それでは本編へ。
❀
「…星風くん、起きて。着いたわよ」
既に新幹線は目的地に着いていた。ここでしばらく止まるみたいだから、少しゆっくりと星風くんを起こせるわね。
「ん…ふぁぁ…おはようございます、緑葉しゃん…もう着いたんですか?」
「…えぇ、着いたのよ。もうみんな降りてるわ」
「そうなんですね…まだ少し眠いです…」
そう言いながら星風くんは新幹線から降りた。少し足元がふらついているのは見なかったことにしましょう。
新幹線から降りて駅に出た瞬間、星風くんの眠気は吹き飛んだみたい。
「うわぁ!凄く綺麗な海ですね!」
「だよね〜!」
「フルーナシティから海は見えねぇからな。新幹線からも見えたが、改めてこうしてみるとやっぱすげぇよな!」
「…本当に綺麗よね」
「そうですね、とても綺麗です」
「それに広いですよね」
「海なんだから当然でしょ…でもホントに綺麗ねぇ」
「駅から海が見えるって最高だよね」
みんな海を見て感動しているわ。少し街から出るだけでここまで綺麗な海が見えるなんて知らなかったわ。
「柊真さん、旅館までどのくらいなんだ?」
「駅を出てすぐだよ。先に荷物を置いてこよっか」
「さ〜んせ〜♪」
「それなら、星風。あとでデュエルしましょ。マリーが気に入った奴のことは知っておきたいからね」
「良いですよ。デュエルならいつでも大歓迎です!」
「何はともあれ、旅館に行きましょうか」
「…そうね」
そうして私達は旅館に向かった。
駅から出て5分、本当にすぐ近くにあった旅館に、私達は荷物を全て置いてきた。小春だけ荷物が多かったのが少し気になったわね。
「すっごく大きな旅館でしたね!」
「でしょ?僕も前にお世話になったゆきはな旅館、ここら辺じゃいちばん大きな旅館なんだって」
「へー、そうだったんだな。てか、デュエルするにしてもどこでするんだ?」
「デュエルってどこでも出来るでしょ?」
「否定はしないけど、場所くらい選ばせてくれない?私達、あんまり人に見られたくないから」
「あ〜、アイドルだもんね〜。"ぷらいべーと"は大切にしなきゃね〜」
…なんで小春はプライベートが棒読みなのかしらね。きっとわざとでしょうけど。
「それなら、カードショップに行くのは無理ですね。どこかデュエルできそうな場所は無いものですかね…」
「でもワタシ、前に濡羽さんとデュエルした時はショップでやりましたよ?」
「そうでしたね。あの時はアイドルだなんて知りませんでしたけど…」
「それならショップでやろうかしらね。ここから近いショップって…」
「…目の前にあるわよ。どんな偶然かしらね…」
本当に適当に8人で町を歩いていると、目の前にカードショップがあるのって、どれくらいの確率なのかしらね。
「すげぇラッキーだな。入ってみようぜ」
「そうだね〜♪」
そうして私達はそのショップに入ることにした。
「あっ、いらっしゃいませー!」
「…えっ?その声って…」
「ん…その声は…こはるん!?」
「あ〜!やっぱり茜っちだ〜!!久しぶり〜!!なんでここにいるの〜?」
「言ってないっけー?ここ、私の実家だもん!」
「…誰?」
至極当然な私の問いに答えたのは、星風くんだった。
「彼女は
「ぬれたんも久しぶりー!やー、やっぱちょっと硬いねー。まだ敬語外せない?」
「外せませんよ…半ば癖みたいなものですから…」
「元同級生と再会て、なんつー偶然だよ」
「…こはるん…ぬれたん…独特な渾名ね」
「確かにそうですね。ぬれたん…ふふっ」
「笑わないでくださいよ!?って茜さん、ジリジリと寄ってこないでください!何度でも言いますけど僕は男ですからね!?」
「髪も伸びてるし、完全に見た目は女の子でしょぐへへへへ〜」
確かに星風くんと初めて会った時よりも髪は伸びてるけど…(初めてあった時は耳元までの長さだったけど、今は肩まであるわ)
…この人、相当危ない人なのかもしれないわね…
「茜っちはねー、可愛い子や綺麗な人を見ると興奮せずにはいられないんだって〜。多分風華や神名さん達だけで来てたら被害に遭ってたかもね〜」
「星風がいて助かったってわけね…」
「助けなくて良いんですかね…」
「放っておけば濡羽っちで遊ぶから大丈夫だよ〜」
「大丈夫じゃないですよね、それ!?」
「つかそれより、ここに来た目的果たそうぜ…」
「そうですね。すみません、緋乃坂さん。ここでデュエルをすることは出来ますか?」
「んむ?もちろんできるよ。とゆーかこの時間帯って人来なくて暇なんだよねー。ぜひぜひやっちゃってよ!」
「だ、そうですよ」
「じ、じゃあ、早速しましょうか!」
