神様転生した者だけど毎日が苦痛   作:八雲 紅

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今さらながら、この展開は原作ではなくアニメが元となっております
原作は即セシリアの机バァン!だからね

業界初!(か、どうかは知らない)
邪魔する系主人公!

箒への異常な援護射撃


新たな一日の第13話

 

「一夏、先に俺の部屋来てくれないか?」

 

一年生用の寮へと入り、一夏と一緒に割り振られた部屋へと向かいながら提案する。

 

「別にいいけど、なんで?」

 

「これからお互いの部屋にはちょくちょく行く事になるだろうから先にルームメイトに挨拶しときたいんだ」

 

俺の返答に一夏はなるほど、と頷く。

 

「でも番号的に俺の部屋の方が近く無いか?」

 

と、一夏が疑問を口にする。

 

「ちょっと荷物整理手伝って欲しいんだよ。漫画とか貸すからさ。……それにほら、着替えのパンツとか女子に見られたくないじゃん」

 

「あー、そういうことか。いいぜ、手伝ってやるよ」

 

「すまんな、一夏のも手伝うから」

 

いいって、お互い様だろ。とのセリフと共にイケメンスマイルを放つ一夏。このスマイルでさっきから後ろに着いて来ている女子達の一割が倒れた。

 

 

ふぅ、なんとか一夏を部屋から遠ざける事には成功した。

 

そう、この後に起こるイベントは一夏がバスタオル一枚の箒と遭遇するラッキースケベイベントなのだ。

言い方は悪いが箒の暴力系ヒロインというキャラが決まってしまった瞬間でもある。

箒と一夏をくっつけたい俺としては、なんとしてもこのイベントだけは回避したいのである。だから今だけは一夏を部屋から遠ざけるのだ。

 

それにこれは俺のためでもある。

一夏がちょくちょく来るよ、と伝える事によってハニトラの動きを封じる作戦である。

もしかしたら初日から何かしてくるかもしれない。なので、一夏と一緒に行く事で「二対一にかなうわけ無いだろ!」状態にするという訳だ。

 

俺、天才。

 

まぁ、ルームメイトの子がハニトラじゃないのが一番なんだが。

 

 

ほどなくして1030号と書かれた部屋の前に到着した。

まずは扉をノック。

 

「入らないのか?」

 

「相手の反応を待つのが普通だろ?しかも向こうは女子だし」

 

「そんなもんなのか」

 

「そんなもんさ」

 

そんな会話を一夏とする。

一夏にはデリカシーが無い。今日一日接しただけだが確定。有罪です。

 

 

「はいは~い、ちょっと待って~」

 

1030号の部屋から妙に間延びした、聞き覚えのある声がした。

ガチャリ、と扉が開き中から現れたのは……。

 

「わー!こうやんにおりむーだ!どうしたの?どうしたの?」

 

今日、俺に真っ先に話し掛けてきたクラスの女子、のほほんさんこと布仏本音さんだった。

 

よっしゃのほほんさん来たぁ!よっしゃ勝ったぁ!

思わず俺はその場でガッツポーズをする。

誰かBGMでUC流してくれ。今の俺は完全勝利してるから。

 

 

 

「こうやん、いきなりガッツポーズしてるけどどうしたの?」

 

「ルームメイトが知り合いだから嬉しいんじゃないかな」

 

 

一夏とのほほんさんが居たが俺はお構いなしだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「と、いうわけでのほほんさんのルームメイトは俺になった訳です。よろしく」

 

「俺も、ちょくちょく来るかもしれないからよろしくな」

 

「よろしくね~」

 

部屋に運びこまれていた荷物を一夏と共に整理する作業が終わり、改めてのほほんさんに挨拶した。

一夏ものほほんさんに挨拶する。

 

寮の部屋は基本二人部屋で、部屋には二つの大きなベッドと二つのデスクに共用のクローゼットが最初から配置されている。あと山田先生が言っていたシャワールーム。

窓際のベッドとデスクはのほほんさんに占拠されていたが、まぁ早い者勝ちとして譲ってあげた。レディファーストというやつだ。俺は紳士だからね。

 

 

「じゃ、一夏の方にも挨拶行ってくるよ」

 

「またな、のほほんさん」

 

「いってらっしゃーい」

 

