今回は小春vsヤクモとなりますが、大半会話パートですね。
それでは本編。
❀
割れんばかりの拍手喝采の最中、私は誰かが拾ってくれることを願って呟いた。
「…デュエルが終わっての感想を1つだけ良いかしらね?」
「風華ちゃん、だったかな?私で良ければ聞くよー」
…プロデュエリストの永遠さんに言うのもどうかとは思うけれど、聞いてくれるのなら言った方が良いわよね。
「…なんだかあのデュエル…
「あっははー、察しがいいねー。そうだよ。あのデュエルには大雑把だけど台本があったの。『ヤクモが混沌龍を出し、それをナユタのラフメイカーが倒し勝利する』っていうね。だからナユタは他にもあった選択肢を全て消して、わざわざあんな回りくどい手を打った。ヤクモも死者蘇生で銀龍を出して、しかも守備表示にした。全てはあの盤面を作るために、ね。まぁ銀龍は完全に余計だったけど」
「…それで、あの2人は満足しているの?」
「してないだろうねー。だから小春ちゃんにデュエルを頼んだんだろーし」
……小春、デュエルしたとして何ターン持つのかしら……
「つーか確か、今回の大会の主催者って柊真さんの知り合いだったよな?んでその主催者が、言っちゃなんだが茶番も依頼したんだよな?誰なんだ?」
「……その話普通に初耳なんだけど。君たちの知り合いの知り合いが主催してたとか、普通に知らなかった」
「そうなんすか?意外っすね」
「それじゃあ、私行ってくるね!」
「…行ってらっしゃい。頑張ってね」
「うん!」
そう言って小春はスタジアムに降りていった。大丈夫…よね?
✧︎
私は駆け足でスタジアムに降りた。着いたらヤクモプロが腕を組んで待っていて、ナユタプロは笑顔で手を振ってたよ。
「…来たか。済まないな、急にあんな事を言ってしまって」
「い、いえ!全然大丈夫ですよ〜!むしろ嬉しいです!」
「そうか。なら始めよう。大方、リンネから聞いているのだろう?一方的になってしまっても…恨むなよ」
「望むところです!」
「「
デュエルスタンバイ
新マスタールール2 LP 8000
先攻 聖川 小春
後攻
デュエル開始
「私の先攻!」
憧れのヤクモプロとのデュエル…!けど浮ついたデュエルだけはしないよ!
「《
捕食植物オフリス・スコーピオ 攻撃表示
ATK 1200
捕食植物ダーリング・コブラ 守備表示
DEF 1500
小春 手札 5→4
「ダーリングの効果発動だよ!デュエル中1度だけ、捕食植物モンスターの効果で特殊召喚された場合にデッキから融合またはフュージョン魔法カードを手札に加えます!《置換融合》をサーチ、そのまま発動!場のオフリスとダーリングで融合!」
捕食植物オフリス・スコーピオ 闇属性
捕食植物ダーリング・コブラ 闇属性
「麗しき2輪の花よ。今こそひとつになりて、飢えたる竜を呼び覚ませ!融合召喚!現れ出ちゃえ、私の友達!《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》!」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
攻撃表示
ATK 2800
小春 手札 4→5→4
「スターヴ・ヴェノム…か。初めて見るな」
そう、そうなんだよね〜。私のスターヴ・ヴェノムといい、風華と濡羽っちのクリアウィング達といい、私たち以外に使ってる人を見ないカードって割とあるんだよね〜。なんでだろ?
「カードを2枚伏せてターンエンドです!」
小春
モンスター スターヴ・ヴェノム(攻撃表示)
魔法・罠 伏せ2
手札 2
墓地 5
デッキ 31
LP 8000
「俺のターン、ドローだ」
ヤクモ 手札 5→6
「知らんカードだが、動かない訳にはいかないな。《青眼の白龍》を相手に公開することで手札の《
青眼の亜白龍 攻撃表示
ATK 3000
ヤクモ 手札 6→5
「そして《トレード・イン》。先程公開した青眼を捨てて2枚ドローする」
ヤクモ 手札 5→3→5
「ふっ…行くか。《クイック・リボルブ》発動!デッキから『ヴァレット』モンスター、《ヴァレット・トレーサー》を特殊召喚する!」
ヴァレット・トレーサー 守備表示
DEF 1000
ヤクモ 手札 5→4
「うぇ!?ヴァレット!?」
今までヤクモプロ、青眼しか使ってこなかったよね!?ヴァレットなんて使ってるの見たことないよ!?
