扶桑の兄妹外伝~ブレイブウィッチーズ 佐世保の英雄の弟妹~   作:u-ya

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また久々の投稿となってしまったorz……


第8話「ペンネーム“文学魔女”」

1944年5月上旬、オラーシャ帝国ペテルブルグ――

 

「管野ぉおおおおおおおおっ!テメェええええええええ~っ!」

 

ペテルブルグのほぼ中心――第502統合戦闘航空団『ブレイブウィッチーズ』基地。その格納庫内にて、耳を劈くような怒号が響き渡る。場に居合わせた整備一同は、反射的に手で耳を塞いでいた。

凄まじい怒りの色を滲ませた叫び声の主は、扶桑皇国陸軍准尉の雁淵輝。扶桑皇国陸軍戦車第2師団装甲歩兵第1連隊から、502航空団直属の補助部隊――『ストライカーユニット回収中隊』に派遣されている陸戦ウィザード。

今日も今日とて、大中小様々なネウロイで蠢く東部の戦場を、陸戦ネウロイの大群による飽和攻撃や飛行ネウロイの予期せぬ爆撃を掻い潜り、前線で墜落した問題児と貴重なストライカーユニットの回収任務に従事していた。

そんな雁淵准尉だが、配属されてちょうど1ヵ月になる今日。遂に堪忍袋の緒が切れてしまった。

 

「いい加減にしろよぉ!毎日毎日、墜落するわ!貴重なストライカーユニットを壊すわ!やたらとネウロイの勢力下に落ちるわ!装甲歩兵は航空歩兵の使いっパシリじゃないんだぞ!」

 

「ぎゃーぎゃー、うるせぇよ」

 

ヒステリックに喚き散らす輝に対し、ムスッとした表情の管野直枝扶桑海軍少尉は、悪びれもせず毒を吐いた。

 

「……なに?」

 

「うるせぇ、つってんだよ!ユニットの1つ2つでガタガタ言うじゃねぇ!」

 

可愛らしい顔を顰める輝に向かって、管野は声高に言い募った。

ウィッチ・ウィザードにとってストライカーユニットは飛行能力・攻撃力・防御力と、自分達にネウロイと互角以上に戦う力を授けてくれる現代の魔法箒。ストライカーユニット有っての航空歩兵なのだ。

かつて、扶桑皇国の技術者――宮藤博士が提唱した新理論により、各国のストライカーユニットは性能を飛躍的に向上させた。

人類全体に多大な貢献を成した宮藤博士をはじめ、各国の技術者達も日々試行錯誤を重ね、より優れた機体を生み出している。人類の勝利と、身を粉にして戦う少年少女らの為に……。

ストライカーユニットの有用性や存在価値、技術者達の努力と苦労を軽んじているとも取れる管野の発言だが、もちろん本心ではない。扶桑陸軍准尉の言動にカッとなっているのだ。

 

「ふざけんな!1つどころか、今月に入ってもう8機目だぞ!お前ら3人は、撃墜王から被撃墜王に転向するつもりか!」

 

敵機を撃墜するついでに自機までもを墜落させ、挙げ句落ちた先がネウロイの制空権内ばかりと。

管野を含む“ブレイクウィッチーズ”の3人組は、これをほぼ毎日のように繰り返している。

オラーシャが欧州屈指の激戦区とはいえ、いくらなんでも異常である。少なくとも東部に駐留している扶桑陸軍航空戦隊、カールスラント空軍第5戦闘航空団のウィッチ達は、ここまで酷くない。

無茶な戦い方をする管野やクルピンスキーはまだ分かるが、事ある毎にあり得ないような不運に見舞われるニパは一体どういうことなのか。整備兵の中に質の悪い嫌がらせをしている輩がいるのではないか、と疑いたくもなる。

機材の回収や墜落したウィッチの救助に終われる回収中隊の一員としては、墜落の常習犯である目の前の扶桑海軍少尉に反省の色が一切見られないことがなにより癪に障るのだ。

 

「少しくらい悪びれろ!この海坊主が!」

 

