それでは本編へ。
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旅行2日目。私は朝の6時に起きました。というのも、普段から朝早くに起きているので、何も無くても目が覚めてしまったのです。
風華と聖川さん、実体化して一緒に泊まったレイさんはきっとまだ起きていないでしょうけども…
「…──でダイレクトアタックよ」
『うぅ…また負けてしまいましたね…』
あら、私が一番早いかと思ったのですが、風華とレイさんの方が早かったみたいですね。
「風華、レイさん。おはようございます。2人とも早いですね」
『ユウキさん!おはようございます。私は早いというより、なんだか気分が高揚して眠れなかったんですよね…』
「…おはよう、優姫。私は5時頃に起きたわ。レイさんも起きていたし、デッキ調整に付き合ってもらったの」
「デッキ調整…ですか?」
風華は普段、滅多なことではデッキの中身を変えることはしないのですが…珍しいこともあるものですね。
『本当に凄いんですよ、フウカさんのデッキ。私じゃ相手にならなくて…』
「…元々私のデッキはダメージを反射するようなカードが多いから、シズクがそこまで刺さらないっていうのもあるけどね」
「どんなデッキになったのか気になりますね。風華、私とも1戦、お願いできますか?」
「…良いわよ。やっぱりエクゾディアかしら?」
「えぇ、当然です」
レイさんは私のデッキを聞いて、なんとも言えない表情をしていますね。言いたいことは分かります。ですがそれは言わぬが花、というものですよ。
「…じゃあ、始めましょうか」
「そうですね。では…」
「「
デュエルスタンバイ
新マスタールール LP 8000
先攻 神名優姫
後攻 緑葉風華
デュエル開始
「私のターンから始めさせてもらいますね」
「…構わないわ」
新しくなったという風華のデッキ。けれど私のすることは変わりませんね。
「《チキンレース》を発動します。1000ライフポイントを支払い、デッキから1枚ドローします」
優姫 手札 5→4→5
LP 8000→7000
「今引いた《チキンレース》を発動、同様の処理を行います」
優姫 手札 5→4→5
LP 7000→6000
「今回はここまでですね。カードを5枚伏せてターン終了です」
優姫
モンスター なし
魔法・罠 伏せ5
フィールド チキンレース
墓地 1
手札 0
デッキ 33
LP 6000
「…私のターン、ドロー」
風華 手札 5→6
「…正直な話、私のデッキって優姫のデッキと相性最悪なのよね」
「確かにそうですね。風華は効果ダメージを好みますけど、私に効果ダメージを与えてしまえば、それだけドローされますからね」
『…ダメージがドローに…もしかしてユウキさんのデッキってエクゾディアはエクゾディアでも【活路エクゾ】なんですか?』
レイさんは察しが良いですね。星風さんは活路への希望で気づきましたけども。
「…そうよ。私も何度もやってるけど、勝率は五分って所ね」
『うひゃあ…』
「…少し逸れてしまったわね。ターンを進めるわ。手札から《召喚師セームベル》を召喚」
『行っくよー!』
召喚師セームベル 攻撃表示
ATK 600
風華 手札 6→5
「早めに使っておきますね。《ギフトカード》です。風華のLPを3000ポイント回復させます」
「…チェーンしてライフ半分をコストに、手札から《レッド・リブート》よ」
風華 手札 5→4
風華 LP 8000→4000
「…これでギフトカードは発動を無効にされ再びセット。魔法・罠ゾーンも埋まってるから任意の罠セットも不可能よ」
「さらに言うとすれば、レッド・リブートを手札から発動する際のコストでライフを半分にしていますから、《活路への希望》も現状では使用不可能。そもそもこのターンは罠を発動出来ませんけどね。なかなか嫌なカードを使われました」
「…星風くんの罠が変なことばかりするから、その対策よ」
それに関しては否定はしませんよ。私も星風さんと初めてデュエルした時は、彼の使った《星遺物の傀儡》でエクゾディアを封殺されかけましたからね。
「…それじゃあ、続けるわね。セームの効果。手札から《ガスタ・ファルコ》を特殊召喚するわ」
