とりあえず書く事は特にありません。
それでは本編へ。
☆
「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」
「ちょ、校長!それマジか!?」
「ホントにホントのホント!?なんでなんで!?」
「星風君は筆記も実技も問題なく満点で満場一致。西条君は実技担当の教師からのお墨付き。聖川君は筆記でも高得点、実技担当の神名君からも高評価だったからじゃよ。3人同時に転属というのは、儂がここに勤めてから初めてじゃ」
湊月君と小春は荒ぶっていたから、僕は頭が妙にスッキリして、少し余計なことを考えてた。そして、それが疑念になってしまったから、校長先生に聞いてみた。
「あの…そういう通達って本来、担任から言われることじゃないですかね。なんでわざわざ校長先生が伝えるんですか?というか、本来は転属試験があるのでは?」
「順に答えようか。先に試験に関してなんじゃが、先の評価からわかると思うが、我々は君ら3人は試験を行うまでもなく、ゴールドクラス相当の実力を持っているため、試験は不要と判断したんじゃ」
…校長先生直々に言われるとなんだか照れるな…
「そして、儂が直々に伝える理由じゃが…君らの担任に伝えるのと同時に、先んじてゴールドクラス、ひいてはプラチナの生徒達には伝えているんじゃよ。じゃが1名、君ら3人がゴールドに上がることに強く反発しておるのじゃ。して、これが本命なのじゃがな…」
「本命だぁ?」
「なにか条件でも付けられたの〜?」
「実はそうなんじゃ。しかも名指しでな。星風濡羽君、3人を代表して君が彼と…
「って言われたんですよ」
僕は、校長先生との会話を丸々緑葉さんと神名さんに伝えた。といっても、この2人はゴールドクラス(というかプラチナ)だから、当事者といえば当事者だからその場で見聞きしてるはずなんだけど。
「…確かに、醉宮はそんなこと言ってた」
…あれ、珍しく呼び捨て?
「彼はそういう人ですからね、仕方ないです。ぶちのめしてやってください」
神名さんもなんか怒ってません!?
「な、なぁ…なんでそんな険悪な雰囲気なんだ?そんなに醉宮って奴は嫌な奴なのか?」
「…当然よ」
「醉宮咲は私の親戚であると同時に、私のストーカーなんです」
「「「…は?」」」
親戚で、ストーカー?え?
『なぁライズベルト、『すとーかー』ってなんだ?』
『一方的な恋愛感情を押し付けて相手に付きまとう変態さんです』
あながち間違ってないけど言い方っ!!!
「…何年も前から醉宮はストーカーなの。だから私もアレのことはよく知ってる。一言で表すなら鬱陶しい」
「よし分かった。濡羽、手加減抜きでボコせ。俺らの転属とかどうでもいいからそのストーカーぶっ飛ばしてこい」
「いや湊月君も言い方ぁ!!!」
なんでこうも血気盛んな人が多いのかなぁ!!
「というか、なんで僕が名指しで指定されたんですか?」
「理由1、私とデュエルしたから。理由2、私と同棲しているから。理由3、私と風華がクラスで星風さん達の話を良くするようになったから。この3つでしょうね」
「あはは〜、ここの存在バレてる前提なんだね〜。標的にされなくて良かった〜」
平然と言ってるけど、やっぱりストーカーなんだね!!僅かながら希望を持ってたのに打ち砕かれたよ!!
