アイ潜IF外伝   作:四季の歓喜

21 / 66
ついにファイナル…本当に長くなった……てか疲れた…


IS学園放送部 第二回ファントム・ラジオ ドッキリ企画編

 

 

オ「さてさて、遂にこの時間がやって来ました…」

 

 

楯「私達にとって本日のメインイベント…」

 

 

虚「彼らにとっては迷惑も良い所でしょう…」

 

 

明「それでも…仕掛けたいドッキリがあるんだ!!」

 

 

オ「てなわけで始まります、第二回『ファントム・ラジオ』の特別緊急企画!!『ストップ・オブ・ハート、ドッキリ大作戦!!』」

 

 

楯「サブタイは『驚愕…入った部屋に、あの子とそっくりな子供が居たら?』よ!!」

 

 

明「内容の説明をする前に、まずは改めて『すし好き』さんからの質問をどうぞ」

 

 

―――UN.『すし好き』さんからの質問

 

 

 セイスに質問

 夜、寝ようとしたらベッドの上に女の子が寝ていて目が覚めてパパと呼ばれ、それをマドカに見られたらどうします?

 

 マドカに質問

 上と同じで寝てたのが男の子でママと呼ばれたら、以下上文と同様。

 

 両者に

 目の前にダボダボの服をきたセイス(マドカ)似の子供がいてけがれのない目で見つめてます。この時マドカ(セイス)は居ない。さあ、どうしますか?―――

 

 

 

オ「って質問が来たわけだけど、前者の二つはセヴァス達にやると低いリアクションしか期待できないため保留にしたんだが…」

 

 

明「後半だけってのも何だかなぁ、とか思った時に天からお告げがやって来たのさ…」

 

 

 

―――神は言っている、どうせなら両方とも合わせちまえ…

 

 

 

楯「という事情を経て、ハロウィン企画の後半に特別企画としてねじ込んだって訳ね」

 

 

虚「いつもノープランで申し訳ありません…」

 

 

オ「詳しいドッキリ内容はこうだ。明日斗さ~ん、説明ッ!!」

 

 

明「セヴァス君とマドカちゃんは未だにハロウィン企画をやってると思い込んでます。セヴァス君は簪ちゃんに、マドカちゃんは箒ちゃんの部屋にコスプレリポートをしに行くんだけど…」

 

 

オ「現在お嬢も箒も、部屋にはおりません」

 

 

楯「ナ、ナンダッテー!?」

 

 

明「因みに、お二人には協力者として此方に来て頂いてます。かも~ん」

 

 

箒「し、失礼します…」

 

 

簪「こんにちは~」

 

 

オ「へいらっしゃい、お二人さん。ご注文は何にしますか…?」

 

 

箒「アホか、誰もそんなボケには付き合わな…」

 

 

簪「とりあえず、生一つと枝豆」

 

 

箒「簪!?」

 

 

オ「生一つに枝豆入りぁしたぁ!!880円になりやぁす!!」

 

 

簪「代金はお姉ちゃんにツケといて」

 

 

楯「簪ちゃん!?」

 

 

明「あははは、いい具合に影響受けてるね…」

 

 

虚「……明らかに悪い方向へですけど…」

 

 

オ「へいお待ち、生と枝豆でぇす!!追加の御注文は他に…」

 

 

簪「飽きた、もう黙って」

 

 

オ「……はい…」

 

 

一同(((((しっかり飼い馴らしとる!?)))))

 

 

簪「こほん、3年4組で日本代表候補生の『更識簪』です。またの名を『カミカザリ』と…」

 

 

楯「はぁい箒ちゃん自己紹介よろしくッ!!」

 

 

箒「え、まだ簪が何か言っ…」

 

 

楯「いいから早くッ!!続きを聴いたら悲しくなる気しかしないのッ!!」

 

 

簪「……。」

 

 

箒「わ、分かりました…3年1組『篠ノ之箒』だ。不本意ながら、オランジュの口車に乗せられて今日のこれに協力することになった。」

 

 

オ「報酬に『亡国機業限定・ワンサマブロマイド5枚』くれてやるつったら笑顔で承諾したじゃねぇか」

 

 

箒「言うな馬鹿者おおおおぉぉぉぉッ!?」

 

 

簪「……ふ…」←交渉の末、10枚で手を打った人

 

 

明「それはさておき、しっかりとコスプレに身を包んでるところを見るに二人ともパーティには参加するんだね…」

 

 

虚「箒さんも簪様も、良く似合ってますよ?」

 

 

箒「ど、どうも…」

 

 

簪「ありがとう」

 

 

オ「ふぅむ、箒もシャルロット同様に髪を降ろしとる…服装は和服と洋服が混ざったような、それでいてカッコイイの分類に入るコーディネイトだな。しかも例によって日本刀を所持しとる…」

 

 

楯「でも、一番気になるのは…」

 

 

虚「その頭の獣耳は何なんですか…?」

 

 

