誰も助けてくれない -Can you hear me?-   作:麒麟犬

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12.手を取り合って -Settle in the rain-

『助かった……』という咄嗟に頭に浮かぶ思いはあったものの、それで簡単には終わらないのが鉄血の戦術人形だ。案の定、人間ではない為頭部を一発撃ち抜かれても動こうとするイントゥルーダーが再びこちらの拳銃で狙いにくる。その前に45がその手を蹴り、握っていたローガンのP226は遠くの方へと転がって行った。

 

「ローガン……!」

 

そこから駆け寄ってきた45が自分を助け起こし、その場から離れる。蓄積されている体の負担がここで脚に来ていたため素直にありがたかった。

 

「撃って二人とも!」

「了解、45姉!」

「舐めた真似をしてくれたお返しよ!!」

 

その場にいる404の二人が動きが鈍くなった上級人形に銃撃をお見舞いした。しかし、何も考えずに撃っているわけではない。

ローガンは事前に404小隊の全員に今後の問題解決の糸口になり得るデータが入っていると思われるUSBメモリーの存在を鉄血の痕跡を追跡するのに話していた。そのため無造作に撃てば破損してしまう恐れもあるのだという警告をしていたのである。

それを二人は覚えててくれてたのだろう、隠していられるような箇所ではない四肢を撃ち抜き本体と分離させた。

やがてガシャリッと支える力を失った胴体はその場に崩れ落ち、見るも無残な姿へと変わっていた。

 

「……ローガン」

「ああ……」

 

45に支えられ、ローガンはイントゥルーダーの持ち物を漁る。着用している戦闘服のポケット、ポーチなどの中身を一つずつ確認していく。そして、モニター越しに一度見たなにかしらかの情報が詰まったブラックボックスが他よりも傷がない状態で保管されていた。

 

「やっぱり、私ではあなたに一歩及ばなかったわね……」

 

四肢が無くなり、身動きが取れなくなったイントゥルーダーがそう無念そうにか細い声で言ったのをローガンの耳で捉える。内容もそうだがそれには予め分かっていたような響きがあった。

 

「俺じゃないだろ、お前を倒したのは……」

「そうじゃないわ、ローガン。私達鉄血の上級人形に対して、グリフィンは絶対に一対一で戦わせようとはしない……奴らはI.O.P製の人形の単体では私達に対応するのが難しいと知っているからよ……」

「……そうね。悔しいけど私達もそれは認めているわ。こいつらの基本性能は私達が束でかからないと痛い目を見ることが多い。万が一、単独で会敵してしまったら倒すよりも撤退することを考えるべきね」

 

ノイズ混じりのイントゥルーダーの台詞に416が同意する。

 

「だからこそ、アッシュはあなたを警戒しているのね……ローガン、あなたは自分の何が私達に警戒させているのか分かっているかしら……?」

「……わからねえよ。ハンターもそうだったが、今回だっててめえに勝てたのが不思議なぐらいだ」

「なら、ほんの少しだけ教えてあげる……」

 

イントゥルーダーはローガンの方を見つつ話した。その目は敵意を向けている意思を宿しているのでなく、素直に畏怖と敬意を示しているようにもローガンだけでなくその場にいる404小隊全員が思った。

 

「あなたは、私やハンターとは正面から戦って見せた。戦闘に特化しているわけではないにしても、人類の身で持ちこたえて見せた……あなたじゃなければ、私達の前に立った人間は長く戦えない、活路を開くことはできないわよ……」

「……大したことじゃないだろ。そんなの」

「そう簡単にできることじゃないわ……。私達ハイエンドモデルは通常の戦術人形では持てない『力』を扱える……でも私達にはない『力』がグリフィンに、あなたにあるの……」

 

鉄血の上級人形、ハイエンドモデルの連中は段違いの『力』を行使する。腕力、脚力など人類どころか45達のようなI.O.P製の戦術人形でも正面からでは太刀打ちは難しいぐらいに。では、イントゥルーダー達はローガンの何に警戒しているのか。

 

「私達がグリフィンを敵視しているのは指揮官という立ち位置で戦っているのが人間で、戦術人形を駆使しているというのがある……でも私達が彼らを警戒しているのは多くの指揮官が戦術人形と心を通わせていることなのよ……」

「それがどういう形で脅威になる?たしかに人間で部隊を結成する時は互いに信頼し背中を預けて戦うことで『戦力』というのを生み出す。でも彼女達と仲を深めることにそこまでの脅威を覚えるのか?」

「指揮官になると、多くの人は戦術人形は人間と変わらなく思えるらしいわ……それが私達にとっての問題。人間と変わらなく思える、だから大切にする。そんな上司をあなた達はどう思う?」

 

その問いかけは明らかにローガンに対するものではない。傍にいる45や9達に対するものだ。

問いに、45が返した。

 