ガスタ・ファルコ 守備表示
DEF 1400
風華 手札 4→3
『フウカ、ここからどうするの〜?』
「…こうするのよ。レベル2のセームにレベル2のファルコをチューニング」
召喚師セームベル レベル2
ガスタ・ファルコ レベル2 ガスタ チューナー
「…共に育ち、共に生きてきた無二の友のため、さらに強くなれ。シンクロ召喚。《ダイガスタ・ファルコス》」
ダイガスタ・ファルコス 攻撃表示
ATK 1400
『うー、シンクロ素材にされちゃったよー!』
「…ごめんなさい。でも仕方ないのよ」
『むー!』
確かに、風華の言う通りですね。基本的なステータスが低いセームベルさんを棒立ちにさせておくよりは、各種素材にした方が良いですからね。
「…ダメね、脱線ばかりしてしまうわ。ファルコスの効果。シンクロ召喚に成功した時、ガスタの攻撃力を600ポイントアップさせる。ガスタ・ロアー」
ダイガスタ・ファルコス
ATK 1400→2000
「…チキンレースの効果。破壊するわ」
風華 LP 4000→3000
「…カードを2枚伏せてターンエンドよ」
風華
モンスター ファルコス(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ2
墓地 3
手札 1
デッキ 34
LP 3000
「私のターンですね。ドロー」
優姫 手札 0→1
『フウカー、なんで攻撃しなかったのー?』
「恐らく、私のライフを減らしたくなかったからですよ、セームベルさん」
「…そうよ。優姫のライフを減らしてしまえば、それだけ活路への希望で引かれる枚数が増えるわ。それだけは避けたかったの」
『まぁ、ライフ差開きますけどね』
レイさんの発言は時折容赦がありませんね。事実なので仕方ないのですけど。
「では行きます。《ギフトカード》を2枚発動します」
「…止める手は無いわ」
「では6000ライフ、回復してもらいますね」
風華 LP 3000→9000
「そしてチキンレースで1枚ドローします」
優姫 手札 1→2
LP 6000→5000
さて…普段よりは望めませんが、引いてみましょうか。
「3枚の《活路への希望》です」
『うぇ、3枚も伏せてあるんですか!?』
「…通すわ」
「まずはライフコスト3000ですね」
優姫 LP 5000→2000
「そして、ライフ差は7000。3枚ドローを3回行います」
優姫 手札 2→11
『て、手札が一気に11枚…』
「…けど、ここで揃えないのが優姫なのよね」
「確かに揃っていませんが…その言い方は酷くないですか?」
「…でも、いつもそうよね?」
「もう怒りました。《イリュージョンの儀式》を使います。手札のミスティック・パイパーをコストに儀式召喚を執り行います!」
ミスティック・パイパー レベル1
儀式召喚
「来てください、瞳の魔人。《サクリファイス》!」
サクリファイス 攻撃表示
ATK 0
優姫 手札 11→8
「サクリファイスの効果。ファルコスを装備します。ダーク・アイズ・マジック!」
「…ごめんね、ファルコス」
サクリファイス
ATK 0→1400
「まだ行きます。《金華猫》を召喚します!」
金華猫 攻撃表示
ATK 0
優姫 手札 8→7
「その効果で墓地のミスティック・パイパーを特殊召喚し、そのまま効果を発動します。ミスティック・パイパーをリリースして1枚ドロー。ドローしたカードがレベル1のモンスターならば、さらにもう1枚ドローします」
ミスティック・パイパーは、手に持った笛を奏でながら1枚のカードを残して墓地へと消えていきました。そして、私の手に残されたカードは…
「私が引いたのは《封印されし者の左足》!もう1枚ドローします!」
優姫 手札 7→9
『ま、まだ9枚も…』
「…これが優姫のデュエル。1度動けば、手札が尽きることは無いわ」
「バトルフェイズに入ります。サクリファイスでダイレクトアタック!」
風華 LP 9000→7600
「…っ…まだ余裕はあるわ」
「メイン2に入ります。カードを4枚伏せてターン終了。金華猫は手札に戻ります」
優姫
モンスター サクリファイス(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ4 ファルコス
