型月世界において簡単にカルデアに力を貸す方法。   作:修司

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型月世界において簡単にカルデアの力になる方法。

ここにいる皆さんは転生というものを知っていると思う。

 

宗教における輪廻転生ではない。もちろん六道輪廻でもない。

異なる世界で死んだ魂が別の世界へと渡り、未知を体感するという最近流行りのアレだ。

 

ここで言うことなる世界とは何も剣や魔法の世界だけではない。本来の世界よりも高度な文明、はたまた動物しか暮らしていない世界など様々である。

皆さんはそれを画面の向こうから一次元の情報として観測していることだろう。

 

ん?なぜ今更こんなことをしゃべるのかって?それは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそやん」

 

 

 

 

 

絶賛体験中だからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編 観測

 

 

 

 

私の名は○○。(皆さんの名前をどうぞ)つい最近まで普通に働いていた、ただの一般人である。

ん?もっと何かないのかって?私をほかの小説主人公と一緒にしてもらっては困る。彼らのようにパッと自己紹介が思いつくほど、際立った特徴はないのだ。それでもあえて言うのなら、私は麺類が好きだ。

 

 

「・・・」

 

空を見上げてため息を吐き出す。

 

皆さんなら状況を察してもらえると思うが今回は敢えて言わせてくれ。

 

 

 

 

私はつい先ほどまで車の中にいた。季節は梅雨の始め。いつもはバイクにて職場に向かうところをその日は雨が降ったため車での通勤を行なっていた。朝から続く土砂降りは容赦なく車のウィンドウへとぶつかり視界をさえぎろうとする。 しかしワイパーが遮る雨水を退かすことですぐにはっきりとした景色が広がる。

それが何回も続く。

 

別に雨は嫌いではない。ジメジメするのは好きではないが、雷や土砂降りを窓越しに眺めるのはなんとなくワクワクする。

私はスリップに気をつけながらウィンドウ越しに外の景色を眺め続けた。渋滞なども特になくこのままいけば職場に後10分程で着くだろう。

この時期、この時間。それはいつもと変わらない光景。これが後1カ月近くは続くのだろうな。と思っていた。

 

 

 

 

しかしこの日は少しだけ違った。

いつも通り、私は職場前の信号を通った後くらいだったか。ハンドルを切る私に突如としてそれは起こった。

 

「⁈」

 

 

轟音とともに目の前が光に包まれる。すると次の瞬間、私の体に突如激痛が走ったのだ。

 

叫びを上げる暇はなかった。

 

光で視界がやられた為か世界がチカチカと点滅しているように感じる。激痛は身体中を走っているが、なぜか私は冷静に周りを見渡すことができた。

そして気づいた。割れたウィンドウの外、そこでは電柱がスパークを起こして倒れていたのだ。

電柱の根本はどす黒い泥のようになっており、長雨の影響で緩んだことが原因とすぐわかった。

 

(ッッッッッッッッ!?ギイィ⁈)

 

想像絶する痛みが全身を駆け巡る。そんな中私は理解した。

 

 

このまま自分は終わるんだって。

 

 

何かを考える暇などない。ゆっくりと眠気のような、しかし絶望的なまでに冷たい感覚とともに、真っ白いひかりがすぐさま私を襲った。

 

 

 

 

 

そして視界が真っ白になった瞬間。

 

 

 

 

 

「ここにいたんだよなぁ」

あの瞬間私は確かに終わった。

最初は死ぬ瞬間の走馬灯かと思った。しかし感覚ははっきりとしている上に頬をつねると痛みが生じる。おかしな点はそれだけではない。全身の怪我が治っている。他にもカバンにいれていたはず財布と携帯電話はなぜか自分のポケットに入っており、服装もスーツから私服へと変わっていたのだ。

 

そして空が晴れている。先ほどまで土砂降りで、ジメジメしていたにもかかわらず。

 

焦った。それはもう焦った。

 

催眠?幻覚?それとも薬?

考えれば考えるほど変な汗が浮かんでくる。

取り敢えず職場に連絡を行おうとして携帯を開く。現在位置をネットで検索し、その地名を見た瞬間、頭が真っ白になった。

 

 

「冬木・・・・冬木かぁ・・・」

 

冬木

 

fateシリーズ、および型月シリーズに存在する架空の都市である。九州に存在し、そこでは様々な怪異や事件が起こる物語の中心地だ。

本来であれば自分の正気を疑うだろう。ゲームの世界に来たなんて到底信じられる話ではない。だからこそ彼はその後すぐ辺りの探索を行ったが、本来本州にあるはずの聖地(漫画、アニメのモデルとなった場所を聖地と呼ぶ)が九州であるはずのこの場所にあったのだ。

 

 

「ひでぇ・・・俺が何をしたって言うんだ。いや、しかし生きているのは日ごろの行いの賜物?」

 

一人公園のベンチで携帯をいじりながら呟く。こんな状況であるにもかかわらず彼は仕事の連絡について考えていた。非常事態やパニックに陥った時日本人はまず仕事を気にしだす。悲しきサガである。

 

 

