ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた   作:無玄

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熱も下がったのでグダグダですが投稿。お待たせしてすみません。


第9話

「流石っすよキリトさん!」

 

キリトに対し、興奮したように話しかける男。

 

「うえぇこれが攻略組の実力かぁ……。」

 

「ワザマエ!」

 

「ディモールト!」

 

「いいんじゃないかな。」チートON

 

いつの間にかついて来ていた豹虫はさて置き、次々とキリトに賛辞を送る面々。何故こんなことになっているのか、それは数時間前に遡る。

 

 

 

 

 

「誰かー!助けてくれー!」

 

「誰かいるのか!?」

 

奥から聞こえた助けを求める声に、キリトは例のケツワープで駆けつける。

 

「あっ!」

 

そこにいたのは数名のプレイヤーとこの辺りではある意味ボスよりも恐ろしいと言われているヘルメットを被った巨大な猿のモンスター『サイレン・モンキー』だった。

 

「変なダンボールが、上が光ってる変なダンボールがモンスターに……。」

 

このサイレン・モンキー、出現時は謎のダンボールのような箱に身を隠している。しかし、それに近づいたり、攻撃するなどのアクションを起こしたりするとダンボールを脱ぎ捨てて襲いかかってくる。……なお、余談だがこのサイレン・モンキーを倒したときにレアアイテム『サイレン・モンキーの仮面』がドロップすることがある。かなり確率が低いようで、いまのところ持っているのを確認しているのはアルタのみ。アルタはその仮面を暇つぶし兼乱数調整の儀式を行う時に被るため、一部の攻略組プレイヤーからはマスコット扱いされることもある。

 

「そいつはかなりトリッキーな動きをする!他には、その頭のサイレンが鳴ると周りの敵を引き寄せる特性がある!」

 

サイレン・モンキーが恐ろしいと言われている理由はそれだ。下手するとねずみ算式に敵が増えていく厄介な性質。

 

「一気にソードスキルで決めるんだ!」

 

キリトは大声で叫ぶ。その指示を聞いた面々はソードスキルを次々と繰り出す。

 

「ドドドドドドドドドイヤッフゥーーーッ!!」

 

その中でただ一人キリトだけは小刻みに震えだしたかと思うと、いきなり上方へすっ飛んで行ってしまう。

 

「どこいくねーん。」チートON

 

どこからか現れた豹虫はキリトの行動にツッコミ、襲われていたはずのプレイヤー達はその様子を呆然と見ている。

 

「……ぅぅぅぅぅぅゥううううううううおおおおおおおおおおおおお!」

 

3秒後、キリトはものすごい速度で遥か上空から落下してきた。一体どこまで上昇していたというのだろうか……?

 

「チェストォォォ!」

 

落下の勢いを利用してサイレン・モンキーに一撃を入れる。上昇中に操作したのかは知らないが、いつの間にか装備している武器も2本になっている。

 

「名付けて『メテオザッパー』、どこかのリューとは関係ないぞ。」

 

3枚におろされたサイレン・モンキーは、そのままエフェクトを出して消滅。後に残ったのは呆然としたプレイヤー達の視線と、豹虫の一言。

 

「どんどん人間離れしていってるな。」チートOFF

 

「うるせえ。」

 

その後、助けたプレイヤー達に自分の正体がバレ、キリトは一から攻略のコツを教えるハメになり、冒頭に至るというわけだ。

 

「あれ?なんかおかしくね?」

 

 

 

 

 

その頃、アスナは『祭り』の知らせをするために様々な街を歩き回っていた。

 

「ヒャッハー!祭りは盛大だぁ!」

 

「お祭りだ!ちなみに釣り糸が絡みつく方ではないぞ。」

 

「なんでも全員にポーションが配られるらしいぞ。」

 

攻略組の広告員としてモヒカンの男と緑色の髪の毛を逆立てた蛇のような雰囲気を醸し出すチンピラ風の男を雇い、街で今回の祭りの噂を流す。余談だがこの2人、『ヒャッハー』と言うセリフが共通している。

 

「お疲れモヒカンちゃん。お次は始まりの街だってよ。」

 

「ヒャッハー!始まりの街は消毒だぁ!」

 