箒「……正直な話、簪に任せたから私自身はコレが何なのか分からないんだが…」

 

 

簪「因みに、その耳は犬耳…」

 

 

明「ッ!!分かった!!」

 

 

オ「俺も!!さっすがお嬢、分かってるぅ!!」

 

 

簪「~♪」

 

 

楯「え、え?何なの、箒ちゃんは何の恰好してるの…!?」

 

 

明「『何の恰好してるの』と聞かれれば…!!」

 

 

オ「答えてあげるのが世の情け以下略!!」

 

 

明「ズバリ、『ビ○コッティ騎士団所属の自由騎士』にして『オンミツ部隊頭領』…!!」

 

 

オ「大陸最強と名高いフロ○ャルド随一の剣士…!!」

 

 

明「中の人繋がりである事も踏まえて…!!」

 

 

オ「『ブ○オッシュ・ダル○アン卿』と見た!!お嬢、当たってるか…!?」

 

 

簪「正解!!」

 

 

オ「おっしゃあッ!!」

 

 

楯「あぁ~犬の日々かぁ…!!」

 

 

虚「そういえば、本音と一緒に御覧になってましたね…」

 

 

箒「な、何なんだその…ブリオッ○ュなんとかは?アニメなのか?」

 

 

簪「そう。しかも主人公たちの人間関係に、もの凄く私達と近いモノを感じたから思わず見てた…」

 

 

箒「近いモノ?」

 

 

簪「主人公がフラグ建築家」

 

 

箒「……今度、私にも見せてくれそのアニメ…」

 

 

簪「良いよ。ついでに皆で色々と話し合おう…?」

 

 

楯「……頑張ってね簪ちゃん。お姉ちゃん、応援してるから…!!」

 

 

簪「うん、お姉ちゃんも行き遅れないように頑張ってね」

 

 

楯「……。」

 

 

オ「ぎゃはははははッ!!そ、そうだわなぁ…未だにそれっぽい話無いもどごすぎあ!?」

 

 

明「部分展開パンチ……凄く痛そう…」

 

 

楯「ところで、簪ちゃんの仮装は何なの?……ちょっと待って、分かるかも…」

 

 

虚「どこかの学生服にも見えますね…ただ、白いワイシャツに紺のスカートと……ローブ…?」

 

 

楯「あ、分かった!!ゼロ魔の『タ○サ』ね!!」

 

 

簪「ピンポーン」

 

 

楯「やったぁ!!」

 

 

オ「姉妹揃って自分とそっくりなキャラを選択したか…」

 

 

明「ていうか、それの主人公もフラグ建築家だったような…」

 

 

虚「……かなり話が逸れましたが、お二人のコスプレの話もキリが良いのでそろそろ…」

 

 

オ「おっと忘れかけてました…えっとですね、御覧の通りセヴァス達がリポートしに行った部屋の主達はこっちに居ます。そして、その事を知らない二人がそれぞれ部屋の扉を開くとそこには何と……!!」

 

 

明「セヴァス君のとこにはマドカちゃんにそっくりな女の子が、マドカちゃんのとこにはセヴァス君にそっくりな男の子が待ち構えています!!」

 

 

楯「ナ、ナンダッテー!?」

 

 

簪「ナ、ナンダッテー!?」

 

 

箒「わ、私もやるのか?……うぉほん…ナ、ナンダッテー!?」

 

 

明「しかし世界には自分にそっくりな人が3人は居るっていうけど、良く連れて来れたね…」

 

 

オ「先に言っとくが、誘拐なんざしてないからな?ちゃんとやる内容を話して、それなりに御礼もする約束までして親御さん達からOK貰ったんだ。しかも堅気の方々だ、後ろめたいことなんざしてない!!」

 

 

楯「二人のそっくりさん目星つける為に、更識家の情報網使っちゃったけどね、てへッ♪」

 

 

オ「俺も昔のツテを無駄遣いしちゃったけどね、てへッ♪」

 

 

虚「お二人とも、後で話があります…」

 

 

箒「しかし、イマイチどんな状況なのかイメージ出来ないのだが…」

 

 

簪「私も微妙…」

 

 

オ「そう言うと思ったので、ちょいとリハーサル映像を持ってきました。明日斗く~ん」

 

 

明「よっこい、しょ」

 

 

 

―――どこでもモニタ~

 

 

 

虚「いや、ただのアナログテレビじゃないですか…」

 

 

オ「細かいことは良いんですよ。正直言って、これでもしょぼいリアクション取られる可能性があると思ったので別の人に実験台になって貰いました…」

 

 

箒「……実験台、だと…?」

 

 

明「多分聴くよりも見た方が早い。あ、ポチッとな」

 

 

 

 

―――ピッ!!