 

「時間も過ぎてるだろうなぁ・・・いや、そもそも季節も違うしもう気にしなくていいのか?なになに・・・・2015年4月か・・・。過去だし」

 

 

頭をガックリと落としうなだれる。時刻はすでに午後一時半。色々考えてお腹の空いた彼はうだうだしても仕方ないとコンビニを探そうと立ち上がった。

「ん?」

 

立った瞬間彼の頭に違和感がよぎった。

 

なんだこの違和感は?今俺は何と言った?大切な事を忘れてるような・・・・。

 

 

「ゲームの世界に来ちまったって事以外で重要な事?そんなの・・・」

 

 

再び携帯に目を落とす。異世界、当たり前というべきか日付は彼のいた時代とは異なる。数年も前の時間である。

 

 

数年・・・数年前・・・2015年か・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

2015年?

 

 

「あぁ!FGO!」

 

 

 

 

 

 

FGO

正式名称Fate/Grand Order。

それはfateシリーズの中でも、初心者からでも入りやすくされているアプリゲームである。

西暦2015年、魔術がまだ成立していた最後の時代。人類の営みを永遠に存在させるために秘密裏に設立された人理継続保障機関フィニス・カルデアで、「2016年を最後に、人類は絶滅する」という研究結果が“証明”された。

 

原因を調査するうち、カルデアの魔術サイドによって作り上げられた「近未来観測レンズ・シバ」は、突如として過去・西暦2004年の日本のある地方都市に観測不能領域の出現を検知する。ありえない事象にカルデア機関員達は、これこそ人類史が狂い絶滅に至る理由と仮定、テスト段階ではあったが理論上は可能レベルになった霊子転移(レイシフト)による時間遡行を実行する。その目的は2004年に行われた「聖杯戦争」に介入し、狂った歴史を正す事である。

 

 

 

 

 

「そうだよ・・・。ここが本当にゲームと同じ世界なのだとしたら直に全人類が絶滅するんじゃねえか?」

 

 

 

そう、2015年8月。これから後4カ月もしないうちにこの世界の人類は一度滅ぶのである。

「いやいや、待て待て待て。そもそもこの場所がまだゲームの世界と本当に決まった訳じゃないし・・・」

 

彼はネットを繋げてfateと検索する。しかしそこには本来結果として出るべきゲームなどでず、英単語としての意味が表示されるばかりである。他にも色々アニメを検索しても全く見知らぬアニメばかり。

 

「ない、し・・・」

 

そっと携帯を閉じ辺りを見渡す。そこに広がるのはいつの日か眺めたものと同じ風景。

 

そう、冬木公園が広がっていた。

 

 

「ない・・・・・・のか?」

 

背中から変な汗が流れた。彼は一度死にかけ、何の奇跡か生き返った。にもかかわらずまた死ぬかもしれない?

 

「冗談じゃない⁈」

思わず声に出して頭を抱える。

確かにほっといても主人公ともいうべき人物によって世界は救われるだろう。しかしここはゲームの世界なのであってゲームではない。もし主人公が失敗してしまったら?道の途中でいなくなってしまったら?

 

 

もう死の感覚を味わうなんて真っ平御免である。

 

絶望的な感覚だった。まるで熱が液体となり自分から離れていくかのような感覚。

 

「何か・・・何か手はないのか?!」

 

 

そういうと彼は頭を振り絞り考えた。このような状況は2次創作と呼ばれる小説ではよくある展開である。これが主人公であるのならクールな考えを思いつくかもしれない。

 

しかし今の彼には何もない。

 

お家はねぇ!

魔術もねぇ!

頭もそれほど良くはねぇ!

身分もねぇ!

道具もねぇ!

カルデア南極山の上!

 

「俺こんな世は嫌だ!」

 

 

歌っている場合ではない。

 

「くそぅ・・・!このままだとまた死んじまうかもしれない。何か・・何か手は」

 

 

しかし彼にはどうしようもない。この世界魔術とは時代を重ねらば重ねるほど強固な神秘となるという設定がある。もちろんそんなものは持ってないし彼は魔術を使うことはできない。

 

「これがもし数百万年前なら2次創作みたいに物語書いて英雄になるとかできるのに。」

 

 

そう言って彼は再び頭を抱えようとして、

 

 

「・・・待てよ?」

 

 

とある2次創作群のなかに、過去に転生しそこで物語を書くと言う方法がある。確かにそのままならただの物語だろう。しかしここは型月の世界。神秘が重なればそれだけその存在は確かなものとなる。つまり本物として生まれ変わるのだ。

ある魔術師は英雄たちを「存在したかどうかではなく、あるかなかったか」

と捉えていた。

 

 

「神秘を重ねる・・・」

 

「神秘・・・・神秘、歴史か・・・」

 

 

彼は歴史に詳しいわけではない。もちろん魔術に関してもだ。先ほどきたばかりなのだ。当たり前だ。

 

「歴史・・・待てよ、ここが型月、いや、ゲームの世界だと仮定して・・・」

 

「・・・」

 

しかし彼にはひとつだけ奇跡を味わっている。そう、ゲームの世界で生き返るという奇跡。本来であればそんなものは何の役にも立たないものであっただろう。

 

 

 

しかし!その事実を確認した瞬間!彼の脳裏に電流が走った!