「そうね」
まだお昼まで少し時間があるし、デュエルの後にカードを見るのもありかもしれないわね。それよりも今はデュエルよね。確か輝琉さんのデッキは…60枚だったわよね。星風くんはどう攻略するのかしら。
「2人とも、準備はいいかな?」
「大丈夫ですよ、柊真さん」
「こっちもOKよ」
「あ、ぬれたんー、負けたらいつものねー」
「急に負けられなくなった!?」
…いつものって、何かしら…
「それじゃあ、デュエル開始!」
「「
デュエルスタンバイ
新マスタールール LP 8000
先攻 輝琉ライン
後攻 星風濡羽
デュエル開始
☆
「私の先攻で始めるわ!」
輝琉さんのデッキは一体なんなんだろう…楽しみだな!
「まずはこれ!《光の援軍》!デッキトップ3枚を墓地へ送って、デッキから《ライトロード・ハンター ライコウ》を手札に!」
ライン 手札 5→4→5
「なるほど、【ライトロード】ですか」
「やっぱり知らなかったのね…言っとくけど、60枚だからね」
「でしょうね…でないと早々にデッキアウトですよ」
まあ、僕も60枚デッキを使ってるんだけど…あれは墓地に大量に落とさなきゃ動けないからあぁなったわけで、ライトロードとはまた理由が異なるんだ。
「さて、さらにこれで動くわ。《ソーラー・エクスチェンジ》よ。手札から《ライトロード・ドラゴン グラゴニス》を捨てて2枚ドロー。そのあと、デッキトップ2枚を墓地へ送るわ」
ライン 手札 5→3→5
「そして《ライトロード・サモナー ルミナス》を召喚!」
ライトロード・サモナー ルミナス 攻撃表示
ATK 1000
ライン 手札 5→4
「ルミナスの効果!手札から《ライトロード・ハンター ライコウ》を捨てて、墓地の《ライトロード・アサシン ライデン》を特殊召喚!」
ライトロード・アサシン ライデン 攻撃表示
ATK 1700
ライン 手札 4→3
「ライデンの効果よ!デッキトップ2枚を墓地へ送るわ。その中にライトロードがいれば、攻撃力が200アップするんだけど…《ライトロード・ウォリアー ガロス》がいたわ!攻撃力200アップよ!」
ライトロード・アサシン ライデン
ATK 1700→1900
「ま、実を言えばこのパンプはターン終了時までだから関係ないんだけどね。だからこうするわ!レベル3のルミナスにレベル4のライデンをチューニング!」
ライトロード・サモナー ルミナス レベル3 光属性
ライトロード・アサシン ライデン レベル4 チューナー
「英雄の魂を導く光の天使!騎士達の君主として降臨せよ!シンクロ召喚!《ライトロード・アーク ミカエル》!」
ライトロード・アーク ミカエル 攻撃表示
ATK 2600
「カードを2枚伏せてターンエンドよ。このエンドフェイズ、ミカエルの効果でデッキトップから3枚を墓地へ送るわ」
ライン
モンスター ミカエル(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ2
墓地 15
手札 1
デッキ 42
LP 8000
「僕のターン、ドロー!」
濡羽 手札 5→6
ライトロードは、墓地を活用する効果を多数持った、光属性で統一されたカテゴリ。モンスターの大半がエンドフェイズにデッキからカードを墓地へ送る効果を持っていて、60枚にでもしないとすぐにデッキアウトで負けてしまう、個人的には使いにくそうなカテゴリだと思うよ。
「例のアレが出てくるまでに決められるといいなぁ…《テラ・フォーミング》を使うよ。デッキから《竜の渓谷》を手札に加えて、そのまま発動します」
濡羽 手札 6→5→6→5
「その効果で、手札から《ドラグニティ-ファランクス》を捨てて《ドラグニティ-アキュリス》をサーチします」
濡羽 手札 5→4→5
「ふぅん、聞いた通りのドラグニティね。それでどうするのかしら?」
「僕はそのままアキュリスを召喚します」
ドラグニティ-アキュリス 攻撃表示
ATK 1000
濡羽 手札 5→4
「アキュリスの効果で、手札から《ドラグニティ-ミリトゥム》を特殊召喚し、このカードを装備します!」
「おぉ、濡羽っちの十八番だよ〜!」
「ホント、昔っからこれだけはブレないよねー」
ドラグニティ-ミリトゥム 攻撃表示
ATK 1700
濡羽 手札 4→3
「ミリトゥムの効果で、アキュリスを装備解除!そしてレベル4のミリトゥムにレベル2のアキュリスをチューニング!」
ドラグニティ-ミリトゥム レベル4 鳥獣族
ドラグニティ-アキュリス レベル2 ドラゴン族 チューナー
