ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた   作:無玄

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今回は賛否両論になるかもしれません。



第11話

「えーそれでは、第1回プレイヤー交流会を開会する。」

 

「「「ワアアアァァァァァァァ!」」」

 

「「「サー、イエッサー」」」

 

いよいよ開かれたプレイヤー交流会、提案者であるアルタが壇上に立って話をする。ちなみに後者の返事はアルタによってしごかれたプレイヤーの返事である。会場にはアインクラッドにいる全プレイヤーの内80%以上のプレイヤーが集まっている。

 

「以上!あとは好きにしてくれ。」

 

そう言って壇を下り、どこかへ姿を消すアルタ。

 

「おい!そんなんでいいのかよ!」

 

攻略組でも中堅層のプレイヤーでもないプレイヤーから一言。

 

「仕方ないだろ、あまり話を長くすると……。」

 

(……イライライライラ)

 

目つき鋭く歯軋りまでして、まるで『私はこの世界すべてが嫌いなんだ』というような表情を浮かべるタス。その様子を見た先ほどのプレイヤーは一瞬本気でビビり、椅子から落ちそうになった。

 

「お前さん、攻略組の連中と話すのは初めてか?なら教えておいてやる。」

 

横からおっさんプレイヤーが乱入する。

 

「上のプレイヤー達の間では常識でな、彼女を怒らせてはいけない。彼女の邪魔をしてはいけない。彼女と敵対してはいけない。ってのがあるんだよ。」

 

「一体どんな存在なんですか!?」

 

「タスさんだよ。」

 

「タスさんだな。」

 

「タスさんですよ。」

 

プレイヤーからの問いに対して、まるでそれが世界の真理であるかのように全員の口から殆ど同じ答えが返される。それは1+1の問いに対する答えのように。

 

 

 

 

 

「zzzzzz」

 

先日のラフコフ襲撃以降全く睡眠をとっていないアルタは、挨拶も終わったということで宿屋の自室に戻って爆睡していた。

 

「zzzzzz」

 

起きる気配は全くなく、おそらくこのままパーティーが終わるまで寝続けるつもりなのだろう。

 

「zzzzzz」

 

今回に限って、アルタが限界まで動いていたことが致命的なミスとなってしまうのだった。

 

 

 

 

 

その頃、キリトは月夜の黒猫団のメンバーと話をしていた。

 

「と、これが攻略組の空気だ。」

 

「タスサンマジコワイデス」

 

「タスサンマジヤバイデス」

 

先程のタスの威圧(?)による余波は、こんなところにも影響を及ぼしていた。

 

「あのタスって子は一体?」

 

「俺達のエースというか切り札というかそんな感じだ。ツッコミは入れるだけ無駄だ。」

 

「そ、そうか。」

 

もう完全に諦めたような表情を浮かべるキリトの様子を見て、月夜の黒猫団の面々は心の中で『色々あったんだな』と悟ってしまった。

 

「キリト君!」

 

そんな空気の中、アスナがキリトを呼びに来た。

 

「どうしたアスナ?」

 

「ポーションが切れちゃったの。担当のアルタさんはどこかに消えちゃうし、タスちゃんもいつの間にかいなくなってるし。」

 

「確かアルタは部屋で寝るって言って帰っていったぞ。」

 

「本当に?」

 

キリトの言葉を聞いて考え込むアスナ。

 

「ならキリト君、ちょっとポーションを買ってきて。在庫がないのは普通のポーションだからNPCショップに行けば買えると思うし、コルも後でアルタさんに請求できると思うから。」

 

「わかった。」

 

キリトは頷くと、黒猫団の面々に「急用ができた」と告げる。

 

「なんだか忙しそうだな、俺たちも手伝おうか?」

 

黒猫団のリーダーであるケイタが手伝うと言ってきた。

 

「それはありがたいけど、良いのか?」

 

「なぁに、色々と教えてもらったお礼みたいなものだ。」

 

それだけ言うと、まさに黒猫のように俊敏に街に散らばって行った。

 

 

 

 

 

(キリト様キリト様キリト様ああキリト様。)

 

サチは今、頭の中がキリトの事でいっぱいだった。

 

(あの人は何だろう?彼女?恋人?だとしたら挨拶しておかなければ。)

 

それは恋愛というよりも、忠誠・盲信に近い感情であった。

 

 

 

 

 

「ボス!やめてください。」

 

「無茶ですよ、あんな大量のプレイヤーがいる中でPKなんて。」

 

「シャラップ!前回あいつらにどんな目に合わされたと思っているんだ。」

 

相変わらず例の路地裏でヒソヒソと話すラフィン・コフィンの面々。

 

「第一あそこは圏内ですよ?PKなんてできるわけないじゃないですか。」

 

