…2ヶ月も空いたのには深くない理由があります…
サブタイトルに悩みました。いつもの事です。
それでは本編へ。
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私達5人は、ケリュクスにあるスタジアムへ向かっています。受付まではまだ余裕がありますね。
「…それで、結局誰が出るのだったかしら?」
「全員参加ではありませんでしたか?」
「マリーちゃんも出るならってラインちゃんが参加表明して〜、1人だけでないのもあれだからって神名さんも出ることになったよね〜」
「うぅ…本当に不安です…」
「大丈夫よマリー、私も少し回したことあるけど海晶乙女は強いわ」
恐らく、ミネルヴァさんの悩みはそちらではないと思いますが…輝琉さんもそちら側の感情に疎いのでしょうか…
「…マリーさん。別に、デュエルは勝ち負けだけが絶対じゃないのよ。どれだけ自分が楽しめるか、どれだけ相手を楽しませられるか。それを重要視する人もいるの」
「そうだね〜。濡羽っちは『楽しかったらそれで十分です!』ってよく言ってるよね〜」
「確か、プロの方にも何人かいらっしゃいますよね。対戦相手や観客を楽しませるデュエルをする”エンタメデュエリスト”の方が」
「エンタメ…?」
「エンターテインメントの略よ。意味合いとしては、人々を楽しませる娯楽、ってとこかしら」
「…そうね、その意味で合ってるわ」
エンタメデュエリストの方のデュエルを実際に見たことはありませんが、とても華やかなものだと聞いています。いつか見てみたいですね。
「…優姫、今見えるあれが会場のスタジアムかしら?」
「えぇ、その通りです。今回は2つのクラスに分かれています。1つは大会に初めて参加する、もしくは初参加から半年までの方が参加するルーキークラス。もう1つは、初参加から半年以上が経過している方が参加するアマチュアクラスです。私と風華はアマチュアクラスに参加しますね」
「私は初めて大会に出るからルーキークラスだね〜」
「ワタシとラインちゃんもルーキークラスですね」
「そうね。そう考えると、何気に私たちが大会に出るのって初めてなのね」
おふたりはアイドルですから、時間が取れないのも納得ですけれどね。聖川さんは何故出ていなかったのでしょうか?
「神名さんが疑問に思ってる顔してるから答えとくね〜。私が大会に出なかったのは、単純に濡羽っち達が出てなかったからだよ〜」
「…ということは、星風くんもルーキークラスなのね」
「湊月っちもだよ〜」
「相手したから分かるけど、星風って相当強いわよね。それなのになんで参加しなかったの?」
「湊月っちはデザインの勉強に時間使ってたからだよ〜。濡羽っちは…出るつもりがなかったんだって〜。『大会に出たら勝たなきゃいけないって感じがしてあんまり好きじゃないんだよね』って言ってたよ〜」
…確かに、大会参加者の方の多くは勝ちに来ていますからね。素直にデュエルを楽しみたい星風さんからすれば、少し居心地が悪いかもしれませんね。
「今度は濡羽さんも連れてきましょう。そうしましょう」
「マリー、1人で何言ってんのよ…そんなことより、スタジアムに着いたわね。受付は……って、あれは…」
「や、やっぱり来ちゃうよねぇ…来るって言ってたもんねぇ…」
「あーっ!柊真さんだ〜!なんでいるの〜?」
「…今回の主催者が僕の友達でね、受付やってくれって頼まれたんだよ。今回の旅行の目的も6割くらいそれでさ…店長にも無理言って仕事休ませてもらったくらいなんだ…」
「「「「「あー」」」」」
…ご愁傷様です、としか言葉が出ませんね…
「そ、それより。みんな大会に出るんでしょ?受付、するよ?」
「…そうね。私と優姫はアマチュア、小春とマリーさん、輝琉さんはルーキークラスでお願いします」
「了解だよ。開始までもう少し待ってね」
「分かりました。ありがとうございます」
「…あ、忘れるところだった。はい、これ持っててね」
「なぁにこれ?番号が書いてあるよ?」
「あとのお楽しみだよ」
そう言って龍凪さんは私たちに紙を渡して来ました。私の紙に書かれている番号は『7』と書かれています。風華は『18』、聖川さんは『4』、ミネルヴァさんは『12』、輝琉さんは『15』でした。
「神名さん、ラッキーナンバーじゃない。羨ましいわ」
「そういうものですかね?」
「そういうものよ」
「…それで、開始までまだ時間があるのよね?」
