異世界転生に一区切りをつけるなら。   作:宮条

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構想はあるんですが、僕には書けません。


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異世界転生、そんな言葉が流行りだしたのはいつからだったか、不慮の事故や神隠しに遭い特異な力を得てこの世ならざる異界で新たな人生を歩む………というのがコンテンツとしての大筋だった筈だ。

『当時』の所感、というよりこういったサブカルチャーに妙な優越感を覚えていた身としては、煮え切らないというか、終始燻っているイメージだったのだが、ある時を境にその知名度が異常な程に浸透したというのが正直な感想だろう。

不思議とは思わなかった、何より未知の世界で前世のしがらみを忘れて全てを平伏せるという分かりやすいコンセプトが致命的に刺さったのだ、少なくともその時は。

そもそも異世界転生としてのコンテンツ自体は所謂素人のお遊び程度でしかない、にも関わらずコンテンツは投稿サイトから書籍に、そして書籍から映像化という華々しい進展をしてきた。

この時点で異世界転生というコンテンツの快進撃に疑問を覚えても良かったとは思う、その快進撃は確かにコンテンツの拡大を意味するものだが、その中身、つまり質に関して言えば少々安手が過ぎる作品があまりにも多かった。

書籍になるのは多少の理解を示せる、映像化についても未開拓のコンテンツを切り拓いていた最初期に関しては文句は言うまい、だが明らかに地盤が固まった、コンテンツとしてそれなりの積み重ねをしてきたその頃ですら玉石混交の如く質のムラが激しい映像化や書籍化を行なっていた。

しかし悲しきかな、さっきも言ったようにこの状況を当時の自分は全く持って不思議と思わなかった、精々流行りに乗じる為に多少の粗悪さは目をつぶっているのかな?と呑気に構えていた。腹立たしい事に。

それから時が経ち、異世界転生というコンテンツはサブカルチャーの代名詞となった、そればかりか異世界転生というコンテンツは世界中で蔓延した、取り立てて目を惹く魅力があるわけでもない、相変わらず素人丸出しの小説を世界は歓迎した。

いつからか、アニメやライトノベルは異世界転生物ばかりが席巻するようになった、否、ライトノベルからアニメという流れが基本的なのでほとんどマッチポンプの様な状況だった。

ここまで来れば、さしもの自分もその不自然な快進撃に気付かざるおえなかった、明らかに度を越している、情報操作や陰謀なんてレベルではない何かが起きている、この世界はあまりにも異世界転生というコンテンツを受け入れ過ぎている。

 

そう、思った矢先だった、空で何かが瞬いた様な気がした。

 

ほぼ反射的に顔を上げた、何が空を駆けたのか確認する為だ。

 

しかしそれは果たされなかった。

 

顔を上げる前に、空を瞬いた何かを確認する前に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日地球は、何の予兆もなくその役目を終えた。

 




異世界転生系って一から設定作れるから楽しそうだけど、扱いきれなくなって迷走しそう。
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