「No、あそこでの目的は殺すことじゃないんだぜ。」

 

プーはあの場でPKすることの目的を話す。

 

「人間は武器を向けられりゃ恐怖する。ああやって楽しそうに集まっているところで俺達が武器を振り回してみろよ?下層プレイヤーの連中はパニックになってすぐ逃げ出すぜ?」

 

「そのうち、何人かは、圏外へ、逃げるかも知れない。」

 

「そういうことだ。圏外に出たやつは今までろくに戦おうとしなかった奴だ。多分死ぬだろ?」

 

「さすがボス!俺たちじゃ思いつかないことを平然と考えつく。そこにシビれる!あこがれるゥ!」

 

「でも、またあの『軍曹』や『妖精』に邪魔されたら?」

 

「そのへんは考えてあるぜ、ホレ。」

 

「情報によると軍曹は今、かなり疲れがたまってて爆睡中らしいっす。寝込みを襲う……ってわけではないですけど、鬼の居ぬ間の洗濯という言葉もありますし、行動するなら今だと思いまっす。」

 

「万が一フェアリーちゃんが出てきても、コイツが居ればなんとかなるだろうサ。じゃあ行くぜ!」

 

果たして落ち目のラフィン・コフィンの作戦はうまくいくのだろうか……。ちなみに『妖精』とは言うまでもなくタスのことである。

 

 

 

 

 

「と、買い物しようと街まで出かけたらそんな会話が聞こえてきたんです。」

 

サチがキリトに報告する。

 

「またあいつらか……。」

 

頭を抱えるキリト。

 

「先手を打とう。」

 

と言ってキリトはディアベルを呼び出してある事を依頼する。それを聞いたディアベルは一瞬驚いたが、すぐにいつもの表情に戻り、早速楽しそうに準備に取り掛かった。

 

 

 

 

 

1時間ほど経って、ラフィン・コフィンはパーティー会場に向かって移動していた。

 

「ボス!この先が会場です。案の定妖精が仁王立ちしてます。」

 

「よし、準備はいいかクニセット君?」

 

「クナイドだってば。フッ!」

 

クナイドと呼ばれた見た目9歳くらいの少年は、ダガーを抜きながらタスに向かって飛びかかる。

 

「……遅いよ。」

 

タスはその一撃を剣で受け止めると同時に弾き返してクナイドの体勢を崩そうとする。それに対してクナイドは思いっきり後ろに飛び退き、綺麗に着地する。

 

「お嬢ちゃん、先に失礼しますぜ。」

 

その間にプーや他のラフコフメンバーは、会場内に侵入する。

 

「よそ見はダメよん。」

 

変幻自在にダガーを操る。腕を鞭のようにしならせて斬撃を繰り出しながら、搦手として蹴りなどを混ぜてくる。タスはそれを一つ一つ受け流し、たまに反撃を繰り出してる。

 

「どうしたのん?お得意の乱数調整やら変態機動やらを使っては?」

 

「………………。」

 

タスはウィンドウ開閉を繰り返して乱数を調整、得意の変態起動『空中移動』を用いてクナイドの背後を取る。

 

「残念でしたねん。」

 

その時、タスの行動が『ズレ』た。そのままバーチカル・スクエアを当てようとした腕が、タス自身の明確なキャンセルによって止められる。

 

「……!?」

 

「ニヒヒ、言っておいてなんだけど、僕の前には乱数調整も変態機動も無意味なのDEATH✩」

 

再度飛びかかってくるクナイド。相変わらず先の読めない行動パターンに、苦戦を強いられるタス。

 

「ここが圏内なのが悔やまれるなぁ……。」

 

タス、かなりのピンチである。

 

「それにしても、意外だねぇ……。攻略組最強のプレイヤーであるタスさんが、乱数調整と変態機動を封じられた程度でここまで弱体化するなんて。」

 

 

 

 

 

「着きましたぜ、ボス。」

 

とうとう会場に到着したラフィン・コフィン。そこで彼らが見たものは。

 

「へぶっ!」

 

「ちょっ!」

 

「やめ!」

 

投擲ナイフやピックの雨。まるでこちらが来ることを見越していたかのように、正確にこちらに飛んでくる。

 

「チッ!だがダメージを受けているわけじゃない。しかも向こうは投擲アイテムを消費してる。このまま踏ん張れば俺達の目的は……。」

 

しかし20分経っても一向に止まる気配がない。

 

「もうダメだぁ!」

 

この状況にパニックになって逃げ出すメンバーが出てくる。

 

「オイ!?お前らがパニックになってどうするんだ?」

 

「リーダー、ここは一度、撤退するべき。」

 

「Oh!?またしても獲物を前に下がるってのか!?」

 

