
「ハヅキさん、ピナの事気になりますか?」
「うん、テイムってなんだろうって思って」
「そうですよね、普通、テイムって使うプレイヤーが少ないですから」
ピナとじゃれついてるコハルを見ながらシリカにテイムの詳細とピナとの出会いとかを色々と聞いた。
その話をしている時のシリカはとても楽しそうで……
「2人とも何話してたの?」
「ピナとの馴れ初め……かな?」
「ふーん……あ、そうだハヅキ」
「うん、言いたいことはわかってる」
ピナとのじゃれ合いを終えて戻ってきたコハルが言いたいこと、それは──
「シリカ、もし良かったら5層の攻略、私たちと行かない?」
「え、いいんですか?私そんなに強くないですしお二人の足でまといになっちゃうんじゃ……」
「そんなことないよ、シリカ」
「それならお言葉に甘えて……よろしくお願いしますね、ハヅキさん、コハルさん」
「うん!こちらこそ!」
こうして、第5層だけではあるけど、私たちのパーティに新しいメンバーが入った。
準備を改めて終えたあと、少し先に進んだ私たちを待っていたのは───
「は、ハヅキ、あ、あれ……」
「……おばk「言わないでー!」
安全地帯を抜け、先に進んだ私たちの目に入ったのはそこら中をウロウロしてる白いワンピースのようなものを着た薄透明の女性……のMOBだった。
私は少し耐性があるけど、コハルもシリカも完全に怯えてしまい先に進もうとしても動けない。
更には先に進む道の周辺には女子の敵とも言えるスライム系モンスターも沢山いて明らかに進ませないようにしてる気がする。
でも、このままここでずっと立ち止まってる訳には行かない。
(ここはSAO、ゲームの世界……そして、あれはMOBとして設定されている、それなら……)
「コハル!戦闘するよ!」
「えっ、でも……」
「相手はMOB!なら攻撃が当たるはずだよ」
「そ、そうなのかな……」
私の賭けとも言える発言に不安そうな顔をしながらも剣を構えたコハルの様子を見てシリカも武器を構えだした。
そのまま私は近くにいた半透明のMOBに剣を振り下ろす、すると、思った通りMOBにダメージエフェクトが表示され、そしてHPバーが少し減少した。
「コハル、シリカ、スイッチ!」
「わかった(分かりました)!」
ダメージが入ることを確認した私は後ろに下がりながらコハルとシリカに指示を出した。
2人とも攻撃が通ることに安心したのか、さっきまでの恐る恐るした感じが無くなり、勢いよくMOBにソードスキルを放った。
「はぁ……良かった……」
MOBに攻撃が通ったことに安心したコハルは短くため息を吐きながらそんなことを呟いた。
だけど、同じように攻撃が通るのか不明のMOBがもう一体、よりによって先に進むための通路の目の前にいる。
「ハヅキさん、あのスライムみたいなモンスター……大きくなってませんか?」
「──え?」
シリカに言われ、先に進む方の通路を見ると、スライム型のMOBはさっき見た時よりも遥かに大きくなっていた。
その代わりにこの周辺をうろついていたスライムは
どこかのゲームで見たことがある。
確か、スライム型のモンスターは大体………
「ハヅキ、もしかして……?」
「うん、多分──」
コハルも何かを察したのか私に声をかけてきた。
言いたいことは私もわかってる。
あのスライムは周りの小さいスライムを吸収して大きくなったんだろう。
「ここを通るにはアレを倒すしかない、よね……」
「でも、どうやって……」
私とコハルはスライムの方を見ながらそんな会話をしていた。
確かに倒す方法は分からない。
でも、ここで立ち止まっていたらこのゲームのクリアなんて程遠い話だ。
「2人とも、やろう」
「うん、ハヅキがそう言うなら」
「はい、何としても倒しましょう」
私たちは剣を構え、
気がついたら月末でした。
お久しぶりです。生きてます。
かなり短い話になりましたが次回は(多分)本気で書きます。
SAO原作組、シリカと共に攻略開始、の直後、突如スライム型のモンスター。
攻撃がまともに通るのかも分からない相手にどう勝つのか……必見!