「なんだと!頭の足りてねぇ山猿のクセして!」

 

「それはテメェだ!デコチビが!」

 

「うるせぇ!女顔!」

 

「そっちこそうるせぇよ!チビドッグ!」

 

「んだとぉ!」

 

輝と管野。2人の口論は、単なる悪口の言い合いに成り下がってしまう。なんとレベルが低く、なんと不毛な争いだろうか。

度々怒鳴り声が格納庫内を反響し、持ち場で作業に当たっている整備兵らが一時的に手を止め、呆れ果てた視線を声の主達に注いでいる。

扶桑陸海軍の航空歩兵と装甲歩兵が揉めに揉める様を眺めているのは、何も整備兵だけではない。カールスラント空軍のエディータ・ロスマン曹長、ヴァルトルート・クルピンスキー中尉の2名も、格納庫入り口に並んで立ち、口喧嘩中の扶桑人らに目を据えていた。

クルピンスキーとロスマン。猛々しい、気性が荒い、口が悪い等。似たような性格の輝、管野とは異なり、2人は色々と対照的なウィッチである。

ロスマンはカールスラント人らしく生真面目な性格だが、クルピンスキーはとても模範的な軍人とは言えなかった。

空軍養成学校時代は、学友達と共にこっそり寮を抜け出しては夜の街に繰り出したり、教官らに悪戯を仕掛けたり等、と不良もいいとこだった。

成績は優秀だったので無事に卒業し、少尉に任官された。だが、彼女の素行不良はウィッチなってからも変わらず続いた。

 

「いやぁ、賑やかだねぇ♪」

 

遠目で輝達の様子を観察するクルピンスキーは、何故か微笑んでいた。一体何に感心しているのやら、うんうんと何度も頷いている。

クルピンスキーは美男子のような美女――所謂“男装の麗人”というやつだ。

顔立ちは中性的。女性ながら身長が175cmと、カールスラントの基準でもかなり長身の持ち主である。声も低めで、穏やかな男性口調で話す。

制服を押し上げんばかりの豊かな胸が無ければ、女だと気付かないかもしれない。

 

「…………」

 

呑気におどけてみせるクルピンスキーの隣で、502の教育係曹長は黙然としていた。瞬きひとつせずに、尚も口論を続ける輝達を注視している。

こちらは19歳という年齢の割に身長が151cmと低く、実を言うと体力もあまりない。幼少時に大病を患い、それが元で身体の成長が遅れてしまったのだ。

だが、童顔なのかと訊かれれば、答えはNoだ。大人びた美貌――特に艶やかな唇は、まるで口紅を塗ったかのように鮮やかで、小柄な体躯などは問題にしない女性的な美しさが確かにあった。

自慢の銀髪が風に靡く度に。形の良い唇が動く度に。そして口元に薄く笑みが浮かぶ度に。エディータ・ロスマンは己のアダルトな魅力で周囲の男共の目を釘付けにする。

 

「似ているわね。近所の家で飼われていたブルドッグと扶桑猫に……」

 

ロスマンは記憶を辿り、近所のお婆さんが飼っていた犬猫の姿を思い起こしていた。

ブルドッグは猫に向かって矢鱈と吠え、対する扶桑猫は毛を逆立ててブルドッグを威嚇していた。

同じ家で、同じ人間に飼われて、同じ時間を過ごしていたはずの2匹。性格の相性でも悪かったのか、常にいがみ合っていた。

子どもながらに可愛らしく思っていた2匹の姿が異国のウィッチ・ウィザードに重なり、ロスマンは思わず吹き出した。

独り言とも、自分に話しているとも知れない呟きに耳を傾けつつ、クルピンスキーは身体を正面へ向けたままチラッと横に視線を走らせる。

応えたところで「あなたに言ったんじゃないわ、独り言よ」と素っ気なく返されるだけろう。

別にそれでも構わないが、今は曹長の可愛らしい横顔を堪能させてもらおう。クルピンスキーはそう思った。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