 

 

 

簪「あ、私の部屋だ……って、ベッドに居るのは…」

 

 

箒「んな…!?」

 

 

虚「あれは…!?」

 

 

オ「どうだ、凄くそっくりだろう…?」

 

 

楯「K県H市にお住いの、彼方利道君(5歳)よ。本当にセヴァス君を幼くしただけの様な容姿をしてるでしょ?初めて見た時は本気でビビったわ…」

 

 

明「御覧の通り、簪ちゃんのルームメイトである本音ちゃんのベッドの上にちょこんと座って貰ってます。そして、マドカちゃん達が入って来た時の反応や様子を見ながらリアルタイムで中継しようというのが今回のドッキリ企画の全容さ!!」

 

 

箒「それは分かったが…この映像に使われた実験台というのは誰だ……?」

 

 

オ「気になる?」

 

 

箒「……何だか嫌な予感しかしないんだ…」

 

 

オ「まぁ、そろそろ出てくると思うから色々と諦めな……っと、言った傍から…」

 

 

簪「あ、誰か入って来た…」

 

 

 

?『な、ななな……なん、なの…!?』

 

 

 

虚「見事に動揺してらっしゃいますね…」

 

 

簪「カメラの死角に居るせいで顔が見えない。学園の制服を着てるのは見えるけど…」

 

 

 

?『も、もしかしなくても……せ、セイス君?いやそんなわけ無いか…』

 

 

 

楯「あら、彼の知り合いなのかしら…?」

 

 

箒「……ん?しかし今の彼を『セイス』と呼ぶ者など、この学園に居たか…?」

 

 

明「衝撃映像…もとい顔が見えるまで5秒前~」

 

 

オ「4、3、2、1…どん!!」

 

 

 

箒「む、赤い瞳…」

 

 

虚「人を食ったような抜け目のない顔…」

 

 

簪「私と同じ色の髪を肩まで伸ばしてる……って…」

 

 

 

 

 

 

楯「何で私が映ってるのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 

 

 

 

T楯『……じゅるり…』

 

 

 

明「うわぁ、チビセヴァ君見て舌なめずりしてる…」

 

 

箒「楯無さん…」

 

 

虚「お嬢様、流石の私でもこの様な性癖は受け入れられません…」

 

 

簪「お姉ちゃん最低…」

 

 

楯「待って、本当に待って!!私こんな事した記憶無いわよ!?ちょっとオランジュ君、どういうことなのかしっかり説明して!!私の評判にダイレクトに影響するからッ!!」

 

 

オ「安心しろお前ら、このVTRの楯無は彼女であって彼女にあらずだ…」

 

 

箒「どういう意味だそれは…」

 

 

 

T楯『お持ち帰り…は、流石に駄目ね。でもこの際だから彼の所に連れて行って、既成事実としてでっち上げれば……うふふふふふふふ…!!』

 

 

 

虚「間違いなく本人ですね。お嬢様、さっさと自首して下さい…」

 

 

楯「だから私じゃないってば!!ていうか今ので私って断定するとかどういう意味よ!?」

 

 

簪「……あ、待って。この頭がお花畑なお姉ちゃんって、もしかして…」

 

 

オ「流石はお嬢、察しが良いな…」

 

 

明「今回も時空を超えて出演して貰いました。『アイ潜IF外伝』のトライアングル編にて絶賛暴走中、恋する乙女は盲目状態を地で逝くハチャメチャ娘、通称『残姉ちゃん』こと『△楯無』です!!」

 

 

楯「……結局は私に変わりないじゃない…」

 

 

オ「いやいや、あっちの楯無はセヴァスに惚れたせいで大事な物事の優先順位が壊われちまってるんだ。完璧超人から一転、清々しい程に残念美人へと成り下がっちまったが……意外と需要はある…」

 

 

明「ぶっちゃけ作者にとっても、本当に予想外だったらしいけどね。だって…」

 

 

 

T楯『嗚呼、彼を抱きしめたらこんな感触なのかしら?……癒されるわぁ…』

 

 

 

虚「思いっきり抱きしめてますね…」

 

 

箒「しかも相手が嫌がらないギリギリにして絶妙な力加減ですね…」

 

 

簪「でも涎は垂らさないでほしかった…」

 

 

楯「もう消してええぇぇ!!彼女と私が別物だったとしても、こんなの見せられるなんてただの拷問よおおおぉぉ!!」

 

 

オ「分かった分かった、だからガチで泣くなッ!!でも最後に肝心のシーンだけ見せろ!!」

 

 

楯「……肝心のシーン…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼6『……ママ…』

 

 

 

T楯『ブ八ッ…!?……もう、何も怖くない…』

 

 

 

 

 

虚「……鼻血吹いて倒れましたね…」

 

 

箒「……そのまま気絶しましたね…」

 

 

簪「だけど、凄く幸せそうな表情…」

 

 

楯「いっそ殺してえええええぇぇぇぇ!!私も画面の向こうに居る彼女も殺してええええぇぇぇッ!!」

 

 

明「うわぁ、羞恥の限界を超えて楯無ちゃんが乱心した!?」

 

 

