ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた   作:無玄

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都合により遅れました。申し訳ありません。


なんでこんなに口調が面倒な奴が多いんだろうなー……まぁ、アルゴは可愛いから許しますが。

今回、アルタが人力TASの片鱗を見せます(多分)。




第4話

「い、いらっしゃいませ。」

 

現在タスは武器強化のため、とある鍛冶屋の露店に来ていた。目的は新しく手に入れた武器……といってもアニールブレードだが……を強化するためだ。

 

「……これを限界まで一気に強化して欲しい。素材は必要最低限揃えてある。」

 

「あ、す、すみません。他の方の予約があるので少々お時間を頂けますか?」

 

「……わかった。」

 

何故か困ったように眉をひそめていう店主に、タスは少しイラッとしたような表情を浮かべて答える。もっともその微妙な表情の変化は、彼女と付き合いのの長い人物にしか分からないようなものだったが。

 

「…………。」(イライライライラ)

 

なんとなく物々しい雰囲気を出しながら露店のそばに置いてあった椅子に腰掛けているタス。店の周囲の気温が3℃程上がっているような気がする。店主はその空気をモロに感じ、冷や汗をダラダラ流していた。無論、周りの人間はそこに近づこうとしない。

 

「あれ?」

 

そんな空気を破るかのように誰かが露店に近づいてくる。……店主はなぜか自らを救ってくれる神を求めるような目で近づいてきた人物を見た。

 

「タスちゃんじゃない!」

 

アスナだった。ついでにキリトもいる。

 

「……あ、久しぶり。」

 

「本当にね。タスちゃんも武器の強化?」

 

「……うん。」(コクリ)

 

頷きながら答えるタス。その表情はどこか嬉しそうだ。……先程までの雰囲気が消え、気温も正常に戻った。店主もなぜか嬉しそうな顔をしている。

 

「あれ?アルタは居ないのか?」

 

「……アルタは『鼠』のところに行ってる。」

 

「おk把握。」

 

『鼠』とはベータテストの頃から有名な情報屋のことである。その顔にネズミのヒゲのようなフェイスペイントを入れていることからその名が付けられた。ちなみにヒゲの理由は秘密らしい。

 

「い、いらっしゃいませ。お買い物ですか?それともメンテですか?」

 

店先で盛り上がっているところに水を差すかのように店主が要件を聞いてくる。

 

「ウインドフルーレ+4の強化をお願いします。種類は正確さ(アキュラシー)、素材持ち込みで。」

 

アスナが答えると、店主は先ほどタスが強化を依頼した時よりも困ったような顔をする。

 

「そ、素材の数は?」

 

「上限までです。」

 

「わ、わかりました。でも、すみませんが他の方の予約があるので暫くお待ちいただけますか?」

 

結局、アスナの分も含めて先ほどの1.8倍くらいとなったイライラオーラを、予約の仕事が終わるまで浴び続けることになった店主であった。尚、その店主の目には涙が浮かんでいたという。

 

 

 

 

 

「で、何か知らんが俺達は忍者に追いかけられている。と。」

 

「余裕っぽいこと言ってる場合じゃないダロ!?」

 

「具体的には忍者として完成するのに必要な体術スキルを習得できるクエストの情報を売らない『鼠』ことアルゴに対して、情報の独占だとブチギレた忍者(未完成)の二人が実力行使に出た。そこに、偶々情報を買いに来ていた俺が巻き込まれる形で現在に至る。と。」

 

「説明乙。でも情報屋も真っ青な完璧な説明をこんな場面で披露する理由がどこにあるっていうンダ。」

 

意外に余裕そうなやり取りをしつつ逃げ続ける二人。ぶっちゃけ余裕なのだろう。というより……。

 

「人を抱き抱えたまま後ろ向きに物凄いスピードで走るってどれだけダヨ!?しかも今まで感じたことないような浮遊感に酔っちまって吐いちまいそうダヨ。」

 

