ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた   作:無玄

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原作の都合上、ちょいとシリアス多めで行かせていただきます。※ただし、没ネタは自重しない。

やっぱり文がおかしいような……。話を急展開させすぎたような……。



第5話

「ふむ。」

 

近くのNPCレストランに移動し、大体の事情を聞き終えたアルタは右手にコーヒーカップを持ち、左手を額に当てて考える。

 

「武器の強化をした。その武器の強化回数はまだ残っていた。しかし武器が消失した。と?確かに不思議な話だな。」

 

「ああ、鍛冶屋の話では以前もこんなことがあったらしい。だから、ソードアートオンライン自体の仕様が変化して、強化失敗のペナルティに武器消失が……。」

 

「その鍛冶屋の詐欺だな。」

 

アルタはコーヒーを飲みながら断言する。

 

「根拠は?」

 

「二人共、武器消失の話題。これまでに聞いたことあるか?」

 

アルタはキリトとアスナにスプーンを向け、それぞれに尋ねる。

 

「俺は無いな。一時期はあるかもしれないって噂になったけど、結局何事もなかったように過ぎ去っていったしな。」

 

「私も。」

 

「そうすると、少なくともソードアートオンラインが始まってから今まで、武器消失は起こっていないことになる。もし起こっていたとしたら、鼠が情報を売ってくるなり、例のガイドブックに載せるなりするだろう。」

 

それに……と付け足し、今度はタスにスプーンを向けて尋ねる。

 

「横で乱数調整してたんだろ?」

 

「……うん。アスナの強化は間違いなく成功したはず。そういう乱数を引いたから。」

 

アルタの問いにこくりと頷きながら答える。

 

「にも関わらず武器は砕けた。もう確定だろう?」

 

「そうね……でも、そうだとしたらどうすればいいの?」

 

アスナは悩むように顔を俯かせる。

 

「さあ?方法はいくらでもある。目的に応じてね。……さて、俺が力を貸せるのはここまでだ。悪いけどちょっと約束があってね。何かあったらキリトにでも尋ねればいい。武器を取り戻す方法は知っているはずだ。」

 

「俺が?」

 

「そう、ヒントはまだあの武器は所有者が変わっていないということだ。」

 

「あ、おいアルタ。」

 

キリトが呼び止めようとするが、アルタはコーヒーを飲み干すと、そのまま店を出て行こうとする。が、扉の前で一度立ち止まり、キリト達に最後の確認をする。

 

「それで、その鍛冶屋の店主の名前は?」

 

「ああ……『ネズハ』……『Nezha』だ。」

 

その名前を聞いたアルタは目を細める。しかしそれも一瞬のことで、そのまま店を出ていってしまう。

 

「ネズハ……ね。また随分とマニアックな名前を付けたもんだ。……となると。」

 

その呟きは、約一名を除いて誰の耳にも届かなかった。

 

 

 

 

 

「それで、キリト君。ウインドフルーレを取り戻す方法を知ってるような事を言っていたけど?」

 

「あ、ああ。といってもここじゃダメだ。まずは適当な宿を見つけるぞ、そこで教える。」

 

「……言い回しが変態っぽい。」

 

「え!?」

 

タスの呟きにより、宿屋に着くまでアスナから10分程冷たい視線を向けられ続けることになるキリトであった。

 

 

 

 

 

「まずはウインドウを開いてストレージタブに移動。次にセッティングボタン、サーチボタン、マニピュレートストレージってボタンを押して。」

 

「えっと……こう?」

 

キリトに指示された通りにボタンを押していくアスナ。

 

「そう、それだ。『コンプリートリィ・オール・アイテム・オブジェクタイズ』を押して。」

 

「えい!」

 

アスナがそのボタンを押した瞬間。アスナのストレージのアイテムの名前が全て消え……。

 

ガランゴトンドスンガチャンチャリーンボサットスッバサッパサリフワフワ

 

奇妙な音が鳴り響いた。

 

「随分量が多いな……しかもこれ殆ど下着じゃ……。」

 

