ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた   作:無玄

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文章がおかしなことになってますが、ご容赦ください。





第3話

「第2層に着いたぞ。」

 

第1層の迷宮区を突破し、攻略に参加したメンバーは雪崩込むように第2層への扉に入っていった。

 

「主街区まではここから少し歩くことになる。ボス戦後で疲労もあるだろうが街に着くまで我慢してくれ。」

 

「ボス戦が終わった直後で悪いが、一つだけ確認させてくれないか?」

 

全員が第2層に到着したことを確認したディアベルがアルタに話しかける。

 

「何だ?」

 

「いや、今回君はあのボスの武器を破壊していただろう?それで何か特別なボーナスなんて物はないのかと思ってね。」

 

「ああ……。」

 

アルタはアイテム欄を確認する。そこには『アクセルソード』という武器が入っていた。

 

「……何か妙なものが入ってるな。メッセージが出ていたか記憶がはっきりしないが、あのボスのドロップ品であることは間違いないな。」

 

「どんなものか見せてもらっても?」

 

アルタはアクセルソードをオブジェクト化する。

 

「STR要求値が半端じゃないな……。こんなのどうやって装備するんだよ。」

 

「不思議な武器だね……。直線的な片刃の剣、峰の方に……穴?」

 

「おまけに柄の部分にチャリのブレーキレバーみたいなのが付いてる。一体何なんだ?」

 

怪訝そうな顔をしながらアクセルソードをストレージにしまう。

 

「もしかして、ブースターじゃないのかな?」

 

「え?唯一王?」

 

「違う違う、刀身に推進力をつけることで威力を高めた武器なのではないかと……。」

 

この予想が合っているとすれば恐らく専用のスキルがあるのだろう。そういうことならあの非常に高いSTR要求値も納得がいく。もっと上の層でスキルを手に入れることで使えるようになるのか……。

 

「しかし……ファンタジー系なこのゲームにそんな機械的な武器があるとは思えないんだがな……。」

 

アルタはこの武器の存在に疑問を抱く。

 

「まぁ、考えていても仕方ないか……。そろそろ出発しよう。」

 

アルタ達攻略組は第2層主街区『ウルバス』に向けて行軍を開始した。

 

 

 

 

 

「………………。」

 

タスは第2層への扉が開けられた瞬間、短距離走の選手もびっくりなスピードで、その扉に飛び込んだ。勿論、他のプレイヤーが扉に入る前にである。他のプレイヤーが呆然とする中、第2層の大地を駆け出していた。……後ろ向きに。

 

「………………。」

 

正確には後ろに向かってジャンプしているような形で移動しているのである。その動きはありえないほど早い。しかも着地の瞬間に地面を最小限の動きで蹴っているので、周囲から見ればホバリングしているように見える。

 

「あれが攻略組の動きだと!?じゃあ俺はなんだ!?」

 

こちらに視線を向けながら去っていく少女。その姿を見た他のプレイヤーはこう思った……。

 

「「「まぁ、タスさんだしな。」」」

 

そんなプレイヤー達を取り残して一人、大地を(後ろ向きに)駆け抜けるタス。誰よりも早く主街区『ウルバス』に到着する。

 

「……まずは。」

 

呟きながら転移門を解放する。ここまでかかった時間はわずか52秒。

 

「……さて。」

 

他のプレイヤーが来るまでどんなに早くても1分はかかるだろうと考えたタスは、真っ先に道具屋に飛び込み、ポーションを5個程買って街を飛び出していく。目的は勿論、彼らをパーティに入れる為だ。

 

 

 

 

 

「キリト?」

 

アルタは先頭を歩いていたキリトに声をかけた。

 

「……ん?アルタか……何か用?」

 

キリトは考え事をしていたようで、一瞬遅れて返事をする。

 

「いや、何かを真剣に考えていたようだったからな。」

 

ああ……と返事をするキリト。

 

「実はさっきのタスの動きについて考えていたんだ。」

 

「ああ成程。」

 

「あの動きは一見奇妙なだけに見えるけど移動速度は尋常じゃなかった。恐らくゲームシステムの関係であの動きが一番移動速度が早いんだろうけど、実際俺たちにも可能なのかどうか……。」

 

キリトがブツブツと小言で語り始める。仕方がないのでアルタは……。

 

「こんな感じか?……うお!?」

 

実際にタスの動きを真似してみた。しかし、動きの制御の難しさに一瞬倒れそうになる。

 

「あぶね……いくら何でも俺には無理だ。こんな変態機動、特殊な訓練を受けてない限り出来ないよ。」

 

早い話がヒールがアイスピックの靴で、ヒールのみを地面につけながらアスファルトの道路を後ろ向きにジャンプして移動するような感じである。

 

「そうか……。」

 

などと会話していたところで、いきなり進行方向……『ウルバス』の方から後ろ向きの人影がこちらにやって来ていた。

 

「ん?」

 

何かと思って見ていると、急にアルタの腕が掴まれ引きずられるように連れ去られていった。

 

「うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「アルタァァァァァァ!!」

 

アルタが連れ去られ、キリトは一人取り残される。

 

「悲鳴が上がっていたけどどうかしたの?」

 

後ろの方からアスナがやってきて声をかけられる。

 

「アルタがタスに連れ去られた。」

 

「え!?タスちゃんが?大丈夫なの?」

 

心配そうな表情で聞いてくる。それに対しキリトは……。

 