「……守りたいと、失いたくないと思うわ」

「そう、だからグリフィンという組織は私達にとって脅威なのよ。そしてローガン、あなたはその指揮官とは変わらないわ……」

「……まさか、俺がその指揮官の定型的な例なのが脅威になっているのか?」

「それだけじゃないわよ……あなたは人間の兵士としては上等よ。対人で一対一で戦うなら中々後れを取らないほどにね……戦術人形に対する戦術の多くは対人戦闘から来ているのよ……あなたが現地で指揮官と同じように指揮能力を有し、さらには前線で長く戦えるだけの技術があるのだから、私達は警戒しているのよ……」

 

以前、アッシュがボイスメッセージを送ってきた内容に『あなたはグリフィンに並んで私達の脅威になりました』、とそう言っていた。もしその意味がイントゥルーダーの言った通りなら合点がいく。

グリフィンの戦術人形は精神的な想いを武器に戦うこともある。それはハリーなどといった指揮官という立場の人間達は彼女達と信頼関係を築き、絆を深めて鉄血と戦い続けてきた。そんな彼らを守るために戦術人形の彼女達は限界以上の『力』を振るう。そのことに鉄血は危機感を抱いているのだ。

だがそれにプラスして、ローガンは前線で戦う兵士としての強さがある。アッシュが言ってたように、経験から生まれた直感や予測などは兵士としては上等なものだとイントゥルーダーも認めている。しかも時間が経てば経つほど、ローガンは多くの戦術人形と絆を生むため比例して大きくなっていくだろう。

今はそれほどにないにしても、指揮官としての能力と現場で長く戦い続けられるだけの実力を兼ね揃えているからこそ、ローガンを鉄血のエリート達は警戒しているのだった。

 

「……もう少し、あなたは自分が他よりも違うことを自覚すべきね。単独での戦闘は私達に勝てないけど、鉄血兵にはあなたが負けることはないわ」

 

愕然とするローガンを見たイントゥルーダーは笑う。もう、それだけの力もほとんどないというのに。

そしてローガンが持つメモリーを指差した。

 

「最後だけど……それはあくまで『答え』を示すものじゃなく……あくまでそこに行き着くための『鍵』よ。数学なら『答え』を導くための『記号』でしかないわ……」

 

やがて、目に映る光が弱まって声に混ざるノイズも酷くなっていく。

 

「できれば……わ…た……しも……」

 

最後にそう残し、鉄血のハッカーは力尽きて発していた台詞も最後まで口にすることなくなる。

ローガンは近くにしゃがんでいる状態から体を動かし、イントゥルーダーの右肩に刺さったままになっている自分のナイフを引き抜きコアを摘出。そしてそれにナイフを突き刺して寸断。

蛍のような儚い光は段々と弱まり、やがて消えた。

 

「……鉄血ハイエンドモデル、『イントゥルーダー』、KIA」

 

ハンターの時よりも倒したことによる高揚感はない。むしろ、心に残るしこりが段々と大きくなってくる。それに気分の悪さを覚えた。

加えてローガンはここまで負傷しながらも無理に体を動かしてきていたため―――。

 

『ローガン!?』

 

―――もう、意識を保っていることはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞼の裏にまでチカチカと光が浸透してくる。それに視覚にだけでなく聴覚にも耳触りの音が、不快に思う刺激で意識が浮上させられる。体が動かないどころか、腕や脚が動かせない。

『――――――!』

『――――――、――――――』

 

ようやく、自分の鼓膜を叩く音が認識できた。ヘリのローター音だ。それに誰か喋っている。

体の感覚も戻ってきて自分が担架に乗せられているのがわかった。空中に浮かんでいるような落下している時とは違う不快感、これも嫌いだとあいつは言ってたなとバカみたいに思い出に頭を巡らせる。

腕は持ち上げれないが指だけでも動かせることに気付く。そうしていると、自分の右手が誰かに握られていることに気付いた。温かく、包み込むようにしてくれているその手を握り返すように指を動かした。

 

「―――ガン?ローガン!?」

 

―――ああ、この声はあいつのか。自分のやってしまったことに後悔し、それによる感情の波を押し殺しながら今日まで生きてきたあいつ。もう泣いていないようだけどどうなってんだ……?