「キャァァァァァァァッ!!」

 

アスナが悲鳴を上げる。

 

「え?ちょっとアスナさん?そんな物(ウインドフルーレ)取り出しt……ギャアアアアアアッ!!」ドガッバキッメキッドヒャアゴスゴスゴスブッピガン

 

悲鳴、奇妙な音が再度鳴り響いた。

 

「……アスナってこんな下着着るんだ。」

 

「それ以上は言わないでぇぇ。」

 

若干涙目のアスナ、ボロボロのキリト、それも横から見ているタス。結局、ウインドフルーレは戻ってきたが、キリトの心は先程のウインドフルーレよりもバラバラに砕けそうになっていた。

 

(もしかして、アルタが来なかったのってこの展開を予想していたからじゃ……。)

 

 

 

 

 

その頃、アルタは例の鍛冶屋のところに来ていた。

 

「失礼、コイツの強化をお願いしたい。」

 

アルタはアニールブレード+7を店主……ネズハの前に置く。このアニールブレードは今は使っていない、いわば非常用の武器だ。

 

「強化ですね、素材は……。」

 

慣れたやり取り、素材を確認し、強化の種類を選び、コルを渡す。それだけの単純な作業。

 

カン カン カン カン カン カン カン カン カン カン

 

その結果は……やはり、砕けた。

 

「す、すみません。」

 

「ああ、構わない。それよりも一ついいかな?」

 

「え?」

 

アルタは彼の左手を掴み、露店の下に敷かれたカーペットを捲る。

 

「なぜ君はこんな隠すようにしてウインドウを操作しているんだい?」

 

「あ、ああ……。」

 

「しかもご丁寧にクイックチェンジのMod……どういうことか説明してもらえるかな?『ナタク』君?」

 

クイックチェンジ……スキルModの一つで、簡単に言うと武器変更の手順を簡略化するためのものだ。本来装備変更には、ウインドウを開いて装備フィギュアの左右どちらかの手をタップし、オプションから装備変更を選択して更に目的の武器を選択、OKボタンを押す。という手順が必要になる。しかし、このModを取得するとウインドウを開いてショートカットを押すだけの簡単なお仕事になる。

 

「……本当に、申し訳ありません。」

 

鍛冶屋ネズハは、全てを受け入れるかのような表情で全てを語り始めた。

 

「こんな事をするようになった切欠は、とある男との出会いでした。その人が言ったんです。『クールな稼ぎ方があるぜ』って。」

 

「その男の名前や特徴は?」

 

「名前は分かりません。顔も雨合羽のようなフードを被っててよく見えませんでしたから。ただ、喋り方が妙な感じの人としか……。」

 

「そうか……。」

 

「それで、他にも妙なことがありまして……その人はこの詐欺の方法を僕達に教えた後、すぐに居なくなったんです。」

 

「すぐに?……ちょっと待て、お前今僕『達』と言ったか?」

 

思いがけない言葉に驚くアルタ。

 

「はい、僕の所属しているギルド『レジェンド・ブレイブス』の人達と一緒に聞きました。」

 

レジェンド・ブレイブス、最近力をつけてきているギルドの一つで、メンバーの名前が全員神話や伝承等で有名な名前という、変わったギルドだ。

 

「FNC判定のせいで僕はギルドの中でもみんなの足を引っ張ることしかできなかったんです。」

 

FNC判定、フルダイブ・ノン・コンフォーミング判定。ナーヴギアのようなフルダイブ機器は本来非常にデリケートなモノだ。なぜなら脳からの電気信号を受ける……つまり脳と直接繋がっているのに等しい。そんな中、希にFNC判定を出される人間が存在する。軽いものではせいぜい五感の一部に障害が出る程度だが、深刻なものではダイブそのものが不可能というケースもある。

 

「僕の場合は視力に異常が出まして、完全に見えないわけではないんですが、距離感を掴むのはかなり難しい状態です。」

 

デスゲームと化したソードアートオンラインにおいて、距離感というものは非常に重要だ。攻撃を当てるのにも、攻撃を避けるのにも必要だからだ。

 

