ゼレフに出会いを   作:心か

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今回は、少し長くなってしまいました。
誤字脱字、あると思いますがよろしくお願いします


第5話

怪物祭(モンスターフィリア)?」

 

「そうや、まだゼレフここに来たばっかやから見たことないやろ?やから3日後にある怪物祭に一緒に見に行かへんかと思うてな」

 

普段とは違い何処かに行くのか豪華なドレスを着飾ったロキがゼレフに聞いていた。

 

「いや、僕は大丈夫だよ。すまないね、また今度誘ってくれ」

 

ゼレフ自身モンスター同士の争いにそこまで興味が無いのかロキの誘いを断っていたのだが

 

「いや!ゼレフは、行くべきや!とりあえずウチは、今から用があるから帰ってくるまでに準備しとき!」

 

そう言いゼレフの意見などなんのその、無理矢理行くことにして去っていった。

 

そして現在ロキは、『神の宴』が開催されている会場、不思議な建造物が建つガネーシャファミリアのホームに来ていた。

 

「相変わらず、変な建物やで」

 

そう言いながら会場に入っていった。会場に着くと直ぐにこの宴の主催者、ガネーシャの演説が聞こえたが、それを聞き流しながらロキは、ある神を探していた。すると直ぐにそれは、いた。

 

「お!いたいた!おーい、ファイたーん!」

 

片手を上に上げながら、神友であるヘファイトスに寄っていくロキ

だがそれは、近くに居たある神に止められる事になる。

 

「良かった〜、ファイたんもここに来てたんやな。実はな、ファイたんに聞きたい事があってんねんけど」

 

ロキがヘファイトスに聞きたい事を聞こうとしていると

 

「ちょっと!ロキ!先にヘファイトスに用があるのは、僕なんだ!僕の用が済んでからにしてくれ!」

 

先にヘファイトスに用があり、話していたヘスティアがロキに言った。のだが

 

「なんや、ドチビもあったんかいな。でも子供一人おらん、あんたに大した用は、ないやろ!ど う せ」

 

「へっへーん、残念だけど僕にも大事な大事な子供が出来んたんだ、それに僕の要件は、君とは違って大切な事なんだ。わかったらそこら辺で無い胸でも大きくする為にミルクでも飲んでたまえ」

 

「なんやと!このドチビが!」

 

「なんだ!このまな板女!」

 

それが始まりの合図だったのか、向かい合いながら両手を掴み合い、

とても神様同士とは、思えない程、子供じみた罵詈雑言を言い合いながら喧嘩をしていた。

その喧騒により、気づいたのか困り果てているヘファイトスと喧騒をしている二人ににフレイヤが近づいて行った。

 

「相変わらず、仲良いわね」

 

「これの何処が仲良く見えるのよ...全く」

 

フレイヤの言葉にヘファイトスが余計気を重くしていると

 

「ハァハァ、まぁこんなもんで勘弁しといてやるわ」

 

「ハァハァ、僕の方こそ、この辺で勘弁しといてあげるよ」

かなり争いが激しかったのか二人とも肩で息をしながら、整えたはずの髪の毛がボサボサになっていた。

 

「貴女達、仮にも神なんだから、場をわきまえてはいかが?」

 

「僕は、悪くないんだ!全部ロキが悪い!」

 

「なんやと!このドチビ!それに人の子にまで手を出すアンタには、言われたくないわ」

 

フレイヤの言葉に新たな争いの火種を産もうとするヘスティアとそれらが言えた義理では、無いと、睨みをきかせているロキの姿があった。

 

「あら、たまには、言うじゃない」

 

おちょくっているのか、心にも思ってもいない事を言うフレイヤ、するとこのままでは拉致があかないと思ったのかヘファイトスが要件について話し出した。

 

「で、用ってなに?ロキ」

 

「僕の方が先に「後で聞いてあげるから」」

 

僕の方が先だったのに、とぐちぐち言っているヘスティアを尻目に話し出した。

 

「いい機会や、フレイヤと一応ドチビにも聞いとくわ」

 

そうロキが言うとフレイヤとヘスティアもロキの話しに集中して耳を傾けた。

 