 

「45姉、ローガンが!?」

「今、手が……指が動いて……!」

 

瞼を開けるだけの力も戻ってきた。そこで自分の状態を確認するためにも少々気合を込めて押し開く。

ぼやけた視界に映ったのは、明け方を思わせる藍色の空と金色の瞳と右目に傷を有する少女だった。

 

「ローガン……!?」

 

ゆっくりではあるが何度か瞬きをし、視界のピントを合わせる。そうしていくと、途切れた記憶の前はいったい何をしていたのか思い出してきた。

 

「……よう、45」

「ローガン……!……ごめん、9。あの子呼んでくるからお願い」

 

そう言うと45は視界の端に消え、かわりに逆側から茶髪ツインテールの少女の9が顔を出してくる。こちらもいつも浮かべている笑みはなく、かわりに不安と安堵の二極の感情が混じっているような表情を浮かべている。

 

「……気分は?」

「……あー、最高に気分が悪い。いつもならこうはなったことないしな」

「じゃあ今回が初体験だ。おめでとう」

「それ、祝っていないだろ……」

 

咄嗟に言い返したものの、自分でも驚くぐらい弱々しい声になっている。 それも含めてなのか9は『ふふっ』と笑ったがすぐに消え、本当に申し訳なさそうな顔になる。

 

「ごめん、ローガン。45姉を助けてもらうだけじゃなくて私達まで助けてもらっちゃったよ……」

 

やがて輸送機の機内の中に入ったのか空が消えて鋼鉄の光景が映る。そこで自分が仰向けになっている担架を静かに下ろされ、簡易作業用のドローンがこちらに合わせてしゃがんだ9の後ろを通り過ぎていった。

 

「……結局奴を撃ちのめしたのはお前と416だろうが……それなのに俺が助けたはないだろ」

「そうじゃないよ。あそこであなたが死んだら、私も45みたいになってたかもしれない。416だって、G11だってそう……」

 

やがて9から生まれた滴がローガンの頬を叩く。静かに涙を流し始めたものの、泣きじゃくり始めてしまう。どう声を掛けようか、目覚めたての脳をフル回転させるもののなかなか思いつかない。

そこで、二人の少女がこちらの方を見に来た。

 

「無事なようね、ならよかったわ……」

「今度こそ本当にごめん……私が動くべきだったのに、あんなところで……」

 

416が胸を撫で下ろし、G11が彼女自身の状態を顧みずにそう謝罪してくる。見てみれば片足を引きずるような形になり、傍にいる416に肩を貸してもらっている。足は繋がってはいるものの動かせるような状態ではないようだ。

 

「バカ野郎め……俺が今回は助けられた方だってんのに……」

「それでも……私達は……!」

「お互いに生きて帰ってこれたんじゃねえか……だったらこんなところで泣くなんて頑張った意味がねえだろうが……」

 

命あってこその生還だ。たしかに自分は負傷した、痛い思いをたくさんした。こうなった以上、帰還したらしばらくは前線から離れることになるだろう。それは仕方がない。

それでも儲けものである。イントゥルーダーからは情報を得ていくための足掛かりを得た。むしろこれからだ、気を引き締めて立ち向かっていかないとならないのは。

そうして泣いている9を慰めていると、自分が知っている男女の顔が二つ来た。二人は404小隊の三人と何かを話すと、三人は頷き輸送機から出ていく。9は『グリフィンでね』と言い残して最後にローガンの傍から立ち去った。

そして新たに来た客人のうちの一人、ハリーが片膝をついて話しかけてくる。

 

「ごめん、ローガン。僕の詰めが甘かったせいでこんなことに……」

「今回得た成果分だけの仕事をしてくれれば俺はかまわねえさ。それにちゃんと帰ったら奢れよな……?」

「もちろんだよ。むしろ一週間好きなものを頼めばいいさ」

「気前がいいな……404の連中はどうするんだよ……?」

 

そこでハリーはヘリのハッチの方に目を配る。そちらの方に可能な限り目を向けてみると、彼女達はまとまって何かの説明をハリーの副官であるスオミから受けている。全員いつも浮かべているような笑みや気怠げな様子はなく一字一句を聞いているようだった。

 

「一旦彼女達も僕の基地に来てもらうことになったよ。彼女達も負傷しているしその修復をしないとだしね。それに―――」

 

視線を404小隊の全員ではなく、こちらに戻す。

 

「―――君が心配だから、グリフィンに行きたいって言ったんだよ」

「……はは、こりゃあ毎日の面会時間、あいつらが来ることになりそうだな」

「かもね。でも父さんがあの子たちを気にかけていたのか分かった気がするよ」

「なんでだよ……?」

「さあね。いつか、君にも教える」

 

じゃあまたあとでね、そう言ってハリーもそこからいなくなり、もう一人の客人であるAR15がこちらの傍により頭を撫でてくる。

 

「今回はボロボロね?」

「……ドジっちまったよ。油断していたつもりはなかったんだがな」

「勝って兜の緒を締めよっていうことわざを知ってる?」

「日本のことわざだろ、知ってるよ……それよかお前こそ大丈夫なのか……無断出撃……」

「大丈夫。指揮官が気を利かせて先行偵察ということにしてくれたのよ。今回は僕の落ち度によるものだから気にしなくていいって」

「ったく、あいつめ……」

 