「…なんでこうも損な役回りなんですか僕は…」
「安心しろ、もし負けたら代わりにぶっ飛ばしてやっから」
「そうならないようにするよ…」
湊月君に任せたら火力全振りで妨害しないから負けそう…
「…みど」
「却下です」
「言い切ってませんよ!?」
「…流石に【緑一色】はダメ」
【緑一色】。デッキの全てを魔法カード、しかもドローソース、ライフコストを必要とするカード、そしてバーンカードで統一したデッキで、ライフを極限まで減らして《大逆転クイズ》を成功させてお互いのライフを入れ替え、伏せてあった《黒いペンダント》や《風魔手裏剣》でバーンダメージを発生させて勝利する先攻ワンキル型のデッキなんだ。
「うぅ…日の目を見ないから今回使ってあげようかなって思ってたのに…」
「大勢の人が見ている中で一人でやってもしょうがないでしょう?」
「うー…じゃあ順当にドラグニティで行きますよ…」
「…彼は弱いから、気負わなくても大丈夫」
なし崩し的に使用デッキが決まりました。
校長先生に指定された7月某日。僕は大きな大会で使われるステージの待機室で準備していた。
「ここに来たのは入試以来だなぁ…なんか緊張するよ」
『ヌレハ、頑張りましょうね!』
『私もサポートします!』
『今回こそは出てぇなぁ』
三者三様の声援(?)を受けながらデッキを回していると、待機室のドアがノックされた。
「はい、空いてますよ」
「失礼致します」
入ってきたのは、見慣れない女の子だった。ここにいるのは学生のはずなのに、何故か巫女服を着ていた。
「星風濡羽様ですね。私は貴方と同じシルバークラスの
「はぁ、ご丁寧にどうも。それで、なんの用ですか?」
「貴方にこれを」
水川さんが差し出してきたのは、1枚のカード。そのカード名は…
「《月華竜 ブラック・ローズ》…これって…」
「
水川さんも、決闘竜のことを知ってるんだ…
「…なんでこれを僕に?」
「神託がありました。このカードを貴方に渡すようにと」
神託って…本格的に巫女さんみたいだね。
「…ありがとう、ございます」
僕は少し怖々としながら月華竜を受け取った。決闘竜ということは…
「…あれっ?」
また暗転して記憶の再生が始まると思っていたけれど、今回は暗転せず、ただ普通に思い出すだけだった。そして思い出した内容は…
(…僕は、この街の生まれじゃない…だって、見た事ない建物ばかり思い出すから)
『今回思い出したのはそれなんですね』
『なんというか、少ないですよね、毎回』
『確かにな』
でも、思い出したものは思い出したのだから良いとしよう。
「では、私はこれで失礼します。ご武運を」
「はい、ありがとうございます、水川さん」
本当にカードを渡すだけだったのか、水川さんは去っていった。それと同時に、僕を呼ぶ放送がかかった。
『星風さん、スタジアムへ向かってください』
「…よしっ、行こっか!」
『そうですね!』
僕らがスタジアムに着くと、既に金髪の男の人がいた。あの人が醉宮さんかな?
「遅せぇぞ泥棒猫!!」
「…はい?」
急に何…この人…
「俺から神名を奪いやがって、お前は絶対○す!」
…なんて言うか、その…ボキャ貧?
「神名も神名だ、俺という男がいながら他の男に手ぇ出しやがってよ。しかもこんな女みたいな弱々しいやつに」
「OK、そっちがそのつもりならこっちも加減しませんよ」
女と言われるのは慣れてる。でも外見で実力を判断するのだけは許さない。僕は本来使う予定だったドラグニティではなく、普段使わないもう1つのデッキをデュエルディスクにセットした。
『ヌレハ、そのデッキは!!』
『ダメです、トウマに止められているのでしょう!?』
「イライラした、手加減なんてしない」
『あ、珍しくガチギレムード』
例え柊真さんに止められていても関係ない。僕はこのデッキであの人を倒す。徹底的に、完膚なきまでに。
「さぁ…始めましょうよ。今ちょっと機嫌が悪いですから、ダメージ受けずに完封勝利目指しますよ」
「ちっ、ノーダメ宣言かよ!ぜってぇにてめぇをぶっ倒してやるよ!」
「ではこれより、代表者・星風濡羽による転属試験を始める!」
あ、一応試験って体でやるんだね。
「
「「
次回、濡羽君の本来のデッキでの対戦です。
お相手は醉宮さん。ゴールドクラスの中でも(実力的にも人間的にも)下の下の人です。
さてさて、どのような展開になりますかね(失敗していないことを祈りつつ)
ではでは。