今回は最後の方に新キャラが出ます。次回はその新キャラにデュエルしてもらいます。
それでは本編へ。
☆
旅行2日目の朝。僕達は旅館の食堂に集まって朝食を食べていた。昨日は調べ事をしてたら寝落ちちゃったんだよね…しかも調べてる内容を湊月君に見られてたみたいで…なんというか、凄く恥ずかしかったよ…
「何これ、すっごく美味しいよ!!」
「流石旅館って感じよね〜」
「ふふっ、そうですね!」
確かに、ここのご飯すっごく美味しいよ。けど…
『お兄ちゃん、この黄色いのってなぁに?』
『それは沢庵漬けって言ってね、大根を漬けたものだよ』
『へぇ〜、甘くて美味しいね!』
『モグモグウマウマ』
『何故星屑はいちいち口に出すんだ…』
『そちらのスターダストのことは我にも分からぬ』
…気付かれてないとはいえ、精霊達も一緒に食べてるのってどうなんだろ…ここ、仮にも人がいるんだよ?
「それで、今日はみんなどうするの?僕はちょっと行くところがあるけど…」
「柊真さんの行くとこってどこだよ…俺は…そうだな、ここら辺ブラブラしようかと思ってるぜ。そん時に絵でも描けりゃいいんだがな」
「でもせっかく旅行に来たんだし、何か旅行っぽいことしたいよね〜♪」
「…旅行っぽいことって何かしら…」
「う〜んとね〜、お土産買ったりすることかな〜♪」
「私は、大会を見に行こうかと思っています。今日は近くでデュエルの大会があるらしいので。何でも、プロの方のエキシビションマッチもあるとか」
神名さんがこの話をした時、柊真さんが静かに目を逸らしたの、僕は見逃してませんからね?柊真さんの行くところって、多分その大会なんでしょうね。
「へぇ〜。神名さん、それホントなの?」
「えぇ。私は見に行くつもりですが、マリーさんとラインさんも行きますか?」
「行きたいです!」
「マリーが行くなら私も行くわ。いくら神名さんがいるとはいえ、マリーを放置するのは心配なのよね」
…ラインさん、マリーさんに対して過保護な気がするのは僕だけなのかな?
「…プロのデュエル、私も見てみたいわ」
「風華と神名さん、マリーちゃんとラインちゃんは大会に行くんだね〜♪」
「ち、ちゃん!?マリー以外からそんな親しげな呼び方されたの初めてよ!」
何故か憤慨しているラインさん。でもなんだか嬉しそうなんだよね。
「それじゃあ、濡羽っちはどうするの?」
「スルー!?」
「僕は…うーん、どうしよっかなぁ…」
『あ、それなら僕、山に行ってみたいです』
「山かぁ…うん、そうだね。今日は山に行ってみるよ」
「虫とかに気をつけるんだよ?」
「分かってますよ、柊真さん」
「それじゃあ、僕はそろそろ行かなきゃいけないから、先に行くね」
そう言って柊真さんは食堂を後にした。僕は山に行くから…長袖長ズボンがいいかと思ったけど、よく考えたら僕の着てるパーカーがそもそも長袖だったね。
「俺も今から出るわ。少しでも長く見てたいからな」
「湊月君、画材は?」
「心配すんな、持ってるぜ。んじゃお先ー」
湊月君も街に繰り出して行った。いい絵が描けると良いね。
「…優姫、私達はいつ頃出ればいいのかしら」
「大会は10時頃かららしいです。当日参加枠も用意されているようなので、参加してみるのもいいと思いますよ」
「ほんとに〜!?それじゃあ風華さん、私もそっち行くから参加しよっ!マリーちゃんも!」
「え、えぇ!?ワタシもですか!?」
「…えぇ、そうね。私の新しいデッキがどこまで通用するのか楽しみだわ」
「緑葉さん、デッキ変えたんですか?」
「…えぇ、少しだけね。いつか星風くんにも見せるわ」
緑葉さんの新しいデッキ、楽しみだなぁ!僕も大会に行きたくなっちゃったけど、ライズベルトが山に行きたいみたいだしそっち優先だよね。
「うぅ…ワタシ、大会なんて出たことないですよ…」
「そうでした。この大会、優勝者と準優勝者はプロの人とデュエルできるらしいですよ」
「…俄然やる気が出るわね」
「余計不安ですよぅ…」
「ん〜、楽しみだなぁ♪」
そんな光景を見て、僕はふと思った。
「そういえば、マリーさんって海晶乙女をいじってます?」
「……………?????」
「OK、星風の言いたい事を理解してないわねこれ。星風は、『自分の扱いやすいようにデッキに手を加えてるか』って聞いてんのよ」
「意訳ありがとうございます」
「あ、あぁ!そういう意味ですか!いえ、貰ったデッキの中身は変えてませんよ」
「それなら、デッキにこのカードを入れておいてください。きっと役に立ちますよ」
そう言って僕は、マリーさんに2種類のカードを渡した。どっちもエクストラデッキに入るようなカードなんだよね。
「それで、大会頑張ってくださいね」
「うぅ…善処します…」
少ししょぼくれたマリーさんを見ながら、僕は自分の準備をするために部屋に戻った。
☪︎
「…さぁて、どこを目指して行こうかねぇ…」
自由気ままに散策するとはいえ、大雑把な目的くらい決めとかないと流石にヤバイよな…
「あっれぇ?みつきん?1人で何してるの?」
「おぉ、緋乃坂。いやなに、街を歩いて回ろうかと思ってな」
「画材持って、1人で?」
