BLEACH 〜Higher Than That Moon〜   作:虹捜索隊

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第9話 Bleach my horrow soul

 

 

 

「涅め、我々の物を奪うなど舐めた真似を、、、。」

 

 

「いいだろう。私の実験体の力を見せてやる。」

 

 

麓源(ろくげん)!シャズ!明日だ!瀞霊廷に攻め込む!」

 

「おい、熱くなんなよ。冷静になれ。」

 

「私は至って冷静だ!」

 

 

「分かりやすいよなぁ?麓源。熱くなったらすぐ口調が変わる。」

 

ドミノは隣の少年に話を振る。

 

「え、えぇ、、、」

 

尊敬する父だが、確かにすぐ熱くなるところは玉に瑕だった。

 

 

ドミノは何かを探すように辺りを見回している。

 

「シュリーカーの奴はどこに行きやがったんだ?」

 

 

「いない奴のことなどいい!この私の10000の実験体を持ってすれば奴の穴など簡単に埋められる!」

 

「だけどこいつら虚だろ?理性もクソもあったこっちゃない。」

 

「私の命令を聞くようにプログラムされている。問題ない。」

 

依然として仙波の語気は鋭いままだ。

 

「落ち着けって。」

 

「落ち着いているわ!」

 

 

仙波は自身の息子の方に向き直った。

 

「麓源、更木の居場所を見ろ!」

 

「は、はい!」

 

 

麓源は備品棚を探ってみるが、あるはずの装置が見当たらない。

 

「父上ありません、、、」

 

 

「なんだと!?」

 

「なんのために更木と交戦したと思っているんだ!」

 

「わざわざ危険を冒してまで、逆骨に行って血を採取したんだぞ!?」

 

「これでは奴の居場所が分からんではないか!」

 

 

「もしやこれも涅が、、、?巫山戯た真似を!」

 

 

 

 

 

 

〜十二番隊隊舎〜

 

 

「本当に巫山戯ているヨ。2日も動けないとはもどかしい。」

 

マユリが使った肉飛沫というものは、以前は1週間は動けなかったが、研究によって2日にまで短縮することに成功していた。

 

「マユリ様、お体はいかがですか!!」

 

「声が大きいヨ!見て分からんかネ!」

 

マユリは培養液の中にいた。

そして未だ毛細血管が体を形作っている程までしか回復していなかった。

 

 

()()も完成までまでもうあと一息だというのに、、、」

 

 

 

 

 

〜一番隊隊舎〜

 

 

「いや〜悪いねぇ。どうもまた逆骨に大量の虚が出現して、それが刀を持ってさらに矢を放つって言うんで調べてきてもらえないかな?」

 

 

「大きな戦闘になる可能性もあるから、部隊運用で頼むよ。」

 

 

「またかいな。またあいつらやろ?もうええっちゅうねん。」

 

「桃、部隊員に伝達頼むわぁ。」

 

「はい!」

 

雛森は瞬歩でその場を後にする。

 

「難儀なやっちゃで、ほんま。」

 

 

 

 

〜浦原商店地下〜

 

 

「一護の虚の力がなくなったのは本当か?」

 

 

「ええ。完全にとまではいきませんが、あと2、3日ほどで1%ほどの力しか残らないでしょう。」

 

 

一護は岩の上で斬月()()と対話をしていた。

 

 

 

 

 

ビルの側面に立つ一護。

 

そしてその先にはサングラスをかけた長髪の男が立っていた。

 

「一護。」

 

 

「おっさん。」

 

 

 

「虚の力が弱まっている。」

 

「ああ。分かってる。」

 

 

 

「奴はあっちにいる。おまえに会いたくないようだ。一護。」

 

滅却師の斬月はそう言い残し蒸発するように姿を隠した。

 

 

一護はビルの側面を歩き、ビルからビルへと飛び移る。

 

 

一つ先のビルの端に《白い自分》が腰をかけていた。

 

 

「おい。」

 

一護がもう一人の自分に声をかける。

 

 

「おう相棒、やっと俺から解放されるわけだな。」

 

「こっちもせいせいするってもんだぜ。」

 

 

膝を立て腰かける虚の斬月は、立てた膝に手を置きうつむいた。

 

「結局おまえを完璧に引き摺り下ろすことはできなかったのが心残りだがな。」

 

 

 

「一瞬引き摺り下ろしたろ。石田にまで攻撃しやがって。」

 

2人はウルキオラと戦った時のことを思い出す。

 

 

「そうだったな。」

 

 

一護は虚の斬月の隣に腰をかけた。

 