「そうですね、あと20分程でしょうか?」
「うーん、それなんだけどね。なんかもう少し仕込みに時間かかるからあと30分くらい必要だって言ってたよ」
「仕込み?何のでしょうか?」
「さぁ…そこまでは言ってくれなかったよ。まぁ受付は10分もすれば締め切るけどね。みんなもスタジアムの中に入って待ってるといいよ。初めはプロの人達のエキシビションマッチだから、観客席に行っててね」
「分かった〜!」
そうしてスタジアムに入場してしばらく経ちました。続々と人が集まってきています。デュエルディスクをつけている人は誰もいないので、誰が参加者で誰が観戦者か分かりませんね。
「ねぇねぇ、いつ始まるのかな〜?」
「コハルさん、もう少し待ちましょう!」
「そうよ。多分もうすぐ始まるから気長に待ちましょ?」
「…もうすぐなのかまだなのか分からない弁当ね」
「けれど、柊真さんは30分ほどかかると言っていましたし、本当にもうすぐだと思いますよ」
そんな話をしていた矢先、急にスタジアム全体の照明が落ちました。辺りが真っ暗になって、何も見えませんね。
「きゃあっ!な、何ですか!?」
「おおお落ち着いてマリー!大丈夫だから!大丈夫ですわよね!?」
「…輝琉さんこそ落ち着いて。色々おかしくなってるから」
「けど、本当に何なのでしょうか。停電ですかね?」
「なんで2人は落ち着いてるの〜!?」
「…父が、この手の悪戯が好きだったのよ」
「私も、おじ様の悪戯には巻き込まれていましたからね。慣れてしまいました」
慣れとは恐ろしいものですね。
そんな話をしていると、急に照明がつきました。
「うっ、眩しっ!!急に明るくしないで欲しいなぁ!」
「…ねぇ、優姫。真ん中に誰かいるんだけど」
「本当ですね。あれは…」
スタジアムの中央に立っていたのは、マントを羽織り仮面を被った方です。髪は全体的に緑色ですが、ひと房だけ青いですね。体格的に男性でしょうか。
まぁこのような格好をして、こんな事をする方を私は1人しか知りませんが。
「…あれ、どう見ても
「ですね」
先程私が話した”エンタメデュエリスト”の1人であり、”シュトロム”所属のデュエリスト”ナユタ”さんでもあります。以前は別のデュエルチームに所属していましたが、何らかの理由で移籍したのでしたね。
「ハロー、エブリワン!いやー、驚かせちゃってごめんねー!僕はナユタ!世界一のエンタメデュエリストだよ!」
「”自称”を忘れるな」
「むっ、出てくるの早いよ!」
「知らん」
ナユタさんの後ろに現れたのは、狐面をつけた和装の男性です。高い声のナユタさんとは対称的にとても低い声をしています。そんな彼は…
「うわぁ!ヤクモプロだぁ!私ファンなんだよね〜!」
「有名な方なのですか?」
「すごい有名よ。世界ランク5位だったかしらね」
ヤクモさん。
常に狐面をつけていて、素顔はチームメイトしか知りません。彼も”シュトルム”所属のデュエリストですが、チーム内で唯一本名を明かしていません。謎多きデュエリスト、といった感じですね。
その実力は折り紙付きで、リンネさんと共にシュトルムの二枚看板となっています。
「むー、なんか予定崩れちゃったなぁ。ま、いっか!今日の大会のエキシビションは、僕達がやるから楽しんでってね!そしてその前に…お楽しみターイム!」
「「「「「…お楽しみタイム?」」」」」
「みんなには入場する時に番号の書いた紙を配ったよね!今からビンゴマシーンを回して、出てきた玉に書いてある番号の人にはプレゼントをあげるよ!」
「スタッフさん、ビンゴマシーンを頼む」
ヤクモプロのお願いどおり、スタッフさんがビンゴマシーンを台車に乗せて持ってきました。ただ、あれって…
「どう見ても《ビンゴマシーンGO!GO!》ですよね…」
「…それを言ったらおしまいよ」
「それじゃあ…ビンゴターイム!!」
ナユタプロが回したビンゴマシーンから、ふたつの玉が出てきました。けれど、なぜ2つ?
「あ、言い忘れてたや!この景品、別々のを二人に渡すからね!」
「言うのが遅い。それで、何が出た?こちらは4だ」
「えーっと…こっちは7!とゆーわけで、4番さんと7番さん!降りてきてよ!」
「4番と7番って…」
「小春さんと優姫さんですね!」
「行きましょうか、聖川さん」
「うん!何が貰えるのかな〜?」
私たちは一緒にスタジアムに降りました。一体何が貰えるのでしょうか?
