BLEACH 〜Higher Than That Moon〜 作:虹捜索隊
戦場に咲く蓮華草①
................を守るために兄様は行かなくちゃならねえ。
兄様は護廷十三隊だからだ。
私は兄様に憧れた。
ーー質問方法を変更するーー
気づくと私の腹部は貫かれ、兄様を見下ろせるほどの高さまで持ち上げられていた。
その時胸に渦巻いていたのは、《助かりたい》ではなく、《兄様を助けたい》という思い。
その時、自分の無力さを心の底から恨んだ。
だからこそ私は自分を鍛えるため、真央霊術院に入学した。
そしていつか兄様の傷を癒すことのできる四番隊に、、、。
けど、入学して初めて気づいた。
私の名が背負っている重圧と責任を。
〜真央霊術院〜
「3組担任の
「三組だからと言って何も自分を卑下することはない。」
「席官には、五組出身の者も無数にいる。」
学院の組分けは試験によって決まる。
1組が最も優秀で、そこから順々に下がっていく。
ーー大前田って、あの大前田?ーー
ーー親父と兄貴は優秀だけど、あいつはーー
ーー大前田って鈍臭いよなーー
そんな声は少なくなかった。
だがその声は、、、間違ってはいなかった。
〜鬼道の授業〜
「次!大前田!」
「は、はいっ!」
「破道の三十一、
ポンッ
「なんだそれは!?練習してきたのか!?」
「す、すみません!!」
〜魂葬の授業〜
「次!大前田!」
「は、はいっ!」
希代は緊張した面持ちで、現世にいる
ポンッ
斬魄刀の柄で霊のおでこをポンと押すと、突然霊が痛がり始める。
「いでででででで!!痛いーー!!」
「大前田!力が入りすぎだ!」
「す、すみませんっ!!」
〜歴史の授業〜
「では、この何度斬られても倒れない不死身の称号として知られる名は?、、、、、大前田。」
「#@&パチ、、、です。」
「なんて?」
「#@&パチ、、、です。」
「最初を濁すな!」
「カ、カンパチです、、、か?」
「そうそう、出世魚とかけて誉高き名前、、、って莫迦者!!」
「剣八だ!ケ・ン・パ・チ!」
ポンッ
「あぁ〜!」
「嬉しそうに納得するな!」
「全く、、、ここまでできない新入生も珍しい、、、」
〜白打の授業〜
「今日からお前達に白打を教える四楓院夜一じゃ。」
「すげぇ、、、!四楓院先生だ、、、!」
「思ったより背ちっちゃいんだな。」
「うへへ〜」
男子達は思い思いの感想を述べている。
「儂は講釈垂れるのが苦手でな。実戦で教える。早速相手を組め!」
希世があたふたしている間に、大方周りの学生がペアを作り終えていた。
そして希代の前で男子学生が顔を曇らせていた。
「げっ、大前田かよ、、、」
そしてその男子学生は希代と間合いを取って構える。
「組み手一本目、始め!」
夜一の掛け声と共に、相対する学生達は一斉に各々の技を繰り出した。
「はっ!」
バンッ
男子学生の拳が希代の左肩に直撃する。
「きゃっ、、」
希代は体勢を崩し、その場に尻もちをついてしまう。
「おいおい、、、軽く打撃しただけで倒れちまったら訓練ならねえじゃんか、、、」
周りの学生達が止まることなく攻防を続けているのを見て、男子学生はため息をついた。
「はぁ、、、大前田じゃ練習にならねぇよ。」
「ご、ごめんなさい、、、」
希代が授業を終えて学生寮に帰っている途中だった。
「大前田!!!」
ある人物から突然名を呼ばれた希代は胸が締め付けられるような感覚に陥った。
「は、はいっ!!」
希代の後ろに立っていたのは、鋭い目つきをした女学生。
名は
一年生は二年生の先輩に付き、死神の基本を学ぶ。
希代が付いた先輩は、その学年でも上位20名に名を連ねる
「あんた今日もポカばっかりしたようね。」
四賀田は希代を睨み付ける。
「あんたの指導をしてるせいで、私は同期におちょくられてばっかりよ。」
「は、、、はい、、、、」
「“はい”じゃなくて“すみません”だろうが!」
「すみません、、、」
オドオドしている希代を見て、四賀田は苛つきを募らせる。
「鈍臭い奴見てるとイライラすんのよ。」
「あんたも知ってると思うけど、付きの先輩は指導後輩の評価をつけて担任に提出する。」
「5段階評価で基本的には4。酷くても3。」
「2や1は見たことも聞いたこともない。」
「2や1は死神としての適性に欠けるという評価。そんな評価がつけば学院としても対処せざるを得ない。」
そこまで聞いた希代は最悪の事態に体をこわばらせる。
「それって、、、」
「あんたにはこの学校を辞めてもらう。」
To be continued........