「おれは、、、最初はお前に呑み込まれないように必死だった。」

 

虚の力を抑え込むため仮面の軍勢(ヴァイザード)と共に修行をした日々。

 

 

「破面と戦ってる最中も。」

 

 

「お前はおれの中にある《異物》だと思ってた。」

 

 

「けど、親父の話を聞いてわかったんだ。」

 

自分のルーツを知り、それが異物ではないことを心で感じた。

 

 

 

「お前もおれだって。」「お前もおれだって。」

 

 

「被せてくんじゃねぇよ。」

 

 

「おれは生まれた時からお前だからな。」

 

ホワイトという虚から黒崎真咲を通して虚の力が一護に受け継がれた。

 

しかし、ホワイトとしての人格ではなく、黒崎一護の一部として一護と共に新たに生まれた。

 

 

 

「おいおい、なんだ?湿っぽい話でもしに来たのか?」

 

 

「相棒、お別れの前にちょっと付き合えよ。」

 

 

「さっき心残りがあるって言ったろ?」

 

「おれはまだ諦めちゃいねぇ。」

 

 

「あぁ、そうだな。」

 

 

一護が穏やかに微笑むと、空から黒と白の斬魄刀が降ってくる。

 

そして2人の背後で刀が地面に刺さる音が静かに響く。

 

2人はゆっくりと立ち上がりビルに刺さった斬魄刀を抜き構えた。

 

 

「いくぜ、相棒。」

 

 

 

そして2人の刃は交差する。

 

 

 

 

「じゃあな、、、。」

 

 

 

 

 

 

斬魄刀との対話を終えた一護は岩の上で立ち上がる。

 

 

「一護、、、。」

 

岩から下を見下ろすと三つの人影があった。

 

「親父、浦原さん、ルキア。」

 

 

「話は済んだか、、、?」

 

「あぁ。もう大丈夫だ。」

 

 

そこに凛とした女性の声が響く。

 

「喜助ーー!」

 

「あれぇ?どうしたんスか?夜一さん。」

 

 

夜一は柄にもなく、額に汗を浮かべ息を荒げたいた。

 

「仙波が攻めて来おったぞ!30分ほど前に連絡があった。青流門(しょうりゅうもん)の外で十一番隊と交戦しておる。相手はすごい数だそうじゃ!」

 

「ルキア!行こうぜ!あいつらを助けねぇと!」

 

「あぁ!」

 

 

 

 

 

青流門(しょうりゅうもん)

 

 

「おめえら負けんじゃねえぞ!!」

 

 

十一番隊は戦いとあらばすぐさま駆けつけ戦いに参加する。

今回もそうだった。

常に廷内各所をうろつき戦いを探しているため一番に駆けつけた。

 

しかし今回は隊長、副隊長、三席が不在のため戦力としては普段より格段に下がっていた。

 

 

「ぐぁぁぁ!」

 

隊士が次々と倒れていく。

 

「こいつら、、、滅却師の矢を、、、!」

 

その時あたりの虚が一斉に凍りついた。

 

「こ、これは、、、日番谷隊長!」

 

「十番隊も加勢する!」

 

 

 

 

 

白道門(はくとうもん)

 

 

「なんや青流門に敵や言われてこっち来てみれば、誰もおらんやないの。」

 

「読んどったやつまだ途中やったのに。」

 

全く異常のない青流門を確認して矢胴丸リサは早くも愚痴をこぼしていた。

 

「兕丹坊!この感じやったらあんた1人で行けるや、、、」

 

前に見える黒い霧。

 

「なんだあの霧は、、、?」

隊士も訝しそうにその霧を眺めている。

 

その霧はだんだんと白道門へと近づいてきていた。

 

 

「あれは霧やない、、、大量の虚や!!」

 

 

 

 

 

黒稜門(こくりょうもん)

 

 

「くそっ、こいつら、、、!多すぎる!!」

 

砕蜂を始めとする隠密機動が仙波の仕向けた虚と戦っていた。

 

「皆離れろ!!」

 

砕蜂の命令を聞くやすぐにその場から離れる。

 

皆、彼女がこれこら何をするのかわかっていたからだった。

 

 

「卍解、、、!!」

 

 

 

 

 

朱洼門(しゅわいもん)

 

 

「キリがないわい!」

 

射場はリーゼントを揺らしながら虚を一体ずつ斬っていく。

 

「皆連携を取れ!犠牲を出すな!」

 

 

 

 

〜一番対隊舎〜

 

 

「逆骨に平子隊長、更木隊長、朽木隊長、それと追加で六車隊長にローズくん。」

 

