遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

22 / 57
会話パートです。

デュエルの内容もそうですが、やっぱりサブタイトルに悩みます…

それでは本編へ。


二十枚目:勉強続投

 

デュエル後の一幕。

 

「負ーけたー!!!」

「にゃはは〜、濡羽っちから貰ったバイバイダメージが役に立ったよ〜♪」

 

なるほど、星風さんがバイバイダメージのことを知っていたのは、自分があげたカードだったからなんですね。

 

「いや、貰ったっていうか奪っただよね…『絵柄が面白いから頂戴♪』って無理矢理持ってったのはどこの誰だっけ?」

「にゃはは〜、知らないし覚えてないな〜♪」

「僕は知ってるし覚えてるからねっ!?」

 

口ではあぁいいながらも、少し楽しそうに星風さんが聖川さんに詰め寄っている。

…なんででしょうか…私は、この光景を以前にも見た事があるような気がします。けれど、2人と会ったのは最近なのです。勘違い…でしょうか…

 

「…優姫、どうかしたの?」

「…いえ、大丈夫ですよ」

 

…優姫達の監視役(これ以外の言い回しが思いつきません)でここにいるのに、優姫に心配されるようではダメですね…

 

「そう言えば、聖川さんはどうしてバブルマンを入れていたんですか?」

「このデッキドローソースが少ないからね〜♪」

「…それ、増Gで良くねぇか?」

「はっ、その手があったか〜!」

「いや気付けよっ!!!!!」

 

お二人のやり取りに自然と笑みがこぼれますね。けれども、そうしていられるのも今だけです。

 

「さて、気分転換も終わったし、続きをしよっか」

「「………………」」

「ほら、2人とも。そんな絶望しきった顔してもダメだからね。学生の本分は勉強です」

「「いーやー!!!!!」」

 

それから数分後、なんとか回避しようとお二人はデュエルを挑みましたが、二人ともワンショットキルをされて渋々勉強することになりました。なぜ彼は60枚デッキなんて持ってるのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

✧︎

 

「ふぁぁ…疲れたぁぁ…」

「それはこっちのセリフだよ〜」

 

なんとか勉強が一段落したよ〜…というか、濡羽っちが疲れるのはなんか違うと思うな〜

 

「さぁて、少し適当な問題をやろっか」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「や〜め〜て〜!!!!」

 

濡羽っちは酷い〜!!!

 

「あ、緑葉さんと神名さんも出題、お願いしますね」

「…呼んだ理由、それだったのね」

「いやぁ…1人で教えるのがキツイっていうのもありましたけれど…3割くらいそれが目的でしたね…」

「…まぁ…出すけど…」

 

結局出すの〜!?

 

「自作問題でもいいですし、問題集からでもいいですよ」

「では、私から出しますね。問題集の試験範囲からです。『8期以前の〈「融合」魔法カード〉と9期以降の〈「融合」魔法カード〉の違いは何か述べよ』」

「8期以前と9期以降のテキストの違いかな〜?」

「なんかやった気がするな……あ、そうだ!『8期以前は〈《融合》単体〉を対象にしているが、9期以降は〈【融合】カテゴリ〉を対象にしている』、だったな!」

「正解です。E・HERO使いの湊月さんは融合関連はよく読んでいますね。やはり、フレンドッグとE・HERO ブレイズマンのテキストの違いがあるのが大きいのでしょうかね」

「…小春も融合は多用するはずよね?」

 

う〜、それは言わないで欲しかった〜!私のカテゴリは9期テーマだからそこは見てなかったんだも〜ん!!

 

「…次は私。『ミラクルシンクロフュージョンで融合召喚可能なモンスターを全て答えよ』」

「きっつ…俺シンクロ使わねぇよ…」

「私言えるよ〜♪アルティメットサイキッカー、WW-クリスタル・ベル、旧神ノーデン、ゴヨウ・エンペラー、地天の騎士ガイアドレイク、ナチュル・エクストリオ、ナチュル・ガイアストライオ、波動竜騎士 ドラゴエクィテス、覇魔導士アーカナイト・マジシャンだよね〜♪」

「…正解。どっちも使ってるから強いわね。よく見るのは、やっぱりエクストリオやクリスタル・ベルかりしね」

「聖川のデッキじゃどれも出ないだろうけどな」

 

濡羽っちは使ってるけどね〜。融合もシンクロもペンデュラムもリンクも入ってるし、あのデッキは色々とおかしいもんね!それならいっそエクシーズと儀式も入れたらいいと思うんだよね〜

 

「さて、最後は僕だよ。結構大雑把にいくね。『最もモンスターの種類が少ない属性と種族、最も多い属性と種族の4つを答えよ』」

「…………雑ぅ…」

「でも難しいよぅ…」

「…本当に大雑把ね…」

「一応補足しておくと、『神属性』、『創造神族』、『幻神獣族』は抜きだよ」

「だとしたら…少ないものはカウントし難いですね」

 

濡羽っちの問題、風華さんと神名さんも悩んじゃってるよ〜!?

 

「……さすがに、大雑把すぎました?」

「大雑把で、尚且つムズい。濡羽の問は滅茶苦茶だ…」

「あはは…」

「…降参するわ」

「恥ずかしながら、私もです」

「じゃあ…答え言っても?」

「頼む!」

「お願い〜!!」

「僕が覚えてる限り、種族で多いのは戦士族で少ないのは幻龍族、属性で多いのは闇属性で少ないのは炎属性だったかな」

 

そんなの答えられないよ〜…こんなの実際の試験に出ないよね〜?

 

「…そんな問題、過去問にもないと思うわよ」

「自作問題ですからね。それに、僕自身もこれに関しては確証が持ててないんですよね。今現在も増えてますから」

「確かに…今後のカードによっては最多と最少が変化する可能性は大いにありますね」

 

これでもし試験に出たら恐ろしいよ…

 

「さぁて…筆記試験まで残り5日。根詰めるつもりはないけど、それなりに厳しく行こっかな」

「それなら私も手伝います。教えるからには、散々な点数にはさせませんよ」

「…私も、ゴールドに上がってもらうつもりで手伝うわね」

「「いーやー!!!!」」

 

その後3日間は、濡羽っち達のスパルタ教育が続いた。もう受けたくないと思ったよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4日間の指導期間は終えて、試験までの残り2日間は自主勉強&休息期間にした。流石にぶっ通しはキツイからね。

 

「やぁ、濡羽君。勉強はどう?」

「柊真さん。僕の場合は応用問題を覚えるだけなので、そこまで苦ではないですよ」

「それなら、少しいいかな?」

 

柊真さんから相談なんて、少し珍しいな。何なんだろう?

 

「はい、何ですか?」

「実は、僕のデッキのことなんだけどね…」

 

それから1・2時間ほど、柊真さんのデッキ調整に付き合った。

 

「手伝ってくれてありがとうね」

「いえいえ…それで、いつ頃言うんですか?」

「みんなが気付くまで…かな?」

「そうですか…」

「それじゃあ、おやすみ。遅くならないようにね」

「おやすみなさい」

 

まったく…なんでこうも皆して隠し事が好きなのかな…

 

『隠し事好きなのはヌレハもでしょう?』

『そうだな、確かにヌレハも隠し事はあるな』

『いい加減、残りの3人にもサヴァン症候群のことを伝えてはどうでしょうか?』

 

それはもう少し後にしたいと心底思った。




なにも語らうことがないので雑談します。

先日、公式戦に行ってきたのですが、優勝は【BF】でした。これはまぁ良いのです。先行フルアーマードはどうしようもなかったです。
しかし、準優勝が【ガエルバージェストマ】とはどういうことなのでしょうか…とりあえず、アークロードのリンク先にアノマロカリス2体出すのは火力が…って感じでした。
自分は…【捕食HERO】で参加したのですが、カードが揃ってない上に初戦が【BF】だったのでボロボロになりました。やっぱりキメラフレシアとかオネスティとか欲しいですね。

ではでは。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。