オ「うわ、落ち着け!!ISを起動させてまで暴れるなあああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

☆暫くお待ちください☆

 

 

 

 

 

虚「頭は冷えましたか…?」

 

 

楯「……なんとか…」

 

 

オ「とりあえず、スマンかった…」

 

 

明「調子乗り過ぎました…」

 

 

楯「もういいわよ…この後のセヴァス君とマドカちゃんの反応見て思いっきり笑ってやるわよ!!私より面白可笑しいザマを嘲笑ってやるわよッ!!」

 

 

箒「楯無さんが壊れた…」

 

 

簪「ううん、これが平常運転だから大丈夫」

 

 

オ「さて前座はここまでにして……本番の時間ですな…」

 

 

明「そろそろセヴァス君が簪ちゃんの部屋に着く頃だね…」

 

 

虚「ところで彼らもさっきの放送を聴いてるのでは…?」

 

 

楯「大丈夫、さっきの部分だけ二人にはダミーの放送流してるから。ラジオに良くありがちなリクエストソングコーナーを延々と聴き続けてる筈よ…」

 

 

箒「何と言う手の込みよう…」

 

 

オ「てなわけで行ってみよう、東棟のセヴァスさ~ん!!」

 

 

 

―――中継・東棟

 

 

 

セ『はいは~い、此方東棟のセヴァスだ。何か随分と待たされた気がするんだが…』

 

 

オ「気のせいだ。んで、次は誰の部屋に突撃するんだ…?」

 

 

セ『3年4組、日本代表候補生の『更識簪』さんの部屋だ。余談だが、最近ラウラが自重しなくなったのは某大尉と俺と彼女が原因だと思う…』

 

 

簪「心外」

 

 

セ『ん?今、簪の声か聴こえたような…』

 

 

オ「気のせいだ。良いから早く行ってこッ(ブツッ)……」

 

 

セ『オランジュ?おい、オランジュ…』

 

 

オ「……。」

 

 

セ『どうした?おい、楯無でも明日斗でも良いから誰か応答しやがれ』

 

 

楯「……。」

 

 

明「……。」

 

 

セ『どうなってんだ?…企画に参加することを承諾して貰った手前、簪に無断で帰るわけにも行かないしなぁ……行くか…』

 

 

 

―――ガチャッ…

 

 

 

オ「よっしゃ、明日斗!!」

 

 

明「スイッチ、オン!!」

 

 

 

 

―――モニタースイッチ・ON

 

 

 

 

 

セ『……ちょっと待てやオイ…』

 

 

オ「くくく、早速動揺してるな…?」

 

 

明「因みにセヴァス君とエンカウントしているのは、A県N市在住の木下紅葉ちゃん(5歳)よ。ご協力ありがとう御座いま~す」

 

 

箒「例によってマドカと瓜二つだな…」

 

 

簪「凄く小さい上に目つきも柔らかいけどね…」

 

 

楯「晒せ晒せ晒せ晒せ晒せ晒せ、無様を晒せぇ…!!」

 

 

虚「お嬢様…」

 

 

オ「さて、どういった反応を見せてくれるのか……いざ、括目…!!」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「……。」

 

 

「わぁ、くまさんだ~」

 

 

 

 何時ぶりだろうか、ここまで思考が真っ白になったのは。何せマニアックなコスプレした簪が待ち構えていると思って寮室の扉を開いたら、俺の視界に入って来たのは…

 

 

 

「くまさん、だっこ~」

 

 

「ええぇ…?」

 

 

 

 ダボダボなワイシャツに身を包んだ、随分と舌足らずな幼な子…しかも女の子だった。ロリコンじゃあるまいし、それだけなら別に『何でこんな場所に幼児が?』ぐらいの疑問で済んだんだが…

 

 

―――女の子の顔が、マドカと瓜二つだった…

 

 

 

「ねぇ、だっこ~」

 

 

「あ、あぁ分かった……ほら、おいで…」

 

 

「わ~い♪」

 

 

 

 そう言って女の子はベッドから降り、やや覚束無い足取りで俺に近寄って来た。その姿に思わず癒されて頬が緩んだ気がするが、幸い熊の着ぐるみで隠せた。なんて思ってたら何時の間にか女の子は俺の足元までやって来ていて、そのまま俺の脚に抱き着いていた。咄嗟に視線を向けると、彼女は満面の笑みを浮かべて俺を見上げてきていて…

 

 

 

「えへへ~♪」

 

 

「……。」

 

 

 

―――イカン、何かに目覚めそうだ…

 

 

 

「ねぇねぇ…」

 

 

「あ、えっと…そうか抱っこだったな、ほれ…」

 

 

「わ~」

 

 

 

 そっと抱きかかえてあげると、彼女はキャッキャッと喜び始めた。その姿は俺らの年代…ましてや捻くれ者が多い俺の周りには無い純粋さを感じさせられ、とてつもなく癒されて……何より、それをマドカにそっくりな顔をした子に見せられて…

 

 