気がかりだったことが取り越し苦労であったことを知り、安心する。するとこっちの体力がなくなってきたのか、瞼を開けていられなくなってきた。

 

「ローガン、眠いの?」

「ああ……すまん、助けてくれたのに……」

「いいわよ、向こうに帰ったら聞くから―――」

 

瞼が完全に下り、意識が沈んでいく。泥沼のような沈み方ではない。花の絨毯に柔らかく、優しく倒れていくような感覚だった。

 

「―――おやすみなさい」

 

額に温かいのが当てられ、甘いリップ音と共に離れていく。それでローガンは精神的にも満たされて眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――☆―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いな、毎日……」

「いいわよ、別に。それにあなたを一人にしたら無理に動こうとするでしょ?」

「これでもまた多少動けるようになってきてるんだ。いつまでも寝てるんじゃ参っちまうよ」

「それって身体的に?それとも精神的に?」

「両方」

「まったくもう……」

 

あれから一週間。ローガンはもうある程度回復してはいるがまだ激しい運動は控えるようにグリフィン専属の医師から言われている。むしろ背中に強烈な打撲を負っているというのに骨に影響がないことに驚いていた。

私は仕事や訓練の合間にローガンの病室へと向かっているのだが全身に包帯を巻きながらもいつも通りに振舞っている彼に少々呆れてしまう。とはいっても、怪我する以前の彼がとても元気に基地内を走り回ってたりしていたわけではないのだが。

私以外にもお見舞いに来ている人形はいる。

AR小隊の皆はもちろんのこと、この間CQCを教わった人形達全員がそれぞれの品を手にローガンの元に来ていた。果物や手紙、早期回復の祈願が込められたお守りなどそれぞれ持ってローガンの回復を祈っていた。それらを受け取っていた彼のあたふたしてたりする顔を見れたのは少し珍しく思って楽しめたのは私だけの秘密だ。

いくつか話すことがあるがまずはローガンが倒れた日の事からにしよう。

イントゥルーダーとの戦闘を終え、意識を失ったローガンをスコープ越しに目にした私も一瞬頭の中が真っ白になり、何をどうすればいいのかがわからなくなった。まずは倒れた彼の元に行くべきかと考えていたところで、話では聞いたことのある404小隊と合流すべきかと思ったのだが、彼と私の通話を見ていたと思われる人形のUMP45がローガンの携帯を引っ張り出しお得意でようであるハッキングで私に通話、そこから指示を仰いできた。私はようやく冷静になれて少し待つように頼み指揮官に連絡。そうしてローガンの容態を45越しに伝えたところ、直接ワシントンD.C内に踏み入って回収に来てくれた。そこからはローガンの応急処置を行い、担架に乗せて搬送し、私も一緒の輸送機に乗ってグリフィンに帰還した。そこからは手術まではいかなくとも本格的な治療を施し、彼を病室に移して回復させていった。二週間でここまで回復したのであれば復帰も思ったより早いのかもしれない。

そして私達PMCがアメリカ首都に踏み入ったことが政府から言及されたが、包み隠さず404小隊の隊長である45が話した。指揮官もその場にいたが、彼が質疑応答に立ったのは三割程度でしかなく、ローガンの近くにいた彼女が全てを話した。まさか彼女が指揮官との無線の回線を閉じ、ローガンをスカウトしたとは思わなかった。そして現在も彼はその回答を保留にしているらしい。政府の一人の役人が鉄血がいたとはいえ、こちらに話を通さないとは何事かと馬鹿みたいなことを言った際には、45はこう言い放った。『こちらの情報管理に落ち度があったとはいえ、あんたらが簡単に切り捨てた人物を助けようとしていたのだ。それにあんた達が屋根のあるこんな建物で無駄に駄弁っている間にも彼らは必死に生きていこうとしている。そんな人たちに手を差し伸べず私腹を肥やすことに精神を割いてる役立たずに誰が頼れないから、鉄血に付け込まれることになったのだ』と言い返した。それを聞いた大臣や大統領はもう何も指揮官と彼女に詰問してこなかった。

現在指揮官は後始末に奔走しており、スオミの手を借りながら確実に片付けている。45を除く404小隊の全員は他の子と同じようにローガンのお見舞いに来ているが、肝心のリーダーはまだ来ていない。

「それで、AR15。俺とお前達が持ち帰ったデータの関連性って……」

「ええ。やっと私の方にも報告が来たわ。陸軍基地で手に入ったのと二つの暗号パターンは同じみたい。それで現在解読できているのでも数個のアルファベットと数字みたいね」

「これに関しては俺達は口を挟めねえよな。俺達はあくまで現場に行って回収する側だし」

「そうね……。それとローガン、ROがこの間転送先を掴んだって」

「お、マジか。でもスペツナズが絡んでたってことはやっぱり……」

「ええ、ロシア政府よ」

あれからはROも頑張っていた。基地にあったコンピューターのデータを抜き取り、そこからログを参照。根気よく一つずつ辿って行ったところ、丸六日で転送先がロシア政府であることを突き止めた。そこからは確実なものであることを確立するために様々な検証を行い報告書を作成、目の下に隈を浮かべて指揮官に提出した。