「うるせぇよ!そんなイカレた雰囲気で仕事してんじゃねーよ!しまいにゃ殺すぞ!」

 

片方は火炎放射器(どこで手に入れたのかは不明)を、もう片方は鎖とナイフを取り出し、お互いに戦闘体勢に入る。

 

「あ、アルタさん。」

 

「「ビクッ!!」」

 

アスナのその言葉に、まるで雷にでも撃たれたかのように反応する。実はこの2人、以前アルタにとんでもない目にあわされている。その為、アルタの名前を聞くだけでブルブル震え上がるほどのトラウマを植え付けられている。具体的には空中とCQCとテーレッテーといえばお分かりいただけるだろうか。

 

「「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」」ブルブルビクビク

 

「うわぁ。」

 

土下座の姿勢をとりながら、地面に頭をガンガンと打ち付けて現実逃避する。その姿はアスナが軽く引くほどである。その後は変なテンションながらもしっかりと自分の仕事を果たしていた2人組は、なんだかんだで息はあっている様子だった。

 

 

 

 

 

「グフフフフフ、これで後ろの心配がいらなくなる。」

 

「……アルタ、すごく悪い顔してる。」

 

「ウグッ!」

 

まるで独裁者のような笑みを浮かべていたアルタは、タスの指摘に傷つく。この少女、意外に毒舌である。

 

「と、ところでタス、アイツの事は?」

 

アルタは表情を戻しながらタスに尋ねる。アイツ……ヒースクリフのことである。タスはヒースクリフの正体を真っ先に見抜いていた。それこそ初めてあった瞬間から。

 

「……何度も言ってるけど、100層の段階までは見逃す。」

 

「まぁ、それでいいならいいけど。実際今まで死者は出てないしな。」

 

ソードアートオンラインに囚われた人達も、タスの強引な乱数調整によって死者を一切出していない。

 

「最初に聞いたときは開発者が堂々と混ざっていることに一番驚いたぜ。しかも俺たち以上に楽しんでやがるし。」

 

実際、攻略となると真っ先に飛び出して戦うのがヒースクリフである。誰よりも楽しそうにドゥエり、誰よりも楽しそうに上に落ち、誰よりも楽しそうにケツワープする。その行動はまごうことなき変態のそれであった。

 

「……単純に皆とゲームがしたかっただけなんじゃないの?」

 

「そんな理由でデスゲーム作ったの?そうだとしたら天才の思考は理解できないな。」

 

「……案外、理由は単純なのかも。」

 

今もどこかでドゥエっているだろうヒースクリフこと茅場の姿を思い浮かべながら、タスとアルタは片手間で迷宮区を突き進むのだった。

 

 

 

 

 

はじまりの街の人目につかない路地で笑う棺桶のエンブレムを付けた男たちが6人程集まっていた。そのエンブレムの具合から、おそらく全員ギルドメンバーなのだろう。

 

「おや?モヒカンとウロボロスはどうした?」

 

ボスらしき男がメンバーらしき男に尋ねる。その時、一人の男が走ってきた。

 

「ボス大変だ!送り込んだモヒカンとウロボロスが、例のインチキ軍曹にやられたらしい。」

 

「何!?あいつらは俺達の中でも特に高レベルな奴だぞ!それを一人で返り討ちにしたっていうのか?」

 

「いえ、それが……。」

 

と言って構成員の男は一枚の紙を差し出す。それを受け取った男は、中身を見て驚愕する。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

 

「ボスが壊れた!……いや、元から人格は壊れてたけど。」

 

「シャラップ!」

 

「ギャアァァァァ!」

 

うっかり失言した男を、ボスと呼ばれた男は切り捨てる。ここが圏内ではなかったら死んでいたところだ。

 

「とにかく、あいつら攻略組をなんとかしないと俺達が自由に活動できないのがわかった。」

 

「とりあえず、真っ先に、押さえるのは、軍曹か?」

 

「いいや、情報によると約1名が攻略組を離れているらしい。狙うならそいつだ。」

 

ボスは渡された紙を破り捨てる。先程まで笑っていた棺桶は、泣き出しそうな表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

「『月夜の黒猫団』?」

 

「それが俺たちのギルドの名前です。キリト様!」

 