4+2=6
レベル6シンクロ
「武器の名を持つ竜を駆る鳥獣の騎士!その槍の原典は、雷の牙!シンクロ召喚!《ドラグニティナイト-ヴァジュランダ》!」
ドラグニティナイト-ヴァジュランダ 攻撃表示
ATK 1900
「出たぜ、濡羽の切り札!」
「切り札って言うか、どちらかと言えば切り込み隊長かな。ヴァジュランダの効果で、墓地のアキュリスを装備します」
「…何か嫌な予感するわね。装備後に《ブレイクスルー・スキル》よ。ヴァジュランダの効果を無効にするわ」
「う…それはキツイ…って、前までの僕なら言ってましたよ。チェーンして《ダブル・サイクロン》!装備状態のアキュリスと、その伏せカードを破壊します!」
「くっ…」
濡羽 手札 3→2
ダブル・サイクロンが破壊したのは《閃光のイリュージョン》。完全にライトロードなんだね…
「更に、装備状態から墓地へ送られたアキュリスの効果!場のカード1枚を破壊します!ミカエルを破壊!」
「そんなっ!」
「バトルフェイズ!ヴァジュランダでダイレクトアタック!フルブレイク・ターミナイト!」
効果を無効にされ、少し色褪せたヴァジュランダは、それでもその手に持った槍の柄でラインさんを小突いた。うん…なんでそんな攻撃方法?
ドラグニティナイト-ヴァジュランダ
ダイレクトアタック
ATK 1900
ライン LP 8000→6100
「いったぁ!!」
「…最近、モンスター達が自由になっていってる気がする…カードを1枚伏せてターンエンドです」
濡羽
モンスター ヴァジュランダ(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ1
フィールド 竜の渓谷
墓地 5
手札 1
デッキ 32
LP 8000
「うぅ…私のターン、ドロー!」
ライン 手札 1→2
「こうなったら、全力出して回してやるわよ!《光の援軍》!デッキトップ3枚を墓地へ送って、今度は《ライトロード・マジシャン ライラ》をサーチ。さらに墓地に落ちた3枚の《ライトロード・ビースト ウォルフ》の効果!墓地から特殊召喚よ!」
「3体もですか!?」
ライトロード・ビースト ウォルフ 攻撃表示
ATK 2100
ライン 手札 2→1→2
「つーかさ、デッキトップ3枚全部同じとか、60枚デッキであろうとなかろうと事故だよな…」
「確かに…事故と言えば事故ですよね…」
「むっ、それは言わないでよ。まぁいいや。私の墓地にライトロードが4種類以上あるため、手札から《
ATK 3000
ライン 手札 2→1
「さらに《ライトロード・マジシャン ライラ》を召喚!」
ライトロード・マジシャン ライラ 攻撃表示
ATK 1700
ライン 手札 1→0
「ライラの効果!このカードを守備表示にすることで、その伏せカードをを破壊するわ!」
ライラの持つ杖から放たれた光により、僕の場に伏せられた《スピリットバリア》は破壊されてしまった。そして、ひと仕事終えたライラは跪いた。
ライトロード・マジシャン ライラ DEF 200
「攻撃力合計は9300。1900を引いても7400。ギリギリ耐えられますね…」
「それはどうかしら?バトルフェイズ!裁きの龍でヴァジュランダに攻撃!この瞬間、墓地の《スキル・サクセサー》の効果!」
「やっぱりその手のカード入れてますよねぇ!」
「裁きの龍の攻撃力800アップよ!行きなさい、裁きの龍!シャイン・テスタメント!」
裁きの龍
ATK 3000→3800
ドラグニティナイト-ヴァジュランダ
ATK 1900
3800-1900=1900
濡羽 LP 8000→6100
「うぁっ!くぅ…」
「これでワンショットキルかしらね?行きなさい、ウォルフ!ダイレクトアタックよ!」
「ここで…止めます!《バトルフェーダー》の効果!相手のダイレクトアタック宣言時に手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了します!」
バトルフェーダー 守備表示
DEF 0
濡羽 手札 1→0
「あら残念。メイン2よ。レベル4のウォルフ2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!」
ライトロード・ビースト ウォルフ レベル4×2
「光に導かれし聖女。その高貴なる魂で戦場に新たな光を!《ライトロード・セイント ミネルバ》!」
ライトロード・セイント ミネルバ 攻撃表示
ATK 2000
「ミネルバの効果!