墓地 9
手札 6
デッキ 20
LP 2000
❀
「…私のターン、ドロー」
風華 手札 1→2
優姫の手札はまだ6枚。内2枚は金華猫と左足だとしても、伏せ4枚に未判明の手札が4枚…恐らく、伏せカードの内の2枚は《レインボー・ライフ》と《貪欲な瓶》。予想の域を出ないけど、普段の優姫のデュエルからして、これはほぼ確実。どう返そうかしら…
「…抹殺でも引けていたら良かったのだけどね」
「それだけは勘弁ですね、本当に…」
「…けれど、この手札ならこう動くだけね。私のフィールドにモンスターがいないから、《
WW-アイス・ベル 攻撃表示
ATK 1000
風華 手札 2→1
「…更に、この効果で特殊召喚した時、デッキから他のWWを特殊召喚するわ。《WW-グラス・ベル》を特殊召喚するわ」
WW-グラス・ベル 攻撃表示
ATK 1500
「なるほど、
「…噛み合わせてるのよ。特殊召喚に成功したアイス・ベルの効果とグラス・ベルの効果をチェーンして発動するわ」
「WWならば、使わざるを得ませんね。手札1枚をコストに《レインボー・ライフ》です。チェーンして《貪欲な瓶》も発動します」
予想通りの伏せね。これで残り2枚…あとは何なのかしらね。
「さて、風華…気付いていますか?ここまでチェーン4、同名カードは発動されていませんよ」
「…まさか…」
「チェーン5、《積み上げる幸福》です」
『こ、ここに来てまだドローするんですか!?』
「全ての処理を行いましょう。まずは手札コストとして《絶対王 バック・ジャック》を捨てます。そして積み上げる幸福で2枚ドロー、貪欲な瓶で墓地の3枚の活路への希望、2枚のチキンレースを戻して1枚ドロー。レインボー・ライフによってダメージはライフゲインとなります」
優姫 手札 6→5→8
「…グラス・ベルの効果でデッキから《WW-スノウ・ベル》を手札に加え、アイス・ベルの効果で500バーン…だけど500回復されるのよね」
風華 手札 1→2
優姫 LP 2000→2500
「ではここで、墓地へ送られたバック・ジャックの効果を使います」
『えぇ!?使えるんですか!?』
「場合の任意効果ですから。バック・ジャックの効果で、デッキトップ3枚を確認し、任意の順番に置き換えます」
…これで少なくとも次のターン、優姫の運命は確定したようなもの。そうでなくても、バック・ジャックの効果でデッキトップが通常罠であれば即座に使えるのだけどね。
「…グラス・ベルの効果を使ったターン、私は風属性しか特殊召喚出来ないわ。けれど構わない。私の場に風属性のみが存在し、更にその風属性が2体以上いる時、《WW-スノウ・ベル》は特殊召喚出来るわ」
WW-スノウ・ベル 守備表示
DEF 100
風華 手札 2→1
これが私の新しい友達、
「…レベル3のアイス・ベルにレベル4のグラス・ベルをチューニング」
WW-アイス・ベル レベル3
WW-グラス・ベル レベル4 チューナー
3+4=7
レベル7シンクロ
「…光蓄えし翼はいつまでも色褪せない。私と共に闘って。シンクロ召喚。その名は結晶竜。《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》」
『よーっし!ここで俺登場!』
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃表示
ATK 2500
「…そのまま、レベル7のクリアウィングにレベル1のスノウ・ベルをチューニング」
『ですよねぇ知ってた!』
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン レベル7 シンクロモンスター
WW-スノウ・ベル レベル1 チューナー
7+1=8
レベル8シンクロ
「…煌めきの翼は進化する。共に高みへ!シンクロ召喚、その名は水晶龍。《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!」
『進化して再登場ぉ!』
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃表示
ATK 3000
