今回の話は賛否両論あると思います
ていうか鋼夜がクズいです
ラビアンローズから脱出した俺は街の中を歩いていた。
毎回、外出する時は眼鏡と帽子で軽い変装はしている。
一夏ほどでは無いが俺の存在はかなり重要だ。めんどくさい事態を避けるためにラビアンローズからいろいろ言われている。
一夏もよく外出しているのを見かけるが、あいつは変装せずにそのまま出ている。
制服姿の時とかあった。ある意味すごい。
まぁ、主人公だし仕方ないか。
と、そこまで考えてため息をついた。
つまり、こういうことなんだろう。
俺はいま一夏を主人公だと思った。
今まで一夏を人間としてではなく、インフィニット・ストラトスの作品のキャラとして見ていたという事になる。
極端な話がこれだ。
俺は一夏だけでなく、箒やセシリアや他のみんなも無意識にアニメのキャラとして見ていた。
いや、無意識ではない。
わざと考えなかっただけだ。
ここが俺の知る世界じゃないから。
……いや、ある意味知ってる世界だからこんな変な感じになるんだろう。
今なら輝さんの気持ちが凄い理解できる。
それに輝さんは今まで戦争ばかりの世界に居たんだから俺より酷かっただろう。
神という存在も知っている。
この世界が作られたものだということを、俺は知っている。
一夏の活躍を知っている。
学園生活のほとんどを知っている。
アニメで見たから、その先入観のせいで、俺はあいつらを普通とは違う目で見ていた。
じゃあ、俺はこの世界に住む他の人の事をどう思っている?
アニメとは関係ない、写っていない、でも同じ世界に存在する人を。
……どうすればいい。
俺は、どんな顔で、あの二人に会えばいいんだ。
ため息をついてしばらく考え込むが、一向に答えらしいものは浮かばない。
「……つーか、遅くね?」
何の気なしに開いたスマホで時間を確認して、思わず呟く。
二人との待ち合わせ時間がとっくに過ぎている。
待ち合わせ時間十分前には既にスタンバっているのがデフォもだった二人の遅い到着に少し不安になる。
かといって、こちらから通話するのも気が引ける。今はそういう気分ではない。
数分待ったが連絡が無いので俺は直接二人を探すことにした。
今、俺がいる場所は巨大なショッピングモールの入り口だ。
あいつらが先に中に入った可能性がある。
俺はショッピングモールの中へ移動した。
ここのショッピングモールは五階まであり、一階は主に食品売り場、二階はカフェやレストラン、三階は主に服売り場、四階は様々な店が、五階はゲームセンターや本屋等がある。
あの二人が行きそうなのは三階から上だろう。
本当に二人がいるかどうかはわからないが、探している途中に連絡が来るならそれはそれでいい。
エスカレーターに乗り、三階へ向かう。
意外にも、二人はもう見つかった。
エスカレーターを降りてすぐの婦人服売り場に見覚えのある二人の後ろ姿を発見した。
どうやら先に来ていたようだ。
しかし、同時に厄介な空気を感じた俺はため息を一つ吐いた後にメガネを外して服の胸ポケットへ入れて二人の元へ向かった。
「いや、それを俺たちに言われても困るんですが」
「何よ、あんたたち男でしょ?いい加減にしないと警備員呼ぶわよ?」
二人は女性に絡まれていた。
二十代前半くらいの若い女性は腕を組みながら不機嫌そうな顔で二人に迫っていた。
聞こえてきた内容と相手の態度だけで、これがナンパ関係でないことがはっきりと分かった。
「玲児、泰河、ここに居たのか」
俺は空気を読まずに突貫。
俺の登場に親友の二人は驚いて振り返った。
「探したぞ。さ、行こうぜ」
「ちょっと待ちなさい」
二人を連れてこの場を離れようとするが案の定、女性から待ったが入った。
「あんた、この二人の友達?ならちょうどいいわ。あの服、片付けてくれる?」
