ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた 作:無玄
いざという時(スランプの時)頼りになるネタキャラを登場させました。あまりに評価が悪い時は修正します。
強化詐欺事件から2日ほど経って、攻略プレイヤーの面々はアルタによって召集をかけられた。そろそろ第2層ボス攻略に踏み切ってもいい時期だと判断したためだ。ただし、タスは居ない。本人曰くボス攻略に参加はするが会議には出れないとのことだ。
「えー今回は攻略会議の前に、皆さんに紹介したい人物が居ます。」
唐突に切り出すディアベル。その横には長槍を背負った小柄な……少年?が居た。
「ばしゃときれぼし!あじゃどう!」
奇妙な挨拶をしてくるその少年は、アルタの前にやってくると……。
「ありがとうございましたしんでしまった!」
「いや、何言ってるのかわからない。」
「おっと、では冗談はここまでにして。」チートOFF
急に喋り方が普通に戻った。なんだこいつ……キャラ作りか?などと真剣に考えているアルタ。その間に少年はメンバー全員の前に移動する。
「僕は豹虫、よろしくっす。」
「「「よろしくー。」」」
訓練されたかのように声を揃えて返事をする一同。
「挨拶は済んだか?じゃあそろそろ会議を始めるぞ!」
考えるのもほどほどにして会議を進行させる。
「まず今回のボスについてだが、実はこの第2層のボスについては一切知らん。一応鼠から情報を貰ったが、細かいことはよくわからない。そこで……キリト!」
「ああ。」
アルタに指名されたキリトが前に出てくる。
「では説明させてもらいます。今回のボスはバラン・ザ・ジェネラルトーラス、厄介なデバフ持ちの…………。」
キリトがボスの大まかな特徴を説明し、他の元ベータテスターが細かい所を補足する形で会議が続けられた。スタンの時はどうするのか、麻痺に陥った場合はどうするのか、壁役攻撃役の割り振り、アルタの策はないのか等が話し合われた。チーム分けはそれぞれのパーティにベータ出身者と正式新参組がバランス良く分けられ、出来上がったレイドが3:3:3:1の比率で分担された。この組み合わせはアルタが考えた一つの策で、要は比率3のレイドが順番にタゲを取り、大佐→将軍→空き(立て直し)→大佐……のローテーションで戦えるようにしたものだ。余った比率1のレイドは常に将軍に張り付き削る、ボス専門部隊というわけだ。この大胆な戦法を可能にしたのは、タスの乱数調整で行われた限界強化武器の量産による戦力の安定化と、同じく乱数調整によるタゲの指定である。
「結論から言うとナミング・インパクトのモーションを見たらすぐに回避出来るように、無理な攻撃や行動は一切するなということ、万が一麻痺に陥った場合にすぐ対処できるよう周りのカバーを忘れないこと、武器を落とした場合はすぐに拾わずに安全を確かめてから拾うことってところか。」
「そうだな、特に重要なのは麻痺状態の対処法だ。周りからのカバーがなければまず死ぬだろうから。」
「うむ、だがそれも……。」
「あくまでベータテストの時の事……だからな。」
「一番の懸念はベータテストの時から何が変わっているのか……だな。1層の時もあったし今回も何かしらの変更があると思ってよさそうだ。」
「それについて現時点では予測を立てる事しかできないだろう……だが何もしないよりはマシだ。」
「そうだな。で、そのところどうなんだ?リーダー。」
椅子に座って考え込んでいたアルタに視線が向けられる。
「考えられる範囲で挙げていくと……まずボスのデバフが変更になっている可能性があるな。」
「というと?」
「持っている武器を奪われるスナッチやら視界を奪うフラッシュなんかを使ってくる可能性もあるってことだ。まぁこの可能性は低いと思うが。」
「その根拠は?」
「ミノタウロスに武器奪ってくるイメージがあるか?ミノタウロスが全身、あるいは体の一部を光らせてくると思うか?」
「確かに、納得だ。」
一般的なイメージのミノタウロスといえば斧やハンマーや棍棒等を振り回す、言っては悪いが脳筋的なイメージが強い。そんな敵が搦手を使ってくるかどうかは、怪しいものがある。
「一応対策としては前者の場合武器を複数用意しておくとかか?後者の場合は目を瞑って頑張るしかないかな?」
「次に考えられるのはボスの数が増えることか?」
「大佐、将軍ときたらさらにその上が居てもおかしくないだろ?総帥とか皇帝とかさ。」
「成程、また納得。」
「最悪トーラス四天王なんてことにもなりかねないからな、これは可能性がそこそこ高い。」
「数が増えると言ってもパターンがある。初めから増えている場合、HPを減らすと増援として現れる場合、一定時間経過で現れる場合……他にもいくつかありそうだ。」
