アイ潜IF外伝   作:四季の歓喜

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お待たせしました、第二回ファントム・ラジオ開催で御座います。ですが、今回はオープニングだけで終わっちゃってます…申し訳ない;

そして、質問の募集に応じてくれた皆様、ありがとう御座いました!!頂いた質問は次回に纏めてガッツリ答えさせて頂きます!!


IS学園放送部 第二回ファントム・ラジオ オープニング編

 

「お~い、まだか…?」

 

 

『もうちょっと待て』

 

 

 場所はIS学園の寮館の一角、目の前の部屋の中から聴こえてきたのはマドカの声。そして、その部屋の前には彼女を待っているであろう一人の少年…

 

 

 

「すまん、待たせ…」

 

 

「……。」

 

 

 

―――否、一匹の熊が居た…

 

 

 

「……。」

 

 

「……。」

 

 

 

 流れる沈黙。しかしやがて、ドアを開いて顔を覘かせた少女…マドカはゆっくりとした動きで後ずさり、そのままゆっくりと床に寝転び始めた。そして、そのまま息を殺して完全に気配を消し……

 

 

 

「私は死体だ」

 

 

「……熊に会ったら死んだフリって、今時誰も信じてないぞ…?」

 

 

「私は死体だ」

 

 

「おい…」

 

 

 熊…の着ぐるみから聴こえてきたのは、マドカと対して年の違いを感じさせない(ていうか実際にタメである)少年の声。しかしその声が目の前の熊から発せられても、マドカは依然として目を閉じたまま『私は死体だ』を暗示よろしく呟き続けていた…。

 

 その様子にいい加減シビレを切らしたのか、熊の着ぐるみを着たその少年はゆっくりと彼女に近づき…

 

 

 

 

「ったく、いい加減にしないと……食べちまうぞ…?」

 

 

「それは性的な意味でか…?」

 

 

 

 熊…もといセヴァスがマドカの頭を軽くハタいてそう言うと、彼女はすぐに目を開けてケロッとした表情をしながらサラリとそう返した。その言葉に思わずセイスは苦笑を浮かべてしまう…

 

 

 

「さぁ、どうだろうな…?」

 

 

「そこはノリで肯定しておけ。そうすれば、そのまま勢いに任せて…」

 

 

「ストップ、そこから先はR-15指定になる…」

 

 

「それは残念だ」

 

 

 

 

 言葉とは裏腹に、二人とも実に楽しそうである。もっとも、熊の着ぐるみが床に寝転んだ“黒スーツ”の少女としゃがんで向かい合ってるという、何とも意味の分からない絵ヅラだが…

 

 

 

「ところで、お前の仮装は何なんだ…?」

 

 

「ん、分からないか…?」

 

 

 

 今日は10月末…所謂ハロウィンの時期だ。あらゆる国から生徒がやって来るここIS学園ではやはりというか、ハロウィンパーティも普通に本格的に行う。そして、セイスは何とも懐かしい…それでいて自分の黒歴史の一つである『ランニング・ベア』の着ぐるみを持ち出してきたのである。あの時に本音に渡された奴そのものなのだが、結局彼女にそのまま押し付けられてしまったのだ。捨てると何だか後で呪われそうなので大事にとっといたのだが、まさか使う日が来るとは思っていなかった…

 

 それに対してマドカはというと、ビジネスウーマンとかが着てそうなただの黒いスーツだ。学園の皆はそれぞれの故郷のオバケやら魔物の類に仮装している筈なのだが、これだと随分浮いた存在になりそうだ…

 

 

 

「セヴァス、マドカ、まだ準備出来ないのか?オランジュが早く放送室に来っ…」

 

 

 

 と、その時…開けっ放しのマドカの部屋の入口から、今や随分と聴き慣れた友の声が聴こえてきた。振り向くと、何時まで経っても来ない自分達の様子を見に来たのであろう一夏が立っていた。

 

 

―――何故か途中で言葉を失い、何度も目を擦りながらマドカを凝視していたが…

 

 

 

「どうしたんだ一夏…?」

 

 

「え、いや……あれ…?」

 

 

「く、クククッ…」

 

 

 

 セヴァスは一夏が何に戸惑っているのか分からず、頭にハテナマークを浮かべる。しかしマドカは一夏がどうしたのか察しているのか笑いを堪えていた。そして、黒い笑みを浮かべながら口を開いた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした織斑、廊下でボサッとするんじゃない」

 

 

「あ、やっぱ千冬ね…じゃなくて織斑先生だった!!……あれ、でも何か背が小さくなってないか…?」

 