例のタスの動きを完璧に模倣しつつ、トンデモスピードで街中を逃げ続ける。ちなみにこの動き、1層ボス攻略の後に何回か練習していたら出来るようになったらしい。ついでに言えば昨日キリトもマスターしたらしい。

 

「ああ、知り合いに規格外な奴がいてね。……いや、ゲーム内なんだから規格内の範囲なんだろうが……とにかくそいつから学んだ。」

 

アルタは自分がしている動きを抱えているアルゴに説明するが、アルゴは吐き気をこらえるのに集中していて聞いている様子はない。とかなんとかやっているうちに忍者たちを完全に撒くことに成功したようで、追ってくる忍者の姿は消えていた。そのことを確認したアルタは抱き抱えていたアルゴをゆっくりと下ろす。

 

「うぅ……気分が悪いナ……。」

 

「大丈夫か?ポーションでも飲むか?」

 

そもそも体力回復アイテムが乗り物酔いに効果があるのか解らないが、アルゴは渡されたポーションを飲み干す。数分後、完全に回復したアルゴは

 

「なんとか楽にはなったナ。ありがとうヨ。助けてくれた礼に何でも情報を一つだけタダでやるヨ。」

 

「それじゃあお言葉に甘えて……。」

 

アルタはこの前ドロップした武器、アクセルソードを取り出す。

 

「この剣について情報はないか?」

 

「見たこと無い剣だナ。少なくともオイラのところに情報はないヨ。」

 

そうかと呟きながらアルタは剣をしまう。

 

「それなら何か面白い話はないのか?」

 

「そーだナ……最近話題になってるのは神の左手を持つ少女の話だナ。」

 

「……ちなみにどんな話だ?」

 

「なんでも常にその左手は光っていて、さっきのアルタみたいに後ろ向きに走り回ったり、レアアイテムを大量にドロップさせたりするらしいんだヨ。」

 

話を聞いたアルタは頭を抱える。その脳裏に浮かぶのはあの少女の姿。

 

「ほ、他に何かないのか?……そうだ!第2層のボスの情報はないか?」

 

「第2層のボス?いや、今のところはベータテストの時以上の情報はないヨ。」

 

「それでもいい、俺はベータテストの時第2層のボス攻略には参加してなかったからな。」

 

ちょっとした事情により、アルタはベータテストの際、一部のボス攻略に参加できなかった。故に他の攻略組ベータテスターと違い、一部のボスの情報が抜けていたりする。

 

「第2層のボスは『ナト・ザ・カーネルトーラス』と『バラン・ザ・ジェネラルトーラス』だナ。見た目はトーラスの名の通り、ミノタウロスダ。」

 

「2匹居るのか?」

 

「そうダ、正確には将軍(ジェネラル)の方がボスだナ。大佐(カーネル)の方は1層のセンチネルと同じ扱いダ。但し強さはセンチネルよりも遥かに強いゾ。」

 

「ボスの特徴は?」

 

「一番大きいのは行動阻害(デバフ)ダ。1層ボスは良心的でせいぜい行動遅延(ディレイ)だったガ、2層のボスは行動不能(スタン)のデバフ付きスキル『ナミング・インパクト』を使ってくるわけダ。」

 

「デバフか……確かに厄介だな。」

 

スタンは3秒間全ての行動が出来なくなるデバフだ。一見、3秒などという数字は軽いものに聞こえる。しかし、ボス戦ではそうはいかない。全ての行動が出来ないということは回避も防御も出来なくなるということだ。当然その状態で攻撃を受ければ、HPを大きく減らすことになってしまい、場合によってはそのままHPがゼロになってしまうこともあるのだ。

 

「これだけなら可愛いものサ、そいつの真の恐ろしさは麻痺(パラライズ)ダ。」

 

スタン状態で更にデバフ付き攻撃を食らうと麻痺状態に陥ってしまう。コチラは10分間効果が続き、利き手以外がほぼ動かせなくなってしまう効果を持っている。当然、安全地帯まで逃げることは不可能で、更に唯一動かせる利き手も早く動かせるわけではない。回復手段は現状ポーションのみ。