「キリト様!?」

 

結局、攻略のコツ(タスの動きを元にアルタが考えた、全く新しいシステム外スキルである。)を一から教えたキリト達は、まだ自己紹介もしていなかったなと思い出し、現在に至る。

 

「それで、次はどうすればいいのですか?キリト大人。」

 

「キリト大人!?……とりあえず今日はここまでだ。明日以降も教えて欲しいことがあったら、攻略組のアルタってやつに聞けばいい。」

 

「分かりましたキリト閣下。」

 

「キリト閣下!?ちょっといい響きかも知れない。」

 

「ありがとうございましたキリト提督。」

 

「提督!?」

 

最後までわけのわからない呼び方をしつつも、帰っていく月夜の黒猫団。その姿が完全に見えなくなった頃、そいつらは現れた。

 

「チミがキリト=クンか?ちょっとツラ貸せや。」

 

「お断りします。」

 

アフロの変なおっさんが話しかけてきたが、キリトは全く相手にしない。

 

「YOU、状況理解してる?どう見ても拒否権はないでしょ?」

 

「ドドドドドドドドドイヤッフゥーーーッ!!」

 

「ウオゥ!?」

 

本日2度目の急上昇。しかし今回は落下せずに空中歩行に態勢に入り、そのまま街の方向に走り去っていく。

 

「ボス、追いかけましょう!……ってボス!?」

 

「」「:@;pぉきじゅhygtfrですぁq」

 

「またボスが壊れた!」

 

本日2度目の精神崩壊。本当にこんなギルドで大丈夫なんだろうか不安になってきた団員たちであった。

 

 

 

 

 

タスとアルタは迷宮区を抜け、ボス部屋にたどり着いた。ボスが咆哮を上げ、戦闘が開始されると、タスは真っ先に駆け寄って一撃を与える。

 

「ミリオン」「スライ」「スープ」「ロケット」「逆風の」「熱線放射」「電束」「ミサイル」「プラズマ」「幻魔」「雑霊」「爆砕」「金剛」「跳弾」「神速」「ダーク」「電磁放射」「電撃」「曲射」「陽子」「ロケット」「落雷」「ジャイアント」「ロコ」「集中」「稲妻」「グリフィス」「ローリン」「三」「濁流」「清流」「タイガー」「短勁」「スカイ」「ライジング」「ロザリオ」「塔」「三龍」「羅刹」「十字」「散水」

 

タスとアルタが交互に攻撃を繰り出していき、ボスは一瞬にしてそのHPゲージを残り僅かにする。なお、これらの技名は全てただの掛け声である。使用しているスキルではない。

 

「……すなわち『剣』。」

 

止めにタスが剣を一振り。タスとアルタの容赦ない連撃により、わずか10分でボス攻略完了。

 

 




没ネタ21

ラフコフ構成員「俺のレッドプレイヤーランキング、上げさせてもらうぜ。」

???「待ていぃ!」

ラフコフ構成員「!?」

???「あらゆる事態において、その事態を収拾するための行動は何にでも一つ。その事態を研究し対処法を学んぶことで、最後には明確な終わりが来る。人それを『攻略』という。」

ラフコフ構成員「だ、誰だ!?」

アルタ「貴様に名乗る名前はない!」


没ネタ22

タス「……新武器ゲット。」

キリト「新武器?」

タス「……うん、これ。」

そこにあったのは、足を掴まれながらも直立不動の姿勢を保っているアルタだった。

キリト「人は装備するものだったのか。」


没ネタ23

アルタ「SAOにも飛び道具が欲しい。」

キリト「っ『デッドスパイク』」

アルタ「飛ばない飛び道具さんは要らない。」


没ネタ24

アルタ「体術スキル最後のスキル、使ってみるか。」

アルタの体がスキル発動時の光に包まれる。そのまま勢いよく飛び上がったところで目の前にウィンドウが表示される。

『SHOUT NOW』

アルタ「究極ゥゥゥ!ゲシュペンストォォォ!キィィィィィィィィィィィィッッッッック!!」

キリト「ナーヴギアが壊れそうだ!」

アルタ「ボルテッカァァァァァァァァァァァァァ!!」

キリト「今度は完全に壊れたぞ!」
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