 

「あいつも頑張ったんだな。今度なにか飲み物でも奢ってやるか」

「そうね。私もM4達もしばらくはROに回る仕事を引き受けるつもりよ」

「そうしてやってくれ。あいつでしかできないことを精一杯やってくれたんだしな」

「ええ……」

 

それとあの基地の中にあった強化プラスチックの容器だが、未だに解析がすんでいない。だが仕方ない。あまりにも情報処理班や解析班に回ってる仕事が多すぎるのだ。だったらこちらはいつでも動けるように身構える必要があるだろう。

そしてローガンは私に鉄血が国同士の争いを画策していることに関する考察とイントゥルーダーから言質を取ったことを話してくれた。しかしまだ不透明な部分も多く、戦争だけでなくその裏で何かを企んでいることもあるとのことだった。それもおそらく彼女から奪取したUSBメモリーに糸口になる物があると言っている。

 

「こいつはハリーから口止めされてたんだがな。でもまあ、緘口令もいずれは解かれるだろうしお前になら良いだろ」

「指揮官にばれても知らないわよ」

「その時は一緒に怒られてくれよ?」

「もう……いいわよ」

 

この辺りでこう返せたのは私も昔より丸くなったなと思うことがある。昔の指揮官が亡くなるまで直すことが出来なかったが、今なら彼と麺に向かって話せるだろうか……。

 

「……どうした、AR15?」

「ううん、大丈夫よローガン」

 

ただでさえ気苦労が多いローガンにこのことまでは話せない。また、あんなことにならないように私は支えてあげたい。私も彼も大事な誰かを失ったことによる悲しみを知っているからこそ、私はローガンが泣き崩れてしまうようなことになって欲しくないと思う。

そう考えていた時だった。ノック音が病室に響き渡り、ローガンは客人を入れるように『どうぞ』という。

そうしてゆっくりと開いた先にいたのは、タスクフォース404小隊『Not Found』の隊長、UMP45だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

45を招き入れたAR15は新たに椅子を用意し、そこに彼女を座らせ自分もまた座っていたところに腰掛けた。

 

「……あれからは大丈夫だったか、45」

 

そうこちらから聞くと俯いた状態から一度こちらを見たものの同じ状態に戻り頷いた。

なにがあったかはわからないが、とりあえず45自身に危機的な状況はないようだった。

 

「ならよかったよ。俺としてもお前が大事ないならそれで何よりだ」

「……ローガン、私は―――」

「……わかってる。でもお前さんはずっと我慢してきたんだろ。ならなにも―――」

「―――そうじゃないの!」

 

こちらを遮るように、静かではあるが強い口調で45がこちらに強く叫ぶ。

 

「イントゥルーダーとローガンが言ったこと、ずっと考えてた……。『誰かの価値は自分で決めるべきじゃない』。実際に結果を出してから周りに認めてもらう。成長する手段は一つだけじゃない、いくつもあるんだって、私も考えたのよ……」

 

独白の台詞がその場にいるローガンとAR15の心に響く。

その内、45の瞳から涙があふれて彼女のスカートにシミを作っていく。

 

「でも私なんて、あいつと……イントゥルーダーと同じであることに気付いたのよ……あの子が……ハリーが指揮官になって発揮できる力なんてこんなものだって決めつけて……」

 

45の心の内側に巣食うのは過去の自分だ。自分の都合で勝手に荒れて、同じ理由で荒波立てていたハリーに当たってしまった。そして彼の限界を勝手に決めつけ一時は我が家と思っていたグリフィンの基地から姿を消した。過去にここにいたというのに戦術人形の誰も覚えていないのも理由の一つだろう。

404小隊はそこで出くわした人形のメンタルモデルを破壊、もしくは改竄を行うという。彼女達は自分達がこの場にいなかった者として再びなることで消息を絶った。だがそれで404全員になにも影響を及ばさないわけがない。ほんの一時とはいえ、彼女達も小隊以外の人形と交流を交わしていたはずだ。その者達の記憶を変えなければならないのだから、悲しくて辛かったに違いない。その人形との諍いや遺恨があったとしても、覚えているのは自分だけで相手はそうじゃないのだから。なにかしらかの楽しい記憶などよりもそちらの方が虚しさを覚えてしまうのは仕方のない事だ。

ハリーによると、彼の父は合理的であるものの利用できるものは何でも利用して目的を達成しようとする彼女達を更生させたらしい。自分達を考え直させ、新しい生き方を教えてくれた指揮官の形見である彼に覚えられていても苦い記憶があるのでは負の感情が蓄積されていくのは当たり前で、45は特に辛かったに違いない。