 

「あはは!!ありがとう、パパ…!!」

 

 

「……さっき皆にお菓子をたくさん貰ったんだけど、いるかい…?」

 

 

「わ~い、やった~♪パパも一緒に食べよう~?」

 

 

「そう、だね……そうしよう…」

 

 

 

 後でマドカに子供の素晴らしさを翌朝まで語ろう。あと、出来れば子供は息子も良いけど娘も欲しいと言っておこう……うん、それが良い…

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

明「……何か、割と微笑ましいモノになっちゃったね…」

 

 

オ「ていうか紅葉ちゃん恐ろしい子ッ!!俺『パパコール』しか指示してねぇぞ!?」

 

 

楯「それってつまり『抱っこ』と『お菓子一緒に~』はアドリブってこと!?」

 

 

虚「いやアドリブ何も、5歳児の素でしょ…」

 

 

箒「それにしても…もの凄く動揺してたのは確かだが、変態行為には走らなかったな……」

 

 

簪「誰かと違って…」

 

 

楯「だから、アレは私じゃ無いんだってばッ!!」

 

 

オ「セヴァスって妙なところで紳士になるからな……誰かと違って…」

 

 

明「潜入時代も極力女子の部屋にはカメラ設置しなかったしね……誰かと違って…」

 

 

虚「少なくとも鼻血は出しませんでしたね……誰かと違って…」

 

 

楯「……泣くわよ…?」

 

 

オ「さてと…割と良いモン見れたが、間髪入れずに次に行ってみようか!!」

 

 

箒「次はマドカか…」

 

 

明「因みに、既に音信不通状態にしといたからもう突撃してるんじゃない?」

 

 

オ「んじゃ早速、モニター切り替え!!」

 

 

明「合点承知!!」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「……。」

 

 

「……。」

 

 

 

 あ、ありのままに起こった事を話すぞ…私はラジオの企画でバイオレンスモッピーの部屋へと訪れたんだ。中途半端に控えめな性格故に絶妙なコスプレチョイスをしたであろうアイツを弄って弄り倒す気満々だったんだ。

 

 だけど扉を開けてみてビックリだ。私を待ってたのは巨乳撫子では無く、随分と何かをそそられる格好をしたショタだった!!

 

 自分でも何を言ってるんだか訳が分からなくなってくるが取り敢えず…

 

 

 

「写メに撮って待受画面にしよう…」

 

 

「…?」

 

 

「ほら怖くないぞ~笑え笑え~~」

 

 

「……。(ニコッ」

 

 

「激写!!」

 

 

 

―――パシャッ!!

 

 

 

「うむ、良いのが撮れた……よし、次は何かポーズを取ってくれないか…?」

 

 

「……こう…?」

 

 

「ん、ピースか…シンプルで良い。激写その2!!」

 

 

 

―――パシャッ!!

 

 

 

 嗚呼…良く見れば見るほど、セヴァスにそっくりだ。初めて会った時のセヴァスはもうちょっと年齢が上だったから、完全に幼子の頃の姿は見た事が無かった…そもそもセヴァスがこの子の年の頃は確か、最もアイツが苦しい思いをした時期だった筈だ。こんなにも穢れと歪みの無い、真っ直ぐで綺麗な目は出来ていなかったろう……

 

 つまりアルバムを引っくり返そうが、過去に遡ろうが、こんなにも純粋な笑顔を浮かべる子供セヴァスを見ることは出来ないのだ…

 

 

 

「なぁ、君…」

 

 

「……?」

 

 

「もう一枚撮って良いか?それも、とびきりの笑顔で……ほら、お菓子あげるから…」

 

 

「……。(超ニッコリ)」

 

 

「激写その3!!」

 

 

 

 

―――ピロピロリン♪

 

 

 

 

 本当に、本当に良い写真が撮れた…これは永久保存確定だな。後でしっかりと整理しておかねば……

 

 

 

「ありがとうな。さて、お礼にお菓子をあげよう…」

 

 

「~♪」

 

 

 

 口数は少ないが、その分表情が豊かだ。セヴァスも普通の家に産まれ、普通の家族に育てられたのならこんな風になったのだろうか?でも、そうなると私はアイツと出会なかったかもしれないしなぁ…

 

 

 

「隙ありッ!!」

 

 

「ッ!?」

 

 

「わぁ…!?」

 

 

 

 なんてことを思ってた矢先、突如として私に向けられた殺気。咄嗟にその場を飛び退いたのとほぼ同時に人影が背後から飛び出し、目の前に居たチビセヴァを引っ掴んで私から距離を取るようにしながら部屋のベッドの上に仁王立ちしていた。さり気無くソイツの腕にはチビセヴァが抱きかかえられており、彼は混乱して目を白黒させていたが…

 

 

 

「ふふふふふふ!!貴方たちの惚気を聴かされる度に涙すること早数か月…ついに私の時代が来たぁ!!」

 

 

「……何だ、負犬|〈ティナ〉か…」

 