 

 

 

「そうだ歴史だ。」

 

 

「この世界は歴史を重ねたものほど強くなる。だからこそ最古の英雄ギルガメッシュはあんなにも強い力を持っている」

 

「逆にいうならこの世界はギルガメッシュ以上の英雄や物語を知らないということでもあるはず」

 

 

「ならば(この世界のギルガメッシュ以上に古い歴史)があったなら?それを認識できたなら?」

 

 

彼はすぐさま携帯を開けると画像ホルダーから何千枚もの画像を編集し出した。彼は前世から好きな漫画を仕事の休み時間でも読めるよう画像として保存している。

仮にもし、もしこの考えが当たったら!

 

 

「彼らの力になるはず!」

 

そして彼はインターネットを開き、とある漫画サイトをひらいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃあ早速召喚に入ろうか』

 

 

第一特異点オルレアン。

 

彼らは草原の真ん中にいた。

「英霊かー、この石をマシュの盾に投げ入れればいいんだよね?」

 

そういうと彼、藤丸リツカは隣に立つ少女、マシュキリエライトに話しかけた。

 

 

「はい、そしたら先輩の力になってくれる英霊、サーヴァントが召喚されるはずです。」

 

「うーん、なんというかソーシャルゲームのガチャみたいだ。嫌な思い出が蘇る・・・」

 

『確かに近いかもね。ランダムに召喚されるってあたり。触媒があれば指定したサーヴァントも呼べるけど、今回の場合は君と最も相性のいいサーヴァントが召喚されるはずさ』

 

 

「不謹慎かもしれないけど、ワクワクするな〜」

 

 

そういうと彼は石を魔法陣の展開されたマシュの大盾に投げ入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界では、神秘を重ねれば重ねるほど強固な存在になる。

当然、この世界において最も強力な英霊はギルガメッシュだろう。

 

 

 

 

しかし、それはこの世界での話だ。

 

仮にもし、この世界の他にも世界があったなら?

そしてその世界が、この世界「型月」が存在するよりも前から存在していたとしたら?

 

 

『緊急事態発生!魔力反応の急激な増大を確認!英霊召喚の陣が持ちません!』

 

『なんだって?!』

 

 

元々存在は匂わせていた。

終局特異点において黒髭はそれを叫んだ。

 

目!鼻!ない!また目!目!目!

 

「なんだか召喚陣膨らんでなッ!?」

 

「異常事態です先輩!離れます!」

 

 

とある島にてアルターエゴ、タマモキャットは言った。

 

オープン、キャーッツ!

イーグル、ジャガー、ベアー!

 

 

藤丸のポケットから何かが落ちる。

「落書きが!?」

『上昇、止まりません!臨界点突破してしまいます!』

 

とある巨人の少女の狭間にて少年は見た。

世界とは・・・神秘とは・・・根源とは。

なぜ1+1は2なのか

 

 

 

 

そして次の瞬間、マシュの盾から光の柱が伸びていった。

 

 

 

 

これらはもちろんゲームにおいてはただのパロディでしかない。しかし、それはこの世界においては通用しない。

 

たとえそんなわずかなつながりでしかなかったとしても、きっかけさえあるならば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奴らはこちらを見つけ出す。

 

藤丸リツカはゆっくりと目を開けて自分の無事を確認。そして隣にいるマシュに声をかけようとした。

しかしマシュは空の一点を目を見開きながら見ていた。

 

藤丸もつられて上を見る。確かそこには光の渦のようなものがーーー

 

 

「あれって・・・」

 

 

 

 

 

 

それは空を丸ごと覆い尽くすほどの大きさだった。一瞬藤丸はそれが何かわからなかったが、次第にその存在は姿をはっきりさせていった。

 

顔だ。

抽象的、機械的な見た目をしているが、おそらくそれは何かの顔なのだろう。緑色に輝く光の玉がそれの各所を照らし、瞳と思われる部分を照らす。

 

みんなが見つめていた。おそらく、その世界の誰もが見つめていた。

 

そう、その存在の名は

 

 

リツカは地面に落とした落書きを拾い上げつぶやくようにその名前を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲッター・・・ロボ?

 

 

落書きには、とある機械仕掛けの巨人が描かれていた。




型月世界は神秘を重ねると強くなる
⬇︎
型月作品が生まれるより前の作品、又は漫画を持ってくる。
⬇︎
世界が生まれる以前の神秘。そして型月の世界そのものがアニメ、ゲーム作品がこの世に存在することへの証明。
⬇︎
漫画として世に出すことで世界の繋がりを作る。
知名度出ないわけないよね?こっちで売れてる以上向こうで売れないわけがない。
⬇︎
触媒「絵」で召喚
⬇︎
そうか!なぜあの世界に繋がったのか!全ては他の世界へと手を伸ばすための!

つまりゲッターとは!ゲッターロボ とは!

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