そしてイントゥルーダーとの戦い。45自身もまた新たに歩き出そうとしたところで、過去の自分を見させられたのだろう。そこでまた心が砕けそうになったとしても不思議ではない。

ローガンはベッドから彼女自身の方へと寄っていき、正面に腰掛ける形になった。

 

「45、こっちを向け」

 

涙を子供のように両手で拭う45の頭に手を乗せてかき回し、額を合わせた。こつんっとあわさり、顔が近づく。いつもなら羞恥心が勝ってすぐに引き離してしまうだろうが、今はそういうのが沸いてこない。あるのはただ、『これだけは言ってやらないとならない』。それだけだった。

 

「たしかに、過去のお前はハリーを突き放してしまった。それは俺にもお前にも変えることが出来ない。当たり障りのない台詞だけど、もう過ぎたことだから変えることなんざできないしな。でも―――」

 

目を閉じた状態から開いて正面から見ると、彼女の濡れた瞳と目が合う。そこから外さずにローガンはこう言ってやる。

 

「―――ハリーだって前に進もうとしている。お前につっけんどんにされたってここまでやるぐらいにまで成長して見せたんだ。それをお前は認めてないのか?」

 

そう言うと45はふるふると首を左右に振るう。

 

「そもそも話は簡単だろ。お前は今回のことで精神的に成長して見せたんだ。それにお前らはもう仲直りできたんじゃねえのか?ハリーからはなんて言われたよ?」

 

先日、こちらの病室に来た本人から聞いた話だ。たしか―――

 

「『また、一緒に戦ってくれって』……『力を貸してくれ』って……!」

「だったらもういいんだよ。あいつは昔のことでいつまでも根に持つような奴じゃない。過去は過去でゴミ箱にぶち込めよ。そんで後々になって笑い話として話のタネにしてやれば、もうあいつとは完全に仲直りする前よりも強い繋がりがお前らに生まれてるんだろうしな」

 

いつかまた、思い出すことはあるだろう。あの時感じていた感情が蘇ることはあるだろう。だけどそんなのは過去のことだ、過ぎた出来事の事だ。それにもう45とハリーには関係ない。ようやくではあるが、二人は折り返してお互いに頭を下げれたのだ、手を取り合えたのだ。それに対しての嘘の感情がなければもう何も問題ない。『そんなことあったな、大変だったなお互いに。はっはっは』と笑い飛ばせる。そうなれる筈なのだから。

合わせていた額を離し、適度に距離を持ったローガンはまだ晴れない表情の45を見る。そんな彼女を見て、自分ももう少し腹を割って話すことにした。

「それにな、お前らほどじゃないにしても俺だってそこにいるAR15と少し前に喧嘩してしまったんだよ」

「……え、そうなの?」

「まあ全部俺が悪かったんだけどな。それでも今でも、思い出すことがあるよ」

 

だけどそれに対しての憤りの等の負の感情はない。『そんなことがあったな』という思いだけだ。

ローガンが横に視線をずらすと、当の本人が微笑んでいる。まるでもう、大丈夫だというかのように。

 

「俺はその時のことをちょっと前まで覚えてなかったんだ、薄情なことにな。でもあの運動場で戦う前に思い出したんだよ」

 

そう、G11から治療を受ける前のことだ。あの時、自分は人間であることを思い出し、相手は人形であることを再認識した時に頭によぎったのだった。

『人形のくせに、俺の事をわかったフリをするんじゃない』。でも人間も人形も、相手を心の底から思いやる心があれば何も関係ない。そんな簡単なことだった。

それにわかってるフリをすることなど人間でもある。そんな自分も彼女のことをわかってるフリをしてるだけではないのか?

気付いた当時のローガンは部屋から飛び出し、基地内を走り回ってAR15を探し回って、訓練場の坂で自分を抱きしめるように座っていたところを見つけた。そして彼女に自分の思いを伝えた。

そして謝罪の言葉と同時に彼はAR15という少女に告げた。

 

「『俺の事をわかってくれて、考えてくれてありがとう』って……ああもう、恥ずい……」

「ちょっと、そこは恥ずかしがるところじゃないでしょ。それともう一度言って」

「なんでだよ、ていうかなんでそう嬉しそうなんだよ」

 

こちらの衣服の裾を引っ張るAR15の頬は赤くなっているが、当の本人は嬉しそうにしており言ってる台詞も喜色に染まっている。

あの時のことを思い出すと本当に自分は馬鹿なことをしていたんだと思う。だけどその免罪符としてあのようなことを言ったのだ、だったらそれでいい。

あの時の目の前のAR15がどんな顔になっているのか、どう言い返されることになるのかに恐れていた自分に教えてやりたいと思う。

 