 

「よぉし表出てツラ貸せ…!!」

 

 

 

 私の前からチビセヴァを掻っ攫い、B級映画の悪役ばりの表情を浮かべていたのは、鈴のルームメイトであり私の恋敵だった“らしい”『ティナ・ハミルトン』だった。らしいとは、ぶっちゃけ私がセヴァスと恋人宣言するまで彼女のセヴァスに対する恋心を知らなかったからだ…。

 

 鈴からその後も彼女がセヴァスを諦めきれてないという事は聴いていたが、はたして…

 

 

 

「まぁ良いわ…皆が楽しんでるところ悪いけど、このドッキリ企画は利用させて貰ったわ!!」

 

 

「……やっぱりドッキリか…」

 

 

 

 オランジュと楯無が絡んでる時点で何かあるとは思ってたが、案の定か…。しかし、便乗とはどういう意味なのだろうか?

 

 

 

「ドッキリ企画の説明を聴いた時、私は喜びに震えた……六道君にそっくりな子が出るなんて、と…!!」

 

 

「それがどうしたんだ…?」

 

 

「本当に不本意だけど、最早私にあなたと六道君の間に入り込む余地は無いって認めるわ。精々爆発しろこのリア充共ッ!!」

 

 

「ガチ泣きしながら言うな…」

 

 

「グスッ…だけど、彼の事を諦めきれない自分が居るのも事実。せめてこの荒ぶる気持ちを抑えてくれる何かが欲しい……そんな時に耳にしたのが今回の放送よ、そして私は思った!!」

 

 

「おいおい、まさかと思うがお前…」

 

 

「六道君が駄目なら、そっくりな子で我慢すれば良いじゃない!!この子は私が連れて行く!!」

 

 

 

 冗談…では無さそうだ、目が本気である。しかしドッキリと言うからには、この子は一般人か何かで親もその辺で待機中だろう。幾らオランジュが阿呆でも、どこからか拉致するような真似はしない筈だ。

 

 にも関わらず、仮にも国防の一角を担う重要組織に身を置く者が堂々と誘拐宣言して良いのか…?

 

 

 

「隠蔽なんて、うちじゃ日常茶飯事だもん!!」

 

 

「オイ…」

 

 

 

 駄目だコイツ…理性を半ば捨ててしまってる。それを肌で感じ取ったのか、彼女の腕に収まったチビセヴァの表情に恐怖の色が浮かんでおり今にも泣きそうだ。この状況が続くと、この場に居る誰にとっても都合の悪い展開にしかならない。けれど今のティナが何を仕出かすか分からない以上、ここは慎重に動きを窺わねば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けて、ママ…!!」

 

 

 

 

 

 

―――反射的に電光石火の動きでティナの顔面に膝蹴りを叩き込み、彼を救出したのは仕方の無かったことだと思う…

 

 

 

「おっと…!!」

 

 

「わ…」

 

 

 ティナは声を出す暇もなく吹っ飛び、その衝撃でチビセヴァは少しだけ宙を舞った。けれどもすぐさま私がしっかりと、それでいて優しく受け止めた。状況があれだったので必然的に御姫様抱っこの形になってしまったが……チビセヴァは驚いてはいるものの、私を怖がっては無さそうなので良しとしよう…

 

 

 

「グフッ…た、例え私が倒れようとも……第二、第三の私が必ず…」

 

 

「滅べ」

 

 

「ぎゃふん…!!」

 

 

 

 吹っ飛んで床に転がってたティナがまだ何か呟いていたので、これ以上何かやらかす前に昏倒させてトドメをさした。それと同時に、いきなり現れた怖い人が沈黙した御蔭で緊張の糸が切れたのか腕にすっぽり収まってたチビセヴァがぐずり出し…

 

 

「ひっく、うえぇぇえぇぇぇん…!!」

 

 

「あぁもう、泣くな。怖いのは居なくなったから…」

 

 

「かえりたい…ママのとこかえりたい……!!」

 

 

「分かった分かった、ママの所に連れて行ってやるから泣くのを止めろ…」

 

 

「……ほんと…?」

 

 

「本当だ。だからホラ、もう泣くな…」

 

 

「……うん、分かったよお姉ちゃん…」

 

 

「よし、良い子だ…」

 

 

 

 『お姉ちゃん』か…さっきの『助けてママ』は私にじゃなく、この子自身の親に向けたものだったようだ……本音を言うとママと呼ばれてちょっと嬉しかった分、少し残念だ…。

 

 

 

「ま、いっか…」

 

 

「どうしたの…?」

 

 

「いや、何でもない。さ、行こうか…」

 

 

 

 そう言って私は彼と手を繋ぎ、物言わぬ阿呆を放置して部屋を出た。繋いだ彼の小さな手には、何とも言えぬ温かさを感じさせられ自然と頬が緩む…

 

