BLEACH 〜Higher Than That Moon〜   作:虹捜索隊

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Extra Ⅳ

 

 

「ここは、、、?うちの近所の河川敷、、、?それに、、、雨?」

 

 

そこに青い(もや)が現れる。

 

「あんたも融月か?」

 

「そうよ、一勇。」

 

 

その青い人型の靄は上空へと顔を上げた。

 

「あれは?」

 

「あなたの父から受け継いだ虚の力。そしてあの力も“融月”。」

 

上空に佇む白い(もや)は歪な霊圧を放ちながら吐き捨てた。

 

「一勇!俺はお前を引きずり降ろして、この世界の王になる!」

 

 

青い(もや)は水色の弓矢を霊子で構築させ、白い融月に向け矢を放つ。

 

「一勇、あの融月を屈服させて虚の力を手に入れるの。」

 

一勇は青い靄の手に構築された弓を見て目を見開く。

 

「それは、、、!滅却師の弓!?あんたは、、、滅却師の力なのか?」

 

「もしかしてお前ユーハバッハか!?」

 

青い靄は無言のまま顔を横に振っている。

 

「確かにあなたは幼いころ、滅却師の頭領であるユーハバッハの残滓に触れその身に宿した。」

 

「いえ、正確には霊圧の表面に纏っていた。」

 

「ユーハバッハはあなたの内側に、つまり融月の中に入ろうとした。」

 

「けど、あなたの知っている《黒の融月》、そして《灰色の融月》、《白の融月》、《緑の融月》、《橙色の融月》、《私》がそれを阻んでいた。」

 

「まぁ、あの白い融月はあなたを乗っ取るためにユーハバッハの侵入を阻んでいただけなんだけど。」

 

「つまりあなたの中の滅却師の力はユーハバッハではなく、私。」

 

痺れを切らせた白い融月は斬魄刀を振り上げる。

 

「ごちゃごちゃうるせぇ!いくぜ一勇!!月牙天衝!!」

 

白い融月は上空から一勇に向け白い月牙を放つ。

 

「野郎!月牙を!!」

 

迫りくる白い月牙の前に、青い融月が立ちはだかった。

 

「一勇!私の後ろに!!」

 

青い融月は、一勇を守るように両手を広げた。

 

「お、おい!!」

直撃だった。

あそこまでもろに攻撃をくらってしまっては無事であるはずがない。

 

「、、、!!」

 

白煙が晴れると、青い靄の体には青い色の線状模様が浮かび上がっていた。

 

青い靄は何事もなかったかのように、また弓を引き絞る。

 

「一勇、月牙を前に飛ばさず留めるイメージで放ってみなさい。」

 

一勇は訳もわからず、その言葉通り月牙を放つ。

すると、月牙の斬撃は三日月状に空中に留まった。

 

「斬魄刀を前に向けたまま後ろに引きなさい!」

 

一勇が斬魄刀を後ろに引くと、三日月状の斬撃から、引いた斬魄刀の鋒にかけて、霊圧の線が伸びる。

 

「そして思い切り突き出す!」

 

思い切り斬魄刀を突き出すと、霊圧の線は白い靄目掛けて放出された。

 

まるで滅却師の矢のように。

 

その霊圧の矢は白い靄の肩を掠めた。

 

「クソがっ、、、!」

 

白い靄は完璧に避けたつもりだったが、その速度に対応することができなかった。

 

「クソがよぉ!!!虚閃!」

 

放たれた虚閃は一直線に一勇へと向かっていく。

 

 

すると一勇はその虚閃に向かって飛び上がる。

 

「ちょっと!一勇!!」

 

青い靄は慌てたように一勇に手を伸ばした。

 

 

「なんだぁ?一勇!気でも狂ったか!?」

 

虚閃は一勇に直撃し、大爆発を起こす。

 

 

「ハハハハハ!!!!これで俺がこの世界の王だ!!」

 

爆煙が吹き飛ばされ、その渦中から霊圧の矢が何本も白い靄へと突き刺さった。

 

「あ?」

 

 

「こうすりゃお前が油断すると思ったよ!」

 

一勇の肌には青色の線状模様が浮かんでいる。

 

「俺の急所を射抜かなかったのは誉めといてやる。」

 

「もしここで俺を完全に射抜いていたら、滅却師の力で虚の俺は滅されていたからな。」

 

白い靄は頭の方から光となって蒸発していっている。

 

「仕方ねぇ、まだ今はお前の馬になっておいてやる。」

 

 

「俺を呼び出すときの解号は、、、、」

 

「忘れんな!隙を見せりゃ、いつでもお前を引きずり下ろすからな!」

 

 

一勇は青い靄の元へと戻る。

 

「一勇、彼との戦いを見てあなたには勇敢さがあるのが分かった。」

 

「けど、無茶と無謀なは違うことをしっかり覚えておいて。」

 

 

「あなたには《滅却師の力》を授ける。」

 

青い靄は一勇の手に触れると霊圧を注ぎ込んだ。

 

「これはあなたが無茶できる範囲を広げられる力よ。」

 

青い靄は両手で一勇の手を包み込む。

 

「一勇、自分を大切にね。」

 

「自分を大切に、、、?」

 

「自分を大切にするっていうのは《今日できることをやり逃さないこと》なの。」

 

「それを忘れないで。」

 

「《滅却師の力》を使いたい時はこう唱えるの。」

 

「、、、、」

 

 

 

「最後は《天蓋にいる融月》のところへ行きなさい。」

 

そう言って青い靄は天を指差した。

 

「天蓋、、、?」

 

上空を見上げると、空にひび割れたかのような穴が空いている。

 

「あなたの父は虚化まで習得した。けどあなたはその先の可能性を秘めている。行きなさい。一勇。」

 

「あぁ!」

 

一勇が飛び上がり、空気中の魂を使役しながらどんどんと上空へと登っていく。

 

 

そしてその天蓋と呼ばれる空間にに入ると暗闇に包まれた。

 

 

「なんだ、、、?夜、、、?」

 

そこは夜のように暗く、砂漠の空間が広がり、うっすらと月灯りが辺りを照らしている。

 

 

「ここが、、、天蓋、、、?」

 

 

 

 

「一勇。」

 

一勇が辺りを見回しながら歩いていると、黒く深い緑の(もや)が一勇の前に立ちはだかった。

 

 

「心在るが故に、、、。」

 

 

 

To be continued......

 

 

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