遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

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会話パートです。

少し遅いけど書きたかったこの話。

それでは本編、どうぞ。


十八枚目:日常的悲鳴

 

彼の苦悩を知ってから時は経ち、6月に入り数日が経ったある日。

 

「緑葉さん、一緒に勉強を教えてくださいっ!!」

「…えっ…?」

 

彼から妙な頼み事をされた。

 

 

 

 

 

「…まさか…小春と西条君が勉強苦手だったなんて…次の試験、大丈夫?」

「う〜…苦手なものは苦手なんだも〜ん…」

「だーっ!!ヴェルズ・ヘリオロープのフレーバーテキストなんて覚えてねぇってー!!!!」

「え、『ルメトモ ヲンエウユシ ツメハ イカハ ンネヤジルナウコウス ノズルエヴンイ イシマタノラレワ ルナクアヤジ テシニイスンユジ』でしょ?」

「星風さん、流石ですね」

「埒外っ!!」

 

今日から1週間後は定期試験。これまでの評価と今回の結果で、各学期末の進級試験が受けられるか決まるの。多分、星風君は受けられると思うのだけれど…小春と西条君は危ういかもしれないわね。

 

「『魂源への影劫回帰』の読みとか知らねぇぇぇ!!」

「『プルシャドール・アイオーン』ですね。手札のシャドールを捨てることで、場のシャドール1体の攻守を1000上昇させる罠ですよ」

「濡羽っち〜、『星墜つる地に立つ閃珖』ってなんて読むの〜?」

「『スターダスト・リ・スパーク』だね。緑葉さんの閃珖竜 スターダストと合わせて覚えたらいいと思うよ」

「『通常モンスター』と『効果の記述を持たないモンスター』の違いって何だ??」

「…前者と後者の違いは『特殊召喚モンスターであるか否か』ね。例え効果の記述がなくても、融合・儀式・シンクロ・エクシーズ・リンクのいずれかに属するなら、通常モンスターサポートは受けられないわ」

「うっげぇ…めんどくせぇ…」

 

面倒でも、やらなければならないのよね。それがアカデミアなのだから。

 

「つーか、なんで濡羽は指導側なんだよ…」

「全部覚えてるからね」

「むぅ、ずるいよ〜!」

 

ずるいと言われているけれど、星風くんから色々聞いてしまっている私としては、少し複雑ね…

 

「よーし、そんなこと言う2人には問題を出しちゃおっと。『現在存在する宝札魔法カードを全て答えよ』」

「知らねぇぇぇぇぇ!!!!」

「うー、覚えてないよ〜…」

 

…確か、11種類くらい合ったわよね…

 

「命削りの宝札、黒羽の宝札、紅玉の宝札、守護神の宝札、捨て身の宝札、生還の宝札、閃光の宝札、調和の宝札、天空の宝札、天よりの宝札、冥界の宝札の11枚でしたよね」

「正解です。神名さん、流石ですね」

「それほどでもありませんよ」

「いや、普通にすげぇと思うぜ…」

 

少しテキストの問題を眺めていると、少し引っかかる問題を見つけた。

 

「…ねえ、星風くん。この問題、私も分からないわ」

「風華、私にも見せてください。…『現在存在するトポロジックモンスターと、それらの効果を簡潔に答えよ』…ですか。確かにこれは少し難しいですね…」

 

星風くんは、どんな風に説明するのかな。私は…きっと、2枚くらいしか答えられないかもしれないわね。

 

「トポロジック・ボマー・ドラゴン、トポロジック・トゥリスバエナ、トポロジック・ガンブラー・ドラゴン、トポロジック・ゼロヴォロスの4種類がいるのは知ってるよね」

「知ってるよ〜♪」

「流石にそれぐらいはな」

「じゃあ、ボマー・ドラゴンの効果から説明するね。ボマー・ドラゴンの効果は、『モンスターのリンク先に自身以外のモンスターが特殊召喚された時、メインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する』効果と『モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える』効果の2つだよ。湊月君にとっては、フレイム・ウィングマンの効果って言えばわかるかな?」

「おぉ、それなら分かりやすいぜ!」

「トゥリスバエナの効果は、『このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターと場の魔法・罠カード全てを除外し、相手の除外したカードの数×500のダメージを与える』効果だよ」

「しゅ〜…」

 

この時点で小春がショートしてしまった。トポロジックってややこしい効果持ってるから、そうなるのはよく分かるわ。

 

「ごめんね小春、もうちょっと続くよ。ガンブラー・ドラゴンの効果は『お互いに手札を2枚まで捨てる』効果と『エクストラリンクの時、相手の手札を2枚まで捨てさせて、0枚になったら3000ダメージを与える』効果だよ」

「…それは覚えてるわ。エクストラリンクを指定する珍しい効果だったから」

「恐らく、ガンブラーだけが持つ指定ですよね」

「最後にゼロヴォロスの効果だよ。『リンク先にモンスターが特殊召喚された時、場の全てのカードを除外する』効果、『自身の効果で除外された次のターンに、除外されている自身を特殊召喚する』効果、『除外されているカードの数×200、攻撃力を上げる』効果の3つと、『リンク先のエクストラモンスターゾーンに特殊召喚出来ない』ルール効果があるよ」

 

ここで、私も含めた全員が?マークを浮かべた。ゼロヴォロスに関しては、出たばかりのカードだから、ルール効果がイマイチ理解出来ないのよね。

 

「…星風くん、そのルール効果って必要?」

「必要ですよ。ゼロヴォロスのリンクマーカーは斜め方向4箇所なんです。この効果が無ければ、3枚でエクストラリンクが出来てしまうんです」

「なるほど、それなら必要ですね」

「…やっべぇ…ムズい…」

「だね〜。ちょっと頭痛いよ〜」

「じゃあ、休憩したらいいんじゃないかな」

 

いつの間にか後ろにいた龍凪さんの提案に、小春と西条君は大喜びで乗った。

 

「それだ!休憩しようぜ!」

「休憩、休憩〜♪」

「まぁ…そうだね。もう少し時間があるし、休憩しよっか」

「よーっし!知らねぇカードばっかだから自分のカード見てぇし、聖川、デュエルしようぜ!」

「いいよ〜♪私もちょっとデッキ触りたかったんだ〜♪」

 

割と自然な流れでデュエルすることになっているわね。休憩=デュエル…問題ないわよね?

 

「よーし、いくぜ!」

「バッチコイだよ!」

「「決闘(デュエル)!!」」




学生の皆さんは分かりますよね。はい、どうしても書きたかったテスト回です。

アカデミアの筆記試験対策ってこんな感じなのかなって想像です。

作中の問題は自作しました。トポロジックは何となく問題にしましたけどね(笑)

ではでは。
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