ソードアートオンラインにTASさん(らしきもの)をぶち込んでみた 作:無玄
タスさんの休日:第1話 『上に落ちる変態』
ボス攻略も一段落し、時間が開いたある日のことである。タスが突然いつものメンバー+α(アルタ、キリト、アスナ、エギル、ディアベル)を集めたのである。面白いものを見つけたらしい。あのタスが言う面白いものとは何なのか興味をそそられた5人は、1層ボス攻略の際に会議を行ったあの場所に集合した。
「……それじゃ行くよ。」
タスは武器を構えて足を踏み出す。そして、走るようなモーションを取りながら体を小刻みに震わせる。イメージ的には非常口の標識に描かれたあのポーズに近い。
「……このまま右足だけを動かさないで跳ぶ。」
そのままジャンプし、再び先ほどのポーズに戻る。すると……。
「……これで空を飛べる。」
まるで重力のベクトルが変わったかのように空を飛び続けるタス。まるで上に落ちているようだ。
「なんというか、相変わらず無茶苦茶な動きだね。」
「よし!やってみるか。」
「そしてその結論に行き着くお前もおかしいと思うぞ。」
ディアベルが感想を漏らし、アルタは立ち上がって先程のタスの動きを真似しようとする。そして、そんなアルタの行動にツッコミを入れるエギル。
「えーっとこうだったかな?……うおぅ!?これはまた面白い感覚だな。」
「なんでそんな簡単に出来てるんだよ!」
あっという間にマスターしたアルタ。リアルでは決して出来ない空中歩行という経験に、若干テンションが上がっているような気がする。
「ホッ!ホッ!ホッ!うーん……最高の気分だ。」
「……えい!」
訂正、気がするではなく実際そうだ。空中でタップダンスまでしている。タスに至っては空中でムーンウォークだ。
「あいつら本当に人間なのか?」
「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!」
「キリトォ!お前もかよォ!?」
タスとアルタが空中で踊っていたところにキリトが乱入する。非常口ポーズで上昇し、タス達に並んだところでフィギュアスケートのような動きで動き回る。
「おーい!」
空中で動き回っていたキリトは、綺麗にトリプルアクセルを決めながら下にいるアスナ達に声をかける。
「やらないのかー?」
「「「出来るかぁ!」」」
「出来るけど下スカートなんだから見えちゃうでしょう!」
「「「出来るんかい!」」」
キリトの発言に続いてアスナのセリフにに一同のツッコミが入る。
「……カットバックドロップターン。」
「VOBからの2弾QB!」
「シャインスパァァァァァァァァック!」
上の連中は気にした様子もなくリフボードの技やネクストのブースト、ペダルを踏むタイミングを合わせる必殺技を繰り出す。その後1時間程空中で変態機動大会が行われた。ちなみに、最終的に優勝したのはX-9ゴーストの動きを完璧に再現したタスであった。
タスさんの休日:第2話 『もしもタスさんがフルダイブの格ゲーをプレイしたら』
ジョインジョインタスゥデデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニーナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッフゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケンK.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーン
FATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ ウィーンタスゥ パーフェクト
「…………。」>∩(・ω・)∩<
タスさんの休日:第3話 『人力TAS』
「お願いです!乱数調整の仕方を教えてください。」
ボス攻略会議の最中、攻略組プレイヤーの一人がタスの前に来て土下座しながら頼み込む。
「……ウィンドウを開けばいい。」
「いや、方法はわかりますが、肝心の乱数がわからないとどうしようもないじゃないですか。」
「……そんなこと言われても。」
タスはいつもどおりの感情が分からなくなるような表情で考え込む。
「……それならアルタに聞いたほうがいいかも。」
「アルタさんですね、分かりました。」