「今まではろくに引けなかったからな。俺のデッキは青眼ではなく【ヴァレット青眼】だ。さぁ、続けるぞ。開け、銃弾飛び交うサーキット!召喚条件は『レベル4以下のドラゴン族モンスター1体』!俺はヴァレット・トレーサーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!来い、リンク1!《ストライカー・ドラゴン》!」
ストライカー・ドラゴン リンク1 ←
ATK 1000
「ストライカー・ドラゴンの効果発動!このカードがリンク召喚に成功した時、デッキから《リボルブート・セクター》を手札に加える!そしてそのまま発動!」
来た…ヴァレットデッキの要!あのカードの効果って確か…
「《ストライカー・ドラゴン》の効果をストライカー自身と墓地のトレーサーを対象に発動!対象にとった場のカードを破壊し、墓地の対象カードを手札に加える。そして《リボルブート・セクター》の効果!手札からカード名の異なるヴァレットモンスターを2体まで特殊召喚する!来い、《ヴァレット・トレーサー》!そして《マグナヴァレット・ドラゴン》!」
ヴァレット・トレーサー 守備表示
DEF 1000
マグナヴァレット・ドラゴン 守備表示
DEF 1200
ヤクモ 手札 4→2
「トレーサーの効果!マグナヴァレットを破壊し、デッキから《シルバーヴァレット・ドラゴン》を特殊召喚する!」
シルバーヴァレット・ドラゴン 攻撃表示
ATK 1900
「うー…凄い並んだ。3体いるから…リンク3?」
「いいや。ヴァレット・トレーサーはチューナーだ」
「ふぇぇ!?」
「行くぞ。俺はレベル4のシルバーヴァレット・ドラゴンにレベル4のヴァレット・トレーサーをチューニング!」
シルバーヴァレット・ドラゴン レベル4
ヴァレット・トレーサー レベル4 チューナー
4+4=8
レベル8シンクロ
「塞ぐ壁を撃ち壊すは、廻り集う赤白の銃龍!シンクロ召喚!来たれ、レベル8!《ヴァレルロード・
ヴァレルロード・S・ドラゴン 攻撃表示
ATK 3000
「サベージの効果発動!シンクロ召喚に成功した時、墓地のリンクモンスター1体を装備する!そして、そのモンスターのリンクマーカーの数だけこのカードにヴァレルカウンターを置く。ストライカー・ドラゴンを装備!さらにこの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の半分の数値をサベージに加える」
ヴァレルロード・S・ドラゴン
ヴァレルカウンター 1
ATK 3000→3500
き、来ちゃったー!!ヴァレットデッキのエースの1枚、ヴァレルサベージだよ〜!!確か、カウンターを取り除いてあらゆる効果の発動を無効にするんだったよね…あれ?これってもしかして…
「ここで俺は亜白龍の効果発動!このカードの攻撃権を放棄する代わりにスターヴ・ヴェノムを破壊する!」
「うぅ、やっぱり…破壊されたスターヴ・ヴェノムの効果!相手の特殊召喚されたモンスター全てを破壊します!」
「サベージの効果!ヴァレルカウンターを1つ取り除くことで効果の発動を無効にする!」
そうなるよねぇ…ごめんねスターヴ・ヴェノム。また活躍させてあげられなかったよ…
「…俺はこのターン、まだ通常召喚を行っていない。《青き眼の乙女》を召喚!」
青き眼の乙女 攻撃表示
ATK 0
ヤクモ 手札 2→1
「手札の《青き眼の賢士》を捨てて効果発動!乙女を墓地へ送り、デッキからブルーアイズを特殊召喚する!チェーンして乙女の効果!墓地のブルーアイズを特殊召喚する!現れよ、2体の《青眼の白龍》!」
青眼の白龍 攻撃表示
ATK 3000
ヤクモ 手札 1→0
「こ、攻撃力3000のモンスターが3体に…3500が1体…?酷くないですか…?」
「はじめに断っただろう。一方的になっても恨むな、と。バトルフェイズ!行け、サベージ・ドラゴン!迅雷のヴァレル・ファイア!」
ヴァレルロード・S・ドラゴン ダイレクトアタック
ATK 3500
小春 LP 8000→4500
「きゃあっ!!」
「決めろ、ブルーアイズ達!ツイン・バーストストリーム!!」
青眼の白龍 ダイレクトアタック
ATK 3000
小春 LP 4500→1500→-1500
ゲームエンド
WINNER ヤクモ
「…ありがとう…ございましたぁ…」
うー、結局一方的に負けちゃったよー!後攻ワンターンキルなんて予想外過ぎる…
「興味本位で聞くが、最後の2枚は何だったんだ?」
「《捕食惑星》と…《闇次元の解放》です…」
「セラセニアントは引けていなかったのか?」
「残りの手札…《プレデター・プライム・フュージョン》と《マジック・プランター》でした」
「……なんというか…すまない」
「謝らないでくださいよ〜。結局プロがとっても強かっただけですから!」
「そうですよヤクモさん。それにほら。今のデュエルでみんなやる気みたいですし」
そう言ってナユタプロが座席の方を指さしていたから釣られて見てみると、みんな本当にやる気を出しているみたいだった。立ち上がって何か叫んでる人、隣の人とデュエルしてる人、デッキを見直してる人、たくさんいたよ。