「ほら、逃げないでもう一回言って頂戴。そうしないと……」

「そうしないと?」

「……撃ち抜くわよ」

「まさかの脅迫だった!?でもお前さん、そんなキャラだっけ!?そんな風にズズズイッと圧をかけてこないいつもの冷静沈着、仲間思いのAR15さんはどこ行った!?」

「いいじゃない、減る物じゃないでしょ。ただ単に同じことを言えばいいだけなんだから」

「男でも女でも恥ずかしい物は一つや二つあります事よ?人間や戦術人形も関係なくお前もあるだろ!?それもわかってくれ!」

「それはそれ、これはこれよ。ローガンだって映画とかで気に入ったシーンがあったら何回も見直すじゃない!」

「あれで損する人は誰もいないだろ、恥ずかしい思いも誰もしないんだからそれぐらいは許してくださいな!つうか今の台詞は9Aのものじゃねえのか!?」

「いいから言いなさい!言わないと……」

「言わないと!?」

「……切り落とすわよ」

「一体何を切り落とす!?……ここ病室で俺怪我人!そんな物騒なものを出すのなら俺だって考えがあるぞ!」

「何をどうするの!?」

 

「……ぷふっ」

 

と取っ組み合い始めた二人をアウェーでポカーンと見ていた45が噴き出す。その様子を見たローガンとAR15は顔を見合わせ、彼女と共に笑った。

本当に良かったとローガンは思う。

たまには自身の本音を隠さずにぶつけることも必要で、そうしてきた相手の言い分を聞き入れるのもそうだ。ハリーと45達はそれとは違うが、彼らはようやく長年間に築いていた壁を崩した。そうして本音を語り合うことで歩み寄ることが出来たのだ。

 

「……ありがとう、ローガン。あの時、あなたに会えて本当に良かった」

「どういたしまして。またお前らと戦えたのは俺としてもいい経験になったよ」

「グリフィンにはまた戻ったけど、404小隊としての仕事はこなしていくつもりよ……ねえ、あの返答の保留期限をまだ延ばしていいかしら?」

「延ばしてもあんまり意味ないのはわかっているんじゃないのか。俺の答えは決まってる」

「そうね。でも私としては今はこのままでいいわ。だから……」

 

45はそう言ってウェストポーチを開ける。そこに手を突っ込んで一つのワッペンを取り出す。ローガンにはそれに見覚えどころか毎日見て当たり前のような感覚になる。

 

「……これは返すわ」

「……おう」

 

その顔は寂しそうなものではない。むしろ、いつもの笑顔を浮かべている45だった。

ローガンはそのワッペン、自分の部隊『シャドー隊』の部隊章を受け取ろうと手を伸ばす。そうしてあともう少しで触れられるところで、45に手首を掴まれ引き寄せられる。

 

「ん……」

「……んあ!?」

「……え」

 

抵抗するだけの時間も余裕もなかった。ローガンが気付いた時には彼女の顔、正確に言えば唇は自分の頬に押し当てられていた。三者三様の反応がその空間で起こる中、頬から熱が消えてローガンの耳を聞き慣れた猫撫で声が擽る。

 

「……あのマスク、大事にしてよね。ローガンっ♪」

 

するりと猫のようにローガンから身を離して最後に『じゃーね♪』と言い残し、静かな湖に石を投じて波紋を起こした彼女は退室する。その様子を見送ったローガンは阿呆のような表情を浮かべ頬に感じた熱を探すように手を当てる。触れた箇所には自分が発しているそれしか感じないが、未だに自分の鼻をくすぐるクチナシのような甘い匂いは残っていた。

 

「ちょっとローガン、あの返答って何!?ていうかあなたと彼女になにがあったか隠さずに話しなさい!」

「へあ!?い、いや、俺も何がなんだかさっぱりだから隠すも何もクソもねえよ!」

「そうやってまた逃げる!それにマスクって……あのスカルマスクの事よね!?」

「察しが良すぎないかお前!ていうかちょっと待て、そのスタンナイフで一体何をするつもりですのぅ!?」

「いいから言いなさい!言わないと……!」

「言わないと!?」

「ビリビリさせるわよ!!」

「ぎゃああああああああ!?ナースさん早く来てぇええええええええええ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――<ERROR>―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背後からドタバタとした騒音が扉越しに聞こえてくる。だがそれに気にするほどの余裕は彼女にはない。病棟から可能な限り離れ、中庭の一角にあるベンチで悶え始めた。

顔が熱い、人工の心臓がバクバクと鼓動を繰り返している、穴に潜りこんで蹲りたい衝動に駆られる。

多くの衝動に自分の処理能力が追い付かない。

 

「……やっちゃったかなぁ」

 