「やーやー、君が7番さん?」
「はい。神名優姫と言います」
「優姫ちゃんね。優姫ちゃんにプレゼントするのはー…これっ!」
ナユタさんから渡されたのは、1束のカード。これはもしや…
「デッキ…ですか?」
「正解っ!それはリンネが作った新しいデッキだよ。一般には出回ってない、今現在君しか持ってないデッキになったね!」
「そ、そんなものを私に…?いいのですか?」
「リンネには話を通してあるから
「そ、そうですか…」
「今すぐにとは言わないけど、いつかそのデッキを使ってみてね♪」
「分かりました」
デッキを受け取った私が会話を終え、観客席に戻ろうとした時…
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
聖川さんの叫び声が聞こえました。と言いますか、隣で叫ばれたので耳が痛くなりました。
「ひ、聖川さん…?どうされたんですか?」
「い、いやっ、そのっ、ちょっ、わたっ」
「…ヤクモさん、何言ったの?」
「いや、プレゼントの事などお前から聞いていなかったのでな。渡せるような物も無かったからエキシビションの後に1戦交えようと言ったまでのことなのだが」
…なるほど、つまりヤクモさんからのプレゼントは自分への挑戦権、といった所でしょうか。ヤクモさんのファンである聖川さんにとってはこれ以上ないプレゼントですね。
「はぁ…ヤクモさんもつくづく突拍子もないこと言うよねぇ。それじゃあ手早くエキシビションやらなきゃねー。お二人も早く観客席に戻ってね。でないと見逃しちゃうよ♪」
「分かりました」
ナユタさんに言われたとおり、私達は観客席に戻りました。その頃には聖川さんも普段の調子に戻っていました。
「あの二人も戻ったね♪それじゃ、準備は良いですかヤクモさん?」
「いつでも来い、ナユタ」
「それじゃ…レディース&ジェントルメン!!これより始まりますは同じチームに所属するチームメイト同士のエキシビションマッチ!片やエンタメデュエリスト、片やパワープレイヤー。どんなデュエルになるかは見てのお楽しみ!早速行ってみようかぁ!」
「「
次回はプロ同士のデュエルですが……書いてる範囲で既に迷走しているのであまり期待はしないでください。
話題を変えて新規リミレギュ等の話を。もう5月ですけども。
レダメがエラッタで帰ってくるとは思いませんでした。もう少し居ても良かったんよ?
ドラグーンは制限、アナコンダとオフリスも制限行きですね。オフリス何かした…?絶対ドラグーンのせいでしょ。
最近のパックでは色々出ましたね。魔救や六華、メルフィー辺りを組みたいな〜、とか思ったりしました。デストーイは魔改造されましたね。ホエール強い。
デッキの話。三幻魔ストラクはみんな言ってるけどユベルにも対応してるのが面白いですね。知り合いにもユベリストがいるのでおそらく大歓喜している事でしょう。ユベルデッキに七重スリーブとかしているくらいですし。
それではカード紹介へ。
『はい、今回のカード紹介です!今回担当するのは私、クリアウィング・ファスト・ドラゴンと!』
『クリアウィング・シンクロ・ドラゴンだ!ドラグーンにやられたショックから復帰したぜ!』
『もうやりたくないですねー…作者さんも『今度は捕食植物で食ってやるー!!』って意気込んでましたし』
『ゆーてネット環境とかボロクソだからリモート出来ねぇんだろ?』
『それは言わないお約束です。今回紹介するのはヌレハの愛用する融合モンスター、《波動竜騎士ドラゴエクィテス》です!』
波動竜騎士ドラゴエクィテス
融合・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3200/守2000
ドラゴン族シンクロモンスター+戦士族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、墓地に存在するドラゴン族のシンクロモンスター1体をゲームから除外し、
エンドフェイズ時までそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る事ができる。
また、このカードがフィールド上に表側攻撃表示で存在する限り、
相手のカードの効果によって発生する自分への効果ダメージは代わりに相手が受ける。
※テキストは遊戯王wikiより引用
『融合素材はドラゴン族シンクロモンスターと戦士族っつー地味な重さだな。主に《ミラクルシンクロフュージョン》とか《ドロドロゴン》とかで出すことになると思うぜ』
『基本的な効果は墓地からドラゴン族シンクロモンスターを除外することでカード名と効果をコピーする効果、相手からの効果ダメージを反射する効果の2つですね』
『こいつ自身高いステータスを持ってるから、コピー先によってはとんでもない事になるぜ。主にヴァジュランダとかな』
『楽しそうでしたよねぇ、攻撃力50000超での攻撃。まぁそのせいで効果ダメージ反射はオマケになってますけど』
『このカードの欠点は墓地から除外しなきゃコピー出来ないから、回数に限りがある事だな。あとこいつ出すぐらいならコピー元出して殴った方がいい時もあるぜ』
『それと、ヌレハたちが使うカードの例に漏れず、このカードにも一切耐性がないので出したターンに決めることを心がけましょう』
『…なんでこの手のカードばっか集まるんだろうな』
『そろそろ高ステータスで耐性持ちも見たいですよねぇ…』
『…気分変えよう!次回は”自称”エンタメデュエリストのナユタと、ナユタ曰く”パワープレイヤー”のヤクモのデュエルだ!マジで迷走してるみたいだからあんま期待すんなよな!』
『それではまた次回です!』