「増援のパターンやったらアイテムも温存せなアカンな。持久戦になるとキツイで。」
「持久戦では精神的疲労が溜まる分こちらが不利だ。」
「他には一度倒しても復活するとか1層と同じように攻撃パターン変更とかも考えられる。とにかく最後まで気を引き締めることが重要だ。特に完全に想定外のことが起こった場合は……。」
「撤退も視野に入れるべきだな。」
「いざという時はすぐに撤退できるように、俺が最前線……比率1のレイドにいるようにした。戦闘時に前なら撤退時は後ろになるからね。」
「リーダー自ら最前線とか……あなたはどこの第六天魔王ですか?」
「ただの一般人ですが何か?」
「「「「「お前のような一般人がいるか!」」」」」
「それだけのチームワークがあるんだったら逝けそうだな。」
「おい、字が違うぞ。」
「おおぅ!?」
「一先ず今日の会議はこれで終わりかな?細かいところは各自で話し合って、必要ならメッセージを飛ばしてくれ。では解散!」
何はともあれ決戦は2日後。全員が気を引き締めて調整(乱数に非ず)とレベリングに向かおうとしていた。
一方、その頃タスはとある場所でレベリングをしていた。現段階でタスのレベルは27で、他の攻略プレイヤーのレベル平均が15前後であることからするとかなりの差がついている。無論これにはわけがあり……。
シャッシャッシャッシャッ
乱数調整で経験値が多く貰えるレアmob(要はメタルス○イム)を片っ端から狩っているからだ。ちなみにアルタのレベルは25目前、キリトが22でキバオウとディアベルが20、エギルとアスナが19程。
「……今日は一日中狩ってよ。」
ただひたすらに剣を振り、ウィンドウを開閉する作業を続けるタス。完璧に洗練されたその動きは、ある種の美しさを感じさせる。ただでさえ平均レベルとの差が10以上あるのに、今日一日で更に差がつくことになるのは別のお話。
「……ふぅ。」
3時間程経過し、レベルも30という区切りのいい所まで来たところで、休憩にしようと乱数調整によるエンカウントをやめたところで、タスはあることに気がついた。
「……ん?」
スキル欄に見たことのない文字が書き込まれていた。
「……これは?」
書かれていた文字は……。
「……ま、いっか。」
「うーん 攻略会議は いいぞ。」チートON
(あ、また話し方が戻った。)
「アルタ、今日これからレベリング行くけど一緒に行くか?」
「よし、じゃあどっちが早く着くか競争?と行こうか。」
そう言ってキリトと並ぶアルタ。もちろん目的地までの最短ルートは背中側である。
「よーい」
「「ドンッ!」」
後ろ向きに思いっきり飛び出すアルタとキリト。3秒後には二人の姿は見えなくなっていた。その様子を見ていた豹虫は呟く。
「スピード感与えちゃったかな。」
「着いた!俺の勝ちだな。あとでコーヒー奢れよ。」
「くそ!あと2歩だったのに。」
結果は僅差でアルタの勝ち。やはりこの走り方に関しては一日の長がある。
「と、いっても先客がいるみたいだがな。」
「先客?」
アルタの言葉に首をかしげるキリト。
「……随分早かったね。」
「タス!」
木の陰からタスが現れる。攻略会議に姿を見せなかったのはここでレベリングしていたからなのかと納得するキリト。
「……アルタに聞きたいことがある。」
「俺に?」
思わず聞き返すアルタ。それはそうだ、タスが他人に質問することなど非常に珍しい。
「……今のレベルは?」
「24だけど?」
「……今日中に30まで上げて、今すぐ。ついでにキリトも!」
「え?ちょ……うわっ!」
「アルタ!」
いつぞやのようにタスによって連れ去られるアルタとそれを追いかけるキリト。
「ちょ、一体何だってんだ!?」
しかし、アルタを引っ張るタスの姿には前回のような丁寧さが見られず、どこか焦っているような余裕のなさが感じられた。
次回は戦闘回、第2層ボス攻略です!
没ネタ13
アルタ「この前中国を舞台にした物語の登場人物の名前のプレイヤーがいたんだ。」
豹虫「まさか!ソン・ウか!?」
アルタ「こいつ……頭がΩNDしてやがる。」
没ネタ14
アルタ「1(アイン)」
タス「2(ドゥーエ)」
アスナ「3(トロワ)」
キリト「4(フォー)」
ヒースクリフ「5(ご)」
豹虫「000000000000000000」
没ネタ15
タス「……お邪魔します。」
キバオウ「うわ!どっから出てくるんや!?」
アスナ「いくら何でも壁を突き破って入ってくるのはおかしいわよ?」
アルタ「え!?普通じゃないの?」
没ネタ16
キバオウ「あかん時間がない!この剣
タス「…………。」コクリ
ギギギギギギギギギギ←修理 カカカカカカカカカカン←強化
キバオウ「戻ったで……ってなおすってそういう意味やない!しかも最大強化されとる!」
アルタ「タス……なおすってのは仕舞うって意味だ。」