「出ましたね、クリスタルウィング。戦闘ではほぼ無敵ですし、効果を発動すれば無効にされるんですよね…どう突破しましょうか…」
「…一応言っておくと、スノウ・ベルを素材にしたシンクロモンスターは、効果では破壊されないわよ」
『そうなんですか!?スノウ・ベルにそんな効果が…』
「…そうなのよ。私はこれでターン終…」
「その前にバック・ジャックを除外して効果を使います。デッキトップは《活路への希望》。セットしてそのまま発動します。今度も3枚ドローです」
優姫 手札 8→11
「…また11枚…まぁいいわ。改めてターン終了よ」
風華
モンスター クリスタルウィング
魔法・罠 伏せ2
墓地 7
手札 1
デッキ 31
LP 7600
「私のターン、ドローです」
優姫 手札 11→12
「これはいいカードです。クリスタルウィングをリリースして風華の場に《多次元壊獣ラディアン》を特殊召喚します」
多次元壊獣ラディアン 攻撃表示
ATK 2800
優姫 手札 12→11
「…なんてカードを入れてるのよ…完全にクリスタルウィングメタじゃない…」
「壊獣は耐性持ちのモンスター除去には便利なんですよね。邪魔するモンスターもいなくなったので再び金華猫を召喚し、墓地のミスティック・パイパーを特殊召喚します。そしてそのまま効果を発動します。引いたのは…残念ながら、レベル1のモンスターではありません」
優姫 手札 11→10→11
「ですがこれはこれでいいカードです。《ブラック・ホール》を発動します。これでお互いの全てのモンスターを破壊しますが、サクリファイスは装備したファルコスを犠牲にすることで破壊されません」
目の前に発生した黒い渦によって、私の場に強制的に出されたラディアンと優姫の金華猫は破壊された。けどこのおかげで、私の墓地にファルコスが舞い戻ってきた。
サクリファイス
ATK 1400→0
優姫 手札 11→10
「さらに《ハーピィの羽根帚》です。風華の魔法・罠カード全てを破壊します」
「…チェーンして2枚の《戦線復帰》を発動するわ。クリアウィング、クリスタルウィングを守備表示で特殊召喚よ」
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 守備表示
DEF 2000
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 守備表示
DEF 2500
優姫 手札 10→9
「2体とも蘇生されてしまいましたか…これは少し失敗したかもしれませんね」
『そりゃああれだけ引けば制限カード2枚も引きますよね…』
「…そもそも、エクゾディアを真っ当に揃えればいいものを、戦闘にまで対応しようとするから、優姫のデッキはいつも読みにくいのよね」
「揃えることに特化させてもいいですけど、そうしたら単調になって相手としてもつまらないでしょう?」
「…そうかもしれないけど…」
「それに…こんな事も出来ますからね。手札2枚をコストに《魔法石の採掘》。ブラック・ホールを回収します」
優姫 手札 9→6→7
優姫は魔法石の採掘のコストに…左足と右腕を捨てていた。
『ええっ!?エクゾディアパーツを捨てるんですか!?』
「えぇ、捨てますよ。そして再びブラック・ホールを発動し、全てのモンスターを破壊します」
優姫 手札 7→6
再び現れた黒い渦にサクリファイスとクリアウィング達が飲み込まれた。その黒い渦が消えた後には、青い機械の竜が残っていた。
「私の場のモンスターが効果で破壊されたので、手札から《機皇帝スキエル∞》を特殊召喚しました」
機皇帝スキエル∞ 攻撃表示
ATK 2200
優姫 手札 6→5
「バトルフェイズに入ります。スキエル∞でダイレクトアタックします!」
機皇帝スキエル∞ ダイレクトアタック
ATK 2200
風華 LP 7600→5400
「…っ…やっぱり地味に痛いわね、それ」
「私のデッキのメインアタッカーですからね。あと地味って言わないでください」
実際、他のカード(主に星風くんの)に比べたら、少し地味な火力なのだけど。
「たとえ風華と言えども、私のモンスターを馬鹿にするのは許しませんよ」
「…馬鹿にした訳では無いわよ。むしろ、そのカードがある限りシンクロモンスターを容易には残せないから、私にとってはキツイくらいよ」
