型月世界において簡単にカルデアに力を貸す方法。   作:修司

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カルデア

 

「ふう・・・・・」

 

月が見える窓際で〇〇はため息を一つ付き冷えたコーラを飲み干した。

あの後三人は資源回収として近くのホームセンターとスーパーで大量の買い物を行った。

カルデアはその立地上常に資源不足である上、今後の特異点において安全な食材が手に入る保証がない為とてつもない量の買い物となった。荷物の運搬として台車も購入したがそれでも男2人でやっと動かせるほど。

 

ん?マシュ?いやいや、女の子に力仕事任せるのはちょっと・・・。

 

リツカも同意見だったのか、あの時は阿吽の呼吸で分かり合えていた気がする。

ついでにカルデアのスタッフ全員の要望も聞き娯楽用品や酒なども購入。閉鎖空間である為メンタルのリフレッシュは大切だろう。余分に多く買っておいた。

 

そんな買い物の中でも特にいい買い物と感じたのは胡椒の大量に入った麻袋だ。最近のホームセンターでは野菜や種なども売るところがあり、大安売りで置いてあったので全部買った。ちなみに金は全部俺が出した。貯金が全て消し飛びそうなほどの大量買に全員遠慮していたがもう気にしない。なぜならーーー

 

 

(そんなに胡椒どうするんだ?)

 

(これから俺たちがいくのは過去だろう?である以上胡椒はお金としても使えるし野生の獣の臭みを消すのにも使える)

 

 

そう、俺もカルデアに行くことにした。

彼らによると今の自分は召喚した何かが重なっているような状態であるらしく、詳しい検査などを行うとのこと。

 

だがそれだけではないだろう。

 

 

 

『〇〇くん、少しいいかい?』

 

 

「ん?」

 

電気を消して暗い中からドクターロマンの立体映像が飛び出した。

 

現在リツカとマシュは同じ布団でぐっすり眠っている。

帰ってきた後2人を歓迎する為パーティーとして焼肉を行った。焼けた肉をリツカくんのお皿に移すマシュちゃんは可愛かったしそれに照れるリツカくんも微笑ましかった。

2人は焼けた肉を美味しそうに食べた後、今日の疲れからか眠ってしまった。

 

 

「どうしましたドクターさん?カルデアでの注意とかですか?」

 

『いや、それは君がこちらに来てからすれば良い。そうじゃなくてね・・・』

 

 

ドクターは一瞬躊躇うように間を開けて、すぐ決心したように俺に告げた。

 

 

 

『今後はこんな事をするのは控えて欲しいんだ・・・』

 

 

・・・

 

 

 

『君なら知っていると思うが、物語を世の中に送るだけでここまでの影響を及ぼすなんて、アラヤやガイアがきっと黙っていない。いや、それだけでなく知られれば魔術師もほっとかないだろう。君の為にもならない・・・』

 

「・・・」

 

『約束してくれ。今後もうこんな危険なことはやめると』

 

ドクターの心配はきっと本当だろう。俺はカルデア全員から、未来で自分達がどうなるか、生き残れるのか?という質問にだけは答えなかった。勝つ可能性は存在する、だけ言っただけである。そんな胡散臭い状態でも関わらず、このように注意してくるのだ。

真っ先に特異点崩壊の危険や自分達の安否をださないあたりやはり人がいいのだろう。

 

 

 

 

しかしそれを約束するわけにはいかない。

 

 

 

この世界の問題はグランドオーダー後にある。

たしかに選択肢がなかったのはたしかだが、俺は何も考えずにゲッターロボ の世界と繋げたわけではない。なぜゲッターロボ なのか、それは抑止力の存在だ。

抑止力とはこの世界の人類の行き先と終着点を定め、それを邪魔する存在を陰ながら排除しようとする概念のようなものだ。

行き先と終着

 

そう、この世界の人間は終わりが決まっているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

人類は、水晶の谷に飲み込まれるーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

これが人間の手によって引き起こされてしまったのなら文句の言いようがない。

人間が一生懸命戦って、争って、それでもダメだったのなら仕方ないだろう。

 

しかしこれはダメだ。

滅ぶ事がFate(運命)だなんて認めない。

この世界の人間がどうする事も出来ないのなら、俺がどうにかできる奴らを呼ぶ。なんとかなる可能性がある限り、俺は手を休めない。

 

 

 