「最初は投剣スキルを極めて、戦闘職になろうとしました。でも、投げるアイテムには限りがあって……。」

 

投剣スキルは投げナイフやピック等で攻撃を行うソードアートオンラインでは数少ない遠距離攻撃用のスキルだ。確かにそれならば距離感に関係なく戦えるだろう。だが、アイテムが尽きてしまえば残りはその辺に落ちている石ころぐらいしか、投げるものはなくなる。

 

「結局、熟練度が50を越えたあたりで諦めることにしたんです。そのことをメンバーに言った時は険悪な空気になりました。誰かが僕をはじまりの街に置いていこうと言い出すのを待っているかのように。そんな時です。さっき言った人に出会ったのは。後は知っての通りです。」

 

「そうか……。」

 

「僕は決めていました。誰かが詐欺に気づいたら死んで罪を償おうって……だから。」

 

アルタに掴まれた左腕に力を込めて振り解こうとする。しかしアルタはそれを許さず、逆にネズハを組み伏せた。

 

「悪いが、自殺はNGだ。それよりアンタ、罪を償う気はあるのか?」

 

「……はい。どんな事でもする覚悟です。」

 

 

 

「なら、こいつを貸してやるよ。」

 

アルタはウインドウを操作し、彼の手持ちのコル全て……具体的には180万コル……をネズハに渡した。

 

「その金でこれまで詐欺のカモにしたプレイヤーに詫びに行くぞ。もちろん土下座してだ。」

 

「そんな……受け取れません。」

 

「いいから行くぞ。それと、あくまで貸すだけ。ちゃんと後で利子付けて返してもらうぞ。もっとも、利子は金じゃないけどね。安心してくれ、俺達にとって君という存在の価値は大きい。なぜなら……。」

 

 

 

 

 

 

 

「すみませんでした。」

 

「申し訳ありませんでした。」

 

ネズハは今まで詐欺を働いたプレイヤー達に謝罪して回った。その間の彼は、まるで死者のような瞳をしていた。そして……。

 

「タス、後は頼んだ。」

 

「……了解。」

 

後日、タスの乱数調整によってフル強化したレア武器が、賠償という形で詐欺の被害者全員に配布された。余談ではあるがこの一件の結果、殆ど全ての戦闘職プレイヤーの武器が現状最強の状態に揃ったことは言うまでもない。さらに余談ではあるがタスの乱数調整によって、詐欺に遭った後に死亡したプレイヤーの数はゼロに抑えられていたことは別のお話である。

 

 

 





没ネタ9

ネズハ「貴様のせいで一体どれだけのmobが犠牲になったと思っているんだ。」

アルタ「聞きたいかね?昨日までの時点で99822匹だ。」

ネズハ「貴……貴様!」

キリト「加藤機関五番隊隊長でもナタクのファクターでもないよ!」


没ネタ10

キリト「全アイテムオブジェクト化、ゴー!」

相良宗介「了解した。」

ドスッゴトッゴトリゴトガチャンガチャリガチャパラパラパラパラ←大量の銃や弾丸等

相良宗介「要求には従ったぞ。」

キリト「どこに入ってたんだよ!」


没ネタ11

茅場「私は茅場あk

タス「えい!」無を使用

システムアナウンス「ゲームはクリアされました。」

茅場「え!?」


没ネタ12

キリト「う~~トイレトイレ」(今、トイレを求めて全力疾走している僕はゲームが趣味のごく一般的な男の子。強いて違うところを上げるとすれば、男に興味があるってとこかナ──名前は桐ヶ谷和人。)

キリト(そんなわけで帰り道にある、公園のトイレにやって来たのだ。)

キリト(ふと見るとベンチに三人の若い男達が座っていた。)

キリト(ウホッ!いい男達……。)

キリト(そう思っていると、突然その男達は僕の見ている前でツナギのホックをはずし始めたのだ!)

アルタ&エギル&クライン「「「や ら な い か ?」」」

つづく・・・かな?
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