 

「喰らったら死ぬ。と考えてよさそうだな。」

 

「出せる情報はこれくらいカ。」

 

「ありがとう。参考になった。」

 

アルタはアルゴに礼を言うと、ウインドウを開いてタス達の現在地を確認する。

 

「ウルバス東広場はたしか鍛冶屋だったかが店を開いてた場所だな。しかも全員集まってるのか……まぁ一旦戻るとしますか。」

 

「ちょっと待ってくれヨ。」

 

立ち去ろうとした瞬間。アルゴに声をかけられる。

 

「最後にとっておきの情報をやるヨ。」

 

アルゴは小さな声で、ある事を呟いた。それを聞いたアルタはニヤリと笑みを浮かべる。

 

「そうか。じゃあまたな、アルゴ。」

 

「またナー。」

 

アルタはタス達のいる広場に向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

店主が先に予約していたという客からの依頼を片付け、タスの強化依頼の通りアニールブレードの強化試行上限数である8回を全て成功で終わらせた後、その事件は起こった。

 

カァン カァン カァン

 

武器強化のために剣を叩く音がする。リズミカルで気持ちの良い音だ。これはアスナの依頼で、ウインドフルーレを+5にするための強化だ。

 

カァン カァン カァン

 

ソードアートオンラインに於いて、武器強化のプロセスは非常に単純だ。炉を強化モードにして素材を放り込み、武器を熱する。そしてそれを別の台……鉄床の上に置いて鍛冶用のハンマーで10回殴るだけ。

 

カァン カァン カァン

 

規定の回数殴れば結果が出る。勿論、その結果が必ずいい結果とは限らない。失敗することだってある。失敗の結果はランダムだが、最も悪い結果とされるのが強化レベルが下がることだ。そして、ソードアートオンラインの世界では、武器消滅といった結果は絶対にない。そう……。

 

カァン

 

無い。……アスナが強化を依頼したウインドフルーレが、一片の欠片も残さず完全に消滅してしまった。

 

「………………。」

 

激しく驚いたような表情を浮かべる店主。それをつまらなそうな目で見ているタス。いきなり自分の武器が消滅したことでアスナが、ベータには無かった強化失敗による武器消滅でキリトがそれぞれ驚き……。

 

「えっと……これはどういう状況だ?」

 

丁度やって来たアルタが、その微妙な空気に困惑した。




没ネタは没ネタで継続しようか迷っています。というか、多分します。


没ネタ5

ディアベル「新しく攻略組に入ることになったプレイヤーだ。」

東方不敗「ふん、未熟な連中よ。」

くろがね五人衆「「「「「…………」」」」」

衝撃のアルベルト「十傑集をなぁめるなァァァァァァァァァァ。」

素晴らしきヒィッツカラルド「ラストアタックボーナスが欲しいか?ただし、真っ二つだぞ。」パチン!

キリト「変な奴がいるぞ!」


没ネタ6

タス「君、アルタって名なのかい?」

アルタ「?……ッ!?」

ズキュウウウン

キリト「や……やったッ!!さすがタス!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

タス「初めての相手はキリトではないッ!このタスだッ!」

キリト「え!?相手俺?」


没ネタ7

ディアベル「新しい仲間を紹介する。」

ダークフレイムマスター(以下DFM)「よろしく。」

キリト「うわ……。」

アスナ「なんか……。」

タス「……名前が痛い。」

アルタ「グ……古傷が……。」

キリト「お前、元中二病だったのかよ!」


没ネタ8

アルタ「DFMがユニークスキルをマスターしたってよ。」

キリト「本当か!?」

その日、ユニークスキル『黒歴史』とそのスキルの情報が解禁された。その内容はとても痛い内容で……。

ヒースクリフ「恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ!」ガンガンガンガンジタバタジタバタ

設定した本人(考案者)は悶えて暴れまわっていた。
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