ミネルバの祈りにより、デッキから3枚のカードが墓地へ送られる。その中にあったのは、《ライトロード・ウォリアー ガロス》《ライトロード・シーフ ライニャン》《ライトロードの裁き》 の3枚だった。
「3枚のライトロード確認!3枚ドローし、モンスター効果で墓地へ送られた《ライトロードの裁き》の効果!デッキから《裁きの龍》を手札に!」
ライン 手札 0→4
「一気に4枚も!?」
「カードを1枚伏せてターンエンドよ!」
ライン
モンスター 裁きの龍 ウォルフ ミネルバ(攻撃表示)ライラ(守備表示)
魔法・罠 伏せ1
墓地 22
除外 1
手札 3
デッキ 30
LP 6100
「うーむむ…僕のターン、ドロー!」
濡羽 手札 0→1
僕の場にはバトルフェーダーと竜の渓谷だけ。墓地で発動できるカードはない…
「攻撃力の高い裁きの龍がキツイなぁ…でもどれも残せないし…うーん…」
「ふふん、どうよ!この盤面、突破できるものならしてみなさい!」
「まぁとりあえず引いてから考えます…《命削りの宝札》!このターン特殊召喚出来ず、相手にダメージを与えられず、ターン終了時に手札を全て捨てる代わりに、手札が3枚になるようにドローします!よって3ドロー!」
濡羽 手札 0→3
「よしっ!《ブラックホール》!場のモンスター全てを破壊します!」
「はぁ!?引き強すぎでしょ!」
これで場はがら空き…運良く引けたこの2枚でどうにかしなきゃね。
「僕はカードを2枚伏せてターン終了です。このエンドフェイズに、命削りの宝札のデメリットが発生しますが、捨てる手札はありません」
濡羽
モンスター なし
魔法・罠 伏せ2
フィールド 竜の渓谷
墓地 7
除外 1
手札 0
デッキ 28
LP 6100
「むぅぅ…私のターン、ドローよ!」
ライン 手札 3→4
「…!ふふ、やーっと来たわね!」
「…一体…何を?」
「《トワイライトロード・ジェネラル ジェイン》を召喚!」
トワイライトロード・ジェネラル ジェイン 攻撃表示
ATK 1800
ライン 手札 4→3
「ト…トワイライトロード!?」
「…また見たことの無いカードが…」
「あれがラインちゃんの隠し玉ですよ」
トワイライトロード…一体どんな効果なんだろ!楽しみだなぁ!
