遊戯王 WIND SEEKER   作:鐡 銀

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会話パート、サブタイは最早中身とあまり関係ないかもしれません。本文よりこっちが難題です。

では早速本編へ。


三十三枚目:初日の日常

 

「くかー…すぴー…」

『クリィ…クリリ…』

 

あの後すぐに湊月君は寝てしまった。クリボーダーも寄り添うように寝ている。僕と緑葉さん以外に見えないからいいものの、もし実体化して同じことをしていたらと思うと、少し怖いよ。誰かに見られでもしたらどうするのかな…

 

「…はぁ…湊月君の部屋に運んであげなきゃね…」

『ミツキさんの部屋はどこなんですか?』

『ヌレハ、知ってるの?』

「当然。2部屋先だよ」

 

僕が湊月君を運ぼうとしたけど、流石に僕1人で運ぶのは無理だったからライズベルトに手伝ってもらった。頭にクリボーダー乗せてるの面白かったなぁ。

湊月君を部屋に運んだ後、僕らは自分の部屋に戻って寝たよ。割とぐっすり寝られたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日は、夏休み初日の土曜日。食卓でみんなの予定を龍凪さんが確認していた。

 

「今日はみんなはどうするの?僕は仕事があるけど」

「…私は優姫と小春と買い物に行くわ」

「そうですね。旅行に行くのであれば、色々と必要なものがありますから」

「だもんね〜♪」

「俺は今日は櫂と会う約束してるぜ。あいつ、時械神デッキを組み直したらしいからな、楽しみだぜ!」

「僕は特に予定はありませんよ」

 

星風くんからは、殆ど予定らしいものを聞かないわね。本人が言うように、龍凪さんに予定を崩されるから立ててないのかしら。

 

「濡羽くんも買い物に行ったらどうかな?水着、持ってないでしょ?」

「そりゃ海とかプールに行きませんからね、僕」

「じゃあ一緒に買いに行こ!うん、決定♪」

「なんで決定されたのかな?」

「じゃあ行ってらっしゃい」

「柊真さんまでっ!?」

「見た目女子グループだから大丈夫だろ」

「大丈夫じゃないからね!?僕男子だからね!?」

 

…よく考えたら星風くんってほぼツッコミ役よね。疲れないのかしら。

 

『そう思うのならフウカもツッコミ役に回ってはどうだ?』

『あ、それは僕も思ったな』

『フウカがツッコミ役って想像できないよ〜』

 

私も想像できないわ。せめて湊月君がツッコミ役になるかしらね。

 

「それじゃあ今日はみんな外に出るんだね」

「あ、はい、そうですね…」

「じゃ、俺はもう行くわ。そろそろ待ち合わせの時間だからな」

「行ってらっしゃ〜い、湊月っち〜」

「私達はもう少しゆっくりしてから行きましょうか」

「…そうね」

 

急に予定の出来た星風くんの準備もあるだろうし、ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☪︎

 

待ち合わせ場所であった公園に行くと、既に櫂は来ていた。

 

「わりぃ櫂、待たせたか?」

「そうでも無いっすよ。寝てたんで」

「いや公園で寝んなよ!!酔っぱらいのおっさんかお前は!!つか何時起きだ!?」

「昨日は日の入りと共に寝て、今日は日の出と共に起きてここに来たっす!」

「爺さんか!爺さんなのかお前は!!」

「休みの日はいつもこうっすよ?」

「かんっぜんに爺さんだわお前!!」

 

だーっ、こいつといるとなんでかツッコミ役に回る気がする!!遠くで白い竜がガッツポーズした気がしたんだが、きっと気のせいだな。

 

「それより早くデュエルしましょうよ!」

「いやまずは移動だろ。人目のある公園(こんな場所)でやれるかっての」

 

というのも、何の因果か柊真さんトコに住まわせてもらっている俺達5人は、割と人前に出るのが苦手だったりする。濡羽はその容姿を見られるのが苦手なんだと。小春は確か、アレであがり症らしいな。イベント事の司会なんかは務まらないって威張ってたな。俺は視線が集まるのが苦手なんだ。何か気味わりぃからな。緑葉さんと神名さんは家柄が家柄だから、他人からの視線が嫌らしい。濡羽は2人の家の事とか知らないだろうけどな。濡羽だし(謎の信頼感)。

 

「確かに、ここはデュエルスペース無いっすもんね。ここでデュエルするのは難しいっすか…」

 

おお、見事な曲解。まぁいちいち説明する手間が省けて楽だわ。

 

「そういうこった。ほれ、行くぞ」

「うぃっす」

 

 

 

 

 

 

というわけで、俺達はデュエルのできる場所に移動した。

 

「ここって…」

「やっぱここに来るんだよなぁ、『プリズム』に」

 

ここら辺でデュエルできる場所って言われたらここになるんだよなぁ。

 

「あ、湊月君。ここに来たんだね」

「柊真さん、もう出勤してたんすね」

「あの後すぐにね。僕はこれでも免許持ってるから、君よりは速いよ」

「徒歩と比べんなっ!」

 

スピードで車に勝てる人間いねぇだろ…いたらそいつは人間じゃねぇ。

 

「つか、デュエルスペース空いてます?」

「全然空いてるよ。やっぱりデュエルしに来たんだね」

「モチのロン!」

 

俺は櫂を伴って奥のデュエルスペースに向かった。

 

「よし、ここでならデュエルできるな!」

「それより、今の人との関係が気になるんすけど」

「あぁ、柊真さんだ。俺の保護者的な人だぜ。今はあの人んとこに下宿してんだよ」

「そうなんすね。普通に敬語なのにツッコむ時だけタメなの気になったっすけど」

 

それは言わんといてくれ。敬語でツッコむのは何か違うじゃん?

 

「ま、それよりデュエルだろ!」

「そうっすね。俺から頼んだ訳ですし、とことん付き合ってもらいますよ!」

「おぉさ!」

「「決闘(デュエル)!!」」




次回は湊月君vs櫂君、2戦目です。
前回と変わったらしい時械神、楽しみにしていてください。前回みたいなミスはしません。

ではでは。
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