遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

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連続のデュエル回。

いつもだいたいカオスな内容の濡羽君のデッキですが…今回は恐らく、今まで以上にカオスな内容です(ミスがある可能性大です)。

それでは本編。


十四枚目:屑鉄vs???

デュエルスタンバイ

 

新マスタールール LP 8000

 

決闘者(デュエリスト)

先攻 四季野奏

後攻 星風濡羽

 

デュエル開始

 

 

僕は、初期手札5枚を見た瞬間に叫んでしまった。

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!デッキ間違えたぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「は、はぁ!?」

 

僕は焦りすぎて、本来の【ドラグニティ】ではなく、別のデッキをセットしてしまったらしい。中身がまるで違うし…それに、明らかにデッキ枚数も違う。

 

「うぅ…このデッキ、昨日完成したばっかりで試運転もまだなのに…」

「い、一応聞いておこうかな…それ、何てデッキなの…?」

「それはネタバレでしょう…僕のターンに明かしますよ…明かせれば」

 

それで承諾してくれたのか、四季野さんはターンを始めた。

 

「じゃあ行くね。まずは《調律》発動!デッキから《ジャンク・シンクロン》を手札に加えて、デッキトップを落とすよ。落ちたのは…やったね、《ボルト・ヘッジホッグ》だよ!」

 

奏 手札 5→4→5

 

「うーん、もうやっちゃえ!《ジャンク・シンクロン》を召喚!その効果で墓地の《ボルト・ヘッジホッグ》を効果を無効にして守備表示で特殊召喚!さらに手札の《ドッペル・ウォリアー》の効果!墓地からモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚できる!」

「いぃ!古き良き【ジャンクドッペル】の動きだ!!」

 

ジャンク・シンクロン 攻撃表示 ATK 1300

ボルト・ヘッジホッグ 守備表示 DEF 800

ドッペル・ウォリアー 守備表示 DEF 800

 

奏 手札 5→3

 

「そして、レベル2のボルト・ヘッジホッグとドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

ジャンク・シンクロン レベル3 チューナー

ボルト・ヘッジホッグ レベル2

ドッペル・ウォリアー レベル2

3+2+2=7

レベル7シンクロ

 

「鋼の身体に纏うは数多の武具!触れて傷付いても知らないよ!シンクロ召喚!《機械竜 パワー・ツール》!」

 

機械竜パワー・ツール 守備表示 DEF 2500

 

『な…ありゃ、決闘竜(デュエルドラゴン)じゃないか!!』

(スターダスト、知ってるの?)

『あぁ、ありゃパワーツール・ドラゴンと対となる竜、機械竜 パワー・ツールだ!』

(へぇ…)

 

パワーツール・ドラゴンは知ってる。デッキから選んだ3枚の装備魔法の中からランダムに手札に加えるカードだよね。その手の効果って、同じカード3枚選ばれるだけなんだよね…

 

「ドッペル・ウォリアーの効果でドッペル・トークンを2体特殊召喚!さらにパワー・ツールに《折れ竹光》を装備!攻撃力を0上げるよ!」

 

攻撃力を0上げる…この効果自体に意味は無い。けれど、竹光がある事こそが意味をなす。そしてきっと、あのモンスターは『装備魔法を装備する』ことに意味があるのだ。

 

「そしてパワー・ツールの効果、装備特典(イクイップ・ボーナス)!自身に装備魔法が装備されたので1ドロー!」

「あ、ヤバいかも」

 

ドッペル・トークン 守備表示 DEF 400 ×2

奏 手札 2→3

 

竹光シリーズは、基本的に装備魔法で攻撃力は変化しない。けれど、《折れ竹光》をサポートする魔法がとても強いんだ。例えば…

 

「そして、《黄金色の竹光》発動!竹光がある時、2枚ドロー!」

 

奏 手札 3→2→4

 

そう、擬似的な強欲な壺とも言える黄金色の竹光。これが結構強い。制限はあれど、デメリットがないからね。普通にインチキだと思う。

 

「もういっちょ《黄金色の竹光》!2ドロー!」

 

奏 手札 4→3→5

 

「そしてカードを2枚伏せてターン終了!」

 

モンスター パワー・ツール ドッペル・トークン×2 (守備表示)

魔法・罠 伏せ2 折れ竹光

墓地 調律 ジャンク・シンクロン ボルト・ヘッジホッグ ドッペル・ウォリアー 黄金色の竹光×2

手札 3

デッキ 28

LP 8000

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

濡羽 手札 5→6

 

良かった、今のドローでこのデッキのキーカードを引けたよ!

