ソードアート・オンライン ~紅き双剣士と蒼の少女~   作:桜花 如月

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別作品の創作に時間をかけすぎた。


07:第一層階層ボス

 ガチャ、ギィィなんて擬音で正しいかすら微妙な音とともにボス部屋の扉がディアベルによって開けられた。

 そのまま先に進みメンバー全員がボス部屋に入ったところで扉は閉まり、完全に逃げられない状態になったところでボスとそのまわりに取り巻きがポップした。

 

ボス:イルファング・ザ・コボルド・ロード

取り巻き:ルイン・コボルド・センチネル×3

 

 開発時にボスのステータスなどはあまり触れなかったせいで知ってる情報は少ないが、ボス開発担当の変態……もとい木田先輩から聞いた話だと第一層は体力が減ると───

 

「ワイらがボスを攻撃するからお前さんらCは取り巻きをなんとかせい!」

 

 俺がボスの情報を整理している途中でキバオウがAチームのリーダーであるディアベルより先に指示を出してきた、それもある意味差別的な指示を。

 仕方ないから従おうと横にいるキリトが無言で伝えてくるため、Aチームにボスへの攻撃を任せて俺たち5人は取り巻きの討伐をすることに。

 

「ラギ、ルナ、スイッチ!」

 

「「了解!」」

 

 Aチームが少しずつボスのHPを減らしていっている間に俺達も取り巻きを残り一体になるまで減らし、その残った一体も俺とルナの連携で倒した。

 

 

 

 俺達が取り巻きを倒し終えたその時だった。

 ボスであるコボルドロードは突然動きを止め、持っていた武器を巨大な刀のような武器に持ち替え、それと同時にコボルドは素早い動きで壁や天井、柱と飛び、そして───

 

「下がれ!お前ら!」

 

 キリトがそう叫んだ理由は俺もすぐに理解できた。

 コボルドは柱から飛び、ソードスキルと同様のモーションを取って前衛に出ていたAチーム目掛けて巨大な刀を振ったのだ。

 

カタナSS:旋車

 

 俺たちの警告は遅く、1人だけその攻撃をもろに受け、かなり後ろにいる俺たちのすぐ近くに飛ばされた。

 そのプレイヤーは───

 

「ディアベル!」

 

 Aチームの、いや、今回の攻略パーティ全体のリーダーであるディアベルがボスの攻撃をもろに受けて飛ばされてきたのだ。

 俺とキリトが駆け寄りポーションを差し出したが、ディアベルはそれを拒み、ダメージを負っているとは思えないほど勇敢な声でこういった。

 

「俺はここまでみたいだ、キリトさん、ラギさん、それにそのパーティメンバーの2人、あとは君たちに任せた──

 

 言葉を言い切ると同時にディアベルのHPは尽き、そしてこの世界で……SAO(現実)でディアベルは死んだ。

 

「嘘やろ……なんでリーダーのあんたが死んでしまうんや……」

 

 と、ボスの割と近くにいるキバオウがそんなことを呟いていた。

 それを聞いたキリトは立ち上がって落ち込んでるAチーム全員に向けてこう叫んだ。

 

「落ち込んでる暇は無いぞ!」

 

「なんやと……この状況で……!」

 

「今ここで全員死んだら元も子もないだろ、ディアベルのことはたしかに分かるけど今はボスを倒すことに専念するぞ」

 

「お前さんらに言われたくはないが仕方ない……やるぞ!Aチームのアンタら!」

 

 キリトがキバオウを慰めたことでやる気を取り戻したキバオウは指揮をとりAチームを鼓舞し、Aチーム全員もやる気を取り戻したところで待ってましたと言わんばかりにボスは取り巻きを五体呼び出した。

 

「取り巻きは──

 

「Aチームに任せる!」

 

 キバオウの指示を遮ってキリトはボスに向かって走り出した。俺とルナ、アスナもそれに続いてボスに接近した。

 キバオウが何か言いたそうにしていたが堪えてくれたため、Cチームの4人でボスに攻撃を仕掛けることが出来る。

 

「はぁぁぁ!」

「セヤアッ!」

 

ラギ&キリト 片手剣SS:バーチカル

ルナ 片手剣SS:スラント

アスナ 細剣SS:リニアー

 

 コボルドロードに接近した俺らは一斉にソードスキルを放ち一気に体力を削った……が、コボルドロードは少し怯んだ直後、一番近くにいたルナに向けて刀のソードスキルを放とうとした。

 

コボルドロード カタナSS:幻月

 