「心配だからちょっと行ってくる。」

 

「待って、私も行く。」

 

2人は後ろのプレイヤー達に列を抜けることを説明し、攫われたアルタを探しに行くことにした。

 

 

 

 

 

「グハァ!」

 

地面に放り投げられたアルタは呻き声を上げる。あたりに岩山が見えるところから、結構遠くまで拉致られたようだ。しかも放り投げられた時の衝撃で、HPバーが1割ほど減っている。

 

「イタタ……どういうつもりだよタス。」

 

「……ちょっと手伝って欲しい。」

 

ポーションを渡しながら頭を下げるタス。

 

「はぁ……具体的には何を?」

 

ため息をつきながら尋ねるアルタ。

 

「……今からあるクエストをクリアして。」

 

「それに何の得がある?」

 

「……エクストラスキル。」

 

タスの思いもよらぬ発言に、一瞬アルタの思考が止まった。エクストラスキル……特殊な条件を満たすことで習得できるスキルのことだ。

 

「……良いだろう。」(キリッ)

 

アルタとて人の子、感情もあれば欲もある。エクストラスキルと聞いたタスは目の色を変えて立ち上がり、お互いがっちり握手する。そこへ……。

 

「おーいアルター。」

 

アルタを追ってキリトとアスナがやってきた。

 

「あ!タスちゃん!」

 

「………………。」

 

アルタとタスの姿を確認したキリト達は、2人の元へやってくる。

 

「しかし何でまたアルタを連れ去ったりしたんだ?」

 

「……クエストをクリアしてもらいたかったから。」

 

「クエスト?」

 

キリトが首をかしげて聞く。

 

「何でもエクストラスキルが貰えるんだとさ。」

 

「……マジで?」

 

先ほどのアルタと同じく、目の色を変えて食いつくキリト。悲しいかな人の性。

 

「それで、どんな内容なんだ?」

 

「……素手で岩を割る。」

 

またしても思考がストップする。素手で岩を割るなどどう考えても超人の特訓だ。相当武術の訓練をしていないと……。

 

「意外と簡単じゃね?」

 

「「え?」」

 

アルタの発言に驚くキリトとアスナ。

 

「いや、簡単だろ?実際やったことあるしさ。瓦20枚割るよりは楽だと思うんだがね……。」

 

「実際?……あのさ、もしかしてアルタって何か武術でもやってたのか?」

 

恐る恐る尋ねるキリト。

 

「ああ、剣道空手合気道、その他にも色々とな。」

 

「そ、そうか……。」

 

「とりあえずやってみよう。」

 

タス、アルタ、キリト、アスナの4名は、タスに連れられ件のクエストの場所に向かうことになった。

 

 

 

 

 

ドンッ!

 

「はい終わり。」

 

アルタは涼しい顔……ただし、その顔には証としての落書きが描かれている。ちなみに模様はキャプテンハーロックといえば理解していただけるだろうか?……で岩を割ってしまった。しかも綺麗に真っ二つに。一撃で。

 

「嘘!?」

 

そんな光景を見て驚くキリト達。まさか本当にやってのけるなど考えていなかったのだろう。

 

「で?これを俺にさせて何をしたかったんだ?」

 

「……体術スキルが手に入ったから用は済んだ。」

 

「「「は?」」」

 

タスの発言に驚く3人。ということはタスもあの岩を割ったというのだろうか?

 

「……実はこのクエストには抜け道がある。他プレイヤーが岩を割ると同時に自分も殴っていれば、クリアとみなされる。」

 

「「なんじゃそりゃああぁぁぁぁ!」」

 

アルタとキリトの絶叫が周囲に響き渡る。

 

「……私一人では割るのに19回殴らないといけない。だからアルタに頼んだ。」

 

「はぁ……本当に……。」

 

「ねぇキリト君?」

 

不意にキリトはアスナに声をかけられる。キリトは嫌な予感を感じながらアスナに尋ねる。

 

「な、何か?」

 

「私も体術スキル欲しいんだけど?」

 

「……はい……解りました。」

 

この後、3日かけて岩を割るために修行するキリトの姿があったそうな……。師匠(クエストの依頼主)から顔に落書きされていた状態で修行していたのは言うまでもない。

 

 

 







転移門の一件は、プログレッシブ原作ではキリト一人で全部やってくれましたが、折角TASさんがいるので……。

次回、作者のお気に入りキャラが登場。まぁ……わかるよね?

以下没ネタ



没ネタ1

ディアベル「俺達は~(中略)~そうだろ?皆!」

???「でもそれって根本的な解決にはなりませんよね?」

ディアベル「アトリーム人は帰れ!」


没ネタ2

キバオウ「何や?タスの奴がボス部屋の壁に埋まっとるで?」

タス「……デバッグモード探してる。」

アルタ「なるべく普通に戦え。」


没ネタ3

ボス部屋の扉が開く。

タス「……あ。」

アルタ「どうした?」

タス「……ボス部屋の乱数は固定だ。」orz

アルタ「調整の意味無かったのか……。」


没ネタ4

ボスの攻撃パターンが未知のものへと変化し、戦意を喪失するプレイヤーが増え始めた。

アルタ「戦える人数は?」

ディアベル「今のところ33人です。」

アルタ「向こうは?」

ディアベル「ボスも含めて残り4体。」

アルタ「33-4か……。」

キバオウ「なんでや!?阪神関係ないやろ。」



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