 

「行きます!《隣の芝刈り》!!デッキが相手と同じ枚数、つまり28枚になるように墓地へ送ります。よって、26枚を墓地へ!」

「芝刈り使われた時点で察したけど、やっぱり60枚デッキだよねぇ!!!」

 

濡羽 手札 6→5

 

そう…このデッキの核を担うのは《隣の芝刈り》。この墓地肥やしが重要なんだ。問題は…

 

(良かった。あれは落ちてないみたいだね)

 

この芝刈りでキーカードが落ちなかったか。ここで落ちてもらっちゃ困るカードが幾つかあるんだよね。

 

「というか、なんで28枚って分かったの?」

「40枚デッキ前提でカウントしました」

「はい!?」

 

これ、ホントの話です。

 

「続けますね。手札から《封印の黄金櫃》!デッキの《ネクロフェイス》を除外し、2ターン後に手札に加えます!」

 

濡羽 手札 5→4

 

『うわ、えぐ』

「ネクロフェイスが除外されたので、お互いにデッキトップ5枚を除外!」

 

濡羽 残りデッキ 22

奏 残りデッキ 23

 

「そして《強欲で貪欲な壺》!デッキトップから10枚を除外して2ドロー!」

 

濡羽 手札 4→3→5

 

残りデッキ 10

 

「うわ…早くも残り10枚?」

「いえ、どうせ決まればワンショットですし。カードを3枚伏せてターン終了です」

 

濡羽

モンスター なし

魔法・罠 伏せ3

墓地 29枚

除外 16

手札 2

デッキ 10

LP 8000

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

奏 手札 3→4

 

「私はターボ・シンクロンを召喚!」

 

ターボ・シンクロン 攻撃表示 ATK 100

 

「手札から《団結の力》をターボ・シンクロンに装備!モンスターが4体だから、攻撃表示3200アップ!」

 

ターボ・シンクロン ATK 100→3300

 

奏 手札 4→2

 

攻撃力3300…モンスターもいないし、これは相当不味い展開かもしれない。

 

「パワー・ツールを攻撃表示にしてバトル!ターボ・シンクロンでダイレクトアタック!」

 

ターボ・シンクロン ダイレクトアタック ATK 3300

濡羽 LP 8000→4700

 

「うぐっ…」

「パワー・ツールの効果、装備強奪(イクイップ・グラブリング)!装備魔法を正しい対象に付け替える!ターボ・シンクロンの装備魔法をパワー・ツールに!さらに装備したから1ドロー!」

 

パワー・ツールがターボ・シンクロンから装備魔法を無理やり剥ぎ取り、さらに手札も増やした。あれ、どこぞの壺よりも強欲じゃないかな…

 

ターボ・シンクロン ATK 1700→100

機械竜 パワー・ツール ATK 2300→5500

奏 手札 2→3

 

「パワー・ツールでもダイレクトアタック!重装解体(フルメタル・デモリション)!」

 

機械竜 パワー・ツール ダイレクトアタック ATK 5500

 

「くっ…これだけは受けれないですよ!(トラップ)発動、《ガード・ブロック》!ダメージを0にして1ドロー!」

 

僕のデッキからカードが1枚飛び出て、パワー・ツールの攻撃を防いだ後に僕の手札になった。いやまぁ、そういう演出なんだけどさ…無理ありすぎ。

 

濡羽 手札 2→3

残りデッキ 9

 

2体の攻撃に何とか耐えきったけど、なんだろう。まだ終わらない気がする。

 

「伏せカードオープン、《レベル・リチューナー》!パワー・ツールのレベルを1下げて6にする!そして《緊急同調》!シンクロ召喚をするよ!」

「ここで追撃!?」

「レベル6になったパワー・ツールにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!」

 

機械竜 パワー・ツール レベル6

ターボ・シンクロン レベル1 チューナー

6+1=7

レベル7シンクロ

 

「守護の光、竜に宿る!仮初の姿で降臨せよ!シンクロ召喚!《妖精竜エンシェント》!」

 

妖精竜 エンシェント 攻撃表示 ATK 2100

 

『妖精竜 エンシェント!エンシェント・フェアリー・ドラゴンと対をなす決闘竜(デュエルドラゴン)だ!!』

(え…2枚目なの!?)

「エンシェントでダイレクトアタック!妖精鞭尾(フェアリー・テイル・ウィップ)!」

 

妖精竜 エンシェント ダイレクトアタック ATK 2100

濡羽 LP 4700→2600

 

「うぁぁ!!」

「私はこれでターン終了だよ」

 

モンスター エンシェント(攻撃表示) ドッペル・トークン×2(守備表示)

魔法・罠 なし

墓地 調律 ジャンク・シンクロン ボルト・ヘッジホッグ ドッペル・ウォリアー 黄金色の竹光×2 ターボ・シンクロン 団結の力 折れ竹光 パワー・ツール レベル・リチューナー 緊急同調

除外 5

手札 3

デッキ 21

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

濡羽 手札 3→4

デッキ 8

 

よし…札は揃った!

