冷霧が署に入りやることがないからと言って見回りに行くことに…
止まるならここで
消えかけていた過去
仕事で外に出るなんて何時ぶりだろうか。私が交番勤務していた時ぐらいじゃないだろうか。そんなことを思い出しながらひとつ思った。
…こんなに霧は濃かっただろうか。
霧雨区は確かに霧がよく出る。しかし至近距離にいる人の顔が白くなるほどに濃くなったことは記憶の限りはない。
冷霧「今日の霧は魔理先輩の顔が見えないほど濃いですね。」
そんな話をしていると霧の代わりに霧雨が降り始めた。
霧よりかはマシだが濡れるのは嫌だな。
冷霧「ひゃー、今度は雨ですよ。晴れはどこでしょうかね?」
確かに晴れという天気を私はほぼ見た事がない。あって年に2回あればいいぐらいだ。昔はもっといい天気の時が多かったような気もする。まぁ雨を見すぎてそっちの方がすきになったが。
…バキッ
何かを踏んだようだった。
急な音にびっくりして冷霧がビクッとしていた。
冷霧「ちょっとびっくりしちゃいました。なんでしょうか」
その音がしたと思われる方を向いた。そこには割れたガラスの破片が散乱していた。
冷霧「なんでこんな所にガラスが?しかもちょっと赤いです。」
魔理「割れた破片がもう一度割れたようになっている…ということは」
私は近くのビルの上を見た。
魔理「ほら、あそこだ。」
冷霧「あっホントだ。でもどうしてあんな所から?」
おそらく階層は3階、ビルの情報を見る限り空いている。しかも室内から割られたガラス、そしてガラスの破片に混ざった赤い物体、だいたい察しがつく。あとの問題は…
冷霧「急にガラスを割るなんて危ないですよね!」
こいつが現場を見た時に耐えれるかどうか…だ。
冷霧「どうしたんですか?早く注意しに行きましょうよ。」
…ダメそうだな
魔理「その前に救急車呼んどけ。けが人がいるかもしれない。」
冷霧「あっ、はい!」
運ばれるのはお前になりそうだがな
…袋もいるか
救急車と救援を呼んだあと、私たちは3階へ向かった。
魔理「覚悟は出来てるか?何が出るかわからんぞ?」
冷霧「大丈夫です!安心してください!」
そして私は扉を開けた…その中は私が想像していた以上に悲惨なものとなっていた。
冷霧「ヒッ…なに…これ…ウゥッ!」
冷霧は今すぐにでも戻してしまいそうになっている。現場を汚すわけにもいかない。念の為に持っていた袋を冷霧に渡しておいた。
…しかし悲惨である。慣れてる私ですら少しくるものがある。
そこにはふたつの人がある。
ひとつは足がない人…なのだろう。
もうひとつは全身に穴が空いているが辛うじて生きているように見える。しかし1箇所でかいのがある。それを放置すればきっと死ぬだろう
…両方とも生きているのか?これは。とりあえず処置しなければならない。冷霧が手伝ってくれたらいいのだが…
冷霧「ウゥ…オエッ」
さすがに今あの状況のには頼めないな。
とりあえずある程度の応急処置はしたが助かるかはわからないような状態だ。さっさと来て欲しいのだが…平和ボケしていないだろうか、大丈夫だろうか。
こういう時の1分1秒は長く感じてしまう。その1分1秒で彼らに死が近づいているように思える。
サイレンが近づいている…来た。
時間としては10分もなかったのだが体感では1時間すごしたようだ。
隊員が入ってきた。医療の知識はあっちの方が詳しい。あとは任せてこの部屋を調べようとしていたのが…
冷霧のことを忘れていた。それは私も同行との事だ。まぁ仕方ない。あとは応援のものに任せるとしよう。
病院
冷霧「ン…スピー」
さすがに吐き疲れたのかぐっすり寝ているな。
…私はこいつがパニックになっていても被害者の処置を優先してしまったな。あの時私はどうすればよかったんだろうか。被害者を守ったのは正解だったのかそれとも…
医師「雨城様、少しお話が」
魔理「あぁ、はい」
冷霧「ウーン…まり…ちゃん…いかないで」
魔理「…すみません。ここでよろしいでしょうか?」
医師「ええ、構いませんよ。」
魔理「で、話というのは?」
医師「例の2人の状態についてです。1人は喋れるまでは時間がかかりそうですが命に別状は無いです。しかしもう1人が今、生死の境目をさまよっているというような状態です。」
魔理「そうですか」
医師「喋れるような状態になった時に報告した方がよろしいでしょうか?」
魔理「…いや、いいです。そっとしといてやってください。事件は私らだけでどうにかしますので。他には?」
医師「いえ、特にはありません。では私はこれで。」
…そんな起きたばっかの人が事件について語れるわけがないだろ。確実に精神が壊れるに決まっている。あいつらはそんなのもわかんねぇのか?それか分かってて…
冷霧「まりちゃん…」
魔理「冷霧…起きたのか?」
冷霧「うん…ごめんね…迷惑かけて…」
魔理「お前は…れいちゃんは悪くない。私の言い方が…行動が悪かったんだよ。」
冷霧「…フフッ」
魔理「…なんだよ、そんなに変なこと言ったか?」
冷霧「れいちゃんなんていつぶりに言われただろ」
魔理「私もまりちゃんなんてお前に会うまで全く呼ばれなかったぜ」
冷霧「あの頃は輝いてたよね、私たちも太陽も」
魔理「…上手くいったつもりか?」
冷霧「ひどい!」
魔理「私は悪いなんて一言も言ってないぜ?」
冷霧「ムー」
魔理「…よし、私はそろそろ行くよ」
冷霧「あ、待ってよ…私も頑張る。一緒に」
魔理「…本当はやらせたくないがそうも言ってられないからな…よし、いいか?困ったことや悩みがあったらすぐに相談しろ。もしなにか恐ろしいものをみたときも来い。なんとかして安心させてやる。」
冷霧「わかった、頼りにしてるよ!」
魔理「とりあえずお前は退院する所からだな」
冷霧「いや今すぐでも!」
魔理「大人しくしてろ」
冷霧「シュン」
…ポンポン
冷霧「!?」
魔理「フフフ、じゃあな」
冷霧「…あ、あのまりちゃんがわ、わたしのあたまを…フエェ」
…自分らしからぬ行動をしてしまったな。今後これは封印しよう、うん。
次回に続くやーつ
次はレイマリ以外の準レギュラー予定の人が出てきて一緒に事件を捜査していく展開を考えています
補足ですが2人で死にかけなのは脚切られた方
生きてるのは体中傷だらけの方
死にかけの人を殺すが殺さないか悩みますね