いや原作知識なんて無意味じゃねーか! 【永久凍結】   作:光車

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八話 大坑道から出よう!(2)

「「「クルゥアアアンッ‼︎」」」

 

「なんだ!?」

 

三連続の衝撃。

それが壁を中心とし、発生する。

おそらく守護者がその壁を破ろうとしているのだ。

 

そして、直後壁が吹き飛ぶ。

 

姿を現したのは、地竜系の三頭竜。

体調は三、四メートルほど。

だが、その威圧感は素晴らしいもの。

本能的な恐怖が、沸き起こる。

 

「ちょっとぉっ、なんでこんな魔物がここにいるの!?」

「守護者だよ!“神の目”を守る守護者!」

 

直後、ミー姉には二つの頭が、私には一つの頭がこちらを睥睨し、

 

「「クルゥアアアンッ」」

 

目を赤く輝かせた頭がミー姉を、目を緑に輝かせた頭が私を攻撃。

 

一撃一撃が強い。

術式、つまり魔法といえど、これは………。

 

固有魔法か!

 

そこで思い至る。

そして、速攻で解析魔法陣を生成。

解析魔法『制御球』と受ける魔法を同時発動させ、固有魔法の無力化に働く。

 

制御球が全て命中したため、1秒前後で解析終了。

そして、炎と風と水のブレスを全て習得したと同時に、無力化が可能になる。

だが、その間にもミー姉へと攻撃は続く。

 

「ミレディ!このっ、邪魔をするな!」

 

オー兄は黒傘から“雷光”を放つ。

直撃はする。

が、ダメージはないに等しい。

よろけただけだ。

 

「……やばいね」

「うん、ほんとやばい。あ、オー兄。アレは守護者だから、これの近くなら攻撃してこないはず」

「…わかった」

 

私はそう言うと再び三頭竜の意識をこちらに向けさせるように魔法を放った。

出来るだけ魔法は無力化せずに。

 

(エシェル視点終了)

 

エシェルの言う通り、三頭竜は神の目の近くにいたオスカー達には、攻撃をしなかった。

その間にこちら側にいるディランとケティ、コリンの三人を“神の目”の近くに置いて、移動。

 

直後、オスカーに意識が向いたのかオスカーに向き直ると、突進をしてくる三頭竜。

オスカーは黒ブーツで回避を取る。

オスカーの着地と三頭竜が止まったのはほぼ同時。

そこから、三頭竜はブレスを放つ。

それも、一つの頭ではなく二つの頭。

炎と風のブレスだ。

 

「っ、“聖絶”局地展開!」

 

ギリギリで黒傘を開いて、聖絶を発動させるオスカー。

だが、その圧力たるや凄まじいもので、一瞬で吹き飛ばされかける。

なんとか耐えるものの、人が歩く速さ程で押されていく。

オスカーが2秒ほど押された後、

 

解呪(ディスペル)!」

 

エシェルがブレスを無効化、そして、

 

「こっのぉっ!つぶれろっ——“禍天”!」

 

重力球が三頭竜を押しつぶした。

同時にオスカーも膝をつく。

 

三頭竜が放ったブレスの余波で、周りの地面は若干溶け、白煙を上げている。

この場にいる誰もが汗を噴き出す。

だが、理由はそれだけではない。

 

「ミレディのあれに、耐えるのか……」

 

ミレディの魔法を受けてなお立っている三頭竜に対する若干の恐怖。

それが冷や汗として出ているのだ。

 

そして、三頭竜は“神の目”を傷付けないように少しずつ下がっていく。

しかし、それも長くは続かない。

 

「オーくんっ、エーちゃん、ごめんっ……もうっ」

 

オスカーが上を見る。

そこには、酷く苦し気な表情をしたミレディが。

 

ミレディがへにゃっと笑い、オスカーを見る。

口が開く。

何かを言おうとし、

 

「一人で抑えるなんて言わないでよね!ミー姉!」

 

それより先に、大きな声が響いた。

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