「…そうか、なら良かった…のかもしれないな。それじゃあ少女よ。今日の大会、楽しんでいってくれ」
「はいっ、もちろんです!」
こうして私の初めてのプロとのデュエルは、惨敗に終わった。
❀
「…流石というか、なんというか。容赦ないわね」
「あはは、確かにね。ヤクモくん、ホントに本気だすんじゃないかと思ったよ」
「えぇ!?あれで本気じゃないんですか!?」
「うん、全然?だってまだ融合もエクシーズも使ってないもん。ま、切り札を出してないって意味ならリンクもだけどね」
「そういえばヤクモプロって、ペンデュラム以外なら全部使えたのよね。そう言われると、儀式とシンクロ、簡単なリンクしかしてない今回って相当優しい方みたいね」
「…そう言われると、そうなのかもしれないわ。それで優姫。デッキの方はどう?」
「なんとか回せるようになりました。まだ慣れが必要ですけど…今回は、このデッキを使ってみようかと思います」
「…そう。大会の中で当たっても手加減はしないわよ?」
「もちろんです」
そう話している内に小春が戻ってきて、ナユタプロがスタジアム中央に再び陣取った。
「レディース・アンド・ジェントルメン!今回のエキシビションとヤクモさんの我儘、2本のデュエルは楽しんでもらえたかな?楽しんでもらえたよね!楽しんでもらえたと信じて、今回のメインイベントを始めるよ!ルールは
スタジアムに表示されたトーナメント表によると、私は…アマチュアのAグループみたいね。
「私はアマチュアBグループですね。風華と当たるとしたら最後ですか」
「私もルーキーのBだったよ〜♪私たちの中でBグループ最初は私だね〜」
「ワタシはAです!しかも1戦目ですよ!緊張してきました…!」
「マリーも?私もAなのよね」
「いや…なんで俺Bでエントリーされてんだ?した記憶ねぇんだけど…」
「私がしといた♪」
「何してくれてんすか永遠さぁぁぁん!!!」
…なんだか茶番が繰り広げられた気がするけど…気にしないでおきましょう。それはそれとして、私は…1番最後ね。1回戦の相手は…
「…
…デュエルアカデミア・フルーナ校の3年生、穂紫 紅煉先輩だった。
というわけでヤクモプロの勝利。ワンターンキルです。
実はこの話、今日書き始めて今日書き終えました。というのも、自分は本日18歳の誕生日を迎えまして、本格的に大学受験に入ります。なのでしばらくの間投稿を自粛することになります。そうなった時、1本だけ出して自粛っていうのもなんだか締りが悪いので2本出すことにした次第です。その結果あんなデュエルになりました。一方的が過ぎましたね。
それではカード紹介へ。
『というわけでカード紹介を行います。今回の担当は私、海晶乙女クリスタルハートと…』
『クリクリィ!(EMクリボーダーで行います!)』
『私のこと、覚えている方はいるのでしょうか?そんな事よりカードを紹介しましょう。今回はヤクモ様が使われた、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》をご紹介します』
ヴァレルロード・S・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。
自分の墓地からリンクモンスター1体を選び、
装備カード扱いとしてこのカードに装備し、
そのリンクマーカーの数だけこのカードにヴァレルカウンターを置く。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの攻撃力の半分アップする。
(3):相手の効果が発動した時、このカードのヴァレルカウンターを1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にする。
※テキストは遊戯王wikiより引用
『クリクリリィ(特に縛りもない3000打点のシンクロモンスターとして、実際に多用されたカードだよね)』
『そうですね。効果もリンクモンスターを装備することでカウンターを乗せる効果、装備したモンスターの攻撃力の半分を自身に上乗せする効果、カウンターを取り除いてあらゆる効果を無効にする効果の3つとかなり扱いやすいものばかりですね』
『クリリクゥ(ヴァレットだとクイック・リボルブから出てくるんだって)』
『そうなのですか?それは初耳です。まぁそれより効果の説明をしましょう』
『クリィ…(それよりって…)』
『すみません、言い方の問題です…効果ですが、1番説明すべきは3つ目の効果ですね』
『クリクリィ、クリクリクゥ(どんな効果でも無効にするから、手札で発動しても墓地で発動しても無効に出来るよ)』
『ですが1ターンに1度なので、その点では安心ですね』
『クリリィ(制圧盤面でサベージがいるとキツイけどねぇ)』
『それは言わないお約束です。次のお話ですが…穂紫様とはどのようなお方なのでしょう?』
『クリクゥ(紅煉って名前からして炎属性使いそうだね)』
『次回になればわかることですね。ではまた次回、です』
『クリリリィ!(長くなるかもしれないけど待っててねー!)』