30分後、第502統合戦闘航空団基地本部前――

 

「ったく!何なんだ、あの海軍野郎!」

 

一頻り管野のやり合った輝は、外へ出るなり軍用タバコを咥え、苛立たしげに火を着けた。

格納庫での口喧嘩は、最終的に輝が扶桑海軍をひたすら侮辱し、管野が扶桑陸軍を罵倒し尽くした直後にお開きとなった。

2人は相手の顔なんぞもう見たくない、と言わんばかり互いに背を向け、そそくさと格納庫を後にした。

扶桑皇国軍は海軍戦力が充実していること。他国に比べて、艦上航空歩兵の数が多いこと等で知られるが、同時に陸海軍の関係が非常に険悪なことでも有名だ。

扶桑海事変終盤に開かれた御前会議において。参加した陸軍参謀本部と海軍軍令部双方の幕僚らが、顔を合わせるなり罵詈雑言を浴びせ合ったほどだ。

祖国の命運を左右し得る重大会議で、国家元首の名代たる皇女殿下が出席しているにも関わらず、だ。

とはいえ、さすがにまったく協調していないというわけでもなかった。

陸海軍の装備共通化の必要性から、共同部隊である第42統合戦闘飛行隊――所属は太平洋方面総司令部ウラル方面司令部――の設立も行っている。

そもそも、上層部の人間達が如何に対立していようと、現場のウィッチ・ウィザードには預かり知らぬこと。公私共に深い付き合いがある場合も珍しくない。

輝と管野が互いを毛嫌いしているのは、陸海軍の対立というよりも、単に相手の第一印象と性格の相性が最悪だったからだろう。

 

「クソッ!気分悪ぃ!」

 

手持ちのタバコはすべて吸い尽くしたのだが、それでも輝は治まらない。管野直枝というウィッチの存在が、否応なしに彼の心を掻き乱す。

いっそ拳で黙らせてしまえば良かった。ああいうヤツには言葉で何を言っても無駄なのだ。ならば、力づくで自分の間違いに気付かせてやればいい。

相手はオラーシャの激戦を潜り抜けた歴戦ウィッチだが、輝とて東部で遊んでいたわけでない。対ネウロイ戦は当然として、人間を相手する喧嘩にも自信はあった。

向こうも中々腕っぷしが強いらしいが、こちらは泥と血に塗れる地上戦を何度も経験している身。あんなチビに負けるわけがない。

 

「雁淵准尉」

 

ふと涼やかな声音が輝の耳朶に触れる。美しく澄んでいるようで、微かに疲労の色を滲ませている。

振り返ると、“サーシャ”ことアレクサンドラ・イワーノヴナ・ポクルイーシキン大尉が背後に立っていた。

オラーシャ陸軍の黒い制服を脱ぎ、紺色のシャツとベルトという出で立ちの彼女は、何故か右手にスパナを握っていた。

 

「ポクルイーシキンた……!?」

 

工具の存在に気付いた輝は、殴られるのかとギョッとする。

彼が咄嗟に両腕を前に出して身を守ろうとする姿を見て、サーシャはハッとなる。

 

「あっ!こ、これは整備に使っていたもので、その……」

 

サッと素早い動作でスパナを後ろへ隠し、慌てた様子で弁明する。

恥ずかしそうに頬を軽く染めるサーシャはなんとも可愛いらしい。しっかり者のイメージが強い分、魅力的なギャップがある。

 

「な、なんだ……そういうことですか……」

 

と、輝は何ホッと胸を撫で下ろす。サーシャ本人の言う通り、スパナは管野が中破させた零式艦上戦闘脚を修理するのに使っていたのだろう。

配色の関係で目立たないものの、よく見ると服のあちこちが油や煤で汚れているのが分かる。

機械技師の父親を持ち、幼少期より父の手伝いで機械に慣れ親しんでいたサーシャは、航空ウィッチや戦闘指揮官として言うまでもなく優秀だが、ストライカーユニットの整備を含めた機械いじりの類も得意とする。