「ま、先にこっちを使うわ。セットカードオープン、《
トワイライトロード・ジェネラル ジェイン
ATK 1800→2600
「さらに、除外されてるライトロードが4種類以上あるため、手札から《
戒めの龍 攻撃表示
ATK 3000
ライン 手札 3→2
「《裁きの龍》みたいな条件のモンスター…!多分、トワイライトロードの切り札ですよね!」
「えぇ、そうよ!さらに2体目の《裁きの龍》も特殊召喚するわ!」
裁きの龍 攻撃表示
ATK 3000
ライン 手札 2→1
「攻撃力3000のモンスターが2体も…!」
「バトルフェイズ!戒めの龍でダイレクトアタック!イービル・テンペスター!」
「
戒めの龍が放った黒い光線は、僕の前に開いた扉に吸収された。そして、その扉から新たに小さな影が飛び出した。
「僕が引いたのは《マシュマロン》!攻撃表示で特殊召喚します!」
マシュマロン 攻撃表示
ATK 300
「マシュマロンは戦闘では破壊されません!」
「む…これ以上攻めても仕方ないわね。ならメイン2!ちょっとやりたく無かったけど…裁きの龍の効果!ライフ1000をコストに、自身以外の全てを…破壊するわ!フラッシング・オーバーロード!」
「な…全体破壊を使った…!?けど、セット状態で破壊された《ミラクルシンクロフュージョン》の効果!1枚ドローします!」
濡羽 手札 0→1
「私はこれでターンエンドよ。さぁ、返してみなさい!」
ライン
モンスター 裁きの龍(攻撃表示)
魔法・罠 なし
墓地 26
除外 5
手札 1
デッキ 29
LP 5100
「…僕のターン、ドロー!」
濡羽 手札 1→2
今の裁きの龍の効果で、場に残されたのは裁きの龍1体だけになった。攻めるなら今だけど…正直、攻め手がないんだよね。
「…これしかないかな。《天よりの宝札》!僕の場と手札全てを除外して、2枚ドローします!」
濡羽 手札 2→0→2
「さらに、除外された《嵐征竜-テンペスト》の効果で、デッキから《ドラグニティアームズ-ミスティル》をサーチ!」
濡羽 手札 2→3
「天よりの宝札とは…また珍しいカードですね」
「…けど、除外するからテンペストと相性は良いわよね」
「黄金櫃でいい気もするけどな」
うーん、散々な言われよう!
「……て、手札から《ドラグニティ-ドゥクス》を召喚します!」
ドラグニティ-ドゥクス 攻撃表示
ATK 1500
濡羽 手札 3→2
「ドゥクスの効果で、墓地のファランクスを装備!そしてファランクスを自身の効果で特殊召喚!」
ドラグニティ-ファランクス 攻撃表示
ATK 500
「そしてファランクスを墓地へ送り、手札からミスティルを特殊召喚!」
ドラグニティアームズ-ミスティル 攻撃表示
ATK 2100
濡羽 手札 2→1
「特殊召喚に成功したミスティルの効果!墓地のファランクスを装備し、再び装備解除!」
ミスティルの元を離れたファランクスは、小さくため息をついた。ごめんね、ファランクス…でも君がいないとこのデッキほとんど回らないからさ…
「…レベル4のドゥクスにレベル2のファランクスをチューニング!」
ドラグニティ-ドゥクス レベル4 鳥獣族
ドラグニティ-ファランクス レベル2 ドラゴン族 チューナー
4+2=6
レベル6シンクロ
「槍の名を持つ竜を駆る、鳥獣の騎士!その槍の原典は、魔法を打ち破る赤き槍!シンクロ召喚!《ドラグニティナイト-ガジャルグ》!」
ドラグニティナイト-ガジャルグ 攻撃表示
ATK 2400
「ガジャルグの効果!デッキから《ドラグニティ-ブラックスピア》をサーチし、そのまま墓地へ送ります。そして《シンクロ・ギフト》!このエンドフェイズまで、シンクロモンスターであるガジャルグの攻撃力を0にすることで、ミスティルにその攻撃力を加えます!」
ドラグニティナイト-ガジャルグ
ATK 2400→0
ドラグニティアームズ-ミスティル
ATK 2100→4500
濡羽 手札 1→0
「っ…裁きの龍の攻撃力を超えられた…!」
「バトルフェイズ!ミスティルで裁きの龍に攻撃!」
ドラグニティアームズ-ミスティル
ATK 4500
裁きの龍
ATK 3000
4500-3500=1000
ライン LP 5100→4100
「くっ…ごめん、裁きの龍…」
「僕はこれでターン終了です。このエンドフェイズにシンクロ・ギフトの効果は終了します」
ドラグニティアームズ-ミスティル
ATK 4500→2100
ドラグニティナイト-ガジャルグ
ATK 0→2400
濡羽
モンスター ミスティル ガジャルグ(攻撃表示)
魔法・罠 なし
墓地 15
除外 2
手札 0
デッキ 21
LP 6100
「やってくれたわね!私のターン、ドロー!」
ライン 手札 1→2
「…!これなら、面白いことが出来るわ。カードを2枚伏せてターンエンドよ!」
…2枚伏せただけ…?でも、何だか怖いや…
ライン
モンスター なし
魔法・罠 伏せ2
墓地 27
除外 5
手札 0
デッキ 28
LP 4100
「僕のターン、ドロー」
濡羽 手札 0→1
なんだか怖いけど、やるだけやってみよう!