のほほんさんに見送られ、一夏の部屋である1025号室へ向かう。

これだけ時間をずらせば大丈夫だろう。

 

「俺のルームメイトは誰なんだろうな」

 

「さあ?」

 

そんな会話を交わし、目的地へ到着。

1030号室から意外と近い。

一夏は扉をコンコンコンと三回ノック。どうでもいいけどノックの回数って状況によっては二回だったりするよね。何の時かは忘れたけど。

 

「少し待ってくれ」

 

扉の向こうから箒の声がした。

やっぱり箒なのね。ちょっと時間ずらして良かった。

 

ガチャりと扉が開き、中から剣道着姿の箒が出てきた。

 

「同室の者だな、入ってく…………一夏……?」

 

「お、箒じゃないか」

 

「俺も居るぞ」

 

箒は一夏を確認するなり言葉を止めた。

 

「し、しばし待て!」

 

そしてもの凄い勢いで扉を閉めた。

箒の対応に俺と一夏は顔を見合わせる。

 

「どうしたんだろうな?」

 

「さあ?」

 

一夏の疑問をはぐらかすと、また扉が開いて箒が現れた。

 

「すまなかった、入っていいぞ」

 

そして箒に案内されて一夏と一緒に部屋へ入った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お、お前が同居人なのか!?」

 

「おう、そうらしいぞ」

 

箒に事情を説明。そしてそれを聞いた箒の第一声が部屋に響く。

 

「鋼夜!本当なのか!?」

 

「マジ。俺は1030号室だからよろしく」

 

ひらひらと部屋番号が書かれた鍵を箒に見せる。俺につられて一夏も鍵を見せる。

それを見た箒は「ぐぬぬ……」と唸っていたが、納得したようだ。

 

 

「いやー、でも助かったぜ箒が同室で。あ、このベッド柔らかい」

 

「んなっ!?何を言っている!」

 

安心したのか、そばにあったベッドに飛び込む一夏。確かに柔らかそうだ、部屋に帰ったら俺も試そう。

 

「ベッドがモフモフ」

 

「違う!そ、その……最初に言った方だ……」

 

おっと、夫婦漫才が始まったぞ。お邪魔虫は退散せねば。

 

「よし、俺もベッドモフモフしてくるわ。ちょくちょく部屋くるかもしれないからよろしくな、箒」

 

一夏と箒にそう告げて部屋を出る。

如月鋼夜はクールに去るぜ。

 

箒よ、幸運を祈る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「こうやんひどいよ~」

 

「自分で起きろよ……」

 

「むぅー」

 

 

おはようございます、如月鋼夜でございます。

俺は今、教室でルームメイトののほほんさんに絡まれてます。

 

事の発端は早朝に遡る。

 

俺はトレーニングをするために通常より早く起きてジャージに着替えて外へ出た。

一周五キロもあるグラウンドを三周したのちに腹筋などの各種筋トレをこなす。

ラビアンローズに居た時はこれより厳しかった。初日とか地獄だった。

 

そして一度部屋へ戻ったのだが、ルームメイトののほほんさんこと布仏本音は俺が帰って来ても寝たままだったので、まぁ、そのうち起きるだろと食堂に行った結果ッ!

 

「どうして起こしてくれなかったの~」と、教室にておこ状態ののほほんさんとエンカウントする事になったのだ。

朝食をあまり食べれなかったようです。

 

 

「起こしたら起こしたで何か言いそうじゃん」

 

「優しく起こしてほしいな~」

 

「のほほんさん、素直に目覚まし時計を買おう」

 

「え~」

 

 

言っては悪いがのほほんさんにハニトラの疑惑が無くなった訳ではない。ハニトラとは思いたくないが……警戒するに越したことはない。

というより会って間も無い異性にそういうこと頼むのもどうなんだろう。

 

まぁ、可愛いから許す。可愛いは正義。

 

 

「おはよう諸君」

 

その後も少しのほほんさんと話したが織斑先生が教室に入って来たため会話は終了。他の生徒も各々の席に着く。

 

 

「さて、授業を始める前にクラス対抗戦に出る代表者を決める」

 

いつもは山田先生が立つ教壇に織斑先生が立つ。そして織斑先生からは例のイベントが告げられた。

そう、オルコットさんが色々言い出すとこである。

箒と一夏をくっつけたい俺としてはなんとしてでも邪魔したいイベントである。

 