それこそが、多分俺がこの世界に来た意味なのだから。

 

 

「ロマニさん、ありがとうございます。」

 

『〇〇くん?』

 

「大丈夫です。その特異点に行き、彼らと交渉してうまくいけばもう俺の役目は終わりです。そしたらこのデータを消すだけでいい」

 

『・・・うまく行かなかったら?」

 

そう、明日彼らとの交渉にこぎつけられればもうこのデータに用はない。

深刻に考えずともこれでうまくいけばいいのだ。

 

 

「悪い方は今は考えなくて良いですよ。仮に協力してもらえなくても、彼らは人類の味方だから酷いことにはならないし、カルデアにスタッフが1人増える程度しか変わらないですよ」

 

『そうかもしれない、けど・・・』

 

「今日は力仕事で疲れました。俺はもう寝ます。おやすみなさい」

 

 

そういうと〇〇はを座布団を枕にして目をつぶった。そしてしばらくすると、穏やかな寝息を立てて彼は眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・しっかり約束してくれない、か。なんだか他人とは思えないな。そういう自己犠牲なところ・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌朝ー

 

 

 

 

「2人とも、朝ごはん出来たよ」

 

翌朝リツカとマシュは香ばしい匂いと自身を呼ぶ声で目が覚めた。なんだか昨日はいつもよりぐっすり眠れた気がする。それはマシュも同様なのか自分と同じタイミングで目覚めている。

 

ん?同じタイミング?

 

 

「あ・・・・おはようございます、先輩」

 

「う、うん。おはよう・・・」

 

「いやごめんね。昨日2人が寝たあと布団が一つしかないの忘れててさ」

 

〇〇さんがフライパンを持ちながら申し訳なさそうにこちらを見る。

どうやら昨日俺はマシュと一緒の布団で寝たらしい。〇〇さんが布団で寝てないのとマシュと一緒に寝た恥ずかしさから少し声に詰まる。

マシュも目が完全に覚め現状を把握したのか頬に少し赤みがさしている。

 

「そ、そうだったんですか。我々お邪魔している立場なのに申し訳ありません」

 

「良いよ良いよ。もともとどこでも寝れる性格だし」

「先輩もごめんなさい、私寝相悪くありませんでしたか?」

 

「い、いや大丈夫。全然そんなことはなかったよ。」

 

そういうと俺とマシュは気恥ずかしそうに顔を下げた。

き、昨日は疲れてしまったのか全然気づかなかった。

「とりあえず食べよう。もう少ししたら転送が始まるんだろう?そしたらゆっくりする暇はしばらくないだろう」

 

「あ、はいありがとうございます。いただきます」

 

「い、いただきます・・・」

 

俺とマシュはそう言って程よく焼けたトーストを口にする。それを見届けた〇〇さんも席につき牛乳をコップに注いだ。

「いよいよ今日から俺もカルデアに行くことになるのか・・・」

 

「はい、今後〇〇さんは外部協力者という事でカルデアに在籍していただくことになります。詳しい説明は第1特異点の彼らとの交渉が終わり次第となっております」

 

 

「いやー、なんかドキドキするよ。まさかホントにカルデアまで漕ぎ着けられるとは」

 

 

そう言って考え込む〇〇さんを見て俺は思わず呟いた。

 

「それにしても〇〇さん、よくこんな事思いつきましたね。まさか他の世界と繋げるだなんて・・・」

 

 

「それに関してはほとんど偶然というか・・・。そもそも縁が結べたらな、って程度の思いつきだったし。ていうか俺からしたら君があの絵を持っていてくれたお陰で事が早く済んだ。本当ならなんの変化もなく終わっても不思議ではないのに・・・」

 

 

言われると確かに。まさか暇な時間に描いた落書きがここまで事を大きくするとは・・・。

目玉焼きを箸でつまんで考える。もともと自分のサーヴァントを呼ぶために現地で行った召喚は、いつのまにかとてつもない事態に変わっていった。それでもこんな風にゆっくり出来るのは、特異点においてまだ大きな事件が起こっていないのと、この時代の歪みが穏やかなものだったからだろう。

 

 

 

 

それにしても、自分の召喚したサーヴァントは結局なんだったんだろう?詳しくは調べてないが〇〇さんに特別変わった様子はなさそうだし、〇〇さんも英霊が入ったなんて自覚もなかった。

 

