BLEACH 〜Higher Than That Moon〜   作:虹捜索隊

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Extra Ⅵ

 

 

 

《現世派遣部隊》

 

部隊長 六車九番隊隊長

 

砕蜂二番隊隊長

同隊大前田副隊長

八番隊行木副隊長

九番隊小椿副隊長

四番隊山田三席

十三番隊錆面(さびつら)五席

五番隊阿散井十四席

 

 

「一体なんのための現世派遣なんだ?尸魂界で迎え討つんだろ?」

六車が腕組みをして京楽に問いかける。

 

 

「滅却師が現世で何か動きを起こそうとしている。」

 

「そうなんすか!?」

大前田は思わず声を上げた。

 

 

「そうなんだ。バウントの古賀クンと一緒に来た滅却師の女の子達がいるだろう?」

 

「あの娘たち、前に滅却師の仲間から誘われたらしいんだ。」

 

「ユーハバッハを復活させるってね。」

 

 

京楽は砕蜂を一瞥する。

「それで、隠密機動に調べてもらったら、、、」

 

 

「七緒ちゃん、資料を。」

 

七緒は手に持つ資料を各人に配り始めた。

 

「行き渡ったかな?まず上から二つが滅却師の娘たちが言ってた、誘ってきた滅却師さんだよ。」

 

「ミニーニャ・マカロンとジゼル・ジュエル、、、」

行木はその名を読み上げる。

 

 

「そして、そこと繋がっているのがナナナ・ナジャークープ。」

 

「こいつ、、、今回の敵の中にいる、、、!」

 

「このナナナと組んでるのが、キルゲ・オピーという滅却師だ。」

 

資料の《キルゲ・オピー》まで視線を進めた瞬間、皆が凍りついた。

なぜならその下には、死神側に多くの犠牲者を出した滅却師の名があったからだ。

 

「ジェラルド、、、ヴァルキリー、、、!」

 

 

「なんでこいつが、、、」

 

 

「皆は霊王の心臓を知っているかい?」

 

「心臓?」

六車は目を細めた。

 

「そう。このジェラルドという滅却師はユーハバッハから能力をもらわず、霊王の力からその能力を得ているようなんだ。」

 

 

「けどこいつ、ユーハバッハにやられたんだろ、、?」

 

ジェラルドと交戦した死神からはそう聞いていたし、檜佐木の書いた《瀞霊廷通信特別号》にも、そう記してあった。

 

 

「どうも霊王の心臓の力で生きてる可能性があるみたいなんだ。あの娘たちの話では。」

 

「だからもしもの時はこの滅却師を迎え撃って欲しくてね。」

 

「ではなぜ私たちなのだ?」

これまで沈黙していた砕蜂が口を開く。

 

 

「このジェラルドっていう滅却師は攻撃を受けると強化、肥大化、再生するんだ。」

 

 

「つまり、できるだけ少ない手数で終わらせたい。」

 

 

「そこで、致死性の高い能力を持つ者を選出させてもらったんだ。」

 

「涅局長曰く、致死力で言えば砕蜂隊長が一番らしい。」

 

「砕蜂隊長なら上手くいけば二撃で終わらせることができるからね。」

 

その話を聞いて、六車は自身の招致に疑問を抱いていた。

「それで言ったら俺の卍解なんて一撃とは程遠いだろ。」

 

「六車クンには、もし核が露出した場合()()()()()殴って欲しいんだ。」

 

六車はその説明に納得しながらも、もう一つの疑問、端に立つ新戦力に目をやった。

「で、なんで苺花と錆面が?」

 

「彼らは副隊長たちと協力して周りの雑兵を倒して欲しいんだ。」

 

 

そして京楽は小声で一人呟いた。

「それと切り札として控えていて欲しいからね。」

 

そして申し訳なさそうに花太郎が尋ねる。

「あ、あのぅ、、、なんで僕が、、、?」

 

「花太郎クン、君は重要だ。」

 

「ジェラルドが攻撃を受け強化した場合、その傷を吸い取って欲しいんだ。」

 

「そうすれば強化を防げるかもしれない。」

 

「は、はいっ!」

重要と言われた花太郎は、思わずピンと背筋を伸ばした。

 

 

「じゃあ六車クン、現世は頼んだよ。一護君にも伝えておくからさ。」

 

「出撃は敵さんが攻めてきたその瞬間からだよ。」

 

「尸魂界は僕たちに任せて。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「来やがった!行くぞてめぇら!」

 

六車の掛け声と共に穿界門が開く。

 

その時だった。

砕蜂の前に隠密機動が現れ、膝をつく。

 

「ご報告申し上げます!」

 

「現世にて滅却師の霊圧を感知!現在外世部隊と交戦中!」

 

 

「クソっ!早ぇな!行くぞ!」

六車はそう言い残すと我先に穿界門へと入っていった。

 

「頼むぜ一護、、、!」

 

 

 

To be continued.......

 

 

 


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