型月世界において簡単にカルデアに力を貸す方法。   作:修司

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ゲッターロボ

「なぁ藤丸、お前この漫画知ってるか?」

 

まだ藤丸リツカが学校に通っていた頃の話。

休み時間お弁当を食べていると隣に座っていた友人から携帯を差し出されだ。

 

「・・・ムグッ。どうした?藪から棒に。」

 

「実はさ、最近あるサイトで話題になってる漫画があるんだ。それがこれだ。」

 

リツカは一度飲み込んで画面を覗き込んだ。その画面には化け物がボロボロのロボットの周りに描かれた表紙と思わしきものが写っていた。

 

「ゲッターロボ ・・・。なんつーか古い感じのロボットだな。父さんたちの子供のころに連載してそうな」

 

「だろ?でもこれかなり面白いんだぜ。なんつーかさ、味がある絵というか、ロボットがイキイキしてると言うか・・・」

 

そう言うと数ページめくって中身を見せてくれた。そこには古い絵ながらも登場人物達が凄まじいアクションを起こしたシーンだった。

 

 

「ふーん、でもなんと言うか最近のロボットみたいなスタイリッシュな感じじゃないな。いつに連載してたの?」

 

 

そう聞くと彼はよくぞ聞いてくれましたとばかりに身を乗り出すと携帯を操作しながら語り始めた。

 

「そう、いつから連載していたか。なんとこれは二週間前に連載を始めたばかりなんだ。だが見ろ。」

 

差し出された画面を覗くそこにはなんと。

 

「35話⁈いやいや、流石にそれはないでしょ。昔どっかに連載してたのを引っ張って来てるに決まってる」

 

リツカは漫画家というわけではないがどう考えても二週間で掲載できるペースではないことは理解できた。友人から携帯を借りページをめくる。内容がすぐに終わる4コマ漫画かとも思ったが1話1話みっちりと書き込まれていた

 

「だよな?だけどここからがまた謎なんだ。宣伝する訳じゃないがこの漫画は面白い。思わず引き込まれてしまうような内容に久しぶりにハマったくらいだ。でもよ、ここまで完成させた作品をそのままほっとくなんてあると思うか?」

 

「最初はネットの住人も疑問に思ったさ。どこかで無断で持ってきた作品を載せてるだけじゃないかって。けどな、どんなに探してもこの作品の痕跡は見つからなかったんだ」

 

 

「見つからなかった?じゃあさ、なんかのパロディってことは・・・」

「いや、中身を読んでもらえればわかるがこんな物切り合わせで出来るようなもんじゃない。それらの情報から書き溜めていたってのが一番の説なんだが・・・」

 

「どこの雑誌にも掲載してないならなぜこんなに書き込んでかつ大量に抱えていたんだ?って話になる。どう考えても掲載誌に載せるつもりで書いてるとしか思えないんだ。」

 

そういうと彼は画面を覗き込む。すると次の瞬間ピアノを鳴らしたかのような音が携帯から鳴り響いた。

 

「お、また更新された。今度は・・・15話⁈なんだこの作者⁈利益とか欲しくないのか⁈ま、まぁ取り敢えず全話無料で読めるからさ、よかったら読んでみろよ。なんつーかさ、すげーワクワクさせてくれる作品だからさ」

 

そういうと彼は他の友人と話し出した。

リツカはその姿をしばらく見つめた後自分の携帯を取り出し、そのロボットについて調べ出した。気になったというのもそうだが、元々友達付き合いのいい彼は勧められるままに物語を読み始めた。

 

 

「ゲッターロボ 、か・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲッターロボ

 

それは、1974年(昭和49年)4月4日から1975年(昭和50年)毎週木曜日19時00分 - 19時30分に全51話が放送された、ロボットアニメおよび同作に主役として登場する架空のロボットの名前であり、3つのマシンが合体して1つのロボットとなる、つまり合体ロボの原初である。

その中でも漫画作品群は、ワイルドとダイナミック。そしてバイオレンスを兼ね備えた作品であり、今も多くのファンを生み出している作品だ。

 

 

「よし、今週の分アップロードおしまい。次に取り掛かろう」

あの後俺は画像をある程度整理した後自分のうちがあるはずのところまで歩いて行った。

みなさんは知っていると思うが冬木市は熊本県に存在すると思われる架空の都市だ。元々の家は熊本の市内に存在し、そこにアパートを借りて暮らしていた。つまり少し距離こそあるが、たどり着けないわけではない。

そうして元アパートがあった場所に行くと驚いた。なんと自分の家はそのままの形で残っていたのだ。気づくべきだったと言うべきか、どうやら私は転生の中でも憑依というものに近い状態らしい。コンビニのトイレに入った時気付いたが、私の体は2015年時のものと同じだったのだ。

しかし気づかなかったのも無理はない。というのもだ。

 

 

「なんでデータだけは前と同じなんだろう・・・」

 