そもそもなぜその英霊は〇〇さんの中に入ったんだろう。

 

 

 

「りつかくん?」

 

 

「あ、・・・はい、どうしました?」

 

 

「いや、なんだか考え事してるみたいだったから」

 

「ああ、すいません。なんでもないです。ただ〇〇さんに入った英霊って誰なんだろうなーとか考えただけで・・・」

 

 

 

うん、自分が難しく考えても仕方ない。そういうのはドクターやダヴィンチちゃんの仕事だし、俺はとりあえず現地に着いたら何をするのか考えよう。

目玉焼きを頬張り牛乳で流し込む。

 

すると喉に詰まりかけ思わずむせてしまった。

 

そんな様子を見てマシュと〇〇さんが慌てて背中をさすってくれたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

「・・・俺の中の英霊、か。いや、そもそも・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コフィンが開く音とともに自分の意識がはっきりしていく。それと同時に腹から込み上げてくるような吐き気が襲った。

劇中でも描写させていた酔いというやつだろう、しかし藤丸くんは何度か経験しているためか平気そうな顔だ。

 

 

「〇〇さん、気分は大丈夫ですか?」

 

「ああ、それよりも・・・」

 

 

そう、それよりも今は懐かしさとワクワクを抑えられない。吐き気もすぐきにならなくなった。そう、ここが!

 

「ここがカルデアかぁ!」

 

「はい、ここが人類最後の砦。人理継続保証機関フィニス・カルデアになります」

 

実際に目にするその場所は、まるで宇宙船のようであり、神秘的だった。

全体的に青い空間は少し広い体育館ほどの広さで、自分の降りたコフィンの上、空間の真ん中にある巨大な地球儀がカルデアスなのだろう。それは暗くなってはいるものの、まるで本物の星のように感じさせる存在だった。

 

 

「ようこそ、〇〇くん?我々フィニス・カルデアは君を歓迎しよう。それと物資の支援ありがとね♫」

 

 

カルデアで最初に出迎えてくれた人は例の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。

彼、否彼女はこちらに手を伸ばし握手をすると同時にウインクをした。

一瞬ドキッとしたがこの人は男と自分に言い聞かせ自分も手を握り返した。

 

「改めてはじめまして、〇〇です。それじゃあさっそく・・・」

 

「あぁ。いきなりきてすぐ向かってもらうのは悪いけど、君たちはさっそく第1特異点に向かって欲しい。我々としても未知の存在だ、彼らを知っている君がいってくれると交渉もスムーズに進む」

 

そういうとダヴィンチちゃんはその手に持っていた大きな機械を自身に手渡した。

 

「これは?」

 

「通信機だ。流石に宇宙まで向かってもらうことは難しいし、ラジオのようにあらゆる方向に電波を発信できるこれを持って言ってくれれば繋がるかもしれない。もっとも、あちらの規格と合えばいいんだけど・・・」

 

 

「わかりました、任せてください。」

 

「とりあえず協力は得られなくても、最悪何事もなく済めばそれで十分だから。そんなに力まないで、落ち着いてね」

 

「いや、絶対何かしら結果を持ち帰りますよ。少し怖いけど、これが俺にとって最期の計画なので」

 

 

そういうと同時に案内役であろうスタッフの方が話しかけてきた。彼女は自分に挨拶すると同時に物資や娯楽品のお礼をいい、コフィンの中の説明をする。

なんだか照れ臭い。

 

「マシュとリツカくんもよろしく。」

「了解です。ではさっそく向かうことにします」

 

「うん、こちらも任せて!」

 

 

そして2人がコフィンに入るのを確認すると中にいたスタッフは全員管制室へと向かった。しばらく沈黙が続き、やがて空間全体に聞こえるようにアナウンスがなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇レイシフト適正値、94パーセント。基準値内。

 

 

アンサモンプログラム・スタート。

 

 

霊子変換を開始 します。

 

 

いよいよだ。いよいよ初のレイシフト。そして、初のーーー

 

 

全行程、完了。

 

 

グランドオーダー、実行を開始ーーーー

 

 

 

 

 

 

その瞬間、俺の視界は光に包まれた。

 

え?

 

 

 

 

「緊急事態です!〇〇さんのコフィンになんらかの力場が発生!強制レイシフトに切り替わりました!」

 

 

「なんだって!?」




早くゲッターロボ を出したい・・・!
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