彼は、ローガンはあの行為をどう捉えるだろうかと考える。自分が頬に口づけしてからみたあの表情、滅多にお目にかかることはないだろうから、きっと『そういう気持ち』を少しは感じ取ってくれるかもしれない。

出会った当初はこうはならなかったと思うだろう。

あの時は物珍しい人間の兵士の若者が荒れ果てた地に一人でいたのだ。一旦は協力体制を組み、そこにいた鉄血を排除し仲間の彼女達を助けた。そこで彼に興味を抱いた。

そして今回、再会を果たして痕跡を調査し、行き着いた先にいた大物を倒した。それだけでなく、自分で自分に課した負債を取り除いてくれた。ここまででも彼に感謝を抱かなければただの恩知らずだ。

だから自分はここに戻ってきた。自分の為に、あの子―――ハリー―――の為に、そして彼の為に。

404の全員の意見も一致している。それぞれで思うことはあれど、ここに戻ることには相違ない。

さて、まず自分は何をすべきだろうか。ようやく正式にここに配属されたということが通達されたが、最初の仕事が思いつかない。

でも考える時間だけはある。

 

「あっ、いたいた。おーい、45姉ー!」

「やっと見つけたわ。ほら、あいつからのお呼びよ。今すぐ404全員で執務室に出頭してくれだって」

「うー、こんな天気良い日なんだから呼ばないでよもう……」

 

向かい側の二階の窓から手を振っている彼女達が見える。

……そうだ、まずは―――。

 

「わかった。今すぐそっちに行くわー!」

 

手を振り返して自分もそちらに向かって走り出す。今足枷になっている物はないと自覚できるほど足取りは軽い。

―――とりあえず、新たな指揮官をからかうこととしよう。

 

 




添削を繰り返してこんなんに……。でもなんとかうまくまとめれたかな……。ああでも胃が痛い……。
というわけで今回も読了ありがとうございました。404小隊編もここでお終いという形になります。ドールズフロントラインという物語の裏側を語る彼女達の登場を早め、今回はAR小隊編のあとに舞台に上がってもらいました。だって、そういうののライバルっていた方が面白いですやん?
誰にだって仲違いというものはあります。実際私にも趣味で繋がってた人たちがいたのですが、ふとあることで拗れてしまいそのままこちらの方から断ちました。時折思い出しては沸々と煮えたぎる物がありますがそれはそれ、これはこれ(三番煎じ)。それに誰にでも評価というものはついて回ります。勉強や仕事などは数値で判断できますが、人柄や裁量というのはなかなか測れないものです。物語の題材で重点を置いて取り上げた後者においては、今はできないだけで教えられたり回数を重ねたらできるようになるというのが多く、そうして可能の幅を増やしていきます。しかし全てが終わったら、誰も経験したことのない新天地に足を踏み入れるとき、一人で一歩から踏み出せるでしょうか。私としては避けたいことではありますがね。でもそれができないのが社会であり現実です。結果を出すのにあたってそれ以上のを次から要求するというのは、時にはとてつもなく苦しめることにもなりますので、何にしても注意が必要なのでしょうね。
さて真面目臭い話はここまでで、どうでもいい話をしましょう、ええ。
まずは一つ、先日6-3eをようやくクリアしたのですが、イベントでAR15とM16の会話があったのです。二次創作している身として恐れていたことがそこで発見しまして。私の作品ではAR15はM16に対して『姉さん』なのですが、原作では『M16』と呼び捨てなんですよ。……どうでもいいでしょ?でも私からすれば「あああああああああ!?」と心の中で絶叫するほどのことでした。以前前書きで『二人称の呼び方が~』というので言わせていただきましたが、しょんぼりするものでした。原作の要素を大きく取っ払い、後の話ということでやらせてもらってますけど、できるだけ尊重というか遵守したいと思っているのですよ……ぐすん。
それはともかく二つ目ですが、前書きでもありますとおりツイッターでアカウントを作らせてもらいました。SNSでお馴染みのこのアプリを使う事自体は初めてではないので大体は大丈夫なのですが……何をツイートすべきだろうと思いました。……どうでもいいですよね?今も使ってるリアルの垢でドルフロも色々と呟いてたりしてたので、とりあえず作品の更新と……と考えていてそれ以外に思いつきませんでした。ああもう、なんでこんなことになったんだよ私のバカ。
最後のどうでもいいこと……それはこの後書きが長いということです。どうでもいいよね、是非もないネ!(ヤケクソ)
とりあえずここまで読んでくださってありがとうございました。つらつらと長いだけの拙い作品に付き合ってくださり私としましても感謝以外に言葉はありません。
次回からは箸休めという形で何話かほのぼの系の話を書こうと思ってます。そういう系のを待ってた人たち、ごめんなさい!
ではでは―――

『あの流れ理解できる人どれぐらいいるかね?』
イメージソング・Three lights down kings 『NEVER SAY NEVER』
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