遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

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会話パートです。サブタイはお気になさらず…(ろくに思いつかないんです)

では本編へ。


三十一枚目:無知な濡羽

 

「風華が…負けたのですか…?」

「…負けることもあるわよ。私はあくまでも学園最強って言われてるだけで、別に世界最強って訳では無いのよ?」

「まぁ次回以降は僕が負けるかもね。特に濡羽くんみたいなことしてきたら」

「濡羽っち、何やったの…?」

「3000ダメージ受けました」

「おけ、全部察したわ。流石にそりゃ酷いわ」

 

湊月君だけじゃなくて、全員が渋い顔をしている。まぁそりゃそうだよね。あ、ここで少し解説しておくね。

柊真さんのデッキは【超重武者】。墓地に魔法・罠カードがあると効果を使えなかったり、召喚・反転召喚できなかったりするモンスターが多数存在するカテゴリで、主にビッグベン-Kの効果で守備力を使って攻撃してくるんだ。その特性上、効果をフルに使いたいなら【フルモンスター】構築になりがちで、だからこそ《ヘル・テンペスト》がよく刺さるんだよねぇ。デッキが全部除外される様を見るのはちょっと快感だったよ。

 

『ヌレハ、ゲスいですよ』

『ヌレハ、ゲスいですね』

『ヌレハは下水じゃねぇだろ?』

「うん、どうしてスターダストは毎回ズレるのかな?」

『それが星屑の性格ってことだろ、諦めてやれよ』

『ん、もしかして馬鹿にされたか?』

『もしかしなくても小馬鹿にしてんだよ』

『こんにゃろ!!』

 

はい、今日も精霊は元気です。というかドラゴネクロが馴染むの早い…

 

「ま、まぁ…一応これで僕のデッキは分かったでしょ?」

「うん、【超重武者】だったね〜」

「なんで柊真さんはそんな使いにくいデッキにしたんだ?」

「単純だよ。周りと違うデッキが使いたかったんだ。なかなか見ないでしょ、フルモン構築のデッキってさ」

「…確かに、フルモン構築前提のカテゴリ自体珍しいのにね」

(そもそもそんなカテゴリ、超重武者しかいない気が…)

 

それに僕は知ってる。柊真さんにはもう1つ、超重武者を選んだ理由があるって。まぁそれは黙っておくけどね。

 

「っと、そうだ、忘れる所だった。みんな、夏休みって何か予定あったりする?」

「俺は特には無いっすよ。盆にちと行くとこがあるくらいで」

「私も〜♪お盆も暇だよ〜」

「…私も同じ。お盆はどうなるか分からないけど」

「私もです。お盆に一度帰らなければならないこと以外は予定は今のところありません」

 

ちなみにみんなのお盆の予定ってだいたいお墓参りだったりするよね。

 

「僕の場合は予定なんて組んだところで柊真さんに崩されるので組んでないです」

「なんかトゲのある言い方!?まぁ予定がないなら良いや。実は団体旅行券貰ってさ、行けるのが7人までなんだ。僕と皆で6人、あと1人誘えるんだけど、行く?」

「行く〜!!」

「おぉ、どこに行くんだ?」

「近場に海も山もあるよ」

「…楽しそうね」

「柊真さん、それってもう1人誘ってもいいってことですよね?」

「うん、そうだよ」

 

その言葉を聞いて僕は、彼女に連絡をしてみた。

 

『マリーさん、急にすみません。夏休みの予定ってありますか?』

 

返信はすぐに来た。

 

『いえ、今年は特にはありませんよ。どうかされたんですか?』

 

『今年は』?どういう事かな…?

 

『良かったです。実は僕の保護者的な人が旅行券を貰ってきて、それの最大人数が7人なんですよ。僕らは6人いるので誘ってみたんですけど、一緒に行きます?』

『ぜひ!』

「柊真さん、僕の友達が1人来れるみたいなんですけど、良いですか?というかもう誘ったんですけど」

「うん、構わないよ。来週の月曜から二週間だけど、一応確認しておいてね」

 

oh...割と長いんですね。

 

『来週の月曜日から二週間らしいんですけど、どうですか?』

『大丈夫ですよ。二週間って長いんですね、楽しみです』

「大丈夫みたいです。楽しみだなぁ、マリーさんと一緒に旅行かぁ」

「「「「「…えっ?今なんて?」」」」」

 

異口同音に言われると怖いんだけど…

 

「えっ…マリーさんだよ?僕の新しい友達です」

「…はぁ、流石星風くんね」

「ですね…星風さんらしいです」

 

何の話か分からないでいると、湊月君が何故かマリーさんの画像を見せてきた。

 

「濡羽、お前のいう新しい友達ってこいつか?」

「うん、そうだよ?というかなんでマリーさんの画像を?」

「あはは…濡羽っち…」

「その人、アイドルだよ…?テレビとかにもよく出てるしね。なんで休みなのかは知らないけど…」

「…えっ、えぇっ!?」

 

…全っ然気付かなかった。

 

 

 

 

 

割と衝撃的な(僕が無知なだけの)事実を知ったその日の夜。僕の部屋を湊月君が訪れた。

 

「…濡羽〜、起きてっか〜?」

「起きてるよ。どうしたの、こんな夜中に」

「いやなぁ、視界の端に茶色いのがチラチラ見えてんのが気になって眠れねぇんだよ」

 

湊月君が言ってるのは湊月君の精霊だね。実は湊月君や神名さんにも精霊はいるんだけど、感じれてるのは湊月君だけなんだよね。

 

『…お前さんの周りには精霊が多いのか?』

『そうですよ、体質みたいなものなんです』

『何故かヌレハとその友人には精霊が集まりやすいんですよね。でも鈍いんですよ。私達が言わないと気付かないレベルで』

『人に関してもだよな』

 

君ら僕に対して容赦ないよね…

 

「あはは、まぁなんとなく察したよ。眠れないからデュエルしようってこと?」

「おぉ、正解。ま、テーブルデュエルだけどな」

「じゃあやろっか」

 

僕らはデュエルディスクのデッキスロットからデッキを取り出して、机の上に置いた。久しぶりにこのスタイルだよ。

 

「「決闘(デュエル)!」」




次回は濡羽君と湊月君のデュエルです。SRのリベンジです。というか夏休み終わり頃になって夏休みストーリー始まるとか時期外れもいいとこですね。

少し雑談を。
先日、部活の後輩から遊戯王のカードを何枚か譲ってもらったんですよ。オルターガイストやエレメントセイバーに混じって初期の青眼の白龍やブラックマジシャンがあったのには驚きましたけど、それ以上に驚いたのがイブリースと墓穴があったことなんですよね。喜び勇んでデッキに投入しました。これで能動的にトゥリスバエナが使えます(捕食HEROにトゥリスバエナ入れてる人です)。

ではでは。
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