 なぁセヴァス、気が早いと言われるかもしれんが……1人目は男の子が良いと思う…

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

オ「お嬢、箒さん…誘拐未遂の容疑で彼女の確保をお願いします……」

 

 

簪「分かった…」

 

 

箒「承知した、行ってくる…」

 

 

明「行ってらっしゃ~い」

 

 

楯「最後の最後で何をしてるのよ、あの子は…」

 

 

虚「トライアングル編のお嬢様の末路の様にも見えましたが…?」

 

 

楯「いやいやいやいや、幾ら何でもあそこまで見境無くやったりはしないわよ!?」

 

 

オ「その真偽は今後のトライアングル編次第だな。さて、思わぬトラブルが発生したがこれで終了だ」

 

 

明「写真を撮ったりはしてたけど、そんなに動揺はしてなかったね。セヴァス君と同様、最後はまた微笑ましいものを見せてくれたけど…」

 

 

虚「冷静(?)に携帯を取り出して、普通に写真撮ってましたからね。割と早く『ただのそっくりな子供』として扱いだしてましたし…」

 

 

楯「……やっぱり変態はアッチの私とティナちゃんだけなのね…」

 

 

明「そう落ち込ないの、近い内に良い事あるから……多分…」

 

 

オ「何はともあれ、これにて本日のメインイベント『ドッキリ大作戦!!』は終了です!!御視聴、ありがとうございました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆予告&エンディングコーナー☆

 

 

 

オ「それではここで軽く『アイ潜シリーズ』の今後を予告しておきましょう。まず本編の方ですが、暫くはそっちを集中する予定です。外伝の方はもしかしたら、にじファンで最後に投稿した学園編アフターを転載するかもしれませんが、新作は当分休憩です。」

 

 

明「前回書くって言った『貧乳は~第二弾』はやっと話の構成が出来たのだけど、長らく放置しといた本編を優先することにしたらしいよ?……いつもこんな調子で大変申し訳ないです…」

 

 

オ「現在の時系列は本編の原作6巻…亡国機業の襲撃に加え、マドカがアレをやった時期だ。セヴァスは彼女の行動に対してどう動くのか、それが見所になるかと思われます……」

 

 

明「既に彼がどういう背景と事情で、どんな行動を取るかは決まってます。どんな事になるか楽しみに待ってて下さいね~♪」

 

 

オ「さて…こんな感じで終始騒々しく、盛り上がって来た『第二回ファントム・ラジオ』ですが、そろそろお別れの時間で御座います。皆様、今日は楽しんで頂けましたか?」

 

 

明「いやぁ、思いのほか長くなったけど退屈はしなかったよ」

 

 

虚「空白・改行抜きで一万字超えましたけどね…」

 

 

楯「でも楽しいことには変わりなかったから、また機会があったら呼んで欲しいわぁ♪」

 

 

オ「その時はまた活動報告でアンケート取りますが、その時はまた喜んでお招き致しましょう。そんなわけで皆様、本当に予想以上に長くなってしまいましたがこれにて終了です。重ね重ね、御視聴ありがとう御座いました!!それでは、アデュ~♪」

 

 

 

 

☆出演者一覧☆

 

 

 

―――メインパーソナリティ―――

 

・オランジュ

 

・セヴァス・六道

 

・織斑マドカ

 

 

 

―――ゲスト―――

 

・東明日斗

 

・更識楯無

 

・布仏虚

 

・セシリア・オルコット

 

・シャルロット・デュノア

 

・ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

・凰鈴音

 

・篠ノ之箒

 

・更識簪

 

・更識楯無(トライアングル編)

 

 

 

―――企画協力―――

 

・彼方利道

 

・木下紅葉

 

 

 

―――逮捕者―――

 

・ティナ・ハミルトン

 

 

 

 

☆御視聴、ありがとう御座いました☆

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「やれやれ、前回と比べて圧倒的に疲れたな…」

 

 

「同感だ…」

 

 

 ラジオ企画が終わった俺達はパーティ本会場である食堂に来ていた。皆ラジオに夢中だったようで、本格的に始まったのは遂さっきだったらしい。

 

 

 

「お~い、マドカ」

 

 

「ラウラか、どうした…?」

 

 

「約束の品を持ってきたぞ…」

 

 

 

 そう言ってやって来たぬらりひょんの孫…もといラウラは、俺らが着いていたテーブルにドドンと何かを置いた。良く見るとそれは、かなり分厚いアルバムだ。

 

 

 

「何だこれ…?」

 

 

「ふふふ…これはな、織斑教官がドイツに居た頃の写真集だ!!」

 

 

「へぇ、千冬姉のか…!!」

 

 

 

 何時の間にか俺達のテーブルには人だかりが出来ており、最もそれに興味を持った一夏が最初に口を開いた。ぶっちゃけ、ここに居る全員が気になってると思うが…

 

 

 

「で、約束のモノは…?」

 

 

「抜かりは無い。ホレ、苦労したぞ…?」

 

 

 