本人も当初は整備士か機械技師になろうと考えていたそうだが、魔法力が発現したことで航空歩兵の道を選択した……と、輝はニパから聞いていた。

しかし、いくら機械に明るいとはいえ、ストライカーユニットの修理・整備等は戦闘隊長自ら行うようなの仕事ではないはずだ。

扶桑海軍士官の下原が基地の炊事を担当していることにも驚いたが、サーシャは彼女よりも階級・役職が共に上なのだ。

おそらくは、立場上つい厳しく叱りつけてしまう“ブレイクウィッチーズ”と、そのユニット壊し達が多大な迷惑をかけている飛行脚整備中隊に負い目を感じているからだろう。

仕事には厳しいが、なんだかんだ言ってサーシャは優し過ぎるほど優しいお姉さんタイプの女性……なのだが、正直なところ。輝はサーシャに苦手意識を抱いていた。

別に嫌いというわけではないし、何かされたわけでもなければ、彼女から疎まれているというわけでもない。

ストライカーユニット回収中隊としての初陣で、輝はネウロイの支配地域に墜落・一時的に孤立したニパを救出している。

そのことに心から感謝しているサーシャは、輝に対して寧ろ好意的で、ニパと共に何かと輝の世話を焼いてくれていた。

ただ、淑やかで優しく面倒見も良いサーシャを見ていると、どうしても姉の――雁淵孝美扶桑海軍中尉の顔がチラついてしまう。輝には、それが耐え難かった。

 

「あの、俺に何か?」

 

「管野さんと、揉めたそうですね……」

 

呟くように言うと、サーシャは短く嘆息を漏らす。対して、輝は眉間に皺を寄せる。

扶桑陸軍曹長――連合軍准尉の雁淵輝。扶桑海軍少尉の管野直枝。統合戦闘航空団に身を置く士官と准士官が、周りの目も憚らず口論……というにはやたら子ども地味た口喧嘩をするなど、褒められたものではない。

一両日中にサーシャか。もしくはラル少佐か、ユーティライネン大尉から御叱りを受けるであろうとは予想していた。しかし、想定内とはいっても、実際に切り出されると不快を禁じ得ない。

そもそも輝は自分に非があるとは考えていない。悪いのは数の少ないストライカーユニット毎日のように中破ないし大破させ、自分達回収中隊と飛行脚整備中隊に多大なる負担を掛け、そのくせ――輝に対してのみだが――悪びれもしない海軍ウィッチだ。

非があるとはすれば間違いなく管野なのだから、自分が叱られるのはおかしい。ましてや頭を下げるなど冗談ではない。

 

「私も、あまり小言は言いたくありません。ただ、兵達の前であのような振る舞いは、以後慎んでください」

 

「…………肝に命じます」

 

サーシャに窘められ、輝はあからさまに不服な態度を見せる。

この陸戦ウィザードと話す直前、管野にも同じことを言って釘を刺しておいた。やはりというか、彼女も輝と似た反応を見せた。

本人達は否定するだろうが、雁淵輝と管野直枝は間違いなく似た者同士。故に2人は反発し合うのだ。

 

「お説教はこのくらいにして。あなた宛てに郵便物が届いていました」

 

説教を短く切り上げると、サーシャは輝宛ての郵便物――手紙の束を封筒を手渡した。

輝は郵便物を届けてくれた上官に謝意を述べ、ペコリと頭を下げる。

 

「ありがとうございます。しかし、何故ポクルイーシキン大尉が?」

 

「今朝、廊下で配送係の人から代わりに受け取りました。あなたは出撃中で留守でしたから……」

 

「は、はぁ……」

 

納得したような、しないような。輝が曖昧な返事をすると、渡された郵便物を矯めつ眇めつ眺める。

届けられた手紙は全部で4通。内3通は扶桑の実家からだったが、輝はそれら無視して4通目に見据える。その手紙は、白地に桜の花びらが散りばめられた清楚な可愛らしさを演出した封筒だった。

 

「――っ!?“文学魔女”さん!」

 

「は?」

 