そう言って女性が指差した方向を見れば、婦人服売り場の一角に売り物であろう服が乱雑に積まれていた。
女尊男卑。
ISの使用ができる女性は全てにおいて優遇された事によって引き起こされた現象。
何をどう勘違いしたのか。
一般社会にもこの現象は起こり、女性=偉いという風潮により世の中の男性はこうしてパシられたりすることが多々ある。
二人は運悪く、面倒な女性に引っかかってしまったのだ。
だから婦人服売り場という場違いな場所に居る。
「鋼夜、俺たちはいきなりこの人に声をかけられたんだ」
「婦人服売り場なんて入ってないし、ましてや服なんて漁ってないし」
「状況が分かりません。なぜ、俺達が?」
泰河と玲児の証言を聞いたのちに、再び女性に問いかける。
すると女性は俺の態度が気に入らなかったのか、更に表情を険しくする。
イライラしているのが目に見えて分かるレベルになった。
「男なら私の代わりに動くのは当たり前でしょう?とっとと片付けてきなさい」
「代わりに、という事は、あれは貴女がやったんですよね?それを俺たちに頼むのはおかしいと思いませんか?」
「男のくせにうるさいわね!さっさとやりなさいよ、警備員呼ぶわよ!それとも警察がいいかしら!?」
我慢の限界がきたのか、女性は声のトーンを上げて脅すように言ってきた。
女尊男卑の風潮のせいで、警察や警備員も女性には逆らいにくい。だからこんな馬鹿げた事態でも相手が女性なら応対しなければならない。
警察という単語に反応したのか、後ろで二人が焦っているのを感じる。
が、俺は表情を変えずに女性と向き合い続ける。
「今、認めましたよね?」
「ええ!だからなに?あんたら男は黙ってーーーー」
俺は女性が言い切る前に服の胸ポケットへ指を突っ込んだ。
『あんた、この二人の友達?ならちょうどいいわ。あの服、片付けてくれる?』
「ーーーーえっ?」
そして、聞こえるのは女性の声。
唐突に流れてきた自信の声に、目の前の女性は言葉を止めた。
『男なら私の代わりに動くのは当たり前でしょう?とっとと片付けてきなさい』
「えっ、ちょっ、これって」
「今の会話は全部録音させてもらいました」
俺がそう答えれば、女性はキッと俺を睨みつける。
だが、そんなもので動じる俺ではない。
「警察や警備員呼んでもいいですよ?まぁ、罰されるのは間違いなく貴女でしょうけど」
「くっ……」
「この件は無かった事にしましょう。時間の無駄になるでしょうし、それがお互いのためです」
非常に悔しそうな表情をしているが、さらに何か言ってくる気配は無い。
騒ぎを起こしても自分が不利なのはわかりきっている。
だから、このまま解散するのが本当にお互いのためなのだ。
「さ、行こうぜ」
「あ、あぁ」
「お、おう」
ポカンとしていた二人に一言掛けた後に、俺たちは二階に降りて適当なカフェへ入った。
「あー……まさかあんな事になるとは」
片目が隠れている黒髪の少年、天田玲児は注文したカフェラテを一口飲んだ後にそう切り出した。
「都会が女尊男卑ってのはマジだったんだな……」
玲児に続いたのはツンツン頭でガタイのいい少年、黒川泰河だった。
キャラメルラテのクリーム部分をストローで弄ったのちにやっと口をつけた。
「とりあえず……久しぶり、二人とも」
アイスコーヒーを机に置き、改めて二人に挨拶した。
今日、会う約束をしていた二人とは親友であるこいつらの事だ。
メールやらでやりとりは交わしていたものの、住んでいる場所が場所だけに直接会うことは難しかったが今日ようやく再会出来た。
「おう、久しぶり!背伸びた?少しやつれた?眼鏡かけた?イメチェン?」
「本人の前でやつれた?とか聞くか、普通」
玲児のいつもの人懐こい笑みと冗談が懐かしく感じる。
最後に会ったのは三ヶ月前だったか。
「鋼夜。元気そうで何よりだ」
「ああ、お前ら元気だな」
「ちょっと引っかかる言い方なのは気のせいか」