「そう言うなら許します。メイン2に移りますね」
良かった、そこまで機嫌は損ねてないわね。
「《おろかな埋葬》を発動します。デッキから《封印されし者の右足》を落とします」
『ま、またパーツを墓地に…』
『あー、やることわかったー!ほz』
「…セーム、言っちゃダメよ」
『むー!』
私も分かっているけれど、さすがに言うのは酷というものよ。
「ではカードを1枚伏せてターン終了とします」
優姫
モンスター スキエル∞(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ2
墓地 18
除外 1
手札 3
デッキ 15
LP 1500
「…私のターン、ドローよ」
風華 手札 1→2
「ここで伏せカードを発動します。
「…わかっているからこそ、よ。手札から《屋敷わらし》を捨てて、墓地から手札に加える効果を無効にするわ」
数体のモンスターがエクゾディアの手足を運んできたところに、ゴスロリを着た女の子が現れて無理矢理モンスター達を優姫の元へ送り返した。エクゾディアの手足は…女の子が盗っていったわ。
風華 手札 2→1
「…何故かしら。屋敷わらしを見たら星風くんを思い出したわ」
「奇遇ですね、私もです」
きっと昨日、星風くんのゴスロリ姿を見たせいね。
「…それはそれとして続けるわ。《貪欲な壺》よ。墓地のアイス・ベルとスノウ・ベル、ガスタ・ファルコ、屋敷わらし、セームの5枚をデッキに戻して2枚ドローするわ」
風華 手札 1→0→2
「…さて、と。これから動くためには、シンクロするしか無いのよね。しかも出す以上、このターンで決めるかスキエルを倒さなきゃいけない」
「いえ、風華のデッキはその手のことが得意ですよね?」
「…まぁ、そうね。《ガスタの神裔 ピリカ》を召喚するわ。その効果で墓地のグラス・ベルを守備表示で蘇生するわ」
風華 手札 2→1
「…レベル3のピリカにレベル4のグラス・ベルをチューニング」
ガスタの神裔 ピリカ レベル3
WW-グラス・ベル レベル4 チューナー
「…雪原を舞いし精霊よ、真冬の風の音と共に吹き抜けよ。シンクロ召喚。《WW-ウィンター・ベル》」
WW-ウィンター・ベル 攻撃表示
ATK 2400
「なるほど、風属性チューナー全般を蘇生させられるピリカと上手く合わせましたね」
『フウカすごーい!』
「…別に凄くはないわよ。ただ上手く噛み合っただけ。ウィンター・ベルの効果発動よ。墓地のWWのレベル×200ポイントのダメージを与える。今選べるのはグラス・ベルだけ。よって800ダメージよ」
「流石に受けれませんよ。《地獄の扉越し銃》です。効果ダメージを反射します」
風華 LP 5400→4600
「…っ…」
「まさか、これで終わり…なんてことはありませんよね」
「…えぇ、もちろんよ。場をよく見て。何が残っている?」
「場に…?」
『えっと、残っているのは…ユウキさんの場にスキエルと…フウカさんの場にウィンター・ベルですね」
「まさか、その手札は…!」
「…優姫の予想通りかもね。《ミラクルシンクロフュージョン》を発動するわ」
「っ…やはりそれですか!」
「…場のウィンター・ベルと墓地のグラス・ベルを除外して融合召喚を行うわ」
WW-ウィンター・ベル 固有名称
WW-グラス・ベル WW
「…雪原を吹き抜ける真冬の風よ、儚き音を奏でる鈴よ。今こそひとつとなりて、戦場に強く響き渡れ。融合召喚。その名は水晶の鐘。《WW-クリスタル・ベル》!」
WW-クリスタル・ベル 攻撃表示
ATK 2800
風華 手札 1→0
「…クリスタル・ベルの効果発動よ。優姫の墓地のサクリファイスと同名カードとなり、同じ効果を得るわ」
クリスタル・ベルはその身を輝かせ、サクリファイスの姿を映し出した。
「…これでクリスタル・ベルは、相手のモンスターを吸収出来るようになったわ。サクリファイスとなったクリスタル・ベルの効果で、スキエルを装備し、その攻撃力をコピーするわ」
WW-クリスタル・ベル
ATK 2800→2200
「ふふっ…これは流石に予想外ですよ。風華が融合召喚をするなんて思いもしませんでした」