 

「先に宣言します。このターンで四季野さんを倒します!」

「勝利宣言! やれるものならやってみせてよ!」

「まずはこのデッキを回す上で必要な彼に来てもらおうと思います!《トレジャー・パンダー》を召喚!」

 

トレジャー・パンダー 攻撃表示 ATK 1100

濡羽 手札 4→3

 

「トレジャー・パンダーの効果!墓地の魔法・罠カードを3枚まで裏向きで除外して、除外した数と同じレベルの通常モンスターをデッキから特殊召喚できる!まずは1枚除外、《弾圧される民》!2枚除外、《逃げまどう民》!そして3枚除外、《団結するレジスタンス》!」

 

弾圧される民 攻撃表示 ATK 400

逃げまどう民 攻撃表示 ATK 600

団結するレジスタンス 攻撃表示 ATK 1000

 

残りデッキ 5

 

芝刈りのおかげでコストは潤沢に揃ってたからね。というか、芝刈り搭載したのって八割くらいこのためだったりする。

 

「え…なんでその3枚???」

「この3枚が揃っている自分メインフェイズに発動できるカードがあるんですよ。それを見せてあげます!(トラップ)発動、《大革命》!」

「何それ!?」

「あのカードなんだ!?」

「知らねぇよ!!」

「あんなカードあるの!?」

 

見ているほかの学生からも驚きの声が上がっている。まぁ、《大革命》を決める人なんてほとんどいないよね。

 

「大革命の効果!相手のコントロールする全てのカードを破壊し、相手の手札を全て墓地へ送る!」

「うっそぉ!!!」

 

これで、相手の全てのカードは無に帰した!さらに繋げるよ!

 

「そして手札から魔法発動、《妨げられた壊獣の眠り》!フィールドの全てのモンスターを破壊し、僕のデッキから壊獣を一種類ずつ、お互いの場に特殊召喚する!四季野さんの場に《壊星壊獣ジズキエル》を、僕の場に《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》を特殊召喚!」

 

壊星壊獣ジズキエル 攻撃表示 ATK 3300

雷撃壊獣サンダー・ザ・キング ATK 3300

濡羽 残りデッキ 3

濡羽 手札 3→2

 

「わざわざ壊滅させたのに…なんで?」

「とあるサブプランの条件を満たしてないんです。まぁ、保険ってやつですよ。僕はエクストラデッキのカード15枚を裏向きで除外して《百万喰らいのグラットン》を特殊召喚!」

 

百万喰らいのグラットン 攻撃表示 ATK ?

 

濡羽 手札 2→1

 

「グラットンの攻撃力は、裏向きで除外されているカードの数×100ポイントになる。裏向き除外はグラットンで15枚、強欲で貪欲な壺で10枚、トレジャー・パンダーで6枚。計31枚だよ。よって3100ポイントになります!」

 

百万喰らいのグラットン ATK ?→3100

 

「そして僕は、グラットンとサンダー・ザ・キングを墓地へ送る!」

「そ、その条件って!?」

「現れろ、このデッキの切り札!《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》!!」

 

破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ 攻撃表示 ATK 0

濡羽 手札 1→0

 

「で、でも!グラットンは『リリースできない』んじゃ…」

「ギガ・レイズのテキストは『墓地に送る』。リリースじゃないから召喚コストに使えます!」

 

これ、組む時にルール質問用の掲示板で確認したからね。もしダメならジェスター・コンフィに変えてたけど、使えて良かったよ。シナジー無くなっちゃうからね。

そして、芝刈りのおかげで墓地には《破壊竜ガンドラ》《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》《破滅竜ガンドラX》の3種類が揃っている。つまり、ギガ・レイズ最大の効果が使えるんだ!

 

「ギガ・レイズの効果!墓地にガンドラが3種類あるため、ライフを半分支払い、このカード以外の場と墓地の全てのカードを除外する!」

「ひぎゃぁぁぁ!!!」

 

濡羽 LP 2600→1300

 

これで…いける!!

 

「僕の手札は0枚、デッキは3枚、場にモンスターは1枚。それ以外は全て除外されてるから、グラットンで除外した15枚と合わせて、僕の除外は71枚。四季野さんの除外は、デッキ21枚を引いた19枚に、エクストラデッキから出した2枚を合わせて21枚。僕らの除外合計は92枚。ギガ・レイズの攻撃力は、除外されているカードの数×300ポイントだから…」

 

破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ ATK 0→27600

 

「攻撃力27600なんておかしいよっ!!!」

「この【芝刈り大革命ガンドラ】はこの状況を作るのが大前提のデッキですからね!いっけー、ギガ・レイズ!ダイレクトアタックだ!ネオ・デストロイ・ギガレイズ!!」

 

全てを破壊する竜がその身体中から放つ光線が、乱反射しながら四季野さんに向かっていった。その威力は言うまでもない。

 

破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ ダイレクトアタック

ATK 27600

 

奏 LP 8000→-19600

 

「はぁぁぁ…良かったぁ、回ったよぅ…」

「回りすぎだと思うなっ!!!」

 

ゲームエンド

WINNER 星風濡羽




というわけで濡羽君勝利。4ターンキル。

もう少し長引かせてもよかったんですが…このデッキ、防ぐ手立てが少ないんですよ。タスケルトン、3枚のネクガ、ガードブロック…墓穴使われたら負けます()

そして濡羽君の今回のデッキは【芝刈り大革命ガンドラ】です。濡羽君の言うサブプランは《ファイナル・ギアス》です。これの発動条件を満たすために壊獣を入れ、サモプリも入っています。

さらに言うなら…このデッキの真価はもう発揮されません。さよならガンドラX…君の帰還を待っているよ…

それではまた。試験勉強頑張ります。
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