泰河のツッコミも久々に聞いた。
相変わらずキレがある。
そして妙に心配性なのも変わっていない。
「鋼夜、さっきは助かった。玲児がアレにほいほいと付いて行ってな……」
「中入ろうぜ、って言ったのは泰河じゃん!」
「ああ、うん、なんかだいたい察した」
待ち合わせ時間より早く着いたから先に店内を見て回って時間を潰そうと思ったらさっきの女性に捕まった、と。
「都会は冗談抜きであんなのが居るからな、今度からは気を付けろよ」
「ボイスレコーダーも持ち歩きたくなる訳か」
「都会怖い」
あれは厳密にはボイスレコーダーではなく四天の便利機能の一つなのだが言わないでおく。
親友といえど、ISについてはおいそれと語っていいことではない。
「やっぱりあっちは平和か?」
「平和平和。高校っていっても田舎だし、都会の風潮なんて入ってこない」
「男子も女子も普通だぞ」
「遊佐っちとか元気?」
「元気元気。あ、でもこの間ぜっちゃんが右腕骨折してた」
「虫大好きのぜっちゃんか!ぜっちゃんに何があった」
「えっとねー……」
と、地元の話題で会話に花を咲かせる。
他の友達の進路、空き地にコンビニが出来た、彼女が出来ました、などなど。
三ヶ月もの空白を埋める勢いで会話は弾んでいく。
「ま、こんなとこか?」
「話すこといっぱいあったんだけど、いざ話すとなると浮かばなくなるな」
「みんな元気そうで良かったよ」
二人以外の友達やクラスメイトとは連絡を取っていないため、二人の話は非常に新鮮で、懐かしく感じた。
「やっぱり鋼夜がIS操縦者になったって聞いた時は皆驚いてたな」
「誰が一番驚いたか、って俺が一番驚いたわ」
「そりゃそうか」
ハハハ、と三人で笑う。
笑った後に一瞬の沈黙が流れ、それを頃合いとみたのか、玲児がニヤリと笑う。
「さてさて、次は鋼夜のことについて聞こうか」
「おい俺は今必死にその話題避けてたんだぞ。もうお前らの近況が聞けただけでいいんだよ。このまま綺麗に終わらせろよ、割とマジで」
「切実だな……」
案の定、俺についての事を聞いてきた玲児にガチのトーンで答えれば泰河が哀れみの表情を向けてきた。
「愚痴ばっかりだよ?楽しくないよ?こうして久しぶりに会ってまで愚痴は聞きたくないだろ?」
二人にはたびたびメールでやりとりを交わしているが、内容のほとんどが俺の愚痴だ。
「ごめん。そんなマジになるとは思わなかった」
「でもな、鋼夜。玲児が最初に言ったように、見るからに様子が悪い方に変わった親友を放ってはおけないだろ?」
泰河が諭すように言葉を投げかける。
その優しさが辛い。タンバリン叩きたい。
正直、俺の話は普通の人間では理解が追いつかないレベルだ。
そして内容なんてほぼ愚痴か特定の誰かの陰口みたいなものになる。
なんというか……陰口叩く自分が女々しくて、みっともなくて、許せない。
二人とのやりとりも、愚痴ばかりになってきたから最近はしていなかった。
だから、この二人には話したくない。
なので、俺は別の事を話して誤魔化すことにする。
誤魔化しとはいえ、死活問題でもあるこの話を。
「ありがとう。だったら、一つ相談があるんだ。経験豊富な二人にしか話せないことだ」
「お、その口振りはまさか?」
「いいぞ、話してくれ」
悩みを打ち明けてくれることと、俺の意味深な言葉で察したのか二人は笑顔で了承してくれた。
「四人の女の子に同時に好意を向けられているんだが、どうすればいい?」
「ファッ!?」
「へァッ!?」
驚きのあまり玲児と泰河が奇声を上げた。
二人はせいぜい「気になる女の子ができた」「女の子に告白された」くらいのレベルを想定していたが、まさか「五人の女の子に好かれている」といった内容だとは予想していなかった。
「どういう経緯でそんな状況になったんだよ……」
「そこを詳しく頼む」