 

「馬鹿者…日頃から爺臭いと言われているみたいだが、その年でもうボケ始めたか?」

 

 

「ひ、酷ぇな千冬姉!?」

 

 

「織斑先生だ、馬鹿者」

 

 

 

 

―――あぁ、成程…そういうことか……

 

 

 

 彼女の仮装の意味が漸く分かり、そして一夏の反応を見てたら自然と胸に込み上げてくるものが出てきた。やがてそれは抑えきれないくらいに膨らみ…

 

 

 

 

「く、くく……ぎゃっはははははははははははははははははははは!!バッカでぇ、コイツ!!」

 

 

「あーーーーーはははははははははははははは!!せ、『背が小さくなってないか?』だと!!あははははははは!!」

 

 

「え?え?いきなり何だよ、セヴァスも千冬姉も…?」

 

 

 

 意味が分からず一人だけ置いてきぼりを喰らってる一夏はひたすら混乱し、その様子を見たセヴァスとマドカはひたすら笑い続けた。だが、そろそろ可哀相なのでネタバラシすることにしよう…。

 

 

 

「ククク…いい加減に気付け、私だよ、私!!」

 

 

「へ?……あ…ま、まさかマドカ!?」

 

 

「遅せぇよ馬鹿!!あっはははははは!!」

 

 

 

 成程、言われてみれば確かにそっくりだ。三学年になってそれなりに背も伸びたためか、他の奴らには余計に見分けがつき難くなっているのだろう。それにしても…

 

 

 

「ははは、オカシイな……それを意識すると化け物の中に混ざっても違和感無ぇわ…」

 

 

「だろう?我ながら絶妙なチョイスだと思ったんだが、やっぱり私のセンスに狂いは無かった!!」

 

 

「いや、本当に千冬姉とそっくりだ。こりゃ箒や鈴も騙せるんじゃないか…?」

 

 

「そうかもな。ところでセヴァス、それはつまり…私が普段から魑魅魍魎の類と顕色無いとでも言いたいのか?」

 

 

「うわ、喋り方までそっくりだ!!つーか、お前もそう思ってるからそれにしたんだろ?」

 

 

 

 あぁ可笑し…まだ本番前だってのに、もうテンションがMAXになりそうだ。いっそ、バックれて普通にパーティ楽しみにいってしまおうかな…?  

 

 

 

「……セヴァス…」

 

 

「どうした、マドカ?深刻な表情浮かべて…」

 

 

「最後に喋ったの…私じゃ、無い……」

 

 

「え゛?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっはっはッ…お前らが日頃私の事をどういう風に思ってるか良く分かったわ、この馬鹿共がああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「「うっぎゅああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!?」」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「皆さん、お待たせしました!!IS学園放送部による『ファントム・ラジオ』の時間で御座います!!メインパーソナリティは前回に引き続きこの私、やれば出来る子『オランジュ』と……おい、何で2人ともズタボロなんだ…?」

 

 

「訊かないでくれ…この俺、人外アル中『セイス』こと『セブァス・六道』!!そして……」

 

 

「うぐあぁ頭が割れるうぅぅ……む、台本はどこだ…?」

 

 

「ほれ」

 

 

「すまん、えぇっと何々…クーデレ、クレイジー、グラトニー、略して2CGなヒロイン!!『織斑マドカ』ってまた何てものを読ませるんだ貴様あああぁぁ!?」

 

 

「大して間違ってないじゃぼげはぁ!?」

 

 

「何か言ったか阿呆専門…?」

 

 

「な、何でも無いです…。さぁ、そんなわけで始まりました『第二回ファントム・ラジオ』。前回が割と好評だったこともあり、またやることが出来ました。皆さん、ありがとう御座います!!」

 

 

「そして今回は前回と同様、募集した質問に俺達がメッタメタなノリで応えていく事に加え、ちょと遅めのハロウィン企画をお送りする予定だ」

 

 

「そう言うわけで私は黒スーツの『ブリュンヒルデ』、セヴァスは熊の着ぐるみでIS学園七不思議の一つで有名な『ランニング・ベア』の恰好をしている。しかし、懐かしい黒歴史を持ち出したな…」

 

 

「廊下走って『熊だ!!七不思議だ!!本人だぁ!!』と言われた時は本気で泣きそうになった…」

 

 

「……どんまい…」

 

 

「なぁなぁ二人とも、俺の恰好には触れてくれないわけ?これラジオだから弄ってくれないと視聴者の皆に伝わらないんだけど…」

 

 

「ん、いつも通りだろ…?」

 

 