「危ない」、そう叫ぼうとしたところでコボルドロードの攻撃は斧使い……エギルによって弾かれ、ルナはダメージを受けずに済んだ。

 

「お前らはPOTを飲んでおけ、その間俺がこいつのタゲを取る」

 

「……わかった」

 

 コボルドロードの攻撃を受け止めながらそう言ってくれたエギルの稼いでくれた時間で俺たちは少し減った体力をポーションを飲んで回復、そして直ぐにエギルに交代の指示を出し、コボルドロードの残り少ない体力をSSを使って削る。

 

「せやぁ!」

ルナ 片手剣SS:スラント

 

「ふっ……!」

アスナ 細剣SS:リニアー

 

「はぁぁぁ!」

ラギ 片手剣SS:ホリゾンタル

 

 俺たち3人がSSを放った直後、コボルドロードは俺目掛けてカタナSSを放とうとしてきたが──

 

「今だ、キリト!」

 

 俺はコボルドロードのSSが放たれる前にそれを阻止し、同時にキリトに合図を出した。

 

キリト 片手剣SS:バーチカル・アーク

 

 キリトが放ったSSでコボルドロードの体力が尽き、そして消滅……それから数秒後、壮大なBGMとともに【Congratulation!】と表示され、キリトには【You got last attack】と表示され、何かのアイテムを入手したようだ。

 

 

 

 勝利の喜びを味わおうとしたところでAチームの方から怒号のような声が発せられた。

 

「なんでや!なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!それもLAまで取りおって……」

 

「……見殺しにしたのはお前らだろ」

 

「なっ……」

 

 Aチームの現リーダーのキバオウが叫んだことに対しキリトがなにか言おうとしたのを遮り俺がそう言うと「アンタらはボスの行動を、カタナのSSを知っとったやろ!」などと反撃してきたところで次はキリトが口を出した。

 

「ボスの攻撃を知ってたのはベータテストでもっと上の層のモブが使ってきたからだ」

 

「なんや、そんなのチーターやないか……」

 

 キバオウがそう言うと後ろから「チーターのベータテスターだからビーターだ!」と発言するやつが現れ、キリトはそれを聞いた途端ウィンドウを操作しいまさっき手に入れたLAの報酬、【防具:コートオブミッドナイト】を装備し──

 

「ビーター、か……いいなそれ、一つだけ言っておくが俺は俺の後ろのメンバーやそこら辺のβテスターとは違う、正直お前らの方がβテスターの奴らよりマシな方かもな……」

 

 キリトはそう言うと振り向いて次の層に続く階段への扉の方に向かって歩き出した……と思ったら立ち止まり、Aチームに向けて「2層は1層より辛いかもな、死なない自信のあるやつは着いてくればいい」などとセリフを吐いて先に行ってしまった。

 

「なぁ、ラギはん」

 

「……?」

 

「あの黒服に伝えといてくれ、『負けへんで!』ってな」

 

 俺はキバオウの伝言を聞いたあと、先に行ったキリトを追いかけて2層に続く階段へと進んでいった。

 全く、どっちが素直じゃないんだか………

 

 

第2層に続く階段

 

「着いてくるなって……」

 

「君は『死なない自信のあるやつ』は着いて来いって言ったでしょ?だからラギさんもルナさんも来たのよ」

 

「はぁ……まぁ、とりあえずアクティベート済ませよう」

 

 追いついた矢先、そんな会話をした2人をみて俺とルナは小さく笑って2層のアクティベートについて行った。

 そしてアクティベートを終えた俺たちはこれからどうするか、という話になったが──

 

 アスナは「キリト君に聞きたいことがあるし2層も見たいからもう少し一緒に」と、キリトはそれに賛成。

 ルナは何故か「ラギに特訓して欲しい」と言ってきたので1層攻略の休憩がてら少し休みを取って2層の攻略はパスし、ルナのSS獲得などに専念することにした。

 

 

 

俺が前線に復帰するのは6層だが、それはまだ少し先の話────

 

 

 

 ラギが攻略会議で少女を助け、攻略会議に参加している頃………

 とある少女たちは再会を果たし、クエストへと挑戦しようとしていた──




お久しぶりです、毎回これ言いそう

今回はアニメとプログレッシブと俺の自由を混ぜ合わせて第一層攻略戦を描きました。
ルナ生存おめでとう(なお、今のところである)

ここで一旦ラギルートはお休み、次回からは別キャラのルートになります。
投稿順で行くとEXが先かな


ラギ
Lv.15
武器:スチールブレード(片手直剣)
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