携帯の写真のデータはそのまま前世と同じ形で残っていた。入社式の時の写真も、成人式の写真も全てだ。

 

「携帯は自分の今まで使ってきたものと同種、ただデータだけ前世と同じ・・・か。ここまでくるとなんか誰かの意図を感じるな・・・」

 

そういうとフォルダにまとめた漫画を順番に並べて行く。

彼の立てた作戦。それはこの世界に他のキャラクターを連れてくるという作戦だ。

現実でこそあるがここは型月の世界。そうゲームの世界だ。つまりこの世界の存在こそ他の物語の世界が存在する証拠となりうるわけだ。かつて魔法少女プリズマイリヤがリリカルなのはとクロスオーバーしたことがあるのを皆さんは知っているだろうか。つまりきっかけさえあればこの世界と繋がることが出来るわけだ。

 

 

 

 

しかしそれを行う上で注意せねばならなかったこと。それは繋がる世界の選択だ。

 

ここ型月世界は物語の完成度こそ素晴らしいかつ面白い世界だが過ごすとなるとクソとしか言いようのない世界だ。何と言っても何度も世界が滅びかかる上、たとえ何とかなったとしても最終的には蜘蛛の化け物によって全人類が水晶に飲み込まれて滅ぶことが確定している世界なのだ。

人類はたしかにいつかは滅ぶかもしれない。だが確定してるとなると納得いかない。その頃まで生きているわけではなくても、やはりモヤモヤする。

だからこそ、この世界をまるごと抱え切れるような世界とつながる必要があった。だが・・・

 

 

「さて、そんな中私のフォルダに入っていたのが、

 

これと、 「ゲッターロボ サーガ」

 

これと 「ボボボーボ・ボーボボ」

 

これ「北斗の拳イチゴ味」の三種類だ」

 

 

・・・

 

 

「何でやねんッ!」

 

クソ!こんなことならもっと色々入れときゃ良かった! まともなのがゲッターロボしかない!ボーボボは売れたとしても融合した時に苦労させてしまうし北斗の拳イチゴ味は原作がないから使えない!

「いやそもそもゲッターロボも使っていいのかわからんぞ!何で俺は世紀末漫画しか持ってこなかったんだクソ!」

 

 

と ないものは仕方ない。

この世界というかfgoではよくゲッターロボのパロディとかもやってるし相性もそこまで悪くないだろう。

 

 

「とはいえゲッターロボかー、これ混ぜていいもんなのか?最悪というか何というか。最終的にゲーティア以上の存在であるあれと戦う事になったりしないだろうな?」

 

 

そう、確かにゲッターロボ の世界は強力だ。仮にこの作戦が成功したら大きな力となって彼らのサポートを行ってくれるかもしれない。

だが、それは(新たな敵)を呼び寄せるきっかけにもなりうる可能性があるのだ。

 

 

「・・・・・嫌、ごちゃごちゃ考えても仕方ない。どうせ成功するかもわかんない策だし。それにお金も欲しいしな。」

 

そもそも型月シリーズより古い作品を選ぶ必要がある。それぞれがいつに出来たかはっきりわからない以上ゲッターロボしか選択肢はない。

 

「神秘は神秘でしか破壊できない。つまりこの世界が生まれるよりも前から存在した作品であるゲッターロボ ならきっと大きな力になるはず。それに、fgo とも相性はいいだろうしな。」

 

先ほども語ったがfgoという作品はたまに他の作品の台詞などをパロディとして使うことがある。そんな中でもゲッターロボのネタはちょくちょく使われてきている。

 

最終決戦であるゲーティアとの戦いで海賊黒髭はゲッターロボパイロット、神隼人の台詞をパロディとして使っていた。

宮本武蔵のイベントではタマモキャットが3つに分かれて見せた。これはゲッターロボ が3つのマシンに分離できる事のパロディだし、実際それぞれの機体もイーグル号、ジャガー号、ベアー号である。

ポールバニヤンのイベントにおいては主人公藤丸は何とゲッター線に触れかける描写すらあるし、ムーンキャンサーの邪神BBは真ゲッターロボのような攻撃を行う。

前回も言った通りこのままではただのメタ発言でしかないだろう。しかし観測世界の住人である自分がここにいる以上それは世界をつなぐ鍵となる。

 

「さて、そろそろ作業を始めよう。広告収入も日頃の努力があってこそ、だ。」

 

まぁ他人の作品を無断転載して得た金ではあるが。

人類の未来と自分の生活のためである以上仕方ないだろう。

 

「今は亡き先生。これで得た金のほとんどは宣伝に使いますのでどうかお許しください・・・」

 

ちなみに今の自分は無職だった。そのかわり世界を救う一手を生み出すので勘弁してください。

 

 

その後藤丸リツカは見事ゲッターロボにのめり込み、特異点でとんでもない存在を呼び出すこととなる。

作戦そのものは確かに〇〇の思い描いた通り成功だ。しかしそれがきっかけで自分まで戦いに巻き込まれる事になる事は、今は知らない。

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