「そうだな、いつもの馬鹿がいつもの状態で居るな」

 

 

「この節穴共めええぇぇ!!この頭をスッポリ覆い被せているカボチャが目に入らぬかあああぁぁ!?」

 

 

「いつもの不細工なツラじゃないか」

 

 

「あぁ、大して変わらん」

 

 

「おい、誰か藁人形持って来い。この二人には物理的に勝てないから呪い殺す…」

 

 

「冗談だよ、冗談。ところで、それ本物か…?」

 

 

「そうだよ。妙に甘ったるい匂いと、ナマカボチャのパサパサがずっと俺の顔を覆ってるんだよ」

 

 

「……何でそんなのにしたんだよ…」

 

 

「いきなりのほほんさんが被せてきたんだよ、今日のラジオの為とか言って。ついでに言うと、何をしても外れないんだよコレが…」

 

 

「うわぁ…」

 

 

「ご愁傷様とだけ言っといてやる…」

 

 

「やめて、憐みの視線を向けないで!!悲しくなってくる!!」

 

 

「まぁ、とにかく何だ…今日もこんなカオスなノリでやっていくんで、皆よろしくな~!!」

 

 

「それでは早速、最初のコーナーだ!!……あ、やべ…」

 

 

「どうした…?」

 

 

「いや今回さぁ、質問募集に加えてゲストアンケートも取ったんだよ。」

 

 

「そういえば、今日は私達とゲストの4人でやるんだったな…で、そのゲストはどこだ?」

 

 

「えっとな…結果的に候補は3人で一票ずつだったんだよ。その内の二人はヤマヤと虚さんだけど…」

 

 

「山田先生と布仏姉か…」

 

 

「流石に同列だからって6人も扱える自信が無いから一人にする事にしたんだけどさ、折角のハロウィン企画だからってことで“人間じゃない奴”を選ぶことになったんだと…」

 

 

「“人間じゃない奴”…?」

 

 

「ッ!!……てめ、まさか…」

 

 

「そのまさかだ。ゲストさん、いらっしゃーい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――流れる『エクソシスト』のテーマBGM

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「こんにちは~、癒し系着ぐるみ少女の居る場所には大抵居ます…このたびIS学園七不思議の一つに認定されました、亡霊『東明日斗』で~す。酷いよオランジュ君、僕のこと完全に忘れてたでしょ?」

 

 

セ「ぎゃあああああああああ!?やっぱりいいいいぃぃぃぃ!?」

 

 

オ「め、めめめ、滅相も御座いません!!」

 

 

マ「おぉ、明日斗か!!今回は楽しくなりそうだ!!」

 

 

明「ははは、ありがとうマドカちゃん。」

 

 

オ「さらりと会話しとる!?」

 

 

セ「あ~余談だが…学園編の明日斗氏の存在は、IS学園の生徒達には御馴染みになりつつある……」

 

 

明「しっかし、二人もそろそろ慣れてくれないかな?一応君達とは長い付き合いのつもりなんだけど…」

 

 

オ「その付き合いの中でトラウマ幾つも植え付けられてるんだよ、特に俺達は!!」

 

 

セ「歩く怪奇現象『布仏本音』に連れ添う最強の幽霊、作者が『どうしてこうなった?』と何度も反省する羽目になったオリキャラ…それが『東明日斗』。駄目だ、嫌な予感しかしない……」

 

 

マ「そうか?だが、彼が良い奴なのはお前も知ってるだろ…?」

 

 

セ「いや、分かってるけどさぁ……ま、いいか。オランジュ、そろそろ…」

 

 

オ「おっと、時間使い過ぎた…というわけで皆様、今回は彼『東明日斗』を交えた4人でお送りします!!お楽しみ下さ~い!!」

 

 

明「よろしくね~」

 

 

オ「それでは早速…と言いたいところですが、ここで少し休憩を挟ませていただきます。今回も例によって予想以上に長くなると思われるため、ちょいちょいこんな感じで区切ります。何かと不便かもしれませんが、どうか御容赦下さいませ……」

 

 

セ「本当は、今回で質問コーナーもやるつもりだったんだがなぁ……前半のアレとオープニングに時間使い過ぎたみたいだ…」

 

 

マ「そいうわけで、作者の力量不足も含めた諸々の理由で今回のラジオは三部作だ。スマン…」

 

 

 

オ「それでは皆様、一端失礼しま~す。チャンネルはそのままで暫くお待ち下さーい」

 

 

 

 

☆つづく☆




因みに今回のオープニング、質問回答、ハロウィン企画と三分割でお送りする予定です。
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