 言うや否やマドカは何処から出したのか、複数のノートをテーブルに広げた。その数は相当のものであり、全て重ねたらこのアルバムに匹敵する厚さがあるのでは無かろうか?なんて考えながら何の気無しに一冊手に取ってみる…

 

 

 

―――そして表紙を見た瞬間、戦慄した…

 

 

 

「おぉ、これか!!よし、商談成立だ!!」

 

 

「えっと、何々……『ちーちゃんの絵日記☆第26号』…」

 

 

「「「「「「「「……は…?」」」」」」」」

 

 

 

 集まってた全員が同じ反応を示した。ここに居る者達の大半は、既に互いが何に興味を持つのか把握しているつもりだ。その対象がラウラであっても、最早例外では無い。故に皆、すぐに理解してしまった…

 

 

―――ラウラが興味を持つモノ

 

 

―――マドカが手に入れれるモノ

 

 

―――それでいて名前に『ち』の字がある人

 

 

 

「も、もしかしなくても…」

 

 

「この日記って…」

 

 

「……千冬姉の、なのか…?」

 

 

「「無論(キリッ」」

 

 

 

 二人してドヤ顔しながらハモりやがった。同時に俺は背中に凄まじい悪寒が走った為、すぐさま食堂から逃げ出した。故にここから先は遠くから耳にした会話だけで状況を予測して欲しい…

 

 

 

「千冬さんって、日記つけてたんだ…」

 

 

「でも、まさか全部ピンク色で同じタイトルだなんて…」

 

 

「全くもって予想外過ぎますわ…」

 

 

「一夏、ちょっと読んでみて…」

 

 

「俺か?わ、分かった…えっと何々……○月21日…」

 

 

 

 

 

『今日も今日とて、一夏はいつもの6人に囲まれて騒がしく過ごしている。幾ら去年が激動続きだったせいでノーカンになるとは云え、既に3年目だぞ?いい加減にアイツらの気持ちに気付いてやれ!!

 

 だがまぁ、何だ…そのまま誰の好意にも気付かず、私と一緒に居たいと言い続けてくれるのであれば嬉しくなくも無い……いや前言撤回、やっぱりそれじゃ人として駄目だから今の無し…。

 

 しかし、一夏が居なくなると部屋どころか家がゴミ屋敷になるんだよなぁ…』

 

 

 

 

「……千冬姉ェ…」

 

 

「あ、あははは……前半はヒヤッとしたけど、最後ので全部吹っ飛んじゃった…」

 

 

「つ、次行ってみましょう…!!」

 

 

「そそそ、そうだね…!!」 

 

 

「うえぇ!?やめとこうぜ、絶対に誰も幸せになれねぇよこんなの!!ていうか俺が恥ずかしい!!」

 

 

「じゃあ、私が読む」

 

 

「マドカ!?」

 

 

「どれどれ、×月4日…」

 

 

 

『最近、マドカの口から六道の話しか出てこない。ヒマさえあれば惚気る、イチャつく、ピンクオーラを出す。正直羨ましいったらありゃしない…

 

 昔は一夏に『お前が一人前になるまで~』とか言ったが、ぶっちゃけアイツが一人前になる頃って完全に私の婚期は終わってるのでは無いだろうか?

 

 だが、現実は世知辛い。世界最強だの何だの言われてるせいか、まともな男が寄って来ない。男のファンは居なくも無いが、私のファン層は圧倒的に女子の方が多い……泣ける…

 

 どこかに私にとっての運命の相手は居ないだろうか?もういっそ、山田先生の言ってたようにバーのマスターにアプローチしてみようか…』

 

 

 

「……この日記持ち出しといて何だが、姉さんェ…」

 

 

「やばい、これ以上は本当にヤバい……もう止めようぜ本当に…!!」

 

 

「だが断る!!せめて後一日分だけ…!!」

 

 

「ラウラ、よせええええぇぇぇぇぇ!!」

 

 

「止めるな一夏、女には…女にはやらねばならぬ時があるのだ!!というわけで△月14日…」

 

 

 

 

 

『本気で悲しくなってきた…世界最強だ、ブリュンヒルデだ何だ言われている私だが苦手なモノがある。それの事を思い浮かべるといい年して一人でトイレに行くことも困難「その辺にしておけよ、小娘…」』

 

 

 

「む?今何か聴こえたような…」

 

 

「あ、あ……ああぁ…」

 

 

「ら、ラウラ後ろ…」

 

 

「え…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をしてるんだお前らあああああああああああああああああああああああぁぁああぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ!?」」」」」」

 

 

 

 

―――そこから先は恐ろしい怒号と悲鳴、そして衝撃と爆発音しか聞こえてこなかった…

 

 

 

 翌日…あの場に居た者は全員授業を欠席する羽目になり、特に元凶となったラウラとマドカは一日中医務室で過ごすことになったそうな……

 

 

 

☆終わり☆




予告通り、次回から本編に本腰入れます。御期待下さい~
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。