「画材持って、1人で。そーゆー緋乃坂は何してたんだ?」
「えっとね、今日こっちに従姉妹が来るの。それで従姉妹を迎えに行くところなんだー。あの人、方向音痴だし」
「ってことは駅に行くのか。どーせ予定ねぇし、俺も行っていいか?」
「全然OKだよ。まぁ、あの人に会ったら色んな意味で驚くかもね」
「はぁ???」
緋乃坂の言葉はあまり理解できなかったが、俺は緋乃坂と一緒に駅に向かった。
「さて、そろそろのはずなんだけど…」
駅に着いて数分。待ち人来らず…ってとこだな。割と目立つらしいんだが…
「…あっ、いた!絶対あれだー!」
「おっ、見つけ…た…」
俺は言葉を失った。緋乃坂が見ている方には、特徴的な紫色の髪をサイドテールにした、平均より少し背の低い女性がいたからだ。その人の名は──
「ま、
世界ランク4位のプロデュエルチーム、”シュトルム”。そのチームに所属する、世界ランキング3位、チーム最高のプロ
「やほやほー、茜ちゃん。久しぶりー。また可愛くなっちゃってウヘヘヘヘ」
「そーゆーとわちんも綺麗だよぐへへへへー」
…
「…てか、緋乃坂の従姉妹って、松瀬プロだったのか…」
言われてみれば確かに、その特徴的な性格とか口調とか似ているが…
「ん、そだよ。言ったじゃん、色んな意味で驚くかもねって」
「あぁ驚いたよ驚いたさ。けどなぁ………出会って1秒でそんな会話するか普通?」
「これが私たちの普通なのだよ少年!」
「そんな普通があってたまりますか!!」
「おー、一応敬語なんだね、みつきん」
「全然普通でいいのになぁ」
…一応、目上の人だからな…あんな性格ではあるが…
「あ、そだ!とわちん、久しぶりに会ったんだしデュエルしよ!うちの店で!」
「おー、賛成賛成。少年も来るよね?」
「え、あ、おう。行きますけど…」
妙な流れであの店に行くことになった。
「そーいや緋乃坂んとこの店、なんつー名前なんだっけ?」
「今更ぁ!?むー、あのお店は『茜屋』だよ!よろしくね」
いやお前の名前が入ってんのかよ。
そんなこんなであの店…『茜屋』に着いた途端に2人はデュエルする体制になった。
「それじゃ初めよっかぁ」
「そーだね。いやー、久しぶりにやるよ!」
「…昔っからプロとやってたとか普通に羨ましいんだが…」
「君とも後でやったげるよ。それよか目の前のデュエル!さぁ始めるよ!」
「「
というわけで今回は本作『初』のプロ、松瀬さんに登場してもらいました。次回は松瀬さんに2戦やってもらいます。
それではカード紹介へ!
『はいっ、つーわけでカード紹介コーナー!今回は俺ことスターダスト・ドラゴンと!』
『我、閃珖竜 スターダストで行う。よろしく頼む』
『いやー、筆者も飽きねぇなぁこれ。俺なら即辞める』
『お前には忍耐力がないのか…まぁいい。今回紹介するのはこのカードにしよう。星屑の進化したカード、《セイヴァー・スター・ドラゴン》だ』
セイヴァー・スター・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3800/守3000
「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」+「スターダスト・ドラゴン」+チューナー以外のモンスター1体
相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし、
相手フィールド上のカードを全て破壊する。
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
その効果をエンドフェイズ時まで無効にできる。
また、この効果で無効にしたモンスターに記された効果を、
このターンこのカードの効果として1度だけ発動できる。
エンドフェイズ時、このカードをエクストラデッキに戻し、
自分の墓地の「スターダスト・ドラゴン」1体を選択して特殊召喚する。
※テキストは遊戯王wikiより引用
『ヌレハに1回使わせたが、相当ヤバい効果だよなぁ…』
『あの試合から我はフウカと話せるようになったのだったな。そして肝心の効果だが…それ以前にチューナーとチューナー以外のモンスターそれぞれにカード名を指定する珍しいモンスターだな』
『ファンカスでネームコピーしても使えるから、必要以上に俺を使わなくても良いんだぜ』
『セイヴァー・ドラゴンがレベル1だからな。ファントム・オブ・カオスが使えれば幾分か楽だろうな』
『効果の方は、俺の持ってる効果破壊無効にプラスして全ブッパ!』
『さらに相手モンスターの効果を無効にし、その効果を1度だけ使用可能ときた。高い攻撃力と併せて、エンドカード足り得るだろうな』
『けどデメリットとしちゃあ、エンドフェイズにエクストラに戻って、墓地から俺を特殊召喚することだな。次のターンに破壊無効を持ち越せないってのは悲しいよなぁ…』
『相手ターンにシンクロする、という手も無くはないが、厳しいだろう。やはり破壊無効はオマケ程度に考えておくのが吉だろうな』
『だな。それじゃあ紹介はここまでだ!』
『次回を楽しみにしていてくれ』