差出人の名を確認し、輝は喜色を帯びた声を上げた。表情も幾分柔らかくなる。

対してサーシャは、陸戦ウィザードの唐突な変貌ぶりを見て、怪訝そうに眉を顰めた。

 

「あ、いや……では、俺はこれで。失礼します!」

 

直立姿勢で一礼すると、輝は脱兎の如きスピードでその場から立ち去って行った。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

自室に戻った輝は、ベッドに上着を乱雑に脱ぎ捨てると、机から引っ張り出した椅子にドスッと腰を下ろす。

サーシャを通して自分の元に届いた4通の手紙の内、家族から送られてきた3通は引き出しへ押し込み、差出人が“文学魔女”の1通のみを手元に残す。文学魔女とは、差出人のペンネームである。

 

「………………」

 

無言のまま口元を緩め、輝は封筒をじっと見据える。暫くは開封しなかった。

扶桑陸軍ウィザード――雁淵輝准尉にとって、この“文学魔女”から届いた手紙は何より大切なもの。ただ眺めているだけでも幸せな気分になる。

やがて輝は手紙を開封し、中から便箋を取り出す。封筒と同じデザインで、とても可愛らしい。

手紙の内容は、『親愛なる“佐世保の三毛猫”様へ』から始まる。佐世保の三毛猫とは、輝のペンネームだ。

文学魔女との文通において、輝は自身の名を明かしていない。当然、輝も相手の本名も知らない。それは些細なことだ。

差出人が同い年の少女で、自分と同じく軍に所属し、東部戦線で任務に就いている航空ウィッチ。それだけ分かれば十分過ぎる。

 

(相変わらず綺麗な字だな……)

 

便箋に書かれた文章を構成するのは、女性を想わせる小さく丁寧な文字類だった。

差出人――ペンネーム“文学魔女”の内面を現している繊細な筆運び。輝は、彼女の書く字が大好きなのだ。

 

「『この前は素敵なペンダントをありがとうございます』。気に入って貰えたみたいだな……」

 

嬉しさと安堵の入り雑じった吐息を漏らすと、輝は手紙の黙読を再開する。

ペテルブルグへ異動になる少し前のこと。輝は休暇を利用し、スオムスの首都“ヘルシンキ”を訪れていた。いつも手紙で自分を元気付けてくれるペンフレンドへ贈るプレゼントを購入する為だ。

丸1日かけてヘルシンキ中の店という店を回り、漸く手に入れたシンプルなデザインのペンダント。手紙と共に贈った直後は「気に入ってもらえるか?」と一抹の不安を覚えたものだが、どうやら喜んでもらえたらしい。

 

「もうずっと文通してるけど、文学魔女さんは相変わらず淑やかだな」

 

扶桑陸軍ウィザードは、文字を1つずつ噛み締めるように読みながら、普段とは異なる穏やかな声音独り言ちた。

雑誌の企画がきっかけで小学校の時から始まった文学魔女との文通は、今日まで続いている。

本来なら手紙の内容は軍内で厳しい検閲を受ける。自分の兵科や配属先を明らかに出来るはずはないのだが、彼等は狡猾だった。

検閲の責任者に金を渡す。文通を暗号化し、解読しつつ読む等の工夫により情報を共有。自分達が軍に身を置くウィッチとウィザードで、偶然にも揃って東部戦線の部隊に配属されていること知る。

広大且つ過酷なオラーシャの地で日々ネウロイと戦い、心身共に疲れ果てた2人は文通によって互いを励まし合う。

実家にも原隊にも居場所が無く、疎外感に苛まれていた輝にとって、文学魔女は唯一の理解者。彼女との手紙は、大袈裟な表現をするならば生き甲斐であった。

 

「文学魔女さんも頑張ってるんだな……よし!」

 

輝は力強く頷き、実家からの手紙をしまったものとは別の引き出しを開き、中から便箋と万年筆を取り出す。さっそく返事を書くつもりらしい。

 

「拝啓、文学魔女さん。お手紙ありがとうございます」

 

 




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