「僕はガジャルグの効果発動!デッキから《ドラグニティ-ドゥクス》を手札に加えて、手札の《ドラグニティ-ブラックスピア》を墓地へ!そしてドゥクスを召喚!効果で墓地のファランクスを装備し、このファランクスを守備表示で特殊召喚します!」
ドラグニティ-ドゥクス 攻撃表示
ATK 1500
ドラグニティ-ファランクス 守備表示
DEF 1100
濡羽 手札 1→0
これで壁になるモンスターも増えたし、次のターンも大丈夫だよね!
「バトルフェイズ!」
「この瞬間、墓地の《光の護封霊剣》を除外して効果を発動するわ!」
「なっ…護封霊剣!?そんなカードが墓地に行ってたんですか!?」
「このカードを除外することで、相手はこのターンダイレクトアタックが出来なくなる!これで攻め手は奪ったわよ!」
「うっ…ターン終了です…」
濡羽
モンスター ミスティル ドゥクス ガジャルグ(攻撃表示) ファランクス(守備表示)
魔法・罠 なし
墓地 15
除外 2
手札 1
デッキ 19
LP 6100
「私のターン、ドロー!」
ライン 手札 0→1
「伏せていた《死者転生》を発動!手札の《トワイライトロード・ファイター ライコウ》を捨てて、墓地の《戒めの龍》を回収するわ!そしてこの戒めの龍を再び特殊召喚!」
戒めの龍 攻撃表示
ATK 3000
ライン 手札 1→0
「…もしかして…ラインちゃん、あのカードを使うんですか?」
「えぇ。マリーが一番苦手なカードよ」
「うひゃあ…」
え、何?何を使われるの…僕…
「このカードで沈む事を光栄に思いなさい!
「え、えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」
「…《現世と冥界の逆転》…!?」
「ちょま、そんなカードをライロに入れてんのか!?」
「こはるん、あれ、なんて効果なの?」
「えっとね〜、デッキと墓地が入れ替わるの!」
「そうですね。デュエル中1度、お互いの墓地が15枚以上の時に発動でき、1000ライフを払うことでお互いのデッキと墓地を入れ替えることが出来るトラップです。過去に先攻デッキアウトワンキルすら行っていた、最凶とも言えるカードですね」
「で、でも!昔みたいにそれがエンドカードになる訳では…!」
「甘いのよ!チェーンして戒めの龍の効果!1000ライフをコストに、お互いの墓地と除外ゾーンから、ライトロードモンスター以外のカードを全てデッキに戻す!私の墓地からは8枚ほど戻るわ。けど、君の墓地にライトロードはいない!全部デッキに戻るわよ!」
「んなっ!!」
それじゃあ…僕の墓地は0!しかも、お互いの墓地が15枚以上っていうのは『発動条件』であって、既に発動したこの状態だと、お互いの墓地の枚数なんてもう関係ない…!
「私のデッキはまだまだ残るけど、星風のデッキはこれで0。何もしなくても勝手に負けるわよね。ターンエンドよ」
ライン
モンスター 戒めの龍(攻撃表示)
魔法・罠 なし
墓地 38
除外 4
手札 0
デッキ 19
LP 2100
「…僕のターン。ドローできないので、僕の負けですね」
ゲームエンド
WINNER 輝琉ライン
❀
「そこまで。勝者、輝琉ライン…っと。審判らしいことなんてこれくらいだよね」
「ありがとうございました、ラインさん。まさか現世と冥界の逆転を使われるとは思いませんでしたよ…」
「デッキに1枚しか入れてないから、ライトロードの効果で落ちないかいつもヒヤヒヤしてるのよ」
…戒めの龍…なんであれ程のカードが世に出回らないのかしらね…
「さぁてぬれたん、負けちゃったねー」
「…はっ…」
「ちょっと奥に来よーねー!」
「ちょ、茜さん!慈悲は…!」
「ないに決まってるよね☆」
「いーやーだー!!」
…星風くん…何をされるのかしら…
数分後…
「おっまたせー!いやー、2年くらい会ってなかったけど、体格変わってなくて安心したよー!」
「…恥ずか死にます…」
「にゃはは〜♪なんか懐かし〜ね〜♪」
お店の奥から出てきた緋乃坂さんと…もう1人は…星風くん…なのよね?