本人もチョロリアさんマジセシい、なんて言われなくなるんだから。これも本人のためだから。多分。

 

 

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まぁ、クラス長だな。ちなみに一度決まると一年間変更は無いからそのつもりでな」

 

説明が終わるとざわざわと教室が色めき立つ。まぁ、クラスの顔が決まるんだしさわがしくなるのは当然か。

さてと、立候補されるなんて面倒事はゴメンだ。

俺よ、気配を消すんだ、ステルス鋼夜だ。

 

 

「自薦他薦は問わないぞ」

 

「はい!織斑くんを推薦します!」

 

早いなおい!

 

「私も織斑くんが良いと思います」(便乗)

 

「そうだよ」(便乗)

 

「なのです!」(便乗)

 

便乗ばっかりだな、人間の心理の怖いところだよ。

一夏よ、ご愁傷様だ。まぁ計画通りなのだが。

 

「はいはーい!こうやん……じゃなくて如月くんを推薦しまーす!」

 

布仏えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!!??

 

「えー、織斑くんでしょ?」

「かっこいい織斑くんが代表の方が映えるよ」

 

そこは黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!なんか傷つくからぁぁぁぁぁぁ!!

 

「わ、私は如月くんを推薦します!」

 

ありがとう隣の席の相川さん。結婚しよ。

 

って、違う違う。

 

もうこれステルスとか言ってる場合じゃねえよこれ。もう行動しなきゃまずい。

 

「さて、候補者は織斑一夏と如月鋼夜か。他には?」

 

確認を取る織斑先生。

まずいな、オルコットさんの机バァン!まで時間が無い。

 

チラリと隣の席の一夏を見る。

一夏は今にも立ち上がって織斑先生に抗議しようとしている。

 

「一夏、一夏」

 

「なんだよ鋼夜」

 

机から少し身を乗り出して一夏に話し掛ける。教室は俺派と一夏派の女子の争いで少しさわがしい。

 

「代表になるのは嫌か?」

 

「当たり前だろ、面倒だし」

 

「そうか。なあ、こういうのってエリートさんの出番だよな?」

 

にやり、と意味深な笑みを一夏に向ける。

最初は首をかしげていたが理解したのか、一夏も俺と同じイイ笑顔で頷いた。

 

「行くぞ一夏、俺に続け」

 

「任せろ」

 

最後に一夏とアイコンタクトを交わし、俺は席を立った。

 

「先生、俺はセシリア・オルコットさんを推薦します」

 

「俺もセシリアを推薦します!」

 

俺はセシリアを推薦する。

続いて一夏が立ち上がり、俺に便乗する形だが推薦を言い放った。

 

これが俺の考えた作戦!

今から俺と一夏が降りるのは不可能。

ならばオルコットさんにも同じ壇上に上がってもらう!

これなら文句は無いはずだ。多分。

 

が。

 

「候補者の推薦は却下だ」

 

俺と一夏の連携は織斑先生の容赦無い一言により切り捨てられた。

なんでダメなんですかぁ。責任逃れしたい気配を読まれたからか?確かに責任逃れする気満々だったけども……。

……ワハハ。なんにせよもうオシマイダァ。

 

 

 

バァン!

 

「待って下さい、納得いきませんわ!」

 

甲高い声が響き、後方から机を叩きオルコットさんが立ち上がる。

 

 

 

 

……ああ、今回もダメだったよ。原作キャラ(あいつら)は人の話を聞かないからな。

 

 

俺は現実から逃げ出した。

 




鋼夜、迫真の布仏呼び

最近、主人公の思い通りに事が進んでたのでこの辺で流れを止めました


Q.のほほんさんがヒロインだな?
A.消去法でいったらルームメイト候補がのほほんさんだけになった、俺は悪くねぇ、のほほんさんをヒロインとは言ってねぇ

Q.セシリアはあの後(11話以降)寄ってきたの?
A.その後の様子

「金剛デース!」
「くおえうえーーーるえうおおwwwwwww」
「カミーユが女の名前で悪いか!」
「ちゃちゃのんじゃー」

「ハイ、ヨロシクゥ」

こんな感じで自己紹介されてて近寄れなかった



苦労戦士コウヤの次回のツッコミにご期待下さい
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