「アンクセラムっていう、神の事知っとるか?」

 

「いや、聞いた事がないな」

 

「僕も、そんなヘンテコな名前の神、聞いた事がないよ」

 

その言葉を聞くとヘスティアとヘファイトスは、知らないのか首を横に振った。だがフレイヤだけが心当たりがあったのか記憶を辿りながら返事をした。

 

「アンクセラム...聞いた事があるわ」

 

「ホンマか?!」

 

その返事の様がいつもの様におちゃらけた態度では、無かった為以外そうな目でフレイヤは、ロキを見ながら言葉を続けた。

 

「え、ええ。ただ私が知っているのは、アンクセラム神じゃなくてその呪いの事よ」

 

「なんや...それだけかいな」

 

フレイヤの言葉に残念そうにしているロキ。するとアンクセラムの事について何も知らない二人の内の一人ヘスティアがロキ達にその呪いについて聞いた。

 

「その...アンなんたらっていう呪いは、一体何なんだい?」

 

するとロキの代わりにフレイヤが答えた

 

「私も噂程度にしか聞いた事は、無いわ。その話の中では、アンクセラムの呪いとは、矛盾の呪い。命を尊く思えば思うほど命を奪ってしまう呪いよ。しかもその体は、不老不死となりその呪いで永遠に命を奪い続ける。そうで間違い無いわね?ロキ」

 

確認するようにロキに聞く

 

「ああ、間違いないで」

 

「とても悲しい呪いね」

 

「うん、僕がもしその呪いにかかったらと思うとゾッとするよ」

 

今の呪いを聞いて思う所があったのか悲しそうな表情を浮かべるヘスティアとヘファイトス。

 

「しかし、なんでそんな事聞いたのかしら?」

 

「いや〜、ウチも偶然噂で聞いてな、気になったから聞いてん」

 

「そうだったのね」

 

ロキが代わりに用意した嘘を付く。その嘘にしっかり騙されているヘスティアとヘファイトスだがフレイヤは、思い当たる節があるのか笑みを浮かべた。

 

「そういえば、ロキ」

 

「なんや?」

 

「この前貴方の所属の子が一人でウチに乗り込んできたのよ」

 

「なんやて?!」

 

その言葉にロキも含めヘファイトスやヘスティアも驚いた。それもその筈だこのオラリオにおいて二大巨頭のファミリアである、ロキファミリアとフレイヤファミリアその二つが争うとなるとこの街もただでは、すまない。しかも単独で乗り込んだと言うのだから驚くのも当然だ。

 

「あら、何も聞いてないのね」

 

「一体誰が来たんや?」

 

全く心当たりがなく戸惑っているロキにフレイヤは、以外な人物を答える

 

「ゼレフよ。部屋から見てたら急に私の目の前に現れたんだから」

 

「アイツ、何やっとんねん」

 

そう言いながら頭を抱えているロキ。後で叱らねばと思いながら一応フレイヤに謝罪の念を送る

 

「それは、すまんかったな、フレイヤ」

 

「別に気にしてないから謝らなくても良いわよ。それに私、あの子を気に入っちゃったの。ねぇ、あの子くれないかしら?」

 

フレイヤがそう言った途端ロキの雰囲気が豹変しフレイヤを睨んだ。まるで天界で神々を殺しにかかっていっていた頃のように。

 

「それは、本気で言っとるんか?」

 

すると何処吹く風かフレイヤは、笑みを浮かべながら

 

「冗談よ、あんまり怒らないで頂戴」

 

本当は、あわよくばとは、思ったけど。その言葉は、心の内に止める。すると聞き覚えのある名前が聞こえたのかヘスティアが声を上げた。

 

「ロキ!今ゼレフって言ったかい?」

 

「確かに言うたけどなんや?」

 

ヘスティアの言葉に毒気を抜かれたのかいつもの表情に戻り答えた

 

「いやね、僕の子が少しお世話になったみたいなんだ。僕からもお礼を言っておこうと思ってね」

 

「おうおう、ウチのゼレフに感謝し。しかし、ゼレフの奴ウチの知らんとこで色々して、妬いてまうで」

 