 

「各門にリサちゃん、日番谷くん、射場隊長、砕蜂隊長。」

 

 

「涅隊長は戦闘不能。」

 

 

「で、ルキアちゃんが現世。」

 

 

「あとは僕と虎徹隊長だけか。上手いこと分散したねぇ。」

 

 

「読みが正しければ、あそこに来るはずなんだけど。」

 

 

 

 

 

〜懺罪宮前〜

 

 

「本当に来た、、、」

 

「おいおい、敵いるじゃねえか。」

 

地下から出てきたシャズは仙波の言葉を思い出し愚痴をこぼしている。

 

 

「おめえは確か、四番隊隊長の虎徹勇音だったか?」

 

「ええ。隊長としてここであなたを止めます。」

 

 

(はし)れ、凍雲(いてぐも)!」

 

柄からは三本の刀が扇型に伸びている。

そして柄は氷の結晶を思わせた。

 

 

「そんな三つ又の刀で防げんのか?」

 

シャズが矢を放つと勇音は氷の盾を生成しその矢を防ぐ。

 

 

「成る程、、、」

 

「日番谷冬獅郎といい、朽木ルキアといい、隊長格は氷ばっかりだな。」

 

 

勇音は舞い散る氷塵を手で払いながら話し始めた。

 

「日番谷隊長は生成量、朽木さんは温度、そして私は、、」

 

 

「硬度です。」

 

 

氷の壁が猛スピードでシャズへ向かっていく。

 

「そしてその氷を自由自在に動かすことができます。」

 

 

氷の壁はシャズにぶつかり氷塵を舞い上げ霧となる。

 

 

 

 

 

〜技術開発局〜

 

 

「シャズが交戦を始めたか。京楽、読みが外れたな。」

 

 

「やぁ、待ってたよ。仙波逸ノ将。」

 

笠を深々とかぶった京楽が壁にもたれかかっていた。

 

 

「京楽春水、、、、なぜここへ?」

 

 

「流魂街で突如滅却師型の虚が大量に現れ、次は瀞霊廷の四門に敵襲。」

 

「これは明らかに戦力の分散だ。」

 

「戦力を外へ引き出し内からの急襲を思わせる。そして懺罪宮前の地下水道から尸魂街に入る。」

 

「君の配下がね。」

 

「僕も危うく騙されるところだったよ。けどよく考えたら地下道を使わなくても黒腔で来れるはずなんだ。」

 

「ということはこれらは陽動。狙う先といえば、、、」

 

 

「だから隊長格に必要以上に出てもらい、より君の策を盤石なようにしたんだよ。君を確実にここへ来させるために。」

 

「だがなぜあそこから出てくるとわかった?地下水道の出口は数え切れないほどあるはずだ。」

 

「あそこが一番戦いやすいし、目立つからだよ。」

 

「なんせ、君の狙いは陽動だからね。 」

 

 

ひとしきり京楽が説明すると、仙波は刀を抜いた。

 

「だからどうした?私の能力を忘れたわけではあるまい?」

 

 

「覚えてるよ。だからこそ総隊長である僕が来たんじゃないか。」

 

 

「君の卍解はもちろん、始解もやっかいだからねぇ。」

 

「あの時は彼がいたからなんとかなったけどさ。」

 

 

「藍染か。叛逆者を懐かしむとは悲しいよ。総隊長殿。」

 

「まぁお喋りはここまでにしようかな。」

 

京楽は静かに二本の斬魄刀を引き抜いた。

 

「花風紊れて花神啼き 天風紊れて天魔嗤う、花天狂骨。」

 

 

 

「遡れ、渺渺分岐(びょうびょうぶんき)

 

 

「仙波くん、対策済みだ」

 

「早速だけど、手加減はなしだよ。廻天不精独楽(かいてんぶしょうごま)!」

 

京楽が斬魄刀を振ると、何本もの大きな竜巻が仙波に迫る。

 

竜巻は仙波に直撃し、土煙や、小さなネジやボルトに包まれた。

 

煙が晴れていく。

 

 

「やはり広範囲の攻撃だと()()()()()()無理みたいだねぇ。」

 

仙波の左腕は血を流し、だらんとしている。

 

 

「始解では駄目だな、、、。」

 

仙波は自身の霊圧を上げていく。

 

 

 

「さぁ、ここからが問題だねぇ。」

 

 

 

「卍解、霊障隷属渺渺分岐(れいしょうれいぞくびょうびょうぶんき)

 

 

 

 

To be continued......

 

 

 

 

 

 

 

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