二人の続きを促す言葉に頷き、俺は経緯を語る事にした。
「学園の生活は散々だ、って結構愚痴ってきたけど友達は出来たしそれなりに楽しくは過ごせるようになったんだ」
「織斑一夏だっけ?もう一人の男。さすがに男同士は仲良くないと辛いもんな」
「ああ。まぁ一夏とも上手く付き合えたし、先生たちやクラスメイトたちにも認められてきた時に、それは起こったんだ」
「それ、とは?」
無人機の襲来、その時の出来事、ニュータイプへの覚醒、学園へ戻って感じた一部の人間の態度。
詳しくは話せないが、それらを思い返しながら俺は話を続けた。
「ふと気付いたんだ、友達のそれとは違う恋愛的な好意に。でも俺はそれに応えなかった」
「……何故?」
「自惚れてるって思うかもしれないけど、俺の立場って面倒だし特別なんだ。誰かと付き合うなんてしたら国が動きかねない。その子にも迷惑がかかる。だから、俺は自分からは動かなかった」
「自分からは、って事は向こうが告白してきたら考えたって事か?」
「そうだな。……その子の事は嫌いじゃなかったし、俺は鈍感じゃないから、告白に近いアピールをされたら応えるつもりだった。俺は自分にそういうルールを設けた」
「あっ……」
そこで察したのか、玲児が短く声を上げた。
泰河も額に手を当てるポーズをしている。
「お二人さんの予想通り、つい最近まで動き無しだったよ。でも、それも長く続かなかった。……この間、ISを使ったトーナメント戦があったんだが、それで一悶着あってな……」
「せんせー、ひともんちゃくってなんですかー?」
玲児がぼかそうとした部分をつつく。
誤魔化しても食らいつく玲児に観念した俺は正直に話すことにした。
「……タッグパートナーにキスされた。しかも教室で、みんなの前で」
「エンダァァァァァァァ」
「落ち着け玲児、まだ早い。ここで結ばれたなら相談の意味がない。俺の予想だとタッグパートナーと惚れてる女の子は別人じゃないのか?」
泰河は騒ごうとする玲児の口を押さえながらそう尋ねる。
さすが泰河だ、察しがいい。
「当たりだ。……凄い失礼だが、俺はその子の事は眼中に無かった」
正直、ラウラは一夏に行くと思っていた。
いいとこ一夏には惚れなくても友達かライバル止まりだと思っていた。
それがまさか180度方向転換してこっちに来るとはさすがの俺も予想出来なかった。
「いや、別にタッグの子は嫌いじゃないよ?普通のライバルだと思ってたよ。……だからキスされた時は、鳩がアウトレンジからの砲撃喰らったような気分になったよ」
しかも告白されたけどその告白も微妙にズレてるというね……。
「それに触発されたのか……翌日からかな、一部のアプローチが強くなったのは。しかも先輩方からも声をかけられるようになったよ。主に外国人」
「それで、脈アリっぽいのがそれら合わせた五人と?」
それはちょっと違う。
泰河の言葉に俺は首を横に振る。
「いや違う。ハニートラップとか下心とかそういうのを全部除外して四人」
「…………」
「…………」
玲児も泰河も言葉を失う。
これらを統合すれば、普通に修羅場の状況にあるということは誰でも容易に想像できる。
「俺はどうすればいい?どうすればよかった?」
自分でも切実だと思える声と表情で問いかけた。
教えてくれ、四天は何も答えてくれない。
しばらく沈黙が続いたが、泰河がそれを破った。
「……俺はな」
そう前置きし、そして意を決して話し出した。
「その子の気持ちを知ったんなら、知っていたのならお前が、鋼夜が先に動くべきだったと思う。……俺は鋼夜がどんな立場になのかは分からない。だが、少なくとも俺はそう思った」
「……ありがとう。そう言ってくれるのは嬉しい」
申し訳なさそうな顔をしながらだが、泰河は自分の意見を言ってくれた。