実はアルタも乱数調整ができる。正確にはつい最近できるようになった。本人曰く『匂い』で分かるそうだ。ただしその方法はタスとは異なり、いきなり謎のお面をかぶり、謎の松明を持って謎の儀式を行う。その為攻略組の新入りたちの間では、攻略のことばかり考えていて頭がおかしくなったなどと言われている。もっとも、彼のことをよく知る者は『なんだ、いつものことか。』で済ますのだが。
「……私もあんな行動をしていたのかな?」
最近ちょっと思い悩んでいるタスであった。
タスさんの休日:第4話 『新人訓練』
タスを始めとする凄腕のプレイヤー達の噂は、今や知らないプレイヤーはいないレベルまで来ていた。その結果、攻略組に参加を希望してくるプレイヤーの数もかなり増えたのである。しかし、生半可な能力ではボスには勝てない。普通に生活するだけでも危険が潜むデスゲームの最前線は、気を抜いたらすぐ死んでしまう。そこでアルタは参加希望のプレイヤーを集め、レベリングを含めた訓練を行うことにした。
「俺が訓練教官のアルタである。話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に“サー”と言え。分かったか、ウジ虫ども!」
「「「サ、サー、イエッサー」」」
「ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか!」
「「「サー、イエッサー!」」」
「貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら……各人が兵器となる。戦争に祈りを捧げる死の司祭だ。その日まではウジ虫だ!地球上で最下等の生命体だ 。貴様らは人間ではない、両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!貴様らは厳しい俺を嫌う。だが憎めば、それだけ学ぶ。俺は厳しいが公平だ、ベータ差別は許さん。今まで臆病風に吹かれて引き込もっていた豚、実力もないのにここに挑んできた豚、デスゲームにとらわれて泣き叫んでいる少女を慰めるふりをして不埒な行為に及ぼうとした豚を、俺は見下さん。すべて平等に価値がない!俺の使命は役立たずを刈り取ることだ。愛する攻略組の害虫を!分かったか、ウジ虫ども! 」
「「「サー、イエッサー!」」」
「ふざけるな!大声を出せ!」
「「「サー、イエッサー!!」」」
「野武士面、名前は?」
「ク、クラインです、サー!」
「ふざけるな!本日より落武者と呼ぶ。いい名前だろ、気に入ったか?」
「サー、イエッサー!」
「さて、本当ならば貴様らを今すぐ地獄に叩き込んでやりたいところだが、今は時間がない。だからといって油断するような奴がいたら頭が死ぬほど○○○○するまでシゴいてやる!ケツの穴でミルクを飲むようになるまでシゴき倒す!さぁ訓練だ!全員まずはあの山まで全力で走れ!もたもたするな!少しでも遅れた奴はじっくりかわいがってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやる!さっさと立て!隠れて○○かいてみろ ○○切り落として○○流し込むぞ。」
「「「サー、イエッサー!」」」
全員全力で山道を駆け上がっていく。なお、エンカウントについてはこっそりタスが乱数を調整しているので問題はない。4時間程ぶっ通しで走り続けた後、様々な訓練を行っていく。
「パパの○○がシーツのシミになり、ママの○○○に残ったカスがお前たちだ!」
「このお○○○豚め!ぶっ殺されたいか!?」
「カマを掘るだけ掘って、相手の○○かきを手伝う外交儀礼もないやつめ。きっちり見張るぞ!」
限界で倒れそうになる者を見つけると容赦なく罵声を浴びせて心を折り、逃げ出した者には餞別としてアクセルソードの熱い一撃をくれてやる。そんなこんなで一週間が過ぎた……。
「今日でお前達はウジ虫を卒業する。が、その前に確認しておこう!お前達の目的はなんだ?」
「「「殺す!殺す!殺す!殺す!」」」
「お前達が殺すのは?」
「「「茅場!茅場!茅場!茅場!」」」
「その通り!俺達をこんな地獄に叩き落としたあのクソッタレな○○野郎を殺すのだ!」
「「「サー!イエッサー!!」」」
「ちょっとやり過ぎたかな?」
「……正直、これはない。」
その後、アルタは攻略組新人の間で『アルタマン軍曹』と呼ばれることとなる。その訓練を受けた者は文字通り人が変わり、自らの死を恐れず死地へと向かう屈強な戦士となっていった。
ビクッ!
「何だ?急に悪寒が……。」
どこかの血盟騎士団団長は人知れず震えていたそうな。
次回はプログレッシブをキング・クリムゾンして無印原作に入っていきます。