「…なんでお前
西条君の言う通り、星風くんはゴシック・ロリータ…ゴスロリに身を包んでいた。ハイソックスも履いて、知らない人が見たら完全に女の子だと思うわね。
「…なんで女装させられてるのかな?」
「もし濡羽っちが負けたら、茜っちか私の持ってる服を着てもらうって条件で昔よくやってたんだ〜♪」
「本当ならカツラもあったんだけど、ぬれたんの髪が伸びてるから要らなかったんだよねー」
「…小学校の頃にどこか傷ついたような顔をして帰ってきてたのって、それが理由だったんだ…」
…昔からやってたのね。それにしても…本当によく似合うわね、女装姿
「うへへー、ぬれたん、写真撮らせて!100枚単位で!」
「嫌ですよ!?今すぐにでも脱ぎたいです!!」
「つか、小春の言い方だとその服って緋乃坂…だっけ?お前の持ち物って事になるが…お前、そーゆー趣味なのか?」
「ううん。中学の頃にぬれたん用に買った服だよー」
「中学の頃にもやってたんだね!?」
「…風華、私達は向こうでカードを見ましょうか」
「…そうね、そうするわ。マリーさんとラインさんも行きましょう?」
「は、はい!」
「えぇ、そうした方がいい気がするわ…」
私達は、星風くんから離れてしばらくカードを見ていた。その間、シャッター音がなりやむことはなかったわね。
ラインさんvs濡羽君、ラインさんの勝利です。
ラインさんのデッキはトワイライトロード入りの【ライトロード】。このデッキに関しては枚数を数えるのに苦労したので手元に60枚用意して書きました。
それではカード紹介。
「つーわけで前回からやってるカード紹介だ!今回は俺、西条湊月と!」
「聖川小春でお送りするよ〜♪今回紹介するのは、ラインちゃんが使ったカード、《現世と冥界の逆転》だよ♪」
現世と冥界の逆転
通常罠
「現世と冥界の逆転」はデュエル中に1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に
1000LPを払って発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のデッキと墓地のカードを全て入れ替え、
その後デッキをシャッフルする。
※テキストは遊戯王wikiより引用
「デッキと墓地を入れ替えるっつー、他じゃ見ねぇ効果だな」
「『墓地へ送る』じゃなくて『入れ替える』だから、《M・HERO ダーク・ロウ》や《マクロコスモス》があっても除外されないんだよね〜♪」
「エクストラデッキのカードはちゃんとエクストラデッキに戻るから、相手の墓地がエクストラデッキの15枚だけなら、それだけでデッキアウト確定だな。今回の場合なら、《戒めの龍》の持つ『墓地か除外されているライトロードモンスター以外のカードを全てデッキに戻す』って効果で墓地を0枚にされてデッキアウトしたな」
「という訳で今回は2枚目だよ〜♪湊月っちの言った《戒めの龍》〜♪」
戒めの龍
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2600
このカードは通常召喚できない。
除外されている自分の「ライトロード」モンスターが4種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。
「ライトロード」モンスター以外の、
お互いの墓地のカード及び表側表示で除外されているカードを全て持ち主のデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):1ターンに1度、自分の「ライトロード」モンスターの効果が発動した場合に発動する。
自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。
※テキストは遊戯王wikiより引用
「相手ターンでも墓地を空に出来るってのは強いな!?」
「だよね〜♪召喚条件や効果発動のコスト、レベルや攻撃力から見てもら《裁きの龍》を意識してるよね〜♪」
「妨害にも良し、火力面でも申し分ないカードだな。強いて言うなら、《裁きの龍》同様に蘇生制限を満たしても蘇生出来ねぇってのが辛い点か」
「次は誰と誰なのかな〜?」
「さぁな。ま、そりゃ次回にならねぇと分からねぇさ」
「ってことで、次回もお楽しみに〜♪」