「いやいや、ちょいと厳しくないか?仮に付き合うことになっても三年間は学園に居ることになるんだよ?学園に二人しかいない男子の片方を独り占めって危ないと思うよ?中にはさっき出会った女性みたいなのも居るだろうし、保留は間違ってないと思うけど」
と、ここで玲児が泰河の言葉に意見を出した。
玲児は俺の選択には賛成派のようだ。
「だが、結局はもつれ込んでの修羅場じゃないか」
「まぁ、結果論だし仕方ないね。……鋼夜はさ、その五人をどうしたいの?どうされたいの?どう思ってるの?」
玲児の問いかけに俺は考え込む。
「嫌いじゃない。全員可愛い。だから、誰かを選ぶことなんてできない」
あの五人は嫌いじゃない。みんな俺には勿体無いくらい可愛い。だから選べない。応えたくない。嫌われたくない。
小鷹先輩、マジごめんなさい。
クズとか言ってすみませんでした。
こんな状況だと難聴のフリだってしたくなる。え?なんだって?を連呼したくなる。
「なるほどね、分かるよ」
俺の正直な気持ちを聞いた玲児は頷きながら理解の言葉を示した。
「これはあれだ。全員責任を取るしかないな」
「ファッ!?」
そして続く玲児の言葉に俺は驚いた。
おまけに変な声も出た。
「鋼夜。世の中にはこんな格言がある。『来る者拒まず、去る者追わず』と」
「いやいや、それはさすがに……」
「なんで?いい案だと思うよ?成功すればハーレムだし」
問題ありまくりだろ、とツッコミそうになるが確かに玲児の言っていることも一理ある。
受け入れてくれるなら、そこまで俺の事を思ってくれていると分かる。
断られても、向こうが勝手に愛想を尽かしてくれるのだ。俺が直接断るよりもダメージは少ないし『所詮、相手はその程度の気持ちだった』と割り切れる。
……あれ?これ結構いいアイデアじゃないか?
「……もしもし鋼夜さん?大丈夫?」
呼びかけられて我に返る。
気付けば玲児が顔を覗きこんでいた。
「ありがとう玲児。やっぱり持つべきものは親友だな」
「いや、今のは自分でも自覚できるくらいゲスいこと言ったんだけど」
「泰河もありがとう」
「まぁ、その、なんだ、上手くやれよ」
「俺、全力で頑張るよ」
改めて二人に礼を言い、カフェを出ることにした。
俺が二人の代金を支払う。
これでも一応、会社員だ。
給料も出ているし口座もある。
二人分の代金を奢るくらいワケが無いね!
カフェを出た後にモール内を散策し、その後は街に出て俺のオススメのスポットを二人に紹介しまくり夜遅くまで遊んだ。
「またなー」
「次は夏休みに会おう」
「臨海学校の写真、楽しみにしとけよ」
駅のホーム。
帰っていく二人を見送り、次に会う約束を交わす。
そして、二人の乗った電車が見えなくなるまで手を振った。
家までの帰り道。
今後の事をずっと考える。
今まで世界がどうとか悩んでいたが、俺は二人を見た瞬間に何も考えずに助けた。
これが答えだ。
結局、世界なんて関係ないのだ。
そもそも、そんな事を自覚もしくは認識できる方が異常であり、普通のやつはそんな事を考えもしないし気付きもしない。
俺や輝さんや束さんが例外なだけだ。
誰も分からない事を、一人で悩んでも意味が無いじゃないか?
結論は、自分さえ納得出来ればいいのだ。
だから俺は考えるのをやめた。
そのままでも、いいじゃない。
そう結論付けた俺は自宅へと歩を進めて行った。
自分でもゲスいと思いながら書いてます
親友再び
もうはがないの小鷹を馬鹿にできないや
あの閉鎖されてるような学園で恋愛するなら、もう全員公認のハーレムしかないと思います
杉崎とかイッセー(10巻以降)って神だわ
鋼夜の選択は「開き直る」ことです
誰も分からない事で悩んでいるのが馬鹿らしいことに気付いた鋼夜は無理やり自分を納得させました
ていうか過去にもこんなノリで割り切ってたよコイツ
こんな考えに至る奴が一人くらいいてもいいじゃない、人間だもの