「…だとしたら、今回の敗因はそれね。バトルフェイズ。クリスタル・ベルでダイレクトアタック。ラプソディ・ソング!」
WW-クリスタル・ベル ダイレクトアタック
ATK 2200
優姫 LP 1500→-700
ゲームエンド
WINNER 緑葉風華
❀
「流石ですね、風華。今回は負けてしまいました」
「…運が良かっただけよ。最後の伏せが扉越し銃じゃなくて2枚目の補充要員だったら、私は負けていたわ」
『そう思うと、結構ギリギリの戦いだったんですね。ライフ的には余裕でしたけど』
「…そうだ、レイさんも優姫とやったら?閃刀姫でどう勝つのか、見てみたいわ」
『え、えぇっ!?』
「私もやってみたいですね。レイさん、お願い出来ますか?」
『うぅ…分かりました…』
それから私達は、小春が起きてくるまでずっとデュエルしていた。私と優姫の戦績はやっぱり五分だったけど、レイさんは全敗していたわ。少し悪い事をしたかしらね。
優姫vs風華、風華の勝利です。
風華さんの新規カードはWW。これによってデッキはWWガスタになりました。作中でも明言したようにクリスタルウィングへのアクセスも楽になりました。
今回遅れた最後の理由が『どう優姫に勝つか』というその1点で悩んだからです、はい。あの人に負けてもらうのがこんなに難しいとは…
そして新規リミレギュやマスタールール改定、新規ルールなど新しい情報が沢山ありましたね。
アザトートとガンブラーの禁止、十二獣の更なる緩和、マルチロールと炎陣規制にシャドミ完全復活。個人的にはシャドミ3枚も積む必要はないと思ってます。
新マスタールール2では、融合・シンクロ・エクシーズは直接メインに出せるみたいですね。リンク主体なキャラがレイさん以外にいないので、うちの子たちはみんな強化されました。この新マスタールール2は、施行されてから取り入れます。
ラッシュデュエルはこの作品では…なるべく使わない方針です。というか、毎ターンハンド5枚ってエクゾディア使えないルールでしょう…優姫ぇ…
それでは気を取り直してカード紹介へ。
『と、いうわけでカード紹介を行います!今回は僕、召喚師ライズベルトと』
『召喚師セームベルでお送りしまーす!お兄ちゃんと一緒だよー!』
『今回紹介するカード、何にしよっか?』
『私はねー、これがいい!』
『うん、じゃあそれにしよっか。今回紹介するのはこのカード!風華さんの切り札、《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》です!』
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、このカード以外のフィールドの
レベル5以上のモンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):1ターンに1度、フィールドのレベル5以上の
モンスター1体のみを対象とするモンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードの効果でモンスターを破壊した場合、
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
このカードの効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
※テキストは遊戯王wikiより引用
『レベル5以上に関する2つの無効効果と、それらを行った場合のパワーアップ効果を持ってるよ』
『でもレベル5以上にしか使えないし、墓地には対応してないよねー』
『そうだね。それに、『1体のみ』を『対象にとる』効果にしか使えないから、複数選ぶ《恐牙狼 ダイヤウルフ》や対象にとらない《アーティファクト-モラルタ》なんかには弱いね』
『でもモラルタはレベル5のモンスターだよねー』
『…確かにそうだね…』
『あ、そうそう!クリアウィングを使う時は、自分の効果を無効にするのもいいと思うよー!』
『パンプ効果を使うんだね。確かにその手段もあるね』
『そろそろ終わりかなー?次は誰なんだろーね?』
『他の精霊達じゃないかな、とは思うよ?』
『そっかー!それじゃあみんなまたねー!』
『次回もよろしくお願いします!』