「よし!やっと僕の番だね!じゃあヘファイトス行くよ!」

 

そう言いながらヘファイトスの腕を掴んで連れて行ったヘスティア。

そうして、用が済んだのか酒を飲みにロキは、飲食物の並ぶ方に行った。残ったフレイヤは、先程のロキの質問とゼレフが何かあるに違いないといつも通り妖美な笑みを浮かべていた。

 

そうして、現在オラリオは怪物祭を迎え、いつも以上に賑わっていた。そんなオラリオにとって一世一代の祭りの日、ゼレフは結局、ロキの誘いを断りその日もホーム書斎で魔法や歴史、文化を学んでいた。

 

「やっぱり、まだ見た事の無いものをみるとワクワクしてしまうね」

 

そう思いながら次々と本を読み漁っていると

 

「ギャアァァアア」

 

「助けて!誰かぁー!」

 

「頼む、この子だけは!」

 

普段街から聞こえる様な活気のいい声や鳥の鳴き声では、無く恐怖に怯えた悲鳴や叫び声が聞こえた。

 

「これは、一体...」

 

窓から外の景色を眺めるとゼレフの目に写ったものは、正に地獄と呼べる光景だった。子供は、泣きながら親を探し、大人は、何かに怯え、子供の事など関係も無く逃げ回る。そんな光景があった。

 

その時、ゼレフはロキ達が怪物祭に出かけた事を思い出す

 

「無事でいてくれ」

 

魔力を探りながらゼレフは、モンスターによりパニックとなった街に繰り出した。

 

怪物祭の騒動の中ロキ達も例に漏れずモンスターに襲われていた。

そして現在、ロキ達の前には植物の様なモンスター達が立ち塞がっていた。

 

「こいつ、やっぱり滅茶滅茶硬い!」

 

「本当!もう!武器をさえあればこんなヤツ」

 

モンスターに攻撃を加えながら愚痴をこぼす、ティオネとティオナ。

 

「わ、私だって!」

 

ティオネとティオナの攻防っぷりに舌を巻きながらも自分も負けて居られないと戦闘に繰り出し暗唱を唱え始めるレフィーヤ。

 

「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹。汝、弓の名手なり】」

 

レフィーヤは、暗唱を唱えながら突然入ってきたゼレフを思いだす。

自分が隣立つ事が出来なかったアイズにいとも簡単に打ち負かして見せた。彼に対する、劣等感、嫉妬、様々な物が入り混じる。

 

「【狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】」

 

「(もう、足手まといでいたくない!)」

 

その思いを込め魔力を集結させた直後ーーーぐるんとモンスターがこちらを向いた

 

「ーーーーぇ」

 

モンスターの以上な速度での反応に恐怖を覚えた直後自身の脇腹をモンスターの攻撃が貫いた。

 

「「レフィーヤ!?」」

 

自身の口から生暖かい血液が溢れ出す。体が自分の死を悟ったのか動こうとしない。

モンスターは、レフィーヤに次の攻撃を繰り出そうと近づいてくる。

 

「ひっ•••」

 

もう体が動かず、悲鳴を上げてしまう。レフィーヤの視界が涙からか霧がかり、絶望に浸りかけた時、レフィーヤの視界に金と銀の光が走った。

 

「「アイズ!!」」

 

アイズがレフィーヤの前にいた

 

「大丈夫か?レフィーヤ」

 

そしてアイズと同行していたロキも

 

「ロキ、下がってて」

 

「わかっとる、やったれ!アイズたん!」

 

ロキの掛け声と共にアイズは、植物のモンスターに突っ込む。

しかし状況は、そこまで良くならなかった。

 

「うそっ!?」

 

アイズの攻撃に耐えきれなかったのか、付加魔法に耐えきれなかったのか、アイズの武器であるレイピアが砕けてしまった。

その直後、モンスター達は瀕死のレフィーヤでは、無くアイズを狙った。

 

「アイズっ!こいつら魔力に!?」

 

アイズ達が激戦を繰り広げている中

 

「レフィーヤ、大丈夫か?!」

 

「大丈夫ですか?!」

 

レフィーヤは、ロキとギルド職員に助けられる形になっていた。本来自分もアイズ達と共に戦い助ける立場でならなければならないのにだ。それがレフィーヤは、許せなかった。気づくと、自分の傷の痛みなど忘れ、自分の思いを口に戦いに参戦しようとしていた。

 

「私は、私はっ!レフィーヤ・ウィリディス!ウィーシェの森のエルフ!神ロキと契りを交わした、このオラリオで最も強く、誇り高い、偉大な眷属の一員!逃げ出すわけにはいかない!」

 

その思いの力が動かない筈だったレフィーヤの体に力をくれる

 

「(私は、まだあの人達の隣には、立てない。でも、追いかける事ぐらいできる!)」

 

「【ウィーシェの名の下に誓う】!

 

【森の先人よ、誇り高き同胞よ。我が声に応じ草原へと来たれ】

 

【繋ぐ絆、楽宴の契り。円環を廻し舞い踊れ】

 

【至れ、妖精の輪】

 

【どうか――力を貸し与えてほしい】」

 

限界だった体を動かし、血を吐きながらも暗唱を止めず魔法の射程内にモンスターを入れる。

 

「【エルフ・リング】!!」

 

その瞬間、レフィーヤの周りに莫大な魔力が溢れ出し、足元にあった魔法円が山吹色から翡翠色に変化する。

 

戦闘をしていたアイズ達もレフィーヤの変化に気づく

 

「レフィーヤ!?」

 

「これはーー!?」

 

その魔力にアイズ達を襲っていたモンスター達は、レフィーヤの方を振り返り襲いに向かった。

しかしそれをアイズ達が許さない。

 

「行かせないっ!」

 

「行かせるか!!」

 

「大人しくしてなさい!」

 

流石、武器を持たずともレベル5の冒険者達、殴る蹴るでモンスター達の動きを抑える。

 

アイズ達の想いに応える様にレフィーヤの魔力が更に増す

 

「【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風うずを巻け】」

 

アイズ達どいえど少しの攻撃は、許してしまう。その攻撃によりレフィーヤの体は、どんどん傷付いていく。だが不思議と痛みは、無く幸福感と勇気だけが湧いて来た。

 

「【閉ざされる光、凍てつく大地】

 

【吹雪け、三度みたびの厳冬】

 

【我が名はアールヴ】!」

 

更に魔力が爆発する。

彼女の二つ名は、『千の妖精(サウザンド・エルフ)』だが自然と誰かが言葉を発していた。

妖精女王(ティターニア)』と。

 

「【ウィン・フィンブルヴェトル】!!」

 

その瞬間

ここにいる全ての者の視界が冬に覆われた。

モンスター達に動く事も許されない程の極寒が襲う。モンスター達が全て凍結され、生命の鼓動を止めた。

 

「ナイス、レフィーヤ!」

 

「散々手こずらせたわね、この糞花!」

 

とティオネの一撃により氷結したモンスターは、砕け落ちた。

 

「レフィーヤ、ありがとう。リヴェリア、みたいだったよ・・・凄かった」

 

「アイズさん・・・」

 

アイズの言葉に顔を赤くするレフィーヤ

 

「ホンマにみんなよくやったよ!」

 

皆に激励を与えるロキ

皆がこの瞬間、幸せや充実感を感じていた。

 

 

 

 

だがその束の間の幸せも終わりを迎えていた

満身創痍のレフィーヤの地面の周りが隆起し始めたのだ。

 

「嘘...」

 

「そんな...」

 

「嘘でしょ!?」

 

「冗談じゃないわよ!」

 

そうしてアイズ達を囲う様に先程の植物の様なモンスターが10体程地面から出て来た。皆の顔が絶望に変わる。

その時

 

「間に合った」

 

その声の方を見ると、いつもの様な優しい目では、無く少し怒りを露わにした表情のゼレフがいた。

 

「ゼレフ!?良かった!ここは、皆で協力して「皆は、下がっていてくれ」え?」

 

「ここは、僕一人でやる」

 

その瞬間先程のレフィーヤの比では、無いほどの魔力がオラリオ中を覆った。

 

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