ぶつくさ呟きながら撤退するプー。その表情は苛立ちと屈辱によって真っ赤に染まっていた。

 

 

 

 

 

「20分か、そろそろ中も地獄と化している頃かな?」

 

「………………。」

 

タスとクナイドは打ち合う。

 

「クケケ、オメ~さんもそろそろ観念した方がい~んじゃないの~?」

 

「……そろそろだね。」

 

タスのつぶやきを聞いたクナイドは、勝利を確信する。しかし、その余裕も次の出来事で完全に吹っ飛んでしまった。

 

「助けてくれー!」

 

「もう嫌だ!」

 

ラフコフのメンバーが次々と会場から出てくる。それも何かから逃げるように。

 

「おいおい、まさか何かあったのかい?」

 

クナイドはその逃げる人ごみの中にプーを発見する。

 

「うえぇ!?ボスまで?うそーん、仕方ないからこの勝負はおあずけだぜ✩じゃ~な。」

 

と言ってクナイドはすぐにプーと一緒に逃げる。

 

「……危なかった。」

 

周りに誰もいないことを確認し、座り込むタス。

 

「……もしここが圏外だったら、負けてた。」

 

膝を抱え、一人落ち込む。

 

「……乱数があまり意味を成さないから対人戦は苦手。」

 

タスの呟きを聞く者は一人もいなかった。

 

 

 

 

 

「危なかったな。」

 

会場内で事後処理として残っていたキリトは、ディアベルに話しかける。

 

「いきなり殺人ギルドが来てるから投げナイフとピックを用意できるだけ用意してくれなんて無茶もいいところだよ。しかもそれを全プレイヤーに一斉に投げさせるなんて。」

 

「時間がなかったんだよ、アルタならもっとうまい策を考えたんだろうけど。」

 

壇上には『一斉的当て大会!PK集団を追い払え!』と書かれた紙が堂々と貼られていた。

 

「タスが乱数調整してくれたから、全部綺麗にヒットしてたな。」

 

本来投擲にはブレが生じて命中率が下がるが、タスの乱数調整によりブレを無視。その結果、ラフコフは作戦通り撤退した。

 

「何はともあれ、パーティーはこれでお開きだな。」

 

「いろんな意味でいい時間だった。」

 

後に、このプレイヤー交流会は月一で開催されることになるのだが、その度にラフィン・コフィンがこの場所を襲撃し追い払われることになる。

 

 

 

 

 

その頃アルタは……。

 

「zzzzzz」

 

まだ寝ていた。

 

 




変な新キャラ登場、そしてまさかのタスさんの敗北。こいつの名前の意味は……わかるかな?


先日、タキシード仮面のガチャポンを見かけました。なにあれ怖い。


没ネタ29

キリト「攻略組の人気プレイヤーランキングの結果が出ました。アインクラッドで生活している全ての人たちが投票したということもあって、かなりの票数が期待できます。」

アルタ「で?結局誰が何位なんだ?」

エギル「チラッ(おい、お前言えよ。)」

キリト「総統閣下、それなんですが……。」

クライン「全部タスさんが票を持って行った結果、1位タスさんで他全員2位という事態に……。」

アルタ「……この中でタスに投票した奴は出て行け。」

ガラーン

アルタ「誰も残ってねぇ。」


没ネタ30

タス「アイン県クラッド市、ここにある問題を抱えた一軒のお宅がありました。そんなお宅が抱える問題、それは周りを森で囲まれ、開放感が足りない雰囲気と小さな子供がいるのに所々に危険が潜む決して安らぎの空間とは言えない狭い部屋。そんな悩みを解決すべく、一人の匠が立ち上がりました。少ない予算でどのようなリフォームを行うのか、いま匠の挑戦が始まります。」

アルタ(匠)「まず、改築中の仮住まいとして祭壇を用意します。次にクリーパーを用意します。はいボーン!」

キリト「なんということ(をしてくれたの)でしょう。」

アスナ「私たちの家が……。」

アルタ「リア充は爆発しやがれ(泣)。」

ユイ「パパもママも心が真っ黒になってます。」


没ネタ31

豹虫「気をつけな、旦那の動きはTASに読まれてるぜ。」チートON

ヒースクリフ「!?」


没ネタ32

アルタ「ホンダラヘンダラドガビガフンダ、ホンダラヘンダラドガビガフン!」

キリト「また新しい儀式を始めやがった。」

タス「行け、ウゴクサル。」

ウゴクサル「かきむしっちゃる!サルビームじゃ!」

キリト「もうゲームが違うなんて言わない。」







現在、色々と悩んでいます。この作品にシリアスやら恋愛要素やらなんて入れていいものか……?


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