神様転生した者だけど毎日が苦痛   作:八雲 紅

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一日でお気に入りが200も増えるってどういうことなの……
すっごい今更だけど、これネタだよ?
話の60%をネタでごり押しする内容になるよ?シリアスのシの字も無くなる予定だよ?残りの40%は優しさだよ?

ボールの人気に嫉妬
みんなどんだけボール好きなのw

とりあえずこれからも頑張って更新します


遂に来ちゃった第9話

(ヤバい、マジでキツい)

 

男子でありながらISを動かした、通称一番目の男性操縦者である織斑一夏は困惑していた。

それは何故か。

答えは当然、男子が自分一人だけだからである。

いや、正確にはもう一人居るのだがそいつはまだ見ていない。

 

今日は高校の入学式だ。その初日。

これが普通の高校の入学ならどんなに良かったか。

俺が今居る場所はIS学園。この学校はISの操縦者を養成する学校。

ISは女子にしか反応しないはずだが、何の手違いか。俺はISを起動させてしまった。

そして女子校とも言えるココ、IS学園に俺は放り込まれた。

 

そして今、この教室に男子は自分一人だけなのである。

さっきから視線を感じるのも、そのせいである。自意識過剰ではない。

しかも席も悪い。なんで真ん中の最前列なんだ。目立つ上にクラスメイトの視線が背中に突き刺さりまくりだ。

 

ちらりと窓際に目を向ける。

窓際の席には六年ぶりに再会する幼馴染の篠ノ之箒が居る。

救いを求めて視線を投げかけるが、箒は辺りを見回すと何かを悟った顔をして、謝るような視線と共に窓の外に顔を逸らした。

 

どうやら頼みの綱の幼馴染も、俺と同じく目立ちたくないらしい。

そして俺は自分の隣の空席を一瞥し、ため息をついた。

 

 

(だ、誰か!この状況をなんとかしてくれ!ていうか早く来てくれ二人目!)

 

「みなさんおはようございまーす」

 

祈りが通じたのか、教室の前の扉が開いて誰かが入ってきた。

このタイミングで来るという事は担任の教師だろう。

助かった!と俺は思った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…………ハッ!?」

 

意識が覚醒する。ここはどこ?私は誰?

いや、大丈夫だ、問題ない。俺の名前は如月鋼夜。で、場所は……。

 

辺りを見回すと、目の前に海が見えた。そして視界が動いているのと、座席が見える事から何かの乗り物の中だろう。

 

「くそっ、やられた!」

 

自分が何処に居るかを理解すると俺は悪態をつく。

ここはIS学園行きのモノレールの中だ。恐らく気絶した俺を放り込んだんだろう。

 

しかし数分で目覚めるように気絶させるって、輝さん、そんな優しさいらないから。

そういえばあの人「Gガンの世界はやる事なかったから格闘技してた」って言ってたな。

よし、今度から逆らうの止めよう!

 

携帯を確認すると、三通のメールが入っていた。

 

「殴ってごめんね」と輝さん。

「頑張れよ」と玲児。

「達者でな」と泰河。

 

三通のメールを確認し、ため息をつきながら携帯を閉じる。

 

「しょうがない、腹くくりますか」

 

頬をパンパンと軽く叩いて気合いを入れる。

それと同時にもうすぐIS学園へ着くというコールが鳴った。

 

 

 

モノレールを降りてしばらく歩くと学園の正門に着いた。

でけーなー。いくら金使ってんだろ。

 

「お前が如月鋼夜か?」

 

そんなくだらない事を思っていると正門の前でスタンバってた人が声をかけてきた。

黒のスーツにタイトスカートで、背の高い、クールな印象を受ける女性だ。

うん、実は結構前から視界に入ってて無視したかったけど駄目みたいですね。

 

「はい」

 

とりあえず返事をしておく。

無視するなら何をされるか分からないし。

 

「お前のクラスの担任の織斑 千冬(おりむら ちふゆ)だ。詳しい紹介は教室で話そう」

 

黒スーツで長身の女性はそう名乗ると身を翻し、「付いてこい」とだけ言って歩き出した。

 

織斑千冬。主人公、織斑一夏の姉にして公式最強と言われる人物。

初代モンド・グロッソで優勝し、その戦いぶりから『ブリュンヒルデ』と評された。

まぁ、つまり、すごくすごい人。

 

 

「あのブリュンヒルデが担任なんて、光栄ですよ」

 

教室へ向かう道中、話しかけてみる。

 

「その呼び名は好きではない。あと、ここでは織斑先生と呼べ」

 

「はい、織斑先生」

 

まぁ、聞いての通り織斑先生はこの異名が好きじゃないみたいだが。

 

 

そうしていると「1年1組」のプレートがある教室の前に着いた。

教室に入ろうとした直前に、教室からガタタッという音がした。

あー、これって……。

 

「少し待っていろ。呼んだら入って来い」

 

はぁ、とため息をついた織斑先生は出席簿を構えて先に教室へ入っていった。

 

その直後に教室からパァン!と音が鳴る。そしてもう一回パァン!

すげぇ音だな。空気破裂してるんじゃね?

 

そして「キャーーーー!」という女子の黄色い声援、いや、もはやソニックブームを二回、出席簿のパァン!を一回経て遂に織斑先生からお呼びがかかった。

 

「如月、入って来い」

 

なんで名前を先に言った。

というツッコミを外へ押しやり深呼吸。

 

偉い人は言っていた。焦ったら負ける、攻めろ!と。

 

……よし、行くか。

 

意を決して教室の入り口の扉に立つ。

近未来的な、独特の効果音と共に扉が開き、俺は教室へ足を踏み入れた。

 

 

教室へ入り、教卓の横へ立って正面へ向き直る。

突き刺さる視線、視線、視線。

この教室に居る全員が俺に注目している。少し恥ずかしい。

 

ちらりと窓際の席を見る。

酷く驚いた様子の箒と目が合った。

 

今度は自分の正面の少し下を見る。

頭を抑えたままポカン、とした表情の黒髪の男子と目が合う。

 

そして改めて正面へ向き直る。

 

「如月鋼夜です、至らない点もあると思いますが、皆さんよろしくお願いします」

 

そして礼。

 

さて?クラスの反応は?

 

「あれ?どっかで見たことあるような……」

「あれだよ、剣道で優勝してた人」

「あ、確かに」

「剣道で優勝してた男子だ」

 

……意外と知名度あるんだなぁ、俺。

しかし剣道ばっかだな。いや、確かに剣道頑張ってたけどさ。

 

「うーん……どう?」

「織斑君と比べるとねぇ」

「普通……かな?」

 

泣いていいかな?これ。

 

「え、えっと……メガネ似合いそう」

「インテリ系ってことかなぁ?」

 

……ありがとう左端の子。こんな特長が無いのが特徴なジムカスタムみたいな俺の容姿を褒めてくれて。泣きそう。(結婚しよ)

 

「時間が無いので自己紹介はここで打ち切る。すまないが後は休み時間で各自、確認し合え。では、授業を開始する」

 

わーい。入学式の日に授業あるとかマジかよ。

 

「ああ如月、お前の席は織斑の隣だ」

 

最前列じゃねえか。あんまり好きじゃないんだけど。

 

俺は空いた席、一夏の隣に座りスポーツバックから教科書類を取り出した。

 

隣の一夏や少し離れた席の箒が何か言いたそうにしていたが授業が始まったため、チラチラ見てくるだけだった。

 

 




鋼夜、IS学園に立つ

鋼夜とワンサマーの初解逅
鋼夜の席は一夏、相川さんの隣
……実はシャルの席なんだよなぁ

プロフィール的なものはセシリア編が終わったら書きます

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