東方建築銃記   作:マグナム7013

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 主もフォートナイトは大好きです


プロローグ

 バトルロワイヤルにおいては100%など存在しない。逆に予想の斜め上をゆくことばかりだ。ほぼ負け知らずとも言えた者達がバトルの始まって初動で倒されたり、新人が多い俗にいうデフォルトを自分のスタイルとして確立し、他の猛者達を屠る者が居たりもするのだ。今までに起きた事件や異変は数知れず。俺はシーズンとして分けられた言わば数々の元号を股に掛けてきた。シーズン1からシーズン9まで、これならば俺でも猛者と呼ばれても良いだろう。

 

 さて、話は変わるのだが、また島で異変が起きた。またルート・レイクでだ。最近は島から消えた数々のアイテムを保管する地下に広がる空間、保管庫から投票で一つだけアイテムを復活させる。と言うものがあったのだが、今回はそんな(運営)の計画したこととは違うようだ。どうやら今回は勝手に、若しくは何者かの手によって保管庫が開放されたのだ。この事態を神は重く見たのか、俺を含む数名を調査として、ルート・レイクに派遣することを発表した。面倒事に巻き込まれなきゃいいが。

 

 

「…で、何も無いな。」

 

 島へ到着した我々は、直ぐにルート・レイクにある赤レンガ造りの倉庫の上に着地した。そこから保管庫が剥き出しになったルート・レイクを見渡すが、何も可笑しな点は無い。それどころか小鳥の囀ずりさえ聞こえるほど静まり返っている。

 

「本当に保管庫が開いたの?注目を浴びたいーー野郎のデマじゃ…」

 

 ロックスがそこまで言ったところでその隣に居たレイブンが止めておけ。と口を抑えた。彼女は口元にある手を払うとわかったわよ。と言い、溜め息をついた。俺にも彼女の言いたいことはわかる。確かに写真つきでの報告であったが、それには不可解な点が多すぎる。謎の光玉が浮いていたことや前回とは違う開きかた、そして一番不可解であったのは、全く知らない姿の人物(・・・・・・・・・・)が写って居たことだ。金髪で紫と白のチャイナ服と思われる物を纏った人物、どうやってあの場にいたのか、とても引っ掛かる。

 

「辺りに異変は無いが、一応保管庫の扉に異変が無いかだけ見て戻ろう。」

 

 全身白色のバイカー姿の男、オーバーテイカーがアサルトライフルを持って保管庫入り口に向かい始めた。その後を追って俺を含む残りのメンバーも武装したまま歩き始めた。

 今日は胸騒ぎがする。これは何かを感じ取っている結果なのだろうか…。

 

 

 

 

 アイコニック達が保管庫の扉付近まで来るとその中で一番機械に詳しそうな機械仕掛けの人物、A.I.Mが一歩前へ出た。彼は保管庫の扉の上まで行くと隅々まで見て回り、時々銃身で軽く叩いたりしていた。外側を見ているときは何も異変が無さそうであったが、中心付近まで行ったところで彼は手招きでアイコック達を呼んだ。

 

 なんだなんだと残りが集まるとA.I.Mは保管庫の扉の丁度中心を指した。

 

「なんだこれ…。陰陽玉?」

 

 そこにあったのは中華系でよく見る白黒の陰陽玉であった。大きさは直径6センチほどで、本当に小さいものである。

 

「何でこんなところに?」

「わからない。でもあの異変に関係してそうじゃない?」

「あっ。待て!」

 

 陰陽玉を回収しようとした赤ずきん、フェーブルを咄嗟にパワードスーツを身に纏った男のオメガが、制止させようとするが、その努力も虚しく彼女は陰陽玉に触れてしまった。アイコックやオメガの感じていた不安は現実となり、突如として辺りに謎の『裂け目』が生じ始めた。

 

「何!?」

 

 その裂け目は彼らのよく知る澄んだ色の物ではなく、中に目のようなものが存在し、暗い紫色の物であった。以前島に存在したキューブの類いのものか?と考える者も居たが、どうもそれとも違う。彼らの知るキューブでもここまでの悪寒を感じることはなかった。

 

 彼等が裂け目に囲まれたまま何も出来ずにいると、どす黒い「何か」で出来た無数の手が襲いかかった。余りにも唐突なことであったが、流石に歴戦の猛者の集まりであるが故か濃い弾幕によってその手を撃退する。

 

「流石、歴戦の猛者。そう簡単にはやられませんのね。」

 

 背後から声がした。アイコニック達が咄嗟に振り向くとそこには写真に写っていた女性がそこに立っていた。なんだお前ぇ!とキラージンジャーが蹴りを放った。彼の鋭い蹴りは女性の顔を捉えた筈であったが、それは虚しく空を切った。女性はどこへ消えたのか、彼等が無意識に疑問に思っていると、どこからか再び女性の声がした。

 

「下。」

 

 全員が足元を見下ろした。それとほぼ同時に足元に裂け目が現れ、彼らを浮遊感が襲った。次々に落ちていく中で、反射神経の優れた者たちは咄嗟に裂け目の縁を掴もうとしたが、それは叶わず、裂け目の中に落ちていった。

 

「さぁ。バトルロワイヤルの始まり始まり。」

 

 他に誰も居なくなり、静寂に包まれたルート・レイクの真ん中で、女性はゆっくりと手に持った扇子を天に掲げた。

 




主人公はアイコック君です。使ってるスキンは出るのかな?ご期待ください
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