遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

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今回も会話パートです。三十超えたあたりからこれ言わなくてもいいんじゃないかと思い始めました。

少しだけ、次の試験について言及します(それメインのはずなんです)

それでは本編。


二十三枚目:予期せぬ報告

 

「マリーさん、何であんなに海晶乙女を上手く使えてたんですか?」

「実は…友達が海晶乙女を使っていたんです。なんだか性格的に合わなかったみたいで、2、3回使っただけでしたけど…その時の動きを覚えていたんです。見慣れないカードがありましたけど、そのカードとの合わせ方もなんとなく分かりましたから」

 

えぇ…何その記憶力…それに才能っていうの?それが凄いよね…

 

『記憶力に関してはヌレハが言えることじゃないでしょう!?』

『記憶力に関してはヌレハが言えることじゃねぇよ!!』

『記憶力に関してはヌレハが言えることではありませんよ』

(なんでみんな口を揃えてそういうかなぁ!!)

 

まぁ…割と事実なんだけどね…

 

「…どうかしましたか?」

「いえ、なんでもありませんよ。そのデッキ、大事にしてくださいね」

「はい、勿論です!…でも、帽子だけでそこまで気付かないものですかね…

「?? 何か言いましたか?」

「な、何も!」

『……』

 

僕が疑問に思っているとき、不意に僕とマリーさんのデュエルディスクとスマホが同時に鳴った。

 

「「???」」

 

2人して訳が分からないというような顔をしながらそれぞれの端末を見るとそこには…

 

【『マリー』を友達登録しました】

【『マリー』を連絡先に追加しました】

 

…きっと、マリーさんの方はこんな感じだろう。

 

【『星風濡羽』を友達登録しました】

【『星風濡羽』を連絡先に追加しました】

 

「「えぇぇぇぇぇ!?!?!?」」

 

 

 

 

 

しばらく、お互いのデュエルディスクとスマホを調べてみたが、原因は全く分からなかった。

 

「…なんで勝手に追加されたんでしょうか…」

「ワタシにも分かりません…」

『なぁ、ファスト、ライズベルト、これってさぁ…』

『だと思いますよ?』

『私もそうだと思いました』

(え、みんな分かったの!?)

『分かったけど言ーわね』

『自分で考えてみてください』

『ヌレハの特性みたいなものですよ』

 

全くもってわけがわからないよ…

 

「…あ、あの…連絡先、消しちゃいます?」

「いえ、そんなつもりは無いですよ?なんでですか?」

「その…なんだか、嫌そうだったので…」

「原因が分からないのが嫌なんですよ…それに、友達が増えることを嫌がる人なんていないと思いますよ?」

「…友…達…?」

「はい、友達ですよ?」

「友達…友達!」

 

なんだか、すごく嬉しそうにしてる…そんなに友達になれたことが嬉しいのかな?

 

「じゃあ、いつか連絡してもいいですか?またデュエルしたいので!」

「はい、いつでもいいですよ!」

「…!では、失礼します!」

 

ほんとにすごく嬉しそうにしながらマリーさんは帰っていった。もしかして、友達少ないのかな…

 

「あ、濡羽君。まだここにいたんだね、ちょうどよかったよ」

「柊真さん、僕に用ですか?」

「うん、アカデミアから連絡があったんだ。詳しい話は、家に帰って風華さん達に聞いたらいいと思うよ」

「分かりました」

 

謎の連絡先の追加も気になりながら、僕は(柊真さんの)家に帰った。

 

 

 

 

 

帰ってみると、リビングに全員集合していた。

 

「…星風くん、おかえり。龍凪さんから何か聞いた?」

「緑葉さん達が教えてくれるとしか聞いてませんよ。何かあったんですか?」

「あー、それがな…明日の実技試験あるだろ?」

「あれがね〜、すっごく変なことするんだ〜」

「変なこと??」

「先生方からシルバークラスの生徒に提示されたのは、『全ての召喚法を使えるデッキを持ち込む』か、『アカデミア側が用意したデッキで試験を受ける』か、『プラチナ生とデュエルする』かの3択です」

「……はいぃ!?」

 

何それ、面倒くさそう!!!

 

「…補足しておくわね。全ての召喚法を使うなら、1度のデュエル中に全て出さなければならない。アカデミア側が用意したデッキは、当日手に取るまで内容は不明。プラチナ生とデュエルするならば、その相手は勿論私達になる」

「うー…一応、僕のデッキには儀式も追加しましたから、あとはエクシーズですけど…」

「俺は自分のデッキじゃなくても構わねぇからなぁ」

「私は風華さん以外のプラチナの人ともやりたーい!」

 

うわー、意見が3人見事にばらけたね…

 

「…星風くんは、どのレベルのモンスターを多用するの?」

「んー…ドラグニティの特性上、下級なら2が、上級なら6とか7が多いですかね」

 

ドラグニティチューナーはほとんどがレベル2だし、上級もシンクロモンスターはほとんどレベル6な上に、ミスティルもレベル6だからね。レベル7は、テンペストや今日追加したサウラヴィスとか、あとはトライデントなんかだね。

 

「…それなら、これはどうかしら」

「これは…この2枚なら、使えそうです!ありがとうございます!」

 

緑葉さんがくれた2枚のエクシーズモンスター、これで僕は全部の召喚法が使えるデッキになったから、全部の試験から選べるね。

 

「それじゃあ俺はデッキ貸し出しでの試験にするか」

「私はプラチナの人とやる〜♪」

「僕は全部の召喚法での試験を受けますね」

「…了解。明日、先生から確認があるから、その時にそれを伝えればいいよ」

 

よーし、明日は頑張るぞー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☪︎

 

翌日。教室にて。

 

「さぁて、今日は実技だな!」

「うん♪楽しみだね〜♪」

「楽しみって…確率的には、小春が1番負け筋あるからね…?」

「ヒドーイ!」

 

いや、プラチナ生に挑むんだからそりゃそうだろ…

 

「はい、それでは20分後に順に試験を開始します。それぞれ、配布したプリントに書かれているフィールドに向かってください」

 

うし、担任からゴーサイン!俺は…3番フィールドか。濡羽は1番フィールドで、聖川は2番フィールド…やっぱ全員バラけるよな

 

「じゃあ、頑張ろうね!」

「勿論だよ〜♪」

「おぉさ!」

 

それぞれが意気込んで、フィールドに向かった。

 

 

 

 

フィールドについて数分後。

 

「西条湊月君、来てください」

「はいっ!」

 

俺の番だ!さぁて、なんのデッキだろうな?

 

「では、そこにあるデッキを使って私とデュエルをしてもらいます。よろしいですね?」

「勿論!」

「では、3分与えます。デッキ内容を把握してください」

 

そう言われた瞬間、俺はデッキを手に取り、中身を確認した。

 

(…なるほどな…今回は全員これなのか?これは…得手不得手が別れるデッキだな…)

 

一通り目を通して、どう動くべきか、フィニッシャーたり得るカードは何か、全て把握し切った。

 

「そこまで。それでは、実技試験を始める。私に勝利出来れば、実技は満点とする。勝利を目指して頑張ること」

「おぉさ!行くぜぇ!」

「「決闘(デュエル)!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ちょっとした幕間の物語。

 

連絡先追加の犯人について

 

カチカチ…カタカタ…ピコン。

 

『よし、ライズベルト、向こうとデュエルディスクが繋がったぜ』

『ありがとうございます。もしもーし、聞こえてますかー?』

『…聞こえています。やはりあなた方には気付かれていますよね』

『はい。端末を操作したのはあなただったんですね、クリスタルハートさん』

『いつ気付いたのですか?』

『私達が気付いたのは、ヌレハがデッキを取り出した時です。あの時、クリスタルハートのカードから同じような波動を感じましたから』

『それに、ヌレハんとこには精霊が集まりやすいみたいだからな』

『…そうですか。なんと言いますか、凄く…雑な理由なんですね』

『あはは…否定はしませんよ。それ以外、特に論理的な理由があったわけでもありませんから』

 

トッ…トッ…トッ…

 

『あ、ヌレハが戻ってきます!すいません、ここで切らせてもらいますね』

『はい。こちらも、マリーが戻ってきますからちょうど良かったです。では、失礼します』

 

プツン。

 

「ふぁぁ…あれ、ライズベルト。スターダストに、ファストも。何か話してた?」

『ち、ちょっと、明日の試験について…』

『俺達、出れるかなーって…』

『私は出れなくても構いませんけどね』

「ペンデュラムを使う以上、ライズベルトは使うけどね。それじゃ、おやすみ」

『おやすみなさい、ヌレハ』

『…ヌレハにバレなくてよかったな…』

『…気付かないのもどうかと思いますけどね…』

『ま、まぁ、それより!明日は試験、僕達も頑張りましょう!』

『出れたらな』

『出れたらですね』

『デスヨネー』

 

やっぱり苦労人っぽいライズベルトなのでした。




試験対象のキャラが3人いたので、3通りの試験にしました。濡羽君のドラグニティはどこを目指しているんでしょうか。自分にもわかりません。

次回は湊月君の試験。本来のデッキとは